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CHAdeMO!先行者利益の鍵はトヨタにある!?

こんにちは。


先日、電気自動車における急速充電器の標準化を検討する会が発足されました。


CHAdeMO(チャデモ)協議会


自動車会社、電力会社、充電機器メーカー、充電サービス提供企業など
国内外含めて、158社が参加しているそうです。
この協議会で、まずは日本での標準規格を決めて、グローバルでの標準規格にしようと構想しているとのこと。
いよいよ、電気自動車が本格的になってきたなぁと思います。


関連ニュース
 ・電気自動車の充電方式を標準化へ、トヨタらが「CHAdeMO協議会」を設立
 ・東京電力と日産など5社、電気自動車の充電技術で協議会
 ・自動車メーカー4社と東京電力、EV普及に向け「チャデモ協議会」を設立
 

会員構成を眺めてみると、

トヨタ、日産、三菱、富士重、東京電力の5社が幹事会員として中心になるとのこと。

アイミーブの三菱、プラグインステラのスバル、リーフの日産が入っています。
電気自動車に少し出遅れ感のあるトヨタがしっかり入っています。
(トヨタは、最後の最後に参画を決めたのですが・・・)
ここで巻き返したいのでしょう。

ホンダ(本田技術研究所として)、マツダは通常の会員として参画しているだけです。
今後のホンダの動きが楽しみです。


電池メーカーの参画を眺めてみると

■ 日産-NEC連合のオートモーティブエナジーサプライ
■ 三洋
■ パナソニック

は会員として名を連ねています。

しかし、

■ GSユアサ (アイミーブに電池を供給している)
■ 日立ビークルエナジー
■ ソニー (2009年末に車載電池に再参入を表明している)

が入っていません。

また、日系企業を中心に構成されているので仕方ない部分ではりますが、
世界的に電気自動車の普及を狙っているベタープレイスも入っていませんね。

日本では、日産と提携しているので入ってもおかしくなさそうなに・・・。
まぁ、グローバルで先に取り組んでいるベタープレイスからすると面白くないのでしょうね・・・


あとは、幹事会員の調整がどこまでスピーディに進むかが注目です。

少し出遅れている トヨタ が巻き返したいのと、
先行者利益を得たい 三菱・富士重 の利害がどこまですり合うか。

規格争いは、『VHS vs ベータ』 や 『HD-DVD vs BD』 で御存知の通り、
無駄な投資と普及の遅れが懸念されます。

それは、結果的にユーザへの価格負担として返ってきますので、
是非、標準規格を早期に決めてもらいたいです。

もたもたしていると、世界中で標準規格を検討する会が色々立ち上がって、
グローバルでの規格紛争が起きてしまいます。
そうなると、日本は交渉力が弱く、規格争いに負けてしまいそうですね。(最悪です)

日本が先行者利益を得るためにも、個々の企業の利害は捨てて、
早期に規格を決めてもらいたいです。

(勝手な思いですが)トヨタのごねずに出来るかですかね?

今後の動きに注目です。



  2010年03月18日
     目の前の人に、思いやりを持って


書籍の無料化ってどうなの?

こんばんわ。

前回、本離れに歯止めがかからないかと電子書籍端末に妄想してしまいました。

書ききれなかった思いが少しあるので。



"電子化"の重要な要素として、インターネットとの連動ですね。


そして、インターネットと関連すると、無料化という流れが必ず来てしまいますね。
クリス・アンダーソン氏の「FREE」にもあるように、無料化の波は避けられないでしょう。


実際に、
その「FREE」も人数限定で全文無料公開をし、
角川文庫においても、CEO角川歴彦氏の本を期間限定で全文無料公開をする動きも出てきています。

電子書籍化が進む事は、想像に難くないと思います。




書籍そのものの価格が無料になる。
そうなると、ビジネスモデルとして、容易に想像出来ることとして、



①関連コンテンツでの収益確保
  小説だと、前編だけ無料で。後編は有料とか。


  
②有料版と無料版での購入可能時期の分離
  ■有料版⇒無料版
  まずは有料版で販売。1ヶ月後は無料版。お金を払えば先に読むことができる。
  1Q84などの大ヒット書籍だと、お金を払ってでも良いと思う人もいるはず。
  ■無料版⇒有料版
  FREE、角川氏の本見たいな感じ。無料で読んでもらい興味あれば購入。



③広告での収入確保
 完全にコンテンツでは、儲ける想定をしていない。企業からの広告収入モデル。
 例えば、

 情緒あふれる田舎描写の小説があったとしよう。
 あ~。こんな町行きたいなぁと思った時に。
 電子書籍端末の下に、JTBからのその町への旅行企画が出る。
 それをクリックして、契約すれば出版社にお金が入るって感じです。

 ビジネス書籍でも、ロジカルシンキングの本を読んでいて、
 端末の下に、グロービスの広告が。とかね。




まぁ、こんな感じに無料化って進むんだろうなぁと想像してみました。



もう一つ付け加えておくと、紙 vs 電子。
電子書籍に対抗して、紙の書籍がどのように生き残るかです。


即時に購入。
便利機能あり。
価格が安い(場合によっては無料)。


となれば、
確実に紙の書籍需要は減ってしまいます。



まぁ、別に紙の書籍を無理に残す必要は無いのでしょうが、
紙は紙で生き残りを考えないといけませんね。

そうなると、まず直近の問題としては、『再販価格維持』の問題があります。


簡単に言うと、
書籍の値段を書店が勝手に決められない。

言い換えれば、
出版社側が決めた値段以外では、売ってはいけない。



私も今まで、何度も書店に足を運び、何百冊の本を買ってますが、


あ~確かに・・・・


って、盲点でした。



普通。

食料品・日用雑貨だったら、
地域特性や売れ行きに応じてスーパー独自の判断で値付けをしますよね。
小売側の情報収集とその時の判断が売上貢献に寄与することになります。

家電でも同じですよね。
同じビックカメラでも有楽町と新宿で同じものが、違う価格で売られていますよね。

車とかでも、
実際には、地域や近くの他のディーラーとの競争により、店舗によって値引率とかも変わりますよね。



日用品なら、小売りにて価格が決められるのは常識ですが、
書籍に関しては、書店の判断で値引きって無いですよね。

改めてそう見ると、不思議ですよね・・・・

(ただ、食品などは、小売りが不当に安売りして、生産者の利益を搾取しているケースがあるので、
小売にて価格を決める場合は、生産者と小売(&卸)の利益配分のルールが重要となります)



この書籍価格の自由化というのが、書籍の普及にも寄与すると考えます。
また、紙の書籍が、電子書籍と対抗するためにも、柔軟な価格設定がないと本当に衰退の一途を辿ってしまいます。
個人的には、紙が無くなってもらいたくないので、再販価格の検討をしてもらいです。

また、最近は、一部、出版社側が非再販として販売を許可する 『 バーゲンブック 』 が出てきています。
しかし、対象書籍も少なく、まだまだ本格的になってないですね。


2010年。
iPadが出れば、電子書籍市場はいっきに拡大されると思います。

書籍の行く末が不安でもあり、楽しみでもあります。




     2010年03月16日
       心をこめて、今日一日を。

電子書籍端末の世界を妄想~本離れは止められるのか?~

こんばんは。


以前、1月14日に

「スペースの多い本が売れる。それで良いのか!」

という、記事を書きました。

『 スペースの多い本 』 が売れるという点が特徴的であり、
全体的には、本離れ、入門書人気などの傾向があります。

最近、本離れについて、考えることが多くて。

紙とネットの両方でモノ書きをしている立場なので、今後どうなるのかなぁと色々思いがありまして・・・
少しその思いを・・・


最近、電子書籍端末って話題ですよね。


  電子書籍端末


知ってますか?

有名なのは、アマゾンのKindle(キンドル)ですね。


日本人には、電子書籍端末は馴染みが少ないのですが、
実は、国内でも以前は電子書籍端末は販売されていました。

2003年に当時の松下が、ΣBook(シグマブック)を発売。

2004年にソニーが、LIBRIe(リブリエ)を発売。



また、当時もそれほど話題にはならなくて、普及しませんでした。
松下は2008年に、ソニーは2009年に撤退をしたのです・・・

理由は色々あるのでしょうが、携帯電話との棲み分け、コンテンツ不足、規格が独自フォーマットだったなどが言われてますね。

しかし、アメリカでは様相が違います。
日米の文化の違いもあるのでしょう、アメリカでは2007年にキンドルが発売されて、
米国では普及しています。
(ソニーはそれを見てあわてて追随し、Readerという端末を出していますが)


新しい市場を作ったり、マーケットを成熟させるのは、アメリカは得意だなぁと感心しました。

また、今年のCESでも、多くの電子書籍端末が紹介されました。

■ 無論カラー表示で綺麗だし、
■ 本にメモするように手書きで書き込みができたりと。

まぁ、これだけだと紙より良いなぁとは思いませんが、
電子書籍ならではの特徴が、

■ 通信機能がついているので、その場でダウンロードして読めるし、
■ 2画面端末だと、片面で本を読み、片面で分からない単語をWikiなどで調べたりと。


この機能を見たときは、「すごい」と思いました。


こりゃ、単なる紙から電子データという代替商品ではなく、
紙では出せない付加価値があるなぁと思いました。


読み慣れない人が増えているなら、このように読む事をサポートする機能をどんどん増やして
読みたいと思わせる工夫をしてもらいたいですね。


電子書籍端末だから出来ることって本当に多そうです。

■ その本に関連するレビューをPush式に表示させたり、
■ その本について書かれているTwitterが表示されたり、
■ 本を紹介しているブログが表示されたり、
■ 関連するPodcast(本の紹介番組)表示されたりと。

私は本を読むときに、

 『重要な部分』 (レベルを2段階に)
 『わからなかった部分(疑問内容)』
 『感じた事(本に関係ない内容でも)』

を自分なりの記号をつけて書き込みをしています。

■ 独自マークがついているページだけを本全体から検索できるようになれば良いなぁと思います。
(詳しい機能を知らないだけで、この程度ならたぶん対応しているんでしょう)

■ 例えば、書いたメモを公開・非公開を選べて、
同じページや同じ部分に書き込みをしている他人の内容が表示されたりと。

■ なんか、気に入った他人のコメントがあれば、そこからTwitterできたり。

■ あるページの論調・主張に対して、似ている・相反する主張の関連書籍をリンクできる機能があり
それを互いに共有しあったりと。
(あぁ、この機能欲しいですね。私は、書籍の巻末にある参考図書の情報を良く使うで)


書籍を中心として、知の連鎖ができるような気がします。
これは本当に嬉しいですね。

こうなってくると、紙書籍が好きな私でも、電子書籍にしようかなぁと思ってしまいます。

リアルな書店で、ぶらぶら本を探して、気に入った本があれば、
その場でiPad使って購入!
いつでもどこでも、何千冊の本を持って歩ける。

これは面白い!
ワクワクします。

本当は、ここからさらに、「角川文庫の無料公開書籍の話」 と 「バーゲンブック」 について書きたかったのですが、
長くなるので、次回に書くことにします。


う~ん。

電子書籍。
楽しみです。

この電子書籍をきっかけに、若い人、本が少し苦手という人にワクワクした感じを持ってもらいたいです。



  2010年03月01日
     一生懸命の気持ちをもって。