部下にいい上司だと思われたいと思っていませんか?
先週は4つの箱について書きました。
【体裁】 よく見られたい、~でなければならない…という思い込み
今回もも少し補足をします。
この4つの「箱」なんですが…
ご安心ください!
人それぞれバラツキはあるものの、
ほとんどの方がこの4つを持っていらっしゃいます。
「はい、当店では箱を各種取り揃えておりま~す!」
という感じでしょうか。(笑)
はい、ご多分に漏れず私もしっかりと持ち合わせています。
私の場合は特に【体裁】が強いですかね。
威張るようなものではありませんが…。(笑)
例えば【体裁】の箱に入りやすい私は、
「いい上司でなければならない…。」
とか
「いいコーチだと思われたい!」
とか思うわけなんですね。
いや、そのこと自体が悪いというわけではないんですが、
「私はいい上司だ。」
とか
「私はいいコーチだ。」
とか、そう思い込んだ瞬間にそれに囚われてしまうんですね。
そう、そのことに支配されてしまうというか。
するとどうなると思います?
常に、「いい上司」であるか、「いいコーチ」であるかが気になります。
一見、自分を律しているように見えますが、どこに意識がいっているかというと
「自分の評価」
なんですよ。
言い換えると自分がどう見えているか、相手にはどう映っているのかばかりが気になって、本当の目的を見失ってしまうんです。
これはね、言葉で書くと微妙な違いなんですが、実は大きな違いなんですよ。
どういうことかというと、私は
・いい上司であること
に意識を向けているのか、それとも
・いい上司だと思われたい
ということに意識を向けているのか。
ね、一瞬、違いがよくわからなかったりするでしょ?
前者は意識をどこに向けるかといったら、
部下=相手
です。
でも、後者は
自分
なんですね。
こうなるともう自分の評価だけが気になって…。
部下の話を聴いているつもりでも、その最中に
「オレ、今、部下の話を親身に聴いてくれている上司だと
思われているだろうか?」
あるいは
「オレの意見は、さすができる上司だと
感じてくれているだろうか?」
ということが頭の中に浮かんできてしまって、つまりは相手のことに集中できなくなるんですね。
そういうことが常に気になってくると集中できないだけでなく、楽しくないんですよ。
自分のイメージが崩れないだろうかということばっかりが気になっちゃって、ドキドキ、ビクビクするわけです。
これ、結構ストレスかかりますよ。
だから疲れるんです。
ボロが出ないようにって必死になりますからね。
昔のアイドルが
「私、トイレは行かないんです!」
とか
「好きな食べ物はイチゴとホットケーキです!」
なんて言っていたのと同じですかね。
本当はイカの塩辛や牛丼つゆだくが大好きなのに…。
自分の真実の姿じゃなくて、作り上げられたイメージを維持するのって大変ですよ。
だから私は楽になれました。
「あっ、これでいいんだ…。」
って。
いいところもあるけど、できないところもあって、そんな不完全なひとりの人間である「佐藤真一」っていうのが上司やってますでいいんだって。
私も6年前にこのセミナーで
「部下にいい上司だと思われたい。」
という呪縛から解放されたんです。
「箱」を知るということは、決して聖人君子になることではなく、
「自分も周りの人も同じように人なんだ。」
っていうことが、より受け入れられるようになるってことなんじゃないかと思うんです。
だからちょっとあったかい気持ちになれるんですね。
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いい上司だと思われたい、できるリーダーでなければならないのワナ
前回までで
・一番わかっている、正しいという思い込み =【優越】の箱
・どうせ私はダメだ、無力だ…という思い込み=【劣等感】の箱
・私は~してもらって当たり前という思い込み=【当然】の箱
と書きました。
今日は、4つ目、最後ですね。
予告どおり
【体裁】の箱
~~~~~~
です。
「体裁(ていさい)」
それなりに使う言葉です。
あらためて辞書を引いてみると、
・外から見た様子、外観、外見
・他人の目にうつる自分の姿・ありさま、体面、みかけ
・人に気にいられるような振る舞いや言葉
(大辞林より)
まぁ、そうそう、そうだよねという内容。
体裁を気にする、気にしないなどとも使いますが、
【体裁】の箱
はまさに気にするほうです。
人からよく見られたい、~でなければならない…という思い込み。
優しい人だと思われたい。
いい人だと思われたい。
いい上司だと思われたい。
できるリーダーだと思われたい。
スゴイ社長だと思われたい。
部下の話が聞ける人だと思われたい。
部下のことを育てられる人だと思われたい。
気のきくやつだと思われたい。
優秀な人間だと思われたい。
:
:
いや、職場だけではありません…。
いい旦那だと思われたい、優しい妻だと思われたい。
いい父親、いい母親だと思われたい。
孝行息子だと思われたい。
できた嫁だと思われたい。
頼れる兄だと思われたい、かわいい妹だと思われたい…。
:
:
なんかいくらでも書いていけそうですね。(笑)
そう、勝手に自分でイメージを作り始めるんです。
いや、いい上司、いい父親であることがなんら問題ではないんです。
問題はひとたび自分がそういう人間であると思い込んだ瞬間です。
そのイメージを守りに入ります。
自分がそういう人間であると証明し始める。
そのために材料を集めにいくわけです。
そしてその材料を集めて
「でしょ?」
とか
「だろ?」
とか
「どうよ?」
なんて思っちゃったりするわけです。
でもですね、それを突っついてくる輩もいるわけです。
「さとうさんってさ、いい人そうに見えるけど、
ああ見えて腹の中で何考えてるかわかんないよね。」
なんて誰かの声が聞こえて来ようものなら、さぁたいへんです。
ドキドキ、ビクビクし始めます。
そして、そんなボロを出すものかと、必死になります。
まぁ、自分の周りに張りぼてを作るようなものです。
でもそれをだれかがチョンと指で突いてくる。
するとまるで障子に孔が開くように、その孔から本当に自分が見えちゃったりして…。
で、慌てて
「あっ、ヤバい!
もっと強力にしなくちゃ…。」
とさらに上から頑丈に張りぼてを修繕する。
それを何度も繰り返していく…。
すると長年の間に、とても立派な張りぼてができ上がるわけです。
でも、あくまでも「張りぼて」です。
本当の自分ではなく、ここでも虚像なわけです。
いやいや、実は私もこの【体裁】の箱をたくさん持っていましてね。
相当なコレクションです。(笑)
変なプライドがね、邪魔するわけです。
張りぼてや着ぐるみを着続けていたら…
そりゃあ、疲れますよ。
汗ダラダラです。
時には脂汗や冷や汗も…。
Tシャツと短パンになれたほうがどんなに楽なことか。
今日まで書いてきた4つの「箱」
【優越】 一番わかっている、正しいという思い込み
【劣等感】 どうせ私はダメだ、無力だ…という思い込み
【当然】 私は~してもらって当たり前という思い込み
【体裁】 よく見られたい、~でなければならない…という思い込み
は、実はすべて偶像なんです。
でも私たちが長年生活してきた中で作り上げてきて、麻痺してしまっているんですね。
だから当たり前のように思っていることが多いです。
「いや、だってオレってこういう人間だから…。」
って。
だからそれを刺激されると抵抗するんです。
ここにも少し書いてありますので、よろしければ読み返してみてください。
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言うことを聞かない部下、使えない部下に限って…と思う上司がはまるワナ
前回までで
・一番わかっている、正しいという思い込み =【優越】の箱
・どうせ私はダメだ、無力だ…という思い込み=【劣等感】の箱
と書きました。
今日は、3つ目ですね。
「なんでそうしてくれないかなぁ…。
普通、やるでしょ?」
とか
「オレは上司なんだから、オレに報告するのが当たり前だろ?
なんでそれをしないんだ!」
なんて叫んだり、つぶやいた経験ありません?
いや、声に出さなくても時々思っていたり…。
えっ、いつも?
穏やかじゃないですね。(苦笑)
そうそう、私は○○なんだからそうしてもらって当たり前ってやつです。
私はこんなにやっている、だからその価値がある!
でも、十分に評価されていない、認められていない、公平に、平等に扱われていない…。
私も以前、部下を持っていたころ、その部下が思い通りに動いてくれないわけですよ。
「ちょっと待てよ。
どうしてそうするの?」
「えっ、なにか?」
「いやいや、何かじゃないよ、何しようとしてるの?」
「いや、さとうさんに言われたことを…。」
「いや、違うでしょ?」
「えっ、何がですか?」
「いやオレが言ったのはさ、こういう意味であってさ、
それにやる前になんでオレに確認しないわけ?」
「確認してとも言われていないですし…。」
「はぁ?」
「では、次からはそうします。」
という感じで…今書いていてもイライラが甦ってきます。
そして腹の中で
「コイツ、何様のつもりだ!
オレは上司だぞ!
言うことを聞かない部下、使えない部下に限って…。」
なんてね、ホント若気の至りということで…。(笑)
そして
「あ~あ、なんでこんなのがオレの部下なんだよ。
こいつがいなければオレのチームはもっとまとまるのになぁ…。
もう最悪だ…。」
なんて愚痴っていたものです。
そう、自分が被害者になっていくんですね。
悪いのは相手、自分は間違っていない…。
だってオレ、こんなにやっているじゃない?
だから当然…
そう、これ
【当然】の箱
~~~~~~
と呼んでいます。
自分がどんどん悲劇のヒーローやヒロインになっていきます。
自分ほどひどい待遇を受けている人間はいない…と。
確かに相手はひどいかもしれない…。
でも、それを引き起こしている原因が自分にもあるということが見えなくなってしまうんです。
日頃頑張っているあなたもこの「箱」のワナにハマりやすいかもしれません。
言うことを聞かない部下、使えない部下に限って…と思う上司がはまるワナ、お気を付けください。
次回は最後の4つ目の「箱」について書きますね。
答えだけ言っておくと…
【体裁】の箱
です。
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「どうせ私なんか…ダメですから。」と言っている劣等感部下が陥るワナ
前回は
・一番わかっている、正しいという思い込み=【優越】の箱
と書きました。
そして、
「オレが一番!」
「私が正しいし、何でも知っている!」
というオレ様キャラバリバリのものでしたが、その一方で
「なんでオレっていつもダメなんだろう…。」
とか
「どうせ私なんか…。」
とかいうものもあるんです。
例えばですね、
「さとうさん、この案件、あなたに任せたいんだけど…。」
「えっ、…。」
「ちょっと考えて、見通し立てといてよ。」
「はぁ…。」
で、よくよく見てみると英語を使う案件。
実は私はあまり英語が得意ではないんです。
だから
「どうせオレがやってもなぁ…うまくいかないよなぁ…。」
と思う。
しばらくして上司に言われるんです、
「さとうさん、どう、考えてくれた?」
「いやぁ、ちょっとこの案件は私には向かないと思うんで…。」
「あっ、そう…。」
後日、上司は再度、
「さとうさん、この案件ならどう?」
と新しいプロジェクト案件を持ってきてくれるんです。
「これならさ今までの経験も活きるでしょ?」
「えっ、これですか…。」
「だって、前にやってたことと関係あるし、
ぜひやってもらいたいんだけど?」
「いやぁ、私ではなくて他の人のほうが…。」
「あっ、そう…。」
こんな感じ。
私は内心ホッとして、
「あんなの出来るわけないよ…。
オレがやっていたのは違う分野だし…
引き受けたってどうせまた評価を落とすだけだよ。」
と胸を撫でおろす。
いかがです?
あなたが私の上司だったら、次に何かまた新たな案件を持ってこようと思いますか?
コイツに託してみようと思います?
思わないですよね。
それでいて、当の私はどうかというと自分が拒んだ案件を他の同僚が楽しそうに遂行して、成果を出している姿を横目で見ながら…苦々しく思う。
そして
「アイツはいいよな…いつもできて。
どうせオレなんか…。」
と心の中でつぶやいたりしているんです。
そしてそいつに上辺だけの賛辞なんか言っちゃったりして…。
どんどん一人ぼっちになっていきます。
もう最悪ですよ。
でもね、これも私自身が作り上げている偶像、思い込み。
実は本当の姿じゃないんですね。
でもどんどん自分を落としていってしまうんです。
これ【優越】に対して、
【劣等感】の箱
~~~~~~
と呼んでます。
こんな経験、ありません?
「どうせ私なんか…ダメですから。」と言っていると陥るワナ、劣等感のワナです。
明日も自分への思い込みを「箱」的に紹介していきますね。
ちなみにあと2つあります。(苦笑)
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使えない部下、やる気のない部下と思い込んだ瞬間に陥るワナとは?
前回は、部下との面談やコミュニケーションで「思い込み」をすると…
・思い込みが認知の歪みを生じさせる
と書きましたが、自分自身への思い込みというのもありまして…今日からはそれを「箱」的に書いていきますね。
経営者や管理職の方が時々、いやしばしば、いやいやよく…(笑)
こんな思い込みをしていることがあります。
「オレが一番よくわかっている!」
とか
「私が正しい。」
とか。
いや、たぶんその通りでしょう。
客観的に見ても本当のところもそうなんです。
誰よりも思いを強く、情熱を持って仕事にも取組み、知識も経験も豊富、実績を上げてきたし、修羅場もくぐり抜けてきた、だから今のポジションがある。
その通りです。
そしてよくわかっていたり、正しいことが悪いわけじゃないんです。
そう自分で思い込んだ時に少し弊害が起きてきます…。
あなたはできの悪い部下や思い通りに動いてくれない部下をどう見始めるか?
例えば、彼らが一生懸命市場調査をしてレポートにまとめてきた。
「部長、これをご一読いただけませんか?」
「何、これ?」
「今回まとめた調査レポートです。」
「あっ、目を通しておくからそこ置いといて…。」
と。
そして後でパラパラと目を通す。
自分は一番よくわかっていて正しいと思っているあなたは、
「ふん、どうせアイツラのレポートなんて
たかが知れているだろう…。
ほらね、やっぱりこんなもんだ…。」
でも、時々、有益な情報も入っていたりする。
すると
「おっ、この情報はいいかもしれない…。
でもなぁ、アイツラの言うことじゃな、どうせ偶然かもしれんしな。」
というふうに素直に受け止められない。
そして、後日こんなふうに部下に言うんです。
「あのレポートさ、やっぱり甘いな。
だいたい視点がさ、狭すぎるんだよ。
やり直し、やり直し!」
と、レポートを突っ返す。
そう言われた部下はどう感じるでしょう?
もう一度頑張って調べ直そうと思うでしょうか?
あなたが部下だとしたら、この人のためにさらにいい精度のレポートにしようと心から思えるでしょうか?
えっ、私?
私だったら二度と出さないでしょうね。
いや仕事だから義務的に出すかもしれませんが、必要最小限の労力しか使わないでしょうね。
あれ、もしかしたらあなたの職場のの月報や週報の対応、そんなふうになっていませんよね?
あっ、すいません、冗談です。(笑)
でもね、部下は感じ取りますからね。
あなたがどちらの心の持ち方から、自分たちに接しているのか、人として見て褒められたり、叱られたりしているのか、それとも物として見て褒められたり、叱られたりしているのか…。
繰り返しますね。
あなたが優秀で一番よくわかっていて、正しいことが悪いのではありません。
あなた自身がそう思い込んで、部下のことを
「こいつダメだな…。」
とか
「使えねぇな…。」
と相手を見下したり、イライラした瞬間にワナにハマるんです。
あっ、これ「箱」では
【優越】の箱
と呼んでいます。
経営者や管理職の方々はよくこの傾向をお持ちです。
使えない部下、やる気のない部下と思い込んだ瞬間に陥るワナ、お気を付けください。
次回はこれと対極にある思い込みを書きますね。
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部下との面談やコミュニケーションで「思い込み」をすると…
前回は「年上の部下」に対して、
・アドバイスや指示の前に、まず認めてあげてください
と書きました。
ただ、これ、みなさんなかなかご苦労されているようです。
一言で
「認める」
と言ってもね。
「褒めたり、感謝するような事象があればいいけどさ、
そうじゃなければなかなか難しいよ…。」
というのが本音かもしれませんね。
どうしても私たちは瞬時に判断をするんです。
○か、×か?
いいか、わるいか?
好きか、嫌いか?
自分にとって得か、損か?
できる、できない?
そうしちゃいますよね…。
いや、口には出さないかもしれませんが、心や頭の中では瞬時に決めてません?
これを否定することはできません。
なぜなら子どものころからこの訓練をさせられていますからね。
ある意味、自分を守るために…。
そう、「認知」というものです。
辞書でひくと
・ある事柄をはっきりと認めること
あるいは、
・心理学で、知識を得る働き、
すなわち知覚・記憶・推論・問題解決などの知的活動を総称する
とあります。
そうです、こういうことをしながら危険から自分の身を守り、生活するためのルールを知り、成長していくための知識や思考、能力を身につけていくからです。
ただ…
この「認知」。
時々、歪みを生じます。
そう間違うわけです。
どういう時にそれが起こるのか?
「思い込み」
です。
これ意外とやっちゃってます。
なぜならなるべく早く判断するように訓練されてきていますから、限られた情報で判断せざるを得ない、そして
「この人はこういう人だ!」
と決める。
そう、自分の中の仮説を作るわけですね。
そうしたら、それが正しいことを証明し始めますからね。
どうです?
あなたも周りにいる人たちのことを
「こういう人だ!」
と思い込んでいませんか?
ある意味それは正しくもあり、もしかしたら間違っているかもしれない。
でも、あくまでもある一面でしか捉えていないんですね。
「いやいやさとうさん、私は長年付き合いでのデータの蓄積から、
きわめて客観的にですね、その人はそういう人だと…。」
確かにそうでかもしれませんね。
ただ、「思い込み」をすると、
・その情報やデータの収集さえも偏りがちになりかねない
ということだけでも覚えておいていただければと思います。
あなたも部下との面談やコミュニケーションで思い込みをしていないかどうか、チェックをしてみてくださいね。
そうそう、この「思い込み」ですが、他人にだけではなく、
「自分自身への思い込み」
もあるんです。
次回以降、これを「箱」的に書いてみようと思います。
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年上の部下のモチベーションを上げるには…
年上の部下のモチベーションを上げるにはどうしたらいいのか、今回はそのヒントになることを私のエピソードを交えて書きます。
今は環境変化が激しいとか今までのやり方が通用しないとかそれが当たり前と言われていますが、私もソニー時代にそう感じるものをいくつも見てきました。
それこそ利益の稼ぎ頭だったテレビやモニターがブラウン管から液晶に取って代わられる。
それが海外の新興勢力に価格面で食われる…。
そして利益が出せないようなビジネスモデルになっていく。
あるいは社内の花形商品もいわゆるウォークマン全盛の時代から、家庭用ビデオカメラ「ハンディカム」へ、そしてゲーム機器「プレイステーション」…。
ビデオだけとってみても初めはベータ・VHS戦争と言われたときから、8ミリとなり、それがディスクになり、DVDからブルーレイへ。
あるいは半導体やハードディスクの世界になってもいます。
こういう移り変わりにより進化する技術もあれば、逆に陳腐化したり、必要とされない技術もでてくるわけです。
ビデオテープのころ機構設計といわれた3次元でのメカ設計だったものが、ディスクになると回転物中心のシンプルなものになり、そして半導体メモリやハードディスクでは機械的な部分はほとんどソフトウェアに取って代わられています。
例えて言うなら、遊園地の縦横無尽のジェットコースターが、同じところを周回するメリーゴーランドになり、最後にはモニターに映し出されるバーチャルアトラクションみたいに…。
そんな感じです。
ちょっと前置きが長くなっちゃいました。
そんな中、今までの技術をベースにさらに他の新たな技術にチャレンジして、新たな専門性を身につけていける人もいれば、一方ではまったくのゼロリセットや後方からのスタートにどうしても臆病になる人もいるわけです。
また自分が今まで培ってきた技術に固執して、現実を受け入れられずに過去の技術を捨てられない人もいます。
今までスポットライトが当たっていたのに、急にそれがはずされて、それだけでなくその舞台さえもなくなくなる。
なにか今までのすべてを否定されたような思いに駆られるんです。
私ももう10年前ぐらい、そういう技術者の方々とご一緒した時に、みなさん一様に初めは心を閉ざして暗い顔をされていました。
なにかを聞いても無言か短い答えしか返ってきません。
それでもじっくりと相手の話をうかがっていきました。
するとだんだんとご自身のことを話してくれるようになりました。
「あの頃はさ、寝る時間もあまりなくてさ、毎日実験だったよ。」
「そうだったんですね。」
「でも朝、会社に来るのがね、楽しかったよ。
どんな結果が出てるかドキドキしながら来たよ。
結果によっては飛び上がって喜んだり、落胆したりさ…。」
「そうなんですね。」
「でもさ、また自分で考えて条件変えてさ、取り組むわけよ。
そんなのがさ、また大変なんだけど楽しくてね。」
「大変だけど楽しい?」
「そうそう、簡単じゃないからやりがいもあるんだけどね。」
「なるほど。
今までで一番大変だったことって?」
「そうだねぇ…やっぱりビデオカメラの開発のころかなぁ…。
あっ、さとうさん、ビデオのことわかる?」
「はい、昔はエンジニアでしたし、
プロジェクトで一緒に仕事しましたので、メカのほうなら少し…。」
「ほらあのヘッドがあるでしょ、
あれがさ、なかなか…(中略)…。」
「そうだったんですね。」
「それから、軽薄短小がウリで、どんどん小さくにするから、
中のたくさんの部品をどうレイアウトするかがカギでね…(中略)…。」
「あぁ、わかります!
いろいろとご苦労をされてきたんですね。」
という感じでだんだん自分のことを話してくれるんです。
それもお互いに当時のことをだんだん思い出しながら楽しそうに。
この時は昼ごろから夜まで、いや夜中までその人たちの話を聴きました。
時には笑いながら、時には怒りや涙に触れながら…。
そして翌日朝、驚きました。
その方々の顔が違うんですよ。
昨日はあんなに暗かった人たちがなにかスカッと抜けて、少し自信に満ちているというか、表情が柔らかいんですね。
「さとうさん、ちょっと気分が軽くなったよ!
やる気が出てきたというか、ありがとうね。」
ちゃんと一人ひとりが自分の棚卸しをされたんですね。
そして現状に向き合い、次にどうすべきか、自分はなにをやりたいのか、どんなことで貢献できるのか、自分はどんなことにチャレンジしたいと思うのか…。
私が何をしたというのではなく、自分でおそらくわかっていて、でもそのきっかけもないし、周りにはわかってもらえないし…。
一人ひとりがお互いを認め合うことによって、自分で自分自身を認めることができ、意識を次へ向かうことができたように感じるんです。
そこが終わりではなく、次のスタートラインとでもいいましょうか。
もちろんすべての人がそうなったわけではありません。
ただ、私が見た光景は決して少なくない人たちでした。
「人って認められると、自ら一歩踏み出すことができるんだ…。
いくつになってもそういう力を持っているんだ…。」
と強く感じた忘れられない経験でした。
年上の部下のモチベーションを上げるにはどうしたらいいんだろうと悩まれている方の、なにかのヒントになれば幸いです。
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年上の部下との接し方で大事なことは…
年上の部下との接し方で大事なことを書く前に、これは多くの経営者や管理職の方々が陥りがちなワナだと思うのですが、
「この現状を自分がなんとかしてあげなくちゃ。」
とか
「解決してあげなくちゃ…。」
とか
「この先のことをアドバイスしなきゃ…。」
と思ってしまうこと。
そう、何か正解を出してあげなくちゃと思っちゃうんですね。
その背景には、「年上の部下」がラインから外れてしまって、後輩たちにも追い抜かされて、もう伸びしろもなくて…という思い込みが生じている場合があります。
どうしても下に見てしまう…。
いや、そういうふうに見ようなんて思っていないけど、そういうところばかりが目についてしまう…。
「あぁ、やっぱりな…。」
と。
もしも「年下の上司」であるあなたがそう見始めると、あなたの「年上の部下」はそれを感じます…。
「あっ、やっぱりオレ、認められてないよな…。」
って。
あなたがそんなつもりはなくっても、今までの実績やキャリアをすべて否定されたように思ってしまうことも…。
いや、表情や言葉には出さないかもしれませんが、心の中ではそう思ってしまうこともあるんですよね。
だから、まずは
「認める」
ことなんです。
今までのすべてのことをです。
なにもアドバイスや指示が欲しいわけじゃないんです。
ただただ、今まで自分が歩んできた道、選択してきたこと、うまくいったこと、思うようにいかなかったこと…困っていることや不安、おそれ…そして望み、
「その人のすべて」
をです。
簡単ではないかもしれません。
もしかしたら「年上の部下」はすべてを開示はしてくれないでしょう。
でも、あなたができることは、それさえも
「認める」
ことです。
あなたがその「年上の部下」に向き合おうとする姿勢を見せることです。
人って、やっぱり
「認められたい。」
って思いますよね。
ただその存在を認められたい。
そこがまずなければ、自分で一歩踏み出していこうと思えませんから。
これはなにも「年上の部下」との接し方に限ったことではないと思うんですね。
次回は、私のエピソードを交えて、まとめてみたいと思います。
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年上の部下との付き合い方に悩んでいる経営者や管理職が少なくないです
年上の部下との付き合い方に悩んでいる経営者や管理職の方々、少なくありません。
たとえば、
「さとうさん、そうは言ったってやっぱり扱いづらいんですよね。
なんというかやる気を出してくれないというか、
放っておいてくれみたいなオーラも感じますし…。」
「そうなんですね。」
「だからこちらがなんとかやる気を出してもらおうとしても
のれんに腕押しというか、反応が弱いというか…。
期待していないわけではないんですが…。」
「そうですよね。」
という会話が時々あります。
そうそう、ただ年下の上司が年上の部下を扱いづらい、付き合い方がわからないと言っているわけではないんですよね。
なんとか頑張ってもらいたい、チームのメンバーとしてもある役割を期待したいって思っているのに、当の本人がやる気を出してくれないんじゃ…。
こんな感じなんです。
で、年上の部下との付き合い方に悩んでしまう…。
それに年上だし…というのも加わって、「扱いづらい」ということになるわけです。
一方ではこんな感情も湧き起ります。
「なんだよ、いい年して、
もっと見本となるように働いてもらわなくっちゃ。
言われなくたってわかるだろ!」
とか
「ハッキリ言って、給与分の成果、出てないんだよね…。」
とか。
まぁ、ちょっと厳しいかもしれないけど、これが現実であり、本音のところもありますよね。
こう思う経営者や管理職の感情も否定はできません。
そう、現実を見なくちゃいけないんですよね。
・客観的な事実に向き合わなくちゃいけない
のです、「年上の部下」も。
そして「年下の上司」は
・客観的な事実だけではなく、「年上の部下」の
背景や経緯、その人が歩んできた時間にも目を向けて
いただきたいと思うのです。
ただ、お互いにやはり怖さや畏れがあって、現状のまま放置してしまうことにもなりかねない。
いや、どうにかしたいと思っていろいろとやってみるんだけど…うまくいかない…。
いや、もう一歩踏み込まなくちゃいけないのかもしれません。
もしかしたら、それもお互いになんとなく、うすうすはわかっているんだけど…という状態かもしれませんね。
ただ、確実に時間だけは経っていきます。
これは忘れてはいけないことだと思うんですね。
「で、さとうさん、どうしたらいいの?」
次回も年上の部下との付き合い方の続きを書いてみますね。
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年上の部下には命令するのも気が引けて…つい遠慮しちゃいますね
前回は、
・視点を変えてみる
ということだったんですね。
上司として見たとき、部下として見たとき、それぞれ違った視点に立ってみるとその関係性を客観的に捉えることができる…かもしれない。
相手になりきれなければ…ちょっと難しいですかね。
少なくともなりきろうとも思えなければ…ね。(笑)
「さとうさん、あんな人になりきろうなんて思えませんよ!」
という方は少しクールダウンをしてから、再度挑戦してみてください。
さて、「年上の部下」の扱いづらい点の一つとしてよく言われるのが、
「どうやって言ったらいいか…先輩ですし…。」
とか
「年上なので命令するのも気が引けて…遠慮しちゃいますね。」
とか。
もちろん気持ちがわからないわけではありません。
でも、もしかしたら
・上司が上で、部下が下
ということに囚われすぎているのかもしれませんね。
そもそもこの「上司と部下」という言葉自体がよくないかもしれません。
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でも書いたかもしれないんですが、私が会社に入社したころ、そうまだ新入社員のころです。
人事・総務に同期がいたので時々顔を出して話していた時のこと。
人事・総務の係長、私よりも10年も先輩の方からこう言われたんです。
「さとうさん、私はあなたたちがいくら新入社員でも
なにかのプロフェッショナルだと思っています。
だからあなたたちのことを本当に尊敬しているんです。」
と真剣に言われました。
そう、何もわかっていない新入りの1年坊主に対してです。
私はハッとしました。
その人は自分より上の人であろうが、下の人であろうが、すべての人を対等に敬って見ていたのです。
そう、存在そのものを認めてくれていたのです。
口先だけではなく、日々の態度からもそれが確かに伝わってきました。
その方とは双方とも会社を辞めた今でもお付き合いさせていただいていますし、彼はその姿勢を変えていません。
私は今でも彼の言葉とその姿勢が忘れられないのです。
そして社会人生活の大きな教えのひとつとなっています。
もちろん年上だからという気遣いは必要かと思いますし、礼節をはずしてはいけませんが、これは年下に対しても同じことですね。
だから本来、特に職場において年上だから、年下だからということは関係ないはずなんですね。
ただそれぞれに与えられた役割と責任があるだけ。
だから粛々とそこに徹するだけなんですね。
そこでリストアップしてもらったように、
・相手をどう見ているのか
・相手には自分がどう映っているのか
ですが、これも自分が作り出してしまっていることなんですよね。
そこにしがらみや要らないプライドが絡み合ってきて…。
実はこれも「箱」のワナなんです。
あっ、年上の部下には命令するのも気が引けて…つい遠慮しちゃいますという方、もちろんあなただけのせいではありませんよ。
相手も確かにあなたのことを歪んで見ているかもしれません。
でも、まずはあなたが自問自答することとしては、
・自分が相手や周りの人のことをどう見ているか
ここからです。
次回も「年上の部下」を切り口に書いてみますね。
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