キャンピングカーの寒冷地仕様について考える | キャンピングカーと雪山と

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【寒冷地仕様の内容】



自分は冬メインで使うキャンピングカー
滑りは北海道ではなく本州方面での使用がメインとなり、
それでも寒冷地仕様が必要なのか考察してみます。

ガソリン車とディーゼル車では寒冷地仕様の価格と内容が違います。
自分の購入検討はディーゼル車なのでディーゼルでの寒冷地仕様について考えます。

寒冷地仕様(ディーゼル車用) 33,480円

ディーゼル車用寒冷地仕様の変更内容
LLC 50%
フューエルヒーター追加
バッテリー85D26L×2個
フロントワイパー強力モーターに変更
フロントヒーター助手席ダクト付きに変更
スターター12V-R3.0kwに強化





【詳細解説】



冷却水(LLC)濃度変更

標準仕様  :30%
寒冷地仕様:50%

冷却水の凍結を防ぐため、寒冷地仕様はLLCの濃度が濃くなっています。
LLCに求められる性能(凍結温度)はJIS規格で基準が定められています。

JIS K 2234:2006 不凍液 2種(LLC)


凍結温度が違い50%で-34℃ 30%で-14.5℃です。
一応30%でも本州ならギリギリって感じですが50%は必要でしょうね。


フューエルヒーターの追加
ディーゼル車の燃料である軽油は寒冷時燃料中の成分が凝固して

ワックス状になります(ゼリー状になる)。

これが原因でフェールフィルターが目詰まりを起こすことがあります。
これを防止するため燃料タンクからインジェクションポンプまでの間の

燃料ライン中にヒーターを設けフェールヒーター通過後の燃圧(負圧)が

一定値以上になると燃料を暖めています。

(フェールヒーターは万能ではなく、既に燃料タンクや燃料タンクから

エンジンまでの配管が凍ってしまっている場合は効果がなくエンジンが

かかってようやく暖め始めるので、エンジンがかからないと意味がありません。)


バッテリー85D26L×1個 → 2個に変更
低温環境下ではバッテリーの性能が低下するため、
寒冷地仕様はバッテリー容量が大きく(1個から2個に変更)なっています。
重量にしてバッテリー追加により+30kgの増加になります。
品番の最初の数字が電力量、「D26」がサイズ、「L」が端子の位置です。

クルマ用バッテリーの知識

 


フロントワイパー強力モーター
雪だまりや 凍結によりワイパーが動かなくなることの防止を目的に
ワイパーモーターが寒冷地用で強化されます。


フロントヒーター助手席ダクト付き
エンジン始動直後からエンジンが暖まるまでの間、通常のヒーターに加え、
暖房を補う装置(PTC:電気式補助ヒーター)です。
エンジンの冷却水温が低い時の室内暖房に貢献します。
即熱性が有るため短時間で暖房が効きます。
PTCヒータースイッチをONにして温度調整ダイヤルを最大にすると温風を発生します。


スターター12V 3.0kw
エンジンの始動性能を向上させるため、スターター容量が大きくなっています。

 




【まとめ】


北海道でなくても毎週滑りに行くならやはり寒冷地仕様は外せない装備ですね。
内容を調べてみても寒冷地仕様は妥当な価格設定かと思います。
という事でやはり新車注文時に寒冷地仕様は必要と判断します。

ウインター用のワイパーって拭き取りが悪いので現在は使っていませんが、
ウインターワイパーは別途購入する必要あるかもですね。
乗用車と違ってフロントウィンドーがかなり立っているし、
庇のようにバンクが出ているのでそれ程必要が無いかもしれません。

 

 

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