★1964年バンダイ1/15日野コンテッサ1300 ~ ブリキ自動車コレクションから 042 | ポルシェ356Aカレラ

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還暦となった今も18歳の頃も、実は内面はあまり変っていません。強いて言えば、少し涙もろくなった位でしょうか。もし、これから30年、90歳まで生き延びたとしても内面はやはり大して変わっていないのかもしれません。
同級生は「孫の顔を見るのが一番の幸せ♪」と言っている人が多い中で、孫どころか子供もいない訳ですので、もしかすると自分が独り者でない人生を送っていたなら、あるいは、内面世界は結構変わっていたのかもしれませんyone☆


2019年そして2010年代という時代がもうすぐ終わりますが、もうすぐ始まる2020年代の10年間はどんな時代になるのでしょうか。何だかボクは未来の10年間にどんな楽しいことが起こるか今から楽しみだったります☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第42回記事として、実車とリアルタイムにバンダイ・米澤玩具(ヨネザワ)・イチコー(一宏工業)の3社が競作したブリキの日野コンテッサ1300の中から大小2サイズがリリースされたバンダイ製品をご紹介しますne☆☆☆
 


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★1964年(昭和39年)9月15日に発売された日野コンテッサ1300は、戦後、欧米に比べ立ち遅れた自動車製造技術を学ぶためノックダウン生産された日野ルノー4CVの流れを汲むリアエンジン車で最大のセールスポイントはジョバンニ・ミケロッティ(Giovanni Michelotti;1921年10月-1980年1月23日)による上品かつ美しいボディ・デザインにありました。
内外から高い評価受けたコンテッサ1300のデザインは当時の日本車としては文字通り傑出したもので、イタリア、ベルギーなどで開催された国際エレガンス・コンクールに於いて1300クーペと共に度々グランプリを受賞しています。しかし、美人薄命の言葉通り、1967年(昭和42年)までの3年程度で生産を終えています。


【1964年 日野コンテッサ1300デラックス (形式: PD100型) 実車 主要スペック】
1964 Hino Contessa1300 Deluxe Specification
全長4150㎜・全幅1530㎜・全高1390㎜・ホイールベース2280㎜・車重940kg・RR・GR100型水冷直列4気筒OHV 5ベアリングクランクシャフト1251cc・最高出力55ps/5000rpm・最大トルク9.7kgm/3200rpm・変速機コラム3速MT・前後ドラムブレーキ・乗車定員5名・最高速度130km/h・販売価格65万3000円


【バンダイ 1/15(小サイズ1/23)スケール1964年日野コンテッサ1300デラックス ブリキ製モデル玩具 主要データ】
(1/15&1/23scale Hino Contessa1300 Deluxe by Bandai Tin model Toy KEY DATA)

・商品名: 日野コンテッサ1300(日野コンテッサ)
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長:大サイズ275㎜(実車比1/15.1)、小サイズ182㎜(実車比1/22.8)
・全幅:大サイズ101㎜(実車比1/15.1)、小サイズ70㎜(実車比1/21.9)
・ホイールベース:大サイズ151mm(実車比1/15.1)、小サイズ97㎜(実車比1/23.5)
・スケール表記: なし
・箱サイズ(大サイズ):縦105㎜×横285×厚さ90mm
・動力:大サイズ/フリクションのみ、小サイズ/電動リモコンのみ
・ボディ塗色: 大サイズ/青メタ・赤等、小サイズ/シルバー・オレンジ等
・シャシー再現: 軽度にあり
・発売時期: 1965年(昭和40年)5~6月
・販売価格: 大サイズ/都内280円/地方310円、小サイズ/都内500円/地方530円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度(大サイズ。小サイズはレベル5~6程度)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 14~20万円程度 (大サイズ、箱付未使用美品の場合。小サイズはブリスター付未使用美品で5万円前後)



●東京玩具商報1965年7月号バンダイ広告(国立国会図書館の蔵書より複写;以下同)
大サイズ(ブリキ自動車としてはスタンダードサイズ)が「新製品」として掲載されています。箱ではなくブリスターで売られた小サイズのポケットリモコンは一足先に市場に出た模様で既に玩具店に設置された回転式ディスプレイの画像が掲載されています。コンテッサ大サイズの広告掲載はこの号1回のみで、恐らく比較的短期間で市場から姿を消したものと思います。コンテッサの横の数字28 31は品番ではなく、28が都内売価の280円、31が地方売価の310円を示します。




ブリスター売りポケットリモコン



●東京玩具商報1965年6月号バンダイ広告(同上)
小サイズのポケットリモコンのコンテッサが410ブルーバード、RT40コロナ、RS40クラウン警視庁パトカーと共に大サイズよりも一足早く広告が掲載されています。





●東京玩具商報1966年5月号バンダイ広告(同上)
上掲より約1年後の広告でも小サイズのポケットリモコンのコンテッサが他の同じ国産車のラインナップと共に掲載されています。





●輸出玩具登録協会「ニューデザイン」1965年5月25日号 記事
バンダイ・ポケットリモコンのコンテッサが保全登録合格品として掲載されています。製作は新生工業(後のシンセイ)の浅野清治氏。バンダイはポケットリモコン・シリーズの開発/生産はコンテッサ以外の車種も含め全て新生に委託していたと思われます。




●バンダイ1/15スケール 1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤メタ (大サイズ)










1/42モデルペット、1/64TLVのコンテッサ1300との大きさ比較




箱には「日野自動車株式会社認可推薦」の印字。サイレン付というのは、フリクション稼働音のことを指していたと思われます。


工場出荷時のルーフシール付


室内は比較的正確にプリントされています。


シャシー裏には、Contessa1300の浮彫り文字


フロント先端のHinoエンブレムも再現




●バンダイ1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 青メタ (大サイズ)
これは1980年代初頭に遭遇した個体で入手当時のままですが、イチコー製品でよく使われたプラメッキのミラーはノンオリジナルの可能性ありです。










●バンダイ1/15スケール1964年 日野コンテッサ1300デラックス 赤メタ&青メタの並び (大サイズ)












●バンダイ1/23スケール1964年 日野コンテッサ シルバー&オレンジ(小サイズ/ハンドルリモコン)
この2台は初版ホイルキャップ。1967年の後半頃から市場に出た製品では玩具然としたプラメッキホイールに変更されています。




リアナンバープレートは他車種との共用パーツ。「123」「1967」の文字バリエーションあり。






室内


シャシー裏。リモコンの前輪操舵は中央の第3輪を使用します。




●バンダイ1964年コンテッサ大小サイズ 全員集合!!










※日野コンテッサ1300セダンの実車カタログについては、2013年8月2日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第161回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 1/18ポルシェ911新入荷3台
全てダイキャスト製。SOLIDO品番S1802601ポルシェ911カレラ3.0ブルー1975年?(税抜8000円)、NOREV品番187634ポルシェ911Tタルガ1971年レッド(税抜9800円)、NOREV品番187641ポルシェ911Sクーペ1973年ブルーメタリック(税抜9800円)の1/18スケール・ポルシェ3台を自分へのクリスマス・プレゼントに購入。ソリドのブルーはなかなか美しいです♪TLV新製品の価格を考えると、プロポーションの良い1/18が税抜4ケタは割安かも。しかし、こうしたナローポルシェのミニカーはエンドレスに新製品が出るので、どこかでストップしないと一生集め続けることになりそうです(汗)。

1/18ポルシェ3台。右手前は大きさ比較用の1/64TLV



SOLIDO ポルシェ911カレラ3.0ブルー1975年(?)。 左右ドアが開閉しリアルな室内を眺められます♪



NOREVポルシェ911Tタルガ1971年レッド。2.2Lの911Tタルガ。




911T



NOREVポルシェ911Sクーペ1973年ブルーメタリック。ナロー最終2.4L。




2.4Lバッチ




★オマケ(その2): 今日のビートルズ「I Feel Fine」 1964
この曲は1973年、中2の時にコピーした思い出ありますが、ビートルズを聴いていた周りのギター好きでこの曲を弾いていないなんて人はいなかったかも☆