★1964年米澤玩具 日野コンテッサ1300オートサロン~ブリキ自動車コレクションから043追補 | ポルシェ356Aカレラ

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★1961年文京区内 日本交通営業所の観音クラウンRS20と310ブルーバード タクシーの画像
2024年1月13日(土)朝日新聞(夕刊)第5面の朝日新聞写真館since1904「あの街角の光景 鮮やかに カラーでみる東京」と題する記事に観音開きの初代クラウンRS20と310ブルーバード20台以上が写った極めて貴重な画像が掲載されています。RS20のサイドモールはデラックスグレードRS21用が取付けられていることが確認できます。右列手前から2台目、310ブルーバードに挟まれた1台は縦目のセドリックのように見えます。


この記事にはもう1枚1960年の一丁倫敦と題した写真が掲載されており、20世紀初頭に形成された丸の内の赤レンガオフィス街に1959~1960年の初代クラウンデラックスRS21型が佇む姿が写り込んでいます。


ボディカラーは青メタリック?ナンバーは黄色地のようにも見えますが、リアウインドにはカーテンらしきモノが付いていることが確認できます。



★閑話休題
今回はブリキ自動車コレクションからシリーズ第43回「米澤玩具1/15日野コンテッサ1300」記事の補足として、その後コレクションに加わった赤メタボディをご紹介します☆☆☆



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●日野コンテッサ1300
1964(昭和39)年9月15日に発売された日野コンテッサ1300は、戦後、欧米に比べ立ち遅れた自動車製造技術を学ぶためノックダウン生産された日野ルノー4CVの流れを汲むリアエンジン車で最大のセールスポイントはジョバンニ・ミケロッティ(Giovanni Michelotti;1921年10月-1980年1月23日)による上品かつ美しいボディ・デザインにありました。内外から高い評価受けたコンテッサ1300のデザインは当時の日本車としては文字通り傑出したもので、イタリア、ベルギーなどで開催された国際エレガンス・コンクールに於いて1300クーペと共に度々グランプリを受賞しています。しかしながら、美人薄命の言葉通り、1967(昭和42)年までの僅か3年程度の短期間で生産を終えています。


【1964年 日野コンテッサ1300デラックス (形式: PD100型) 実車 主要スペック】(1964 Hino Contessa1300 Deluxe Specifications)
全長4150㎜・全幅1530㎜・全高1390㎜・ホイールベース2280㎜・車重940kg・RR・GR100型水冷直列4気筒OHV 5ベアリングクランクシャフト1251cc・最高出力55ps/5000rpm・最大トルク9.7kgm/3200rpm・変速機コラム3速MT・前後ドラムブレーキ・乗車定員5名・最高速度130km/h・販売価格65万3000円


【米澤玩具 1/15スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/15scale Hino Contessa1300 Deluxe by Yonezaawa Toys Tinplate model Toy KEY DATA)

・商品名: 日野コンテッサ1300
・米澤玩具 製品番号(製品管理番号): No.461
・主要素材: ブリキ
・全長: 280㎜(実車比1/14.8)
・全幅: 105㎜(実車比1/14.6)
・ホイールベース: 151mm(実車比1/15.1)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 縦108㎜×横285×厚さ97mm
・動力: 後輪フリクション
・ボディ塗色: 薄青メタ・紺・赤・赤メタ等
・シャシー再現: RRにも関わらずFR風
・発売時期: 1965(昭和40)年 4~5月頃
・販売価格: 都内280円/全国310円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度
・2024年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 14~20万円程度(元箱付 未使用美品の場合)


●東京玩具商報1965年5月号 米澤玩具 広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
RT40コロナ、410ブルーバードと共にコンテッサ1300が新製品として掲載されています。3台共に日本の玩具メーカー多数がブリキ玩具の世界で競作した当時の国産人気大衆車です。





●米澤玩具1966年版 総合カタログに掲載されたコンテッサ1300
米澤玩具のカタログにコンテッサ1300が掲載されたのは、この1966年版のみで1967年版カタログでは早くもカタログ落ちしています。




●米澤玩具 1/15スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス 赤メタ(箱無・美品)
新たに手元にやって来た赤メタリック。この個体を見るまで赤メタのコンテッサ1300はバンダイ製のみで米澤製には存在しないものと思っていました。












実車とは全く異なる室内プリント。室内は他車の流用部品だったのかもしれません。何とハンドルがプリントされた上にハンドル・パーツが付いており、ハンドルが二重となっています。


シャシー裏。実車はRRにも関わらずデフとプロペラシャフトを持つFRのような造形です。


シャシー裏の前輪間の米澤商標。




●米澤玩具 1/15スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス 3色の並び
左から薄青メタリック、赤メタリック、ソリッドな赤。近年アンティーク・トイ市場に現れた紺色ないし濃い目の青はリペイントだったとの情報がありますが、他にも色違いが存在するのでしょうか。こうして並べてみると、赤メタとソリッドの赤とでは明らかに色味が異なることが判ります。1990年代半ばの鉄道模型のイベントで大盛屋のスバル360と共に入手した右端の赤のみ箱付。










●米澤玩具 1/15スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス 赤メタと赤+モデルペット/TLV 赤系4台並び










実車カタログには11色のボディカラーが掲載されていますが、実車も赤はメタリックではない赤(ベネシァンレッド)と赤メタ(ワインレッドメタリック)の両者が存在します。実車カタログに掲載されたコンテッサ1300の赤系ボディカラー2色。



●日野コンテッサ1300デラックス 赤ボディ 5種類の並び
左から順に1/15バンダイ、1/15米澤玩具、1/18イチコー、1/42モデルペット、1/64TLV。2005年に発売されたTLV以外は当時物。














※日野コンテッサ1300セダンの実車カタログについては2013年8月2日の自動車カタログ棚からシリーズ第161回記事をご参照ください。

※バンダイの日野コンテッサ1300セダンについては2013年8月2日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第42回記事イチコーの日野コンテッサ1300セダンについては2022年4月17日の同シリーズ第165回記事をご参照ください。













★オマケ(その1): 東京オートサロン2024
幕張メッセで1月12日(金)~14日(日)に開催された今年のオートサロン、初日の1月12日(金)の午後に行って来ました。今回はあまり写真を撮らずに帰ってきましたのでオマケ扱いとします。


金曜日なのにかなりの混雑


日産ブース


日産愛知自動車大学校/日産京都自動車大学校の410ブルーバードルックのキューブ




いすゞA&Sブースのエルフ


エスハチ




オートサロンと言えばコンパニオン♪


エブロブース


エブロブースに展示されていた1/43いすゞBX都営バス。木谷社長に伺ったところ、レジンではなくダイキャスト製で発売は2024年春以降~8月頃となる見込み、都営バス以外のバリエーション展開も検討しているとの嬉しいお話でしたが、価格は以前発売した1951年日産COEバスN180に比べると数倍に跳ね上がるようです。1/18のデメキンスバル360についてはトラブルが発生し残念ながら発売中止とのことでした。






イグニッションモデルの会場限定24台の510ワゴン。個人的には税込4万2000円という価格帯ならビンテージモデルを買った方が余程良いと思いますが、価値観は人それぞれということですね。


日産ブースで1台税込990円で販売されたトミカの新旧フェアレディZ。40分程度も列に並んだのに何と私の2~3人前でオートサロンで初売りとなった新型Zオレンジの方は完売(大汗)。「明日、明後日も開場と同時に当日分を販売します」と言われましたが、オートサロンは入場料も高く都内から幕張まではそこそこ交通費も掛かるため、翌日またトミカ購入のためにオートサロンに行くことは現実的ではなく、会場価格の2倍以上の2000円を超える金額であってもヤフオクなどで入手した方が余程安上がり(転売屋さんは大儲け)という話になります。1人5台まで購入可能などとせず、購入台数は1人1回につき1~2台程度として沢山買いたい人には列に再度並び直してもらう形の販売であれば1台だけでも手に入ったはずと思えて、とても残念でした。


2種のトミカ フェアレディZが販売された日産ブースは長蛇の列でしたが、このトミカブースは予約販売されていたためかガラガラで待ち時間ゼロでした。


トミカブースに一早く展示されていたトミカリミテッドヴィンテージの2024年1月発売予定の1966年マスターライン尼崎市消防局 救急車


2024年3月発売予定のトミカプレミアム・スカG 3台セット


オートサロン限定トミカ全4種。1台税込825円。1人3台まで購入可。


今回のオートサロン会場で購入したトミカ5種。上記の通り新型Zのオレンジは入手できませんでした。








★オマケ(その2): 懐かしの商用車コレクションVol.78 いすゞエルフ150フラットロー パネルバン「京田パン配達仕様」1975年
2024年1月10日(水)発売の新製品。税込定価2299円。spark/ダイキャスト製。既発売金型のバリエーションながら実在したナンバーを付けカラフルなペイントがなかなか魅力的です。






札幌ナンバー








2024年2月7日(水)発売のVol.79次号はトヨタダイナU10系「運送会社仕様」とまた発売が楽しみです。




★オマケ(その3: スペシャルスケール1/24国産名車コレクション Vol.190 プリンス スカイライン2000GT 第2回日本グランプリ生沢41号車
これも2024年1月10日(水)発売の新製品。税込定価4499円。小スケールや1/43ミニカー新製品の価格が跳ね上がっていることを考えると1/24の大スケールモデルとしては割安にも思えます。1/24国産名車も何と190号。大きいため毎号全て買っているという人は保存が大変と思います。今回は短時間ながらポルシェ904を抜いた伝説のS54スカG 生沢41号車のモデル化。ステアリングのシフトパターン表示やスカイライン1500のメーターパネルはそのままにダッシュ上にタコメーターを追加した内装も正確に再現されています。














正確に再現された室内




★オマケ(その4): MINI GT 新製品1/64ポルシェ911アイリッシュグリーン1964年 左/右ハンドル
2024年1月13日発売新製品。品番560。税込1980円。例によって左右両ハンドルのバリエーションが造り分けられています。ワイパー停止位置やサイドミラーの取付位置も変更されています。思い入れの深いナロー911ということで今回は左右両ハンドルを入手(左:左ハンドル、右:右ハンドル)。












★オマケ(その5):今日のビートルズ「You're Going to Lose That Girl」 1965
映画HELP!でのあまりにも魅力的な演奏シーンが有名な曲。手許にあるレコードは東芝音楽工業370円定価時代の中古市場での流通量も多い黒盤(規格番号OR-1426)。


作詞家、訳詞家の片桐和子さんの解説