キャンピングカー快適化 ~ エクストラバッテリー 購入編 ~ | キャンピングカーと雪山と

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【基本情報】


 

EVE リン酸鉄リチウムバッテリー LiFePO4 230AH LF230K

 

ブランド: EVE LF230 230Ah
バッテリータイプ: LiFePo4充電式バッテリー
公称電圧 : 3.2v
公称容量 : 230Ah
充電停止電圧 : 3.65v
放電停止電圧 : 2.5v
最大充電電流 : 1C for continuous, 2C for 30s
最大放電電流 : 1C for continuous、2C for 30s
内部抵抗 : 0.3mΩ以下
最大充電温度 :0℃ ~ 60℃
最大放電温度 : -30℃ ~ 60℃
最適充電温度 : 25℃
最適放電温度 : 25℃
サイクル寿命 : 3500回( 25℃でSOCが20%~100%で繰り返して1C放充電)
推奨SOC : 10% ~ 90%
重量 : 4.11kg×4個=16.44kg
サイズ : 53.85mm×173.93mm×207.3mm

 

 

 

JBD 200A スマートBMS 4セル Bluetooth接続

 

BMS モデル番号 : SP04S034 V1.3(21年8月後半から発売)

BMS本体(ヒーター管理機能付き)、バランスリード、Bluetoothモジュール、温度センサー
Operating current (MAX) : 200A
Over-charge protection voltage : 3.65±0.05V
Over-discharge protection voltage : 2.5±0.1V
Balanced turn-on voltage : 3.4V
High temperature protection value of charging : 60±5℃
High temperature protection value of discharge : 75±20℃
Internal resistance : <10mΩ
サイズ : 長さ232±1mm  ×  幅 105±1mm  × 厚さ20±1mm
バランス電流 : 50mA ~ 150mA





【チャレンジ】


 

大げさなプロローグ編からの続きになります(笑)


滑りシーズンも終了してサブバッテリーのリチウム化から1年経過。

サブのリチウムシステムは冬のロングキャラバンも無事にこなして、

少し時間的な余裕が出てきたのでいよいよ本格的に新しい挑戦です。

 

サブバッテリーの並列増設ではなく、別途リチウムバッテリーを

追加増設する事を検討していた考えを実行する事になります。

 

バッテリーを増設すると言っても方法は様々、

一番無難なポタ電を追加購入するという方法は検討するまでもなく却下

次に考えられるのはサブバッテリーに並列で増設する方法ですが、

こちらは現在使用中のサブバッテリーに追加増設する方法と、

完全に別系統で増設する方法の2通りが考えられます。

現在サブで使用している生セルはSinopoly SP-LFP400AHAという型式

調べてみたらもうディスコンでほぼ市場に出回っていないらしい(-.-)

自分が生セルに手を出した時はまだプラシェルが優勢でしたが、

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアルミシェルにすっかり市場を奪われた。

って事で並列増設するにも選択肢として選べない。

ま~ あとで追加して並列増設するのはオススメできないので、

販売していたとしても購入して並列増設はしないでしょう。

やるとしたら完全別系統で増設する方法ですが、

こちらは2つのバッテリーの間に切替器を入れて充放電先を選択する方法

これに関しては今快調に動作しているサブバッテリーに手をいれるのは気が引けるし、

違う型式のリチウムとは言え切替えて使用するのもちょっと違うかな?

なので我が家が後からバッテリーを増設する方法として、

完全に独立した形でバッテリーを増設する方法を選択しました。

もしもの時を考えて予備バッテリーとして使えるのは便利だと思います。

車買い替えの際はそのまま移設も出来るかな。

 

正直言って我が家の使い方でリチウム400Ahあればほぼ問題なし

ペットが居るわけではないので我慢すれば真夏も乗り切れます。

ま~ 我慢すれば鉛300Ahでも乗り切れるから何でも一緒なんで、

エクストラ(増設)バッテリーが絶対必要かと言われたらNoです。

ではなぜエクストラバッテリー計画を進めるかと言うと

・・・自分の好奇心が大半を締めているかもしれません(笑)

キャンピングカー購入時点では全くの電気のド素人だった自分が

今まで数々の快適化を通してだいぶ成長してきました。

さらなる高み?を目指して興味本位で快適化します(笑)

まっ 全くの無駄って作業ではないので安心しています。

エアコンを使う夏の間は今より快適になるのは確実でし、

真夏の必要容量はリチウム600Ah以上って思っています。

やはりキャンピングカーは大容量を積むってのが正義です。

それに加えてエクストラバッテリーの増設とともにインバーターを追加して

2つのインバーターを利用してルームエアコンを稼働中に電子レンジも使える、

これでキャンピングカーは自宅とほぼ同等の快適さを得ます。

エアコンを使わない時期でも移動の少ない連泊では威力を発揮します。

我が家では年末年始の長期スノートリップはほぼ動きませんから。

色々考えてもバッテリー容量が多くて不便を感じることはありません。

バッテリーを2系統にすることにより冗長性を高める事が出来るのも魅力

どうしてもいつも安全志向に考えてしまう自分の性分ですね(笑)

 

今回生セルの購入は思い切って海外通販で購入しました。

本当は代理購入を依頼する予定でしたが人生何事もチャレンジです。

EVE LF230K 230Ahの3.2V 4個セットが送料込:58,000円でした。

角が多少潰れている訳あり品だったのでかなりお安く購入できました。

まっ メインで使うサブバッテリーではなく、

非常用として使うエクストラバッテリーなので信頼性より価格重視です。

海外通販でトラブった時はその時考えれば良いわけで(笑)

自分の中ではここまでの行程が一番のクライマックスでした。

生セルが手に入れば作業はもうほぼ終わったようなものです。

 

生セルの通販が不安な人は既製品を購入するって考えもあります。

組バッテリーなら比較的簡単に増設可能です。

早い話がインバーターを取付けたら完成ですからね。

容量重視ならポタ電を購入するよりお得に増設できるので、

何も増設バッテリーはポタ電に拘る必要は無いと思います。

組バッテリーで増設して次にサブバッテリーにチャレンジするのも良いかな。

Renogy 12V 200AH LiFePO4リン酸鉄リチウムイオンバッテリー

 

 


【生セル】


 

メーカーのEVEは主に電気自動車(BMWなど)用電池メーカーです。
メーカー公式サイトはこちら

 

電圧と内部抵抗は全て正常範囲内の商品という事です。

3.2931V、3.2936V、3.2929V、3.2924Vで

内部抵抗は0.23~0.24mΩの範囲内のようです。

内部抵抗の測定機を持っていないのでセラーを信じます(笑)

内部抵抗のカタログスペックは内部抵抗 : 0.3mΩ以下なので

一応カタログスペックは満たしていることになりますが、

それでも疑う人は内部抵抗測定器を買うのが良いでしょう。

リチウム電池 内部抵抗テスト

 

EVE LF230 230Ahは去年から新しい仕様になった最新型らしく、
エネルギー密度は体積:380Wh/L、重量:179Wh/kgと

最新型のためエネルギー密度は最高水準のオススメ商品らしい。


セラーから生セルの値段について以下の説明がありました。
1.同じタイプであれば、通常は容量の大きいほうが高い
2.Aグレード品はBグレード品より、通常30%~60%以上に値付けされている。

Aグレード品は通常はEVに載せるためのセルで、EVの需要が大きいので小売に出回るのは稀で、蓄電池ならBグレードセルで十分で市販の蓄電池の中身もほとんどはBグレードセルです。Cグレード品や中古品はBグレード品よりさらに安くなっています。
3.エネルギー密度が高くなればなるほどセルの値段が上がります。

極端に低いのはプラスチック殻のセルで、通常sinopolyやCALB 3.2V 200AH × 4個セル(プラスチック殻セルはエネルギー密度が半分の80Wh/kg)はCATLやLishen 202Ahのセルの半分ぐらいの値段です。
4.サイクル寿命の3500回は同じ放電深度DODの前提で、通常SOC 20%~100%です。20%~80%間の使用なら、普通のセルも10000回以上になります。
5.大手メーカーであれば、値段が高くなります。

セルのグレードによって値段が変わります。

Bグレードセルを基準として値段は大体以下の関係のようです。
Aグレードセル:1.3~1.6
Bグレードセル:1
EVのモジュール取り外し品(Aグレードセル):0.9
他の中古セルやCグレードセル:0.75
 

セルに付属のQRコード:B640003088からBは2021年で、6が6月とのこと。

製造時期を考えると初期ロット品なのかな?

 

生セルに付属のバスバーは幅:20mm×厚み:2mmです。

バスバーはJIS-C8480で定められている「帯状導体の電流密度」から

630A以下の定格電流に対する電流密度

(断面積1mm2あたりに流れる電流値)の上限値が規定され、

生セル(LF230K)の通常放電電流は連続230A(1C)ですが、

計算では付属のバスバーでは120Aと仕様上微妙に足りていない?

前回のプラシェルSinopoly製に付属のバスバーは

容量に対してペラッペラの頼りないものでしたが、

今回付属のバスバーはそれなりに厚みもあるので、

配線の許容値を180Aと計算しているので許容範囲内かな。

今回は面倒だしバスバーの製作は必要無いかなと思います。

 


【BMS】


 

BMSは有名なところでJBDとDALYの2種類が選択できますが、
今回のエクストラバッテリー用もJBDのBMSを選択肢ました。
やはり慣れ親しんだJBDの方が使いやすいかなと思いまして。
冒険してDALYに挑戦しても良かったんですけどね(^_^;)

 

そのかわり去年モデルチェンジした最新型のBMSを選択しました。

裏側にヒートシンクが付いて発熱対策も考えられています。

取付穴がないので側面に設置するなら苦労しそうです。

 

小型化されたので配線はB-とCーは1箇所に変更されています。

しかも接続はM6と小径に変更されたのは非常に不満です。

200A取出すのにM6?っていう疑問がありますが仕方ない。

メーカー判断でこの接続で問題ないということなんでしょう。

 

BMSの各ポートの説明は以下となります。

このモデルは加熱ポートの端子もあるので

低温時のリチウムバッテリーのヒートアップも出来る

ヒーター管理機能付きのモデルですが、

この辺りはまだ情報が出てきていないので今後の課題ですが、

情報が出てきたら当然チャレンジすると思います(笑)

 


【まとめ】



ついにエクストラバッテリー計画が本格始動しました。

ま~ エクストラバッテリーの考える記事を書いている時点で

自分は多分チャレンジするんだろうなと薄々気がついていました(笑)

何もかもが初めてだった前回のサブバッテリーのリチウム化と違い、

今回はかなり心の余裕があるので楽しい作業になると思います。

 

購入した生セルとBMSを設置する台座の製作です。

 

 

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