★池江厩舎★

■京都5R ×ウエスタンマンデラ(10人8着)
・優先出走権なし、実績のない4週の間隔。池江厩舎が勝ちに来るパターンは「優先出走権&2~3週」か「優先出走権をとれなかった馬を休んで仕上げる」かの2点で、この馬はどちらにも該当せず。とりあえず使っている感じ。

■小倉4R ×プレイフォーマザー(9人9着)
・前走惨敗で小倉に遠征。力が劣る馬は裏開催に連れて行くことが多く、この馬もそれにあてはまる。仕上げないで遠征するわけではないので、メンバーが弱ければ好走するが、ここはメンバーが揃っている。

■小倉8R △ダノンドリーム(2人4着)
・小倉でしか走らない馬で、休み明け初戦が冬の小倉開催。一見勝負に見えるが、冷静に考えると小倉以外で上位にこれないから自動的に小倉を選択しているだけ。その仮説が正しいならば、このレースを叩き台にしてもう1戦は使いたいだろう。


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★角居厩舎★

■京都6R △ロードプライド(2人4着)
・この時期のデビュー馬といえば、昨年のデニムアンドルビー。しかし勝ててはいない。この時期デビューはクラシックが厳しい時期のため、勝つことより1度走らせることを優先している。

■京都7R ×ストリートハンター(7人10着)
・近2走に全くいいところがない。C.デムーロ騎手に依頼していないことからも、目標は勝つことではなく8着以内では。

■小倉9R ○ヴァンヘルシング(1人3着)
・2回叩いて得意の小倉に。ダートの叩き3戦目も好材料。しかし、優先出走権がなかったため第一希望の日曜のレースは除外に。土曜に回ったため菱田騎手を確保できずバルジュー騎手に。これがどう出るか分からないが、これは厩舎にとっては誤算。誤算がある馬は買いたくない。

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★藤原英厩舎★

■東京10R ◎ダノンアンビシャス
・厩舎の特色からは強調材料はなし。出走背景を見ると「先週も京都で芝2400mのレースがあったが、予定騎手が騎乗停止だった」「勝率を1番に考える厩舎」この2点から、先週代替騎手で京都で走るより、今週横山典騎手で東京遠征する方が上位にこれると判断したと考えられる。
その判断を素直に信じる。

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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:条件はいいが、買えるまではいかない
△:いい条件に該当していないが、悪い条件にも該当していない
×:悪い条件に該当している
■土曜東京10R ×デルカイザー
・東京→東京の休み明け。距離延長という厩舎のマイナス材料はあるが、馬自体は距離延長で勝利している馬。ただし、主戦の内田騎手が跨っていないことが気になる。

■土曜東京11R △アンアヴェンジド
・ダートの距離短縮、ダートの特別戦と厩舎のマイナス材料が多い。しかし、ブノワ騎手の継続騎乗はポイント。前走で感覚をつかませて、今回好走する可能性あり。差して2~3着に食い込むパターン。

■土曜東京12R ○アンレール
・距離短縮、東京コース替わり、北村騎手の継続騎乗と好条件が揃う。気がかりなのは初の芝1400mだが、「北村騎手の継続騎乗」「立春賞を使わずにこちらを選んだ」ことから、勝負していると考えたい。
02/08追記:ルールに則り合理的に使ってくる厩舎で、「実績のあるコースで9頭立て」より「初距離でフルゲート」のレースを使うのは全く合理的ではない。例えば、1月にフレグモーネを発症したため短距離に使わざるを得なかった、ということも十分ありうる。(フレグモーネと距離の因果関係はわからないが、あくまで例)。理由が推定できない以上、ここは見をせざるを得ない。

■日曜東京7R △レッドルーファス
・数ある500万下のレースの中から、このレースを選択。距離短縮や東京コース替わりなど好材料はあるが、馬の決め手が物足りない。ブノワ騎手への乗り替わりは数で勝負する傾向もあるので、勝つためのレース選びとは感じられない。

■日曜東京8R ◎モントリヒト
・優先権がないので休み明けなのは必然。昨年も似たようなローテで500万下を勝っている。今開催のダ2100mはこの1レースしかないので、狙ってみても面白い。

■日曜東京10R ×ポールアックス
・力が足りないのは明らかだが、去年勝利に導いたブノワ騎手で面白いことにならないかな、が陣営のねらいだろう。勝負でもなんでもなく、願いをこめるレース。

■日曜東京11R ◎コディーノ
・東京→東京の休み明け、距離短縮、特別戦で(ある意味)降級戦と条件が揃っている。しかもリスポリ騎手は今週身元引受人池江厩舎の馬に乗っていないため、このレースのために今週から来日したのかも。

■日曜東京11R △サトノギャラント
・東京→東京の休み明け、東京得意のシンボリクリスエス産駒ではあるが、特別戦で不利な前走勝利馬。戦績を見ても、オープンまでとそれ以上のレースでの結果がはっきりしている。レベルの高い重賞レースでは少し力が足りない。

■日曜東京11R ×レッドスパーダ
・3年前の勝ち馬。鞍上が継続して騎乗している同厩馬2頭とは対象的に、鞍上乗り替わり。北村騎手がサトノを選んだことからも、この馬はそこまで期待はされていない。


印は前売り開始後に追記予定。

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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:条件はいいが、買えるまではいかない
△:いい条件に該当していないが、悪い条件にも該当していない
×:悪い条件に該当している
■Ⅰ.芝・ダ共通

●●A.オッズ・人気
・3.9倍以内の勝利数が全体の63.3%(平均:49.6%)
・4.0倍~9.9倍の勝率と10.0倍~19.9倍までの勝率の差は2%(平均:7.1%)

★考察★
厩舎知名度NO.1といっても過言ではなく、人気になる馬が多い。
3~4番人気あたりの馬で勝てていないのは、全体的に人気になる馬が多いからだろう。
中途半端に人気するぐらいなら、10倍以上ついた穴馬の方が妙味あり。

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●●B.レースの使い方
・中期休み明けの馬が全体の34.9%(平均:34%)
・半年以上休み明けの馬が全体の7.1%(平均:3.8%)

★考察★
休み明けの比率は平均的。
半年以上休み明けの馬は平均よりかなり多く、単勝回収率も100%を超える。
長期休養は不安視されやすいが、この厩舎に関しては想定内の休養期間。

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●●C.芝・ダートの比率
・芝:462戦65勝
・ダート:154戦25勝

★考察★
芝もダートも勝率はほぼ同じ、出走数は芝が圧倒的。
回収率もほぼ同じだった。

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●●D.牡・牝の比率
・牡:489戦75勝
・牝:127戦15勝

★考察★
牡馬の方が若干勝率は高い。
回収率は牝馬の方がやや優秀で、人気になりにくいことが伺える。

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■Ⅱ.芝

●A.場所
・東京>北海道>中山>福島>>>新潟>>>>>>関西

○東京コース連戦かつ、休み明けor叩き2戦目
○東京コースで距離短縮
○東京で差し届かず6着以下に終わった馬の、中山コース替わり
○北海道の新馬戦

×新潟の裏開催
×関西遠征

★考察★
東京に一番力を入れていた。
連続で東京に使った馬は好走しやすく、東京でダメだった馬は中山で激走する。
福島は裏開催で稼ぐことが多いが新潟で勝利するのは夏競馬のみ。
新潟裏開催があるときには必ず、東京開催があることが原因だろう。


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●B.クラス・条件
・新馬の勝率は平均の2倍(27.8%)
・GⅡ、GⅠの勝率は平均の半分以下(2.8%)

○芝1800mの新馬戦(1番人気)
○平場で前走と同じコースに使ってきた馬(前走5着以内)
○特別戦で降級戦かつ東京コース
○未勝利戦で前走と同じ騎手が跨ったレース

×平場で騎手が乗り替わったレース
×中央開催で勝った後の昇級戦

★考察★
平場はレース選択の余地があるため、同じコースで好走した馬を続けて走らせる。
平場では同じ騎手に乗ってもらう傾向が強く、乗り替わりだと勝負気配DOWN。同じコースの時のみそこそこ好走しているので、馬の適性に合わせるために仕方なく継続騎乗を諦めたパターン。
重賞成績が今一つであることからも、以前ほど馬質が高いとは言えないのではないか。そのため、連続好走しづらく、昇級戦は全く狙えない。

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●C.血統
・ゼンノロブロイ、シンボリクリスエス産駒の比率が24%(平均7.4%)

○東京コースのシンボリクリスエス産駒
○右回りコースのゼンノロブロイ産駒
×右回りコースのシンボリクリスエス産駒
×東京コースのゼンノロブロイ産駒

★考察★
この2頭はどちらも藤沢和雄厩舎の馬。
思い入れがある馬なので、管理頭数も多い。
場所で使い分けしているようで、東京で勝負のシンボリクリスエス産駒と、右回りで勝負するゼンノロブロイ産駒。

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●D.前走
・距離延長の勝率は9.2%(平均10.1%)
・距離短縮&同距離の勝率は16.5%(11.7%)

○前走上り2~3位で東京→東京連戦

★考察★
競馬全体として距離延長より距離短縮の方が勝率は高いが、この厩舎はその傾向が顕著。
距離延長=叩き台と考えていいかも。


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■Ⅲ.ダート

●A.場所
・東京=中山=北海道>福島>関西>>新潟

○東京ダ1600mで前走4着以下に沈んだ馬の乗り替わり
○中山ダ1800mで未勝利戦で芝からのコース替わりかつ乗り替わり

★考察★
特に得意な場所はなく、どこも万遍なく。
ここからも、そこまで力を入れていないことが伺える。
5~10倍ぐらいの、買いづらいパターンでもそこそこ来るのがダートのポイント。

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●B.クラス・条件
・平場の勝率は17.4%(11.3%)
・特別の勝率は12.8%(10.2%)

○優先出走権ありで2週~4週で使ってきた馬
○優先出走権なしで5週以上明けた乗り替わりの馬
○特別戦で降級戦

×優先出走権があるのに5週以上明けた馬
×特別戦で降級戦以外

★考察★
芝と同じで特別戦は降級の時のみ勝負。
それ以外も、ルールを考えれば妥当な使い方で成績を残す。

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●C.血統
・○外の平場レース

★考察★
頭数が少なくあまり参考にはならない。
が、○外はダートの勝利の方が多かった。

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●D.前走
・距離延長の勝率は17.5%(平均10.8%)
・距離短縮&同距離の勝率は12.7%(11.9%)

★考察★
ダートは距離延長の勝率の方がよい。
しかし、回収率はどちらも同じなので、人気馬は距離延長に集まっている印象。


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■Ⅴ.全体として

◯基本に堅実な厩舎◯

Ⅲ-Bなど、ルールを意識して勝利を手にしている厩舎。
やはり、堅実に1000勝以上重ねる厩舎は基本がしっかりしているということか。

下手に勘ぐらず、ルールにのっとった使い方をした人気馬を狙えばよさそう。



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東京と京都から計3頭ピックアップ。

東京10R 8番 ホーカーテンペスト

なぜか東京は1600mにこだわる馬。
前回の同コースのレースより0.5キロ軽くなるし、注目したい。

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京都9R 1番 ヴァリアシオン

11頭立てのこのレースは、前走より頭数が減ってレースがしやすくなる馬を狙えばいい。
前走で上り2位のいい脚を見せたこの馬なら、頭数が減って入着できるはず。

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京都11R 13番 スギノエンデバー

阪神カップ組が穴をあけるこのレース。
好走パターンは2つあって
・昇級してから1200mを走らずに、長い距離で凡走した馬
・芝1200mに実績があるが、最近は長い距離で凡走している馬

該当馬はこの馬1頭のみ。
■池江泰寿厩舎
 東京6R 
  △オリハルコン
 東京11R
  △ダノンカモン
  △ゴールスキー


■角居勝彦厩舎
 京都2R
  ◎オルドリン
 京都9R
  ○ダノンフェニックス


■藤原英昭厩舎
 東京10R
  ×ダノミル
 東京12R
  △メイショウコンカー
 京都6R
  ×トレノカチドキ
 京都11R
  ○ストレイトガール


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印は各調教師のメモを参考に設定

◎:単勝に妙味があって買える馬
○:条件はいいが、買えるまではいかない
△:いい条件に該当していないが、悪い条件にも該当していない
×:悪い条件に該当している