★1964年バンダイ いすゞベレット 三共プラモデル~ ブリキ自動車コレクションから 052追補 | ポルシェ356Aカレラ

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★新刊書籍「100万キロ走ったセドリック」
未読ですが、クルマ好きなら誰しもちょっと気になる以下の本が発売されています。1997(平成9)年式の「Y33セドリック」に26年乗り続け2023年に103万キロを走破したところで、エンジンのオーバーホール(分解整備)が必要となったため、コスト面を考慮しオーバーホールはせずに低走行(走行距離7万キロ)のエンジンに載せ替えたとのこと(103万キロを走破したエンジンは日産自動車が研究のため引き取ったとの由)。
1997年の日産製エンジンが100万キロも走る耐久性を有していたということが、先ずは驚きですが、私の場合、年間走行キロは多くても3000キロに届きませんので、計算すると100万キロ走るには333年!掛かる計算となります。しかし、26年で100万キロということは年間平均では3万8500キロ程度という計算となり、日本のタクシーは年間5万~10万キロ走行し車両の耐用年数は3年〜5年、走行距離30万キロが事業者の車両入替の目安とされているとのことですので、タクシー程には走ってはいないということにもなりますが、個人ユースとしては異例に走行距離が多く、そんなにクルマで走って行くべき場所があるということも個人的には驚きです(汗)。




書籍名:『100万キロ走ったセドリック』
・著者: 坪内政美(つぼうちまさみ; 1974(昭和49)年生まれ、香川県在住。いつでもどこでもスーツで撮影に臨む異色の鉄道カメラマン・ロケコーディネーター)
・仕様:四六判・200ページ
・税込定価:1.650円(本体1,500円+税10%)
・発売日:2024年1月17日(水)
・出版社: 山と渓谷社(天夢人)
・ISBN-10: 4635825280
・目次: これが100万キロ走ったセドリック
第1章 100万キロを超えた日のこと  
第2章 愛しきセドリック
第3章 100万キロ走れた理由
第4章 絶体絶命! 乗り越えられた廃車の危機
第5章 整備士が語る 100万キロセドリックのヒミツ 
第6章 応援投稿 坪内セドリックの思い出 
南 正時(鉄道写真家)・杉﨑行恭(フォトライター)・櫻井 寛(フォトジャーナリスト)・やすこーん(漫画家)・谷口礼子(舞台俳優)・伊藤 桃(タレント)・小倉沙耶(鉄道アーティスト)・蜂谷あす美(旅の文筆家)・松岡哲也(JR四国鉄道事業本部営業部ものがたり列車推進室長兼お客様サービス推進室デザインプロジェクト担当室長)・福家 司(朝日新聞高松総局記者)・山下文子(NHK松山放送局委託記者)・すまいるえきちゃん(JR四国おもてなしキャラクター)
コラム欄 (Column) マンガにも登場した坪内セドリック・セドリック徹底解剖・クセがスゴイ!? ツボウチセドリック・動く脚立!屋根への登り方講座・カーナビと廃線めぐり


閑話休題
今回はブリキ自動車コレクションからシリーズ第52回「1964年バンダイいすゞベレット1500デラックス」記事の追補として、その後コレクションに加わったリモコン仕様のクリーム/水色ツートン三共のプラモデルを簡単にご紹介します☆☆☆



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●いすゞベレット
1963(昭和38年)6月17日にプレス発表され、同年11月20日に発売された「いすゞベレット」は、4輪独立懸架やラック&ピニオンのステアリング等の先進メカを丸味を帯びた美しくコンパクトなボディで包み込んだ魅力的な小型スポーティーサルーンでした。
ベレットと言うとユーミンがコバルト・アワーで唄った2ドアクーペボディのベレットGTこと通称ベレGが有名ですが、最初に世に出たベレットは4ドアセダンであり、また1973(昭和48)年までの丸10年に亘るベレットの生涯の総生産台数17万737台のうちの約9割までがセダンボディだったのです。


●東京駅丸の内中央口前のベレット4ドアセダン
来歴不明の自動車が写った生写真として入手した中の1枚で撮影年月日の記載はありませんが、40系クラウンと初代横目のセドリックと思われるタクシーが写っていることから、1965(昭和40)年前後の撮影と推定。ベレットのグレードは1500デラックスのように見えます。






【1964年いすゞベレット1500デラックス PR20D型 実車 主要スペック】 (1964 Isuzut Bellett 1500 Deluxe Type. PR20D Specifications)
全長4090㎜・全幅1510㎜・全高1390 mm・ホイールベース2350㎜・車重930kg・FR・G150型水冷直列4気筒OHV1471cc・最高出力63ps/5000rpm・最大トルク11.2kgm/1800rpm・変速機4速フロア/コラムMT・乗車定員5名・最高速度137㎞/h・販売価格69万9000円


【バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/18scale 1964 Isuzut Bellett 1500 Deluxe by Bandai Tin model Toy KEY DATA)
・基本素材: ブリキ
・バンダイ品番(管理番号): 不明
・発売時期: フリクション1963年(昭和38年)12月頃、ハンドルリモコン1964年(昭和39年)7月頃、電動ハイウェイシリーズ1965年(昭和40年)9月頃
・販売価格: フリクション都内220円/全国240円、ハンドルリモコン都内600円/全国630円、電動ハイウェイシリーズ都内550円/全国580円
・全長: 225㎜ (実車比:1/18.2スケール)
・全幅: 85㎜ (実車比:1/17.8スケール)  
・ホイールベース: 126㎜ (実車比:1/18.6スケール)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: フリクション仕様 縦88㎜×横228×厚さ81mm、リモコン仕様 縦145㎜×横235㎜×厚さ80㎜ 等
・動力: フリクション、電動
・ボディカラー: 水灰、アイボリー、赤、空色/クリーム、クリーム/赤、クリーム/濃空色、クリーム/薄水色、エンジメタ/イエロークリーム、イエロークリーム/エンジメタ等
・シャシー再現: 極く軽度にあり
・入手難易度: 10段階評価でレベル5~6程度(電動ハイウェイシリーズはややレア度高目)
・2024年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 4~10万円 程度(フリクション・リモコン・電動ハイウェイシリーズ、何れも箱付未使用美品の場合。フリクション仕様は評価高目、展示の際にリモコンコードが邪魔になるリモコン仕様は評価低目。)


●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス クリーム/濃水色 ハンドルリモコン仕様 1stモデル(箱付・美品)
フリクション仕様1stモデルのフロントグリル下の左右スモールライト、左右フロントフェンダーと前ドア間のデラックス・エンブレム、前後左右4箇所のドアノブ、リアトランク開口部後端のメッキパーツの4点がオミットされているものの全体としてはパーツの省略が軽度のリモコン1stモデル。長いリモコンコードと40系クラウンのハンドルリモコン仕様と同様にトランクに触角の如く取付けられたハンドル操舵時に点滅するウインカーがスケールモデルとしては大きな障害となり、当時定価はフリクション仕様の約3倍という高額商品(フリクション仕様が都内220円に対しリモコン仕様は600円)だったにも関わらず現在の市場評価は低目です。




フリクション仕様の1stモデルに付いていたフロントグリル下のスモールライトのパーツが省略されていますが、グリル中央の平仮名の旧いすゞマークやヘッドライトリム等のパーツは残っています。








フリクション仕様1stモデルに付いていたフロントフェンダーのデラックスエンブレムとドアノブが省略されていますが、左右フロントフェンダー先端の橙色のサイドマーカーは残されています。




内貼りまで再現された室内プリントはフリクション仕様と同一


シャシー裏。左右前輪間の第3輪を操舵して左右に曲がります。


ISUZU BELLETTの文字と平仮名のいすゞマークの浮彫はフリクション仕様のまま残されています。


展示する上では邪魔になるリモコンコード




●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス クリーム/赤 ハンドルリモコン仕様 1stモデル(箱付・美品)
これは既に紹介済ですが、上掲のクリーム/水色の色違い。1978(昭和53)年に高島平のミニカーショップイケダで4000円で売られていたもの。同時期のイケダでは同じバンダイ製マツダR360クーペのリモコン仕様の箱付も6000円で売られていました。1970年代当時はオリジナル状態で保管すべきという意識がなく、このベレットを入手後、展示する上で邪魔となるリモコンコードとトランク上に付いていたウインカーを取り外して箱の中に保管してあります。










●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス クリーム/空色 ハンドルリモコン仕様 2ndモデル(箱付・美品)
1965年に製造/販売されたと思われるこの2ndモデルでは、更に大幅な部品の省略が為されています。フロント周りではフロントグリル中央の平仮名のいすゞエンブレムとヘッドライトリム及びヘッドライトのプラパーツが省かれライトとグリルが一体成型となり、フロントフェンダー前端に別パーツで付いていたサイドマーカーも浮彫に替わっています。リア周りではライト枠と赤いプラレンズで構成されていた実感的なテールライトがブリキの一体成型となり、また、ダイキャスト製だった左右フェンダーミラーは安っぽい印象のポリ系素材に変更されています。更に下回りは前輪自体を操舵するシステムに変更となり、シャシー裏の車名等の浮彫も略されています。このリモコン2ndモデルと1965(昭和40)年9月下旬に発売されたと思われる(出典:東京玩具商報1965年7月号バンダイ広告)ヘッドライトが点灯し電動走行する「モーターハイウエイシリーズ」はヘッドライト部以外は同じ部品構成となっています。またフリクション仕様にもこのリモコン仕様2ndモデルと同様の大幅にパーツが省略されたバージョンが存在します(バンダイ製ベレットのバリエーションは膨大です)。




フロント周りはヘッドライト部、グリル中央のいすゞエンブレム等、大幅にパーツが省略されコストダウンされています。


テールライト内側の円形スモールライトは他のバンダイ製ベレットとは異なる大き目のプラパーツが取付けられています。










リモコン機構は前輪自体が左右に操舵する形式に変更され、シャシー裏の車名等の浮彫は消えています。


展示する場合には邪魔になるリモコンコード付。




●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス 主な変遷
左から、フリクション仕様1stモデル、リモコン仕様1stモデル、同左色違い、リモコン仕様2ndモデル。




手前は大きさ比較用1/40スケール大盛屋と1/64TLV。










左端のフリクション仕様に付いているフロントフェンダーと前ドア間のベレットエンブレムがリモコン仕様では省かれています。




●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス リモコン仕様 クリーム水色/空色 3種の比較
左:リモコン1stモデル、中央と右は何れもリモコンの2ndモデル(中央はサイドミラー等欠品)ですが、リアエンドのスモールライトのパーツが異なります。






●バンダイ 1/18スケール1964年いすゞベレット1500デラックス リモコン仕様の箱
箱は若干大きさの異なる2種が確認されています。大きい方はサイドマーカー等に色が差されていますが、バンダイオリジナルなのか不明です。

絵柄が同じため並べて比較しないと判りませんが、左の1箱は一回り大きいことが判ります。




箱サイド長辺


箱サイド短辺




【参考】三共ほか1/32スケール1966年いすゞベレット1500デラックス プラモデル 5種類
今回はプロローグ扱いとし、別記事として詳細な内容を改めてご紹介したいと思いますが、現在手元にある三共金型の1/32スケール1966年式ベレットのプラモデル5種類です。本体全長約12㎝。初版の発売年月日:1966(昭和41)年11月25日(出典:日本模型新聞578号)。三共らしいシャープで出来の良いモデルですがブリキ玩具が全て初期型をモチーフとしたのに対し、1966年MC後の実車をモデル化しています。手許の5種類の大半は1980年代前半までに入手しています。左上:三共ガソリンスタンド付き初版、左中:三共2nd、左下:三共3rd最終版、右上:ミドリ(緑商会)、右下:オダカ(尾高模型)。同じ三共1/32国産車シリーズの410ブルーバードやコルト800を再販しているニコー科学版は恐らくベレットには存在しないと思われます。


箱横 短辺


箱横 長辺



三共ガソリンスタンド付き初版。ボディ成形色は薄緑。


三共2nd。ボディ成形色は薄緑。


三共3rd。ボディ成形色は白。


ミドリ(緑商会)再販。ボディ成形色は白。


オダカ(尾高模型)再販。ボディ成形色は茶色。










※初期のいすゞベレットセダンの実車カタログについては2013年8月7日の自動車カタログ棚からシリーズ第163回記事をご参照ください。

※イチコーのいすゞベレットについては2019年4月14日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第23回記事アサヒ玩具のいすゞベレットについては2021年11月7日の同シリーズ第146回記事をご参照ください。



★オマケ(その1): 2024年1月MAXICHMPS 新製品 1/43ポルシェ356Bクーペ1961年 2種
2024年初頭に京商がMAXICHMPS 新製品としてポルシェ356Bクーペ2種をリリースしています。税込定価各7480円。品番はグリーンが940 064302、鮮やかなオレンジが940 064304。都内ではどこのショップも少数入荷だったようで品薄です。












★オマケ(その2): 2024年1月トミカ新製品
1月20日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日ということで一通り購入してきました。購入モデルは次の通り。75番1/64アキュラ インテグラ(通常品ブルーメタ、初回限定:赤茶メタ、各税込550円)、102番1/61トヨタヤリスクロスGR SPORT(パールホワイト・税込550円)、トミカプレミアム19番1/62日産シルビア(1999年S15イエロー・税込935円)、トミカプレミアムunlimited 01 頭文字D AE86トレノ(藤原拓海・白・税込1320円)。




プレミアムはドアが開くのがマル。




★オマケ(その3): 2024年1月トミカリミテッドヴィンテージ新製品
今月は本来蒐集対象外の時代の新しいNEOも個人的に外せない働くクルマが多く、6台購入で定価ベースでは3万円弱と大いに散財してしまいました(大汗)。基本的に新たに購入するミニカー等の金額が処分するミニカー等の金額を超えない範囲とすることを目標としていますが、こんなに買うと完全に新規購入金額が売却金額を上回ってしまいますので、そろそろ欲しいだけ買うようなスタンスを止め購入品に歯止めを掛け本気で出費過多を止めなければいけません(爆汗)。
今月の購入品は次の6台(今月発売モデルで非購入はフェラーリ512BBi黄色とR33ニスモ400Rの2種の計3台)。TLV品番なし1968年ランボルギーニミウラS(金メタ・税込8140円)、TLV206a 1966年トヨペットクラウンカスタム(モスグリーン・税込3300円)、TLV207a 1966年トヨペットマスターライン消防救急車「尼崎市消防局」(白・税込3520円)、TLV-N306a日産セドリックバンY30道路パトロールカー(黄・税込3960円)、TLV-N307a日産セドリックワゴンY30東京無線タクシー(緑/黄・税込3740円)、TLV-N285b 2004年いすゞエルフパネルバン「サカイ引越センター」(白/黄・税込7040円)。極力散財しないようにと思い、当初はNEOの3台は非購入と考えていたのですが、エルフはハトのマークの引越センター仕様の購入は見送ったものの馴染み深いヤマザキパンやファミリーマート仕様が手元にあり、引越のサカイも個人的に引越時にお願いしたこともあり馴染み深いことから購入。Y30バン/ワゴンの2台も既に自衛隊仕様等が手元にあるため購入したものの、道路パトロールカーだけは白帯部分に全く文字入れのされていない所属不明のノッペラボウであるのがどうにもいただけません。
Y30道路パトロールカーは箱絵の白帯部分にも文字は入っていないものの、まさか自分で文字入れをしてくださいという意味ではないと思いますが・・、1970年代のトミカ230セドリックバン道路公団にも日本道路公団の文字が入っていたのに今回のY30の白帯内に文字を何も入れなかった理由は何なのでしょうか。例え架空であったとしても文字があるのとないのとではリアル感が全く違うように思います。今回のY30道路パトのように全く文字なしでは誰の目にも中途半端な未完成モデルに見えると思うのですが・・・。








★オマケ(その4): 2024年1月トミカリミテッドヴィンテージ新製品TLV207a 1966年トヨペットマスターライン消防救急車「尼崎市消防局」と当時物ミニカー
上掲オマケ3の新製品の中で個人的に最もそそられたマスターライン救急車と当時物ダイヤペット151番とモデルペット21SA 救急車の並び。モデルペットは1964年式モデルにも関わらず手元にあるモデルペットの箱写真は何故か1965年式以降の実車となっています。








★オマケ(その5): 今日のビートルズ「Kansas City」 1964
ポールのボーカルがイケてるカバー曲。中学生の頃、イントロのギターをコピーしたことを思い出します。手許にあるレコードは東芝音楽工業330円定価時代の沢山流通している黒盤(規格番号OR-1194)。当時のレコードでは単にKANSAS CITY(カンサス・シティ)と表記されていますが、厳密にはビートルズ版は、「Kansas City / Hey-Hey-Hey-Hey」という2曲のメドレー曲とされています。