■Ⅰ.芝・ダ共通

●●A.オッズ・人気
・2.0倍~2.9倍の勝率は22.4%(平均32.1%)
・3.0倍~6.9倍の勝利数が全体の48.2%(平均:38.7%)
・7.0倍~9.9倍での勝ち星は1勝
・10.0倍~19.9倍までの勝率は11.0%(平均:6.6%)

★考察★
適性オッズにばらつきがある。
人気にしろ中穴にしろ、少しオッズが落ちるときが狙い目。

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●●B.レースの使い方
・連闘~3週間隔の馬が全体の21.3%(平均:34.1%)
・中期休み明けの馬が全体の45.0%(平均:34%)

★考察★
短い間隔で使うことが少ないが、勝率は高い。
休み明けの比率は高いが、その分勝率は低め。
休んで叩いて勝利して休んで・・・が厩舎パターンか。

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●●C.芝・ダートの比率
・芝:377戦57勝
・ダート:138戦26勝

★考察★
芝よりダートの方が勝率は高め、出走数は芝が圧倒的。
回収率はほぼ同じだった。

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●●D.牡・牝の比率
・牡:350戦52勝
・牝:161戦31勝

★考察★
出走率は圧倒的に牡馬が高いが、勝率・回収率ともに牝馬の方が優秀。
牝馬に優秀な馬が多いことが推察される。

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■Ⅱ.芝

●A.場所
・中山>東京>福島>裏新潟>>>表新潟>>阪神・小倉>>中京・京都

○前走左回りで人気(1~3)していた馬の中山替わり(1600m~2000m)
○東京・中山の初出走馬(未勝利含む)
○前走同クラスの左回りで人気(1~5)していた馬の東京参戦
○小倉の滞在競馬(小倉に続けて使った場合)

×東京の昇級戦
×中京・京都遠征

★考察★
堀厩舎は、中山競馬場を一番得意としていた。
左回りのレースは捨てレースにすることや中京の成績が悪いことから、右回りに重きを置いた調教を行っているのかもしれない。

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●B.クラス・条件
・未勝利の勝率が一番高く、25.0%
・平場の勝率は特別の勝率の2倍(約20.0%)

○東京・中山の未勝利戦で中期休み明けか3週間隔で叩き2戦目
○平場で前走も平場で人気(1~5)していた馬
○新潟・福島・中山の特別戦で前走左回り
○前走一桁着順だった牝馬の休み明け(5か月以内)
○前走6着以下に凡走した馬の叩き3戦目

×東京の特別レース
×牡馬の特別レースの休み明け

★考察★
平場に力をいれている模様。
特別の成績が悪いのは、特別になると関西馬が大量遠征してくることが影響しているのかも。

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●C.前走
・前走と違う距離の勝率は16%
・前走と同じ距離は12.3%

○前走左回りコース
×前走6番人気以下

★考察★
前走と距離が変わると好走している。前走1着馬と6着以下に敗れた馬の回収率がよく、条件をかえてリフレッシュさせて結果を残すタイプ。
また、前走6番人気以下の場合殆ど勝てていない。
6着以下の成績がいいとはいえ、見切られた馬が巻き返すことが少ないのは忘れずにいたい。

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●D.血統
・ディープインパクト産駒で2勝以上しているのは2頭のみ
・ダイワメジャー産駒、キンカメ産駒は1頭で5勝の荒稼ぎ

★考察★
良血であっても2勝できる馬は少ない。
あまり血統にこだわりがあるようには見えなかった。

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■Ⅲ.ダート

●A.場所
・中山>東京>福島・中京>北海道>>>関西・新潟

○東京コースで前走から継続騎乗
○中山ダ1800mで前走も中山コース

★考察★
芝は東京の率が悪かったが、ダートは中山と同等かそれ以上。
東京では騎手、中山では場所が前走と同じだと成績がいい。
休み明けより叩き2~3戦目の成績がいい厩舎なので、似た条件で好走→次が本番という流れ。

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●B.クラス・条件
・平場の勝率は20.4%(11.3%)
・特別の勝率は15.0%(10.2%)

○前走0.5秒以内の着差or前走8着以内で芝→ダート替わり
○前走もダートの馬は、単勝7倍未満の人気馬で距離短縮か同距離

×前走もダートで距離延長の馬
×前走もダートで単勝7倍以上

★考察★
平場の方が成績はよかった。
藤沢和厩舎と違い、優先出走権のある馬に勝負気配があるわけではなかった。
勝ち馬はある程度の人気馬であることから、中間順調な馬が順当に勝っている模様。
馬にあわせた使い方で結果を残す厩舎。

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●C.前走
・距離延長の勝率は8.1%(平均10.8%)
・距離短縮&同距離の勝率は22.8%(11.9%)

★考察★
ダートは距離延長が非常に悪く、それ以外が好成績。
間隔は短い方がよく叩けば叩くほど勝率は上がる。

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■Ⅴ.全体として

◯つかみどころのない厩舎◯

堀厩舎の印象は、「東京勝負」「芝重視」「休み明けから仕上げる」の3点だったが、実際は全て逆だった。これだけイメージと違う厩舎も珍しい。

優先出走権がある馬の成績も今一つで、全体的につかみどころのない厩舎。

イメージで判断せず、1頭1頭冷静に見ていくことが重要となる。



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