★堀厩舎★

■小倉6R △シルクエルドール(4人4着)
・新馬戦勝利後、連対は一度もなし。優先出走権をもっての出走だが、堀厩舎にとってはそれは好材料ではない。それよりも前走人気が低かった方が問題。
実力的にも、頑張って何とか入着レベルではないだろうか。

■小倉8R ×サトノテイオウ(4人2着)
・前走16番人気で、力が劣っている印象。ダート替わりで気分転換を図っているようだが、勝負になるレースではない。

■小倉9R △アーカイブ(1人1着)
・前走休み明けを中京で使って、叩き2戦目の小倉替わり。小倉は残り2週あるので、叩き3戦目の次走で勝負の予感がする。気になるのは丸山元気騎手の継続騎乗で、今週は堀厩舎が4鞍騎乗依頼をしている。そのうちの1頭ぐらいは勝ってもおかしくはない。

■小倉12R △バクシンテイオー(3人1着)
・過去レースの背景はアーカイブと同じ。違うのは距離ぐらい。従って再来週のレース狙いだと思うが、やはり丸山元気騎手の継続騎乗ということだけが気になる。

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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:複勝圏はあるが単勝は微妙な馬
△:入着が見込める馬
×:6着以下になる可能性が高い
★池江厩舎★

■京都9R ×プリンスダム(9人12着)
・馬房入れ替えを頻繁に行う厩舎ではあるが、3か月以上休んだ馬の成績はかなり悪い。好走しているのは重賞だけで、他は勝率10%にも満たない。賞金を稼ぐ見込みがない馬ほど、長期休み明けになってしまうようだ。

■京都10R △ロードランパート(7人10着)
・池江厩舎は叩いて良化させる厩舎ではない。使い方や馬の勝率から見ても、着狙いと見る。
それとは別に気になるのがこの馬の使い方で、短期放牧を挟まずどんどんレースに出している。馬房のやりくりが大変な厩舎でこれは異例。ロードホースクラブ用の馬房を用意してあるのだろうか。

■京都11R ×バーディバーディ(8人9着)
・ダートは叩きながら良化させていく厩舎だが、オープン以上になると話は別。狙ったレースを勝たせるべく、休み明けでの勝利が目立つ。しかしこの馬は狙って勝てるほどの実績がないため、着稼ぎの印象が強い。C.デムーロ騎手への依頼=勝負気配というわけでもない。


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★角居厩舎★

■京都1R ○オルドリン(3人4着)
・角居厩舎はダート替わり初戦に勝負を仕掛ける厩舎。そのためダート替わり2戦目では1勝もしていない。人気程度には好走するが、勝つまではどうか。

■京都5R ×ロザリンド(6人9着)
・角居厩舎の芝未勝利の得意パターンは、人気で負けてからの連闘~中1週。休み明けで勝つことは少ない。また、このレースは芝1600mのため角居厩舎にとってはマイナス。

■京都6R △プルママルカ(1人5着)
・角居厩舎の芝未勝利は、前走からの間隔が短いほどいい。この馬は中3週明けたことがとても気になる。2週前に芝2000mのレースがあったし、C.デムーロ騎手も既に来日していた。
調べたところ、出走が伸びたのは、軽度のソエを発症したことが理由のようだ。

■京都9R ◎ゼウスバローズ(1人2着)
・特別レースに距離短縮にC.デムーロ騎手に乗り替わりと、条件が揃ったドンピシャのレース。ダービー馬の弟で注目されている馬だし、クラシックに乗せるために全力を尽くしてくる可能性も高い。

■小倉6R △タニノタキシード(1人12着)
・角居厩舎の裏開催平場ダートレースの勝負パターンは、優先出走権取得後の叩き2戦目。この馬は前走で優先出走権の獲得に失敗し、前走から4週以上空いてしまった。ここは優先出走権を確保するために5着以内を狙ってくる。


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★藤原英厩舎★

■京都2R ○サクセスグローリー(1人1着)
・藤原英厩舎は近年芝を重視するようになった厩舎。その傾向は新馬戦にも顕著に表れており、ダートの新馬戦は芝の半分以下の勝率。
見せ場はつくると思うが、1着まではいけるのかどうか。

■京都9R △ステファノス(3人1着)
・藤原英厩舎は、叩き2戦目の勝率が15%で叩き3戦目の勝率が30%。今回は叩き2戦目。
阪神コースで初勝利をあげた馬ということもあり、今回は次走への叩き台かもしれない。

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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:複勝圏はあるが単勝は微妙な馬
△:入着が見込める馬
×:6着以下になる可能性が高い
■Ⅰ.芝・ダ共通

●●A.オッズ・人気
・2.0倍~2.9倍の勝率は22.4%(平均32.1%)
・3.0倍~6.9倍の勝利数が全体の48.2%(平均:38.7%)
・7.0倍~9.9倍での勝ち星は1勝
・10.0倍~19.9倍までの勝率は11.0%(平均:6.6%)

★考察★
適性オッズにばらつきがある。
人気にしろ中穴にしろ、少しオッズが落ちるときが狙い目。

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●●B.レースの使い方
・連闘~3週間隔の馬が全体の21.3%(平均:34.1%)
・中期休み明けの馬が全体の45.0%(平均:34%)

★考察★
短い間隔で使うことが少ないが、勝率は高い。
休み明けの比率は高いが、その分勝率は低め。
休んで叩いて勝利して休んで・・・が厩舎パターンか。

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●●C.芝・ダートの比率
・芝:377戦57勝
・ダート:138戦26勝

★考察★
芝よりダートの方が勝率は高め、出走数は芝が圧倒的。
回収率はほぼ同じだった。

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●●D.牡・牝の比率
・牡:350戦52勝
・牝:161戦31勝

★考察★
出走率は圧倒的に牡馬が高いが、勝率・回収率ともに牝馬の方が優秀。
牝馬に優秀な馬が多いことが推察される。

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■Ⅱ.芝

●A.場所
・中山>東京>福島>裏新潟>>>表新潟>>阪神・小倉>>中京・京都

○前走左回りで人気(1~3)していた馬の中山替わり(1600m~2000m)
○東京・中山の初出走馬(未勝利含む)
○前走同クラスの左回りで人気(1~5)していた馬の東京参戦
○小倉の滞在競馬(小倉に続けて使った場合)

×東京の昇級戦
×中京・京都遠征

★考察★
堀厩舎は、中山競馬場を一番得意としていた。
左回りのレースは捨てレースにすることや中京の成績が悪いことから、右回りに重きを置いた調教を行っているのかもしれない。

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●B.クラス・条件
・未勝利の勝率が一番高く、25.0%
・平場の勝率は特別の勝率の2倍(約20.0%)

○東京・中山の未勝利戦で中期休み明けか3週間隔で叩き2戦目
○平場で前走も平場で人気(1~5)していた馬
○新潟・福島・中山の特別戦で前走左回り
○前走一桁着順だった牝馬の休み明け(5か月以内)
○前走6着以下に凡走した馬の叩き3戦目

×東京の特別レース
×牡馬の特別レースの休み明け

★考察★
平場に力をいれている模様。
特別の成績が悪いのは、特別になると関西馬が大量遠征してくることが影響しているのかも。

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●C.前走
・前走と違う距離の勝率は16%
・前走と同じ距離は12.3%

○前走左回りコース
×前走6番人気以下

★考察★
前走と距離が変わると好走している。前走1着馬と6着以下に敗れた馬の回収率がよく、条件をかえてリフレッシュさせて結果を残すタイプ。
また、前走6番人気以下の場合殆ど勝てていない。
6着以下の成績がいいとはいえ、見切られた馬が巻き返すことが少ないのは忘れずにいたい。

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●D.血統
・ディープインパクト産駒で2勝以上しているのは2頭のみ
・ダイワメジャー産駒、キンカメ産駒は1頭で5勝の荒稼ぎ

★考察★
良血であっても2勝できる馬は少ない。
あまり血統にこだわりがあるようには見えなかった。

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■Ⅲ.ダート

●A.場所
・中山>東京>福島・中京>北海道>>>関西・新潟

○東京コースで前走から継続騎乗
○中山ダ1800mで前走も中山コース

★考察★
芝は東京の率が悪かったが、ダートは中山と同等かそれ以上。
東京では騎手、中山では場所が前走と同じだと成績がいい。
休み明けより叩き2~3戦目の成績がいい厩舎なので、似た条件で好走→次が本番という流れ。

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●B.クラス・条件
・平場の勝率は20.4%(11.3%)
・特別の勝率は15.0%(10.2%)

○前走0.5秒以内の着差or前走8着以内で芝→ダート替わり
○前走もダートの馬は、単勝7倍未満の人気馬で距離短縮か同距離

×前走もダートで距離延長の馬
×前走もダートで単勝7倍以上

★考察★
平場の方が成績はよかった。
藤沢和厩舎と違い、優先出走権のある馬に勝負気配があるわけではなかった。
勝ち馬はある程度の人気馬であることから、中間順調な馬が順当に勝っている模様。
馬にあわせた使い方で結果を残す厩舎。

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●C.前走
・距離延長の勝率は8.1%(平均10.8%)
・距離短縮&同距離の勝率は22.8%(11.9%)

★考察★
ダートは距離延長が非常に悪く、それ以外が好成績。
間隔は短い方がよく叩けば叩くほど勝率は上がる。

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■Ⅴ.全体として

◯つかみどころのない厩舎◯

堀厩舎の印象は、「東京勝負」「芝重視」「休み明けから仕上げる」の3点だったが、実際は全て逆だった。これだけイメージと違う厩舎も珍しい。

優先出走権がある馬の成績も今一つで、全体的につかみどころのない厩舎。

イメージで判断せず、1頭1頭冷静に見ていくことが重要となる。



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★藤原英厩舎★

■東京10R ◎ダノンアンビシャス(2人6着)
・厩舎の特色からは強調材料はなし。出走背景を見ると「先週も京都で芝2400mのレースがあったが、予定騎手が騎乗停止だった」「勝率を1番に考える厩舎」この2点から、先週代替騎手で京都で走るより、今週横山典騎手で東京遠征する方が上位にこれると判断したと考えられる。
その判断を素直に信じる。

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★藤沢和厩舎★

■東京10R ×デルカイザー(11人5着)
・東京→東京の休み明け。距離延長という厩舎のマイナス材料はあるが、馬自体は距離延長で勝利している馬。ただし、主戦の内田騎手が跨っていないことが気になる。

■東京11R △アンアヴェンジド(1人5着)
・ダートの距離短縮、ダートの特別戦と厩舎のマイナス材料が多い。しかし、ブノワ騎手の継続騎乗はポイント。前走で感覚をつかませて、今回好走する可能性あり。差して2~3着に食い込むパターン。

■東京12R ○アンレール(3人5着)
・距離短縮、東京コース替わり、北村騎手の継続騎乗と好条件が揃う。気がかりなのは初の芝1400mだが、「北村騎手の継続騎乗」「立春賞を使わずにこちらを選んだ」ことから、勝負していると考えたい。
02/08追記:ルールに則り合理的に使ってくる厩舎で、「実績のあるコースで9頭立て」より「初距離でフルゲート」のレースを使うのは全く合理的ではない。例えば、1月にフレグモーネを発症したため短距離に使わざるを得なかった、ということも十分ありうる。(フレグモーネと距離の因果関係はわからないが、あくまで例)。理由が推定できない以上、ここは見をせざるを得ない。


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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:条件はいいが、買えるまではいかない
△:いい条件に該当していないが、悪い条件にも該当していない
×:悪い条件に該当している
★池江厩舎★

■東京11R ×リルダヴァル
・池江厩舎が東の重賞に遠征する時のキーワードは騎手。外人を確保したときは勝負気配が強く、関東の騎手に依頼した時は好走率が低い。東京芝1600mはこの馬の得意コースではあるのだが、若干頭打ち気味な成績であることも考えて、ここは8着までの賞金狙いと考えたい。

■京都8R ◎サトノネネ(8人12着)
・池江厩舎の馬の中では、力が劣る部類に入る馬。こういった馬は、休み明けかつ条件が好転したときに好走するので、勝利時のコースに戻る今回は注目したい。回収率が100円を超えるパターンなので、狙ってみる価値は大いにある。

■京都11R ○トーセンスターダム(2人1着)
・池江厩舎はオープン・重賞レースを連続好走することはあっても、連勝することは少ない。上位クラスを連勝するのは難しいということだろう。この馬はそのパターンに該当するうえ1頭強い馬もいるので、届かずの2~3着になる可能性も。

■京都12R ◎アメリ(2人2着)
・ダートの平場戦は、セオリー通りに使って好走するパターンが多い。(優先出走権ありの4節以内)この馬はそれに該当し、鞍上はこのパターンで結果を残している岩田騎手。ここは迷わず◎に。


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★角居厩舎★

■東京8R ×メイショウブシドウ
・障害と平地競争のハイブリッド馬。しかしこのレースは元々目標のレースだったのだろうか?前走勝てたからおまけでもう1戦使っているような気がしてならない。データを調べても、関東の平場遠征に結果は出ていない。

■東京11R ○エキストラエンド
・芝1600mは角居厩舎が力を入れていない距離。この馬は前走京都金杯を勝ったため、芝1600mだからといって割り引く必要はないが、厩舎の叩き2戦目の重賞成績が悪いことが気がかり。惜しくも勝ちには届かないパターンかも。

■京都4R ×サトノキングベル(6人6着)
・前走に勝負気配を感じた馬。「ルメールからの乗り替わり」「単勝10倍を超えるオッズになりそう」「勝利の後の連戦」など、凡走しそうな要素が多い。

■小倉2R ×バリローチェ(8人12着)
・「休み明けのダート替わり」、「500万条件でのダート替わり」共に成績が悪い。ダート出走馬は叩きながら良化させる方針であるので、ここは叩き台だろう。

■小倉12R ×マーメイドティアラ(15人13着)
・角居厩舎は芝替わりに実績はない。過去の芝替わり馬の戦績を見ると、芝に替わった数戦後にダートに戻って勝利することが多かった。今回はそのための叩き台ではないだろうか。ここは勝負ではない。


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★藤原英厩舎★

■東京9R △ルミナスパレード
・前走ダートを使ったということがとても重要。勝利直後にダートに使ったのは何か事情があった証拠。芝戻りで勝負する厩舎ではないので、ダートに使ったことがこのレースへの布石となるわけではない。叩き2戦目で仕上げる厩舎でもないし、ここは5着以内に入れればといったところ。

■東京12R △ラヴァンドゥー
・前走は人気薄で激走しているが、こういったタイプは藤原英厩舎にはあまりいない。過去の藤原英厩舎のデータを見ると、人気薄激走馬は連勝することが少なく、厩舎サイドも適性をつかみあぐねている事が分かる。入着はあっても、それ以上が望めるのかどうか。

■京都8R △トーホウスマート(3人6着)
・藤原英厩舎の芝500万下の得意パターンは、「休み明け」か「叩きながら良化させて3戦目以降」。今回が叩き2戦目で、得意条件には該当しない。4週後までにいいレースがないことが気になるが、ここは入着狙いと考える。

■小倉7R ×マーヴェリックス(13人10着)
・裏開催を連続して使うのは、勝負気配がない馬のみ。ここは8着狙いと考えていい。

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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:条件はいいが、買えるまではいかない
△:いい条件に該当していないが、悪い条件にも該当していない
×:悪い条件に該当している