★バンダイ(萬代屋)1957年スカイライン~ブリキ自動車コレクションから008追補(色違い追加) | ポルシェ356Aカレラ

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★正体不明の妖しい単端模型
鉄道模型の整理をしていたら出てきた、以前入手した正体不明の単端(単端式気動車)。大和鉄道レカ11あたりがプロトタイプでしょうか。。
全長16㎝、全幅7.2㎝位ですので、スケールとしては1/30位でしょうか。現状では3線式Oゲージの32㎜軌間のレールより1㎜程度広く、上手く調整すれば32㎜レール上を走行出来そうに思えます。三線式Oゲージ特有の中央レールからの集電パーツも付いていますが、現状でモーター等の動力部は付いていません。大和鉄道レカ11の時代(1932年=昭和7年)にはシボレー等のエンジンを搭載したと言われる突き出たボンネットと先端の網目状のグリルなど実感的に出来ており、ルーフと床板・床下は木製、その他は金属製(真鍮製?)のようです。愛好家が手作りしたワンオフではなく、少量であっても製品として生産され流通したモノでしょうか・・・。
この模型について、もし御存知の方が居られましたら是非ご教示ください。なお、この週末、主に三線式Oゲージの手元にある大量の鉄道模型の整理を行い、この正体不明の怪しい単端を含め幾つかを手放しヤフオクに委託出品する予定です☆☆











★閑話休題
毎週日曜更新が事情により半日遅くなりましたが、今回は2018年7月8日に萬代屋(現バンダイ)初代2灯初期型スカイラインとして御紹介した「ブリキ自動車コレクション第8回記事」の2回目の追補として、その後、コレクションに加わったカラーバリエーション「白/青灰色ツートン」をメインにボディ下部が青灰色のツートン3種類のバリエーションをご紹介します☆☆☆



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●初代スカイライン
最初のスカイラインは、1957(昭和32)年4月24日・25日の両日に日比谷の宝塚劇場での発表会でお披露目され、同年6月1日に発売されています。発売から2年8ヵ月後の1960(昭和35)年2月にはデラックスモデル、9月にはスタンダードモデルも豪華な4灯デュアルヘッドライトとなります。更に2年後の1962(昭和37)年10月にボンネットをフラットデッキ化したスカイライン・スーパーへ最後のMCをした後、翌年11月2日に車格を落としサイズダウンした2代目スカイラインS50D系にバトンを渡し生産/販売を終えます。初代スカイラインのモデルライフは6年5ヵ月と観音開きの初代クラウンの7年9ヵ月には及ばないものの初代クラウン同様にMCを重ねつつ異例に長い期間に亘り生産が続いたことになります。


●1957~1958年のスカイライン実車カタログより青灰色のイメージカラー
ルーフ部は薄い灰色のように見えます。










1959年輸出向けカタログより。国内向けとはカラーリングもサイドモールも異なる左ハンドル車。ルーフ色は白に見えます。表紙のナンバーを1959から1960に換えた1960年版も出ています。




この画像でもルーフは灰色ではなく白に見えますが、この時代のカラーは人工着色のため、実際のカラーリングを正確に再現しているかどうかは分かりません。




【1957年 プリンス スカイライン デラックス ALSID-1型 実車主要スペック】
(1957 Prince Skyline Delux typ.ALSID-1 Specifications)
全長4280mm・全幅1675㎜・全高1535㎜・ホイールベース2535mm・GA30型 水冷直列4気筒OHV1484cc・FR駆動・最高出力60ps/4400rpm・最大トルク10.75kgm/3200 rpm・乗車定員6名・シャシー打刻開始番号:7-AL1-10001・最高速度125km/h・販売価格120万円


【萬代屋(現バンダイ) 1/19スケール1957年プリンス スカイライン デラックス 主要データ】(1/19scale 1957 Prince Skyline Delux typ.ALSID-1 Tinplate Model Toy by Bandai-ya)

・萬代屋品番: 558
・全長:22.9cm (実車4280mm・実車比:1/18.7スケール)
・全幅8.8cm (実車1675㎜・実車比:1/19.0スケール)
・ホイールベース12.8cm (実車2535mm・実車比:19.8スケール)
・基本素材:ブリキ
・動力: 後輪フリクション・モーター
・室内ハンドル位置: 国内向け:右、輸出向け:左
・カラーバリエーション: 灰ルーフ/青灰、灰ルーフ/黒、クリームルーフ/赤メタ、ピンクルーフ/オレンジ、卵黄ルーフ/青灰、白ルーフ/青灰、黒単色、クリーム/青緑(輸出専用)等
・商品パッケージ(箱) : 3種(国内向け前期・後期国旗箱、輸出向け英文)
・発売開始時期: 1957年(昭和32年)12月
・当時定価: 都内200円・地方最低売価220円
・2024年現在の市場評価額: インターネット普及前の1990年代初め頃に下北沢のアンティークトイショップで箱付が出るとホイールのメッキが全て黒ずんだ難有の状態でも25万円位の価格が付けられていたのが(このような箱付きは二度と出ないよ、お金は働けばまた手に出来るけど、これは売れたらもう手に入らないよなどと言われて清水の舞台から飛び降りる覚悟で25万で購入)、萬代屋の国産自動車玩具の中では現存数が比較的多いことと、この年代の国産車に郷愁を感じる世代の高齢化も手伝い箱付美品であっても25万の半値以下程度にまで暴落しています。しかし、ここ最近は状態が良い箱付未使用品の市場評価は上昇傾向にあるようです。


●萬代屋「世界の自動車を集めましょう」専用カタログ1960年版に掲載された初代2灯スカイライン




●萬代屋 1/19スケール1957年プリンス スカイライン デラックス (白/青灰色)
2018年7月にUPしたバンダイ製2灯初代スカイライン記事以降、クリーム/薄赤メタリックに続きコレクションに加わったカラー。これにより、ボディ下部が青灰色ではルーフ部が灰色・卵黄・白と3種のカラーバリエーションが揃いました。








●萬代屋 1/19スケール1957年プリンス スカイライン デラックス 青灰色のルーフ色違い3種の並び
ボディ下部が同じ青灰色でルーフ部の色違いの並び。左から、初版のシール付灰色ルーフ、再販国旗箱の卵黄ルーフ、再々販?国旗箱の白ルーフと3種のカラーバリエーションの並び。製造ロットの違いによるカラーバリエーションではなく、元々の塗色が異なるように思われます。








真上からのアングルではルーフ部の色の違いがよく判ります。運転席のハンドルの色は左端の初版ルーフ部が灰色のみ黒、中央と右の2台は白となっています。


シャシー裏は、左端の初版ルーフ部が灰色のみシャシー部の細かなプリント表現有、中央と左端の2台は黒シャシーにPRINCEの浮彫だけされています。




●萬代屋 1/19スケール1957年プリンス スカイライン デラックス 青灰色3種と立体造形物各種の並び
背後に置いてあるのは萬代屋の箱3つと右上がエルエスの木製ソリッドキット、左上がマルサン商店のプラモデル、モデルペット6番、TLVの箱。TLV以外は当時モノ。入手難易度の高さはマルサンプラモ、エルエス木製キット、萬代屋初版、萬代屋再販、モデルペットの順と思います。








1957年プリンススカイラインの実車カタログについては、2012年10月29日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第77回記事をご参照ください。


萬代屋1957年初代2灯プリンススカイラインのブリキ製品については、2018年7月8日の「ブリキ自動車コレクションからシリーズ」第8回記事をご参照ください。


萬代屋1957年初代2灯プリンススカイラインのクリーム/薄赤メタリックについては、2023年9月18日の「ブリキ自動車コレクションからシリーズ」第8回記事「追補」をご参照ください。


萬代屋1960年初代4灯プリンススカイラインのブリキ製品については、2018年7月14日の「ブリキ自動車コレクションからシリーズ」第9回記事をご参照ください。







★オマケ(その1):トミカリミテッドヴィンテージ新製品「LV-N245g いすゞ エルガ 小田急バス」
2024年3月9日(土)発売新製品(入荷の早い一部専門店では3月7日より販売)。今月は時代の新しいNEOのみ多数発売となっています。1/64スケールのミニカーは他ブランドも増えている上に価格も高騰している現況のため新製品を全て購入しているという人は少ないように思いますが、今月は地元の事業者で毎日見掛ているバスということから買わないという選択肢はないLV-N245g いすゞ エルガ 小田急バス1台のみ購入(税込定価1万4080円)。15年位前のTLVのバスは定価が3000円台だったことを考えると猛烈な高騰という印象があり、価格の高騰度合程にはクォリティが猛烈に上がっているとも思えない感じがします。乗用車やスポーツカーは全てパスしたものの、LV-N300a 三菱ふそう エアロバス(石塚観光自動車)税込定価1万8480円については、バスのため気になったものの高額なため購入を取りやめました。












★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Come Together」 1969
まだ中学生だった1970年代前半、名盤「アビイ・ロード」に初めて針を落とし頭にこの曲が流れてきた時は「何だか変な曲」というのが第一印象だったのですが、その後、この曲のクールな魅力にハマり、とても好きな1曲となりました。手元にあるレコードは、東芝EMI 500円定価時代の黒盤(規格番号AR-2400)。