輝生成就(個人的な映画感想日記) -11ページ目

第455回 「鑑定士と顔のない依頼人」

平日ではあったのですが・・・なんか無性に観たくなりまして。 
近くでしたから・・・観に行ってしまいました。 
名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、刺激的な謎をちりばめて紡ぐミステリー。 



「鑑定士と顔のない依頼人」 


あらすじ。 
天才的な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマンは、資産家の両親が遺(のこ)した美術品を査定してほしいという依頼を受ける。 
屋敷を訪ねるも依頼人の女性クレアは決して姿を現さず不信感を抱くヴァージルだったが、歴史的価値を持つ美術品の一部を見つける。 
その調査と共に依頼人の身辺を探る彼は……。 


面白かった! 

でも意外にも?酷評が多いです。 
とくにラスト。 

だがしかし、僕はラストも含めて非常に好きでした。 
もう1度観たくなる作品です。 

明らかに伏線だぞ!とわかりやすい配置をしてる仕掛けがありました。 
結果、当然のように伏線だったのですけど(笑) 
そこの絡みも、予想通りで、そこはもう少し驚かせる展開が欲しかった。 

まあ、懲りすぎるとせっかくの伏線も台無しになるので、予想出来る程度がちょうどいいのかもしれません。 

ジェフリー・ラッシュはいいですね。 
声が好き。 

余談ですが、ハリウッド男性俳優で、声が好きな俳優は、キーファー・サザーランド、ジョージ・クルーニー、メル・ギブソン、アル・パチーノ、この4人に匹敵するくらいジェフリー・ラッシュは良い声でした。

第454回 「折れた矢」

連続で観ました。 
韓国の国民的俳優アン・ソンギの主演で、2007年に韓国で実際に起こった「クロスボウ事件」をもとに描かれる法廷劇。 
韓国の数々の賞を総なめ。 


「折れた矢」 


あらすじ。 
大学入試問題の誤謬を指摘したことで、逆に大学側から解雇されてしまったキム教授は、不当解雇だとして大学を訴える。 
何度も続く裁判で負け続けたキムは、腹が立ち裁判長をクロスボウで脅すという暴挙に出て逮捕されるが、キム自身はクロスボウを撃っていないと主張。 
検察側が提出する証拠の矛盾を指摘していくが、司法省はそれでもキムに有罪判決を下そうとする。 



多少は脚色をしてるのでしょうけど、この茶番劇の裁判は酷い。 
記録も残さず、弁護士の主張は全て却下。 
敗訴させるための裁判。 

不当だと世間が大騒ぎしても全く無視。 

ネットで調べますと、物的証拠に明らかな問題を残したままで、それを解かないまま、有罪にしようとするわけです。 

最終的にどうなったかは、映画・もしくはネットでわかりますが、世論を味方にして盛り上がった裁判であったそうです。 
この事件以外にも不可解な判決が多かったようで、国民の不満は爆発寸前だったのでしょう。 

こんな八方ふさがりの状況を覆すべくお上に逆らう主人公たちの姿が観ていて気持ち良かった。

第453回 「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画」

全く先入観なく観ました。 
結構面白かった。 


「パーフェクト・プラン 完全なる犯罪計画」 


あらすじ。 
氷雪に覆われた真冬のウィスコンシン州。 
金に困っている保険セールスマン・ミッキーは、ある日、独り暮らしの老人ゴルヴィーと出会う。 
彼が高価なヴァイオリンを所有していることを知ったミッキーは、ゴルヴィーの留守中にヴァイオリンを偽物とすり替えて盗み取ることにする。 
ところが、ミッキーが鍵を開けるために呼び出した警報機業者ランディが、たまたま戸締まりの状態を確認しに来たゴルヴィーの友人フランクに怪しまれたために揉め出すと、ランディは発作的にフランクを殴り殺してしまう。 



クライムサスペンスです。 
最初は良い計画だったのが、どんどんと悪い方向へ行き、最後はとんでもない話に巻き込まれてしまう話です。 

このパターンは、主人公が悪だくみをせずに巻き込まれていけば応援するのですが、この作品の主人公は高価なヴァイオリンを自分のモノにしようとした悪い奴なので、あまり応援することもなく、あららと不運な展開に。 

ラストは予想していたとはいえ、好きな話でした。 

第452回 「ハンガーゲーム2」

今年最初の映画はこれでした。 
皆さんは「1」は観られてますか? 
観なくても全然大丈夫ですが、観ておけばもっと話がわかると思います。 



「ハンガーゲーム2」 

あらすじ。 
12の地区より12歳から18歳までの男女一組を選出し、最後の1人になるまで戦わせる独裁国家パネムが実施する「ハンガー・ゲーム」。 
男女ペアで勝者となったカットニスとピータは、凱旋ツアーで各地区を回る中、自分たちを反国家の象徴として捉える民衆の思い、静かに広がっている革命への動きを感じる。 
同様に国民の変化を悟ったスノー大統領は、カットニス抹殺をひそかな目的にした歴代勝者結集の新ゲームを開催させる。 



小説が3部作ですので、間違いなく完結編「3」はあります。 
しかも映画の「3」は前編・後編に分かれるそうです。 
この最近流行りの手法、金儲けにしか感じないのは僕だけでしょうか。 

どの原作付の映画化に言えることですが、そもそも2時間でおさまるわけがない原作を無理矢理入れ込むわけですから、多少なりとも物足りなさはあるわけです。 
それを完結編だけ、下手に引き延ばそうとしてる前・後編のやり方。 
だったら1作目からやっとけよと思いますが、そこは大人の事情があるのでしょう。 

そんな今回の「2」ですが、前作の「1」とほとんど同じ展開です。 
相変わらずの、主人公だけに集中してるので、対戦相手をどれだけ凄い奴だと紹介されても全然感情が入りません。 

戦って負けても可哀想とも思えないのは惜しいですよね。 
もう少し相手のことも掘り下げてもらえれば感じ方は違っていたかもしれません。 
そうなると2時間じゃ入りきらないのでしょうね。 
実際2時間半でしたし。 

きっと「3」も観るのでしょうけど・・・・最後が良ければ全て良し!になる僕としては頼むぜ!と思うばかりです(笑)

第451回 「The Confession」

これが今年最後のDVD鑑賞になるでしょう。 

あの「24」ジャック・バウアーでお馴染み、キーファー・サザーランドが主演・制作総指揮まで務めたウェブドラマ。 



「The Confession」 


あらすじ。 
人々が静かに祈りを捧げる神聖な教会の告解室に、キーファー演じる暗殺者が入り、神父にこう告げる。 
「昨夜、人を殺した。私はそれを悔いていない。そして今夜、また一人、殺す」と。 
暗殺者の倫理観やこれまでに犯してきた殺人が描かれると同時に、暗殺者を止めようと怯えながらも神の教えや信仰を説く神父、果たして・・・。 


これはウェブドラマでしたので、1時間くらいの作品です。 

しかし、面白かったー! 


キーファーの殺し屋は、「24」のテンションで、もう少し冷酷なジャック・バウアーみたいな感じです。 

これが放送された当時は、6分くらいが1話で、ショートストーリーだったんです。 
それが全10話分で構成されています。 

なので、6分毎に、「24」のドキドキするBGMが流れて、緊迫感はかなりある。 

お話は、出オチに近くて、すぐに読めてしまうのですが、それはさすがキーファーですよ。 
共演も名優ジョン・ハート。 

見応えあります。 

これが今年最後で良かった。 

第450回 「ダークスカイズ」

年末。 
観てみた。 

ホラー映画。 



「ダークスカイズ」 

あらすじ。 
夫のダニエルが失業中であるものの、その妻レイシーの稼ぎで長男ジェシーと次男のサムを懸命に育てているバレット一家。 
そんなある日、レイシーは奇妙な耳鳴りに襲われ、家の中に何かが潜んでいるのを感じ取る。 
それを機に家族が怪異現象にさらされるようになり、精神的にも追い詰められていく。 
一向に消えようとしない不気味な気配の正体を突き止めようと、ダニエルは6台の監視カメラで家の中の様子を録画することに。 


これは困った。 

パラノーマル・アクティビティとインシディアスの2つの映画を本当に合体させただけの話です。 

ストーリーもインシディアスと同じで、何の変化もない。 

少しくらい、進化したところがあれば良いか、全く垣間見ることが出来ないので、観てるだけ時間の無駄でした。 

第449回 「永遠の0(ゼロ)」

先日のゼロ・グラビティといい、「ゼロ」繋がりは、最高の作品を魅せてくれる。 
零戦搭乗員の悲劇を描いた百田尚樹のベストセラーの映画化。 


「永遠の0(ゼロ)」 

あらすじ。 
祖母の葬儀の席で会ったことのない実の祖父・宮部久蔵の存在を聞いた佐伯健太郎。 
進路に迷っていた健太郎は、太平洋戦争の終戦間際に特攻隊員として出撃した零戦パイロットだったという祖父のことが気に掛かり、かつての戦友たちを訪ねる。 
そして、天才的な技術を持ちながら“海軍一の臆病者”と呼ばれ、生還することにこだわった祖父の思いも寄らない真実を健太郎は知ることとなり……。 



原作者百田尚樹のデビュー作にして最高の作品。 

戦争、特攻、という重いテーマを現在過去を織り交ぜながら、更に『どうして祖父は特攻したのか?』と、謎を作ることによりミステリーさをも引き出している。 
この引っ張り方が見事で、2時間半の長時間を感じさせない。 

俳優、映像、音楽、どれも素晴らしく、早い時間からすすり泣く人が続出してました。 

心に残るとても良い作品でした。 

第448回 「ゼロ・グラビティ」

まさしく傑作! 

圧巻の映像美! 

誰と観に行っても外すことはないのでは? 


「ゼロ・グラビティ」 

あらすじ。 
地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー。 
すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。 
地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。 



ここで、僕が懸念していた最悪の出来事は、「宇宙人」がどこからともなく出てきて助けるというパターンでしたけど、はっきり言いますが、そんなモノない。 

全部自分で解決しないといけない絶望と希望が入り混じる緊張感満載の作品です。 


色々映像が話題になっていますが、映像だけで終わらない。 
俳優の演技も良く、失敗=死に直結するので、必死さが伝わり、観てる人も手に汗握ります。 
音響のせいもありますが、心拍数まで聞こえてくるので、こっちも息苦しくなります。 

話の筋も、「なんでやねん!」という突っ込みもなく、納得の展開でした。 


アカデミー賞となると僕的には微妙ですが、ノミネートはされるのではないでしょうか。 

あっという間の2時間ですよ。 
短いくらいの2時間。 
最初からクライマックスですので。 

宇宙空間を演出してますので、飲食する時は音に気を付けましょう。 
静かすぎて響きます(笑) 

第447回 「キャビン」

バカンスで大騒ぎする若者たちが恐怖に陥れられる定番の展開を、あえて覆すことに挑戦した異色のスリラー。 


「キャビン」 


あらすじ。 
森の別荘へとやって来たデイナやカートら大学生の男女5人。 
彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。 
一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。 
そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。 



予告編では、強気でした。 

若者達が別荘へくる。 
何者かが現れて襲う。 

よくある展開。 

その襲われている若者達を別の画面で見ている組織がいる。 
つまりその場をコントロールしている組織。 

これもよくある展開。 

ラストは絶対に予測できない!!・・・という予告編でした。 


・・・・たしかに予測出来ませんが、面白い!とか、びっくりした!にならない。 
これはあれ?って感じで観終わることでしょう。 

しかし、最初に、よくある展開だけど・・・とぶっちゃけていたので、ついつい観てしまった。 

第446回 「共謀者」

びっくりな作品です。 

実際に起きた臓器密売事件を題材に描くクライムサスペンス。 
闇組織と税関や病院、そして公安当局までもがグルになって行われるという国際的犯罪の実態を描き出す。 



「共謀者」 

あらすじ。 
結婚したばかりのサンホとチェヒは、韓国仁川発中国威海行きの船旅を楽しんでいた。 
だが、サンホがほんの少しの間部屋を出て戻ると、足の不自由な妻が居なくなっていた。 
彼は愛する妻を必死に捜そうとするものの、乗船名簿には彼女の名前はなく、さらに荷物までなくなっていて……。 



というか、実話か! 
怖すぎるだろ! 

ラストの衝撃はオリジナルなのでしょうけど、こういう背景があることが問題だし、とんでもない。 

ゾンビ映画など観てても、真に恐ろしいのは人間の本性になります、この作品は根本はそこに至る。 

結末までにはダルイ部分もありましけど、ショッキングな内容でした。 
映像は怖くはありません。