★1964年イチコーいすゞベレット クラプトン武道館公演 ~ブリキ自動車コレクションから023 | ポルシェ356Aカレラ

ポルシェ356Aカレラ

★20世紀の自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、玩具・模型カタログ、ビートルズ、ショパン、ヴィンテージ・ポルシェ、草軽電鉄 etc


気がつけば、もう4月も半ばですne☆
このところのTOKYOはかなり寒い日もありましたが、明日4月15日(月)以降は毎日20度を超える春らしい陽気の日が続くようですyo☆
平成も残り半月ですね~☆
例えばね。30年後あるいは40年後に平成がどんな時代だったか、鮮やかに思い出して、その頃の若い人に話せるように今の時代を記憶しておく必要がありますyone☆

閑話休題
相変わらず時間がありませんので週末1回更新を飛ばさないよう前置きはなしで、今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第23回記事として、イチコー製いすゞベレットを簡単にご紹介しますne☆☆☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★1963年(昭和38年)6月17日にプレス発表、同年11月20日に発売された「いすゞベレット」は、4輪独立懸架やラック&ピニオンのステアリング等のメカを丸味を帯びた美しくコンパクトなボディで包み込んだ魅力的な小型スポーティーサルーン。
トヨタ2000GTやマツダコスモスポーツの例を引くまでもなく、1960年代の日本は歴史に残る名車が数多く生まれたヴィンテージ期だったと断言できますが、ベレットはその時代に生まれた名車の1台だったのです。ベレットと言うとユーミンがコバルト・アワーで唄った2ドアクーペボディのベレットGTこと通称ベレGの印象の方が一般には強いですが、最初のベレットは4ドアセダンであり、1973年(昭和48年)まで、当時としては異例に長い丸10年に亘るベレットの生涯の総生産台数17万737台のうちの約9割までがセダンだったのです。

★ベレットは位置づけとしてはルーツ社とのライセンス生産を行なったいすゞヒルマンの後継に当る小型車であり、そのネーミングはクラウン、セドリック級のいすゞベレル(BELLEL)の妹の意味からベレット(BELLETT)と名付けられたものでした(BELLELにフランス語の女性接尾語ETTを付け短くアレンジ)。
姉のベレルが少々鈍重で地味な中型セダンであったのに対して、妹のベレットはキビキビと走る元気溌剌とした小型セダンであり、姉のベレルが謂わば悲劇的な短い生涯を閉じたのに対してベレットはいすゞの基幹車種として10年もの長寿を全うし、2台のいすゞ姉妹は対照的な生涯であったと言えます。
ベレットのオーバルラインと言われた卵の殻をモチーフとした丸味を帯びたボディはいすゞの社内デザインと言われますが、今日の目で見ても充分に美しく魅力的であり、当時の日本車としては抜群と言えるロードホールディングの良さ、優れた基本設計と無駄なモデルチェンジを繰り返さない姿勢は、日本車には辛口の厳しい評価をした小林彰太郎編集長時代のカーグラフィック誌が高い評価をしていたことも特筆されます。

●週刊サンケイ臨時増刊’64春季「1000万人の乗用車」表紙の初期のベレットセダン
1964年4月13日発行。場所はビートルズが来日時に宿泊した永田町の東京ヒルトンホテル(現 ザ・キャピトルホテル東急)入口。ベレットの後ろには観音クラウンのタクシーやいすゞベレルが写っています。最初期のベレットにはフロントグリルとパンパーの間の通気孔がありません。




同誌に折込のベレット広告


●1963年10月21日全国紙に掲載された「ベレット発売29日前」広告


リアビュー(1964年12月版カタログより。以下同)


スポーティーなダッシュボード


フロントグリル下に穴が開いています。バンダイ製は穴なしの最初期型、イチコー製ベレットはこの2つ目の顔をモデル化しています。



【実車 主要スペック】 1964年 いすゞベレット1500デラックス (PR20D型)
全長4090㎜・全幅1510㎜・全高1390 mm・ホイールベース2350㎜・車重930kg・FR・G150型水冷直列4気筒OHV1471cc・最高出力63ps/5000rpm・最大トルク11.2kgm/1800rpm・変速機4速フロア/コラムMT・乗車定員5名・最高速度137㎞/h・販売価格69万9000円


●イチコー1965年版カタログより
ベレットには品番やサイズが書かれていますが、まだ価格の記載がありません。また、写真はイチコー製品ではなく実車のものが使われています。



★イチコー 1/15スケール 1964年いすゞベレット1500デラックス (PR20D)
1960年代半ばあたりまでのイチコー(一宏工業)は、日本車玩具の傑作を多数残しています。即ち、初代セドリック、2代目クラウン、スカイラインスポーツ、日野コンテッサ900、日野コンテッサ1300、2代目スカイライン、2代目ブルーバード(410)、3代目コロナ(RT40)、)初代キャロル、初代シルビア、そして今回ご紹介するベレットといった魅力的なイチコー製TIN TOY達です。セドリック、クラウン、ブルーバードについては実車のMCに即したMCも行なわれています。
これらの1960年代半ば頃までのイチコー製日本車達で箱付未使用で現存するものは半世紀以上の歳月を経た現在では何れも数は多くありませんが、ベレットについてはジャンクや元箱なしのモノを含めても現存数は少なく、ヤフオクをはじめとするアンティーク・トイ市場には滅多に現われません。同じベレットでもバンダイ製のTIN TOYはフリクション仕様・電動仕様・リモコン仕様とある何れのバリエーションもかなりの数が現存しているのとは対照的です。
フリクション仕様のみではなく後に電動走行仕様やリモコン仕様もリリースされた410ブルーバードやRT40コロナといったベレットと同時代のイチコー製品と比べても、ベレットの現存数が極端に少ないのは生産/販売期間が短かったためと推察できます。ベレットの実車が1973年まで生き延びたのにも関わらずイチコー製ベレットが短期間で生産を中止した理由は不明ですが、プラタイヤ化され1970年代前半まで生き延びたイチコー製RT40コロナとは好対照です。イチコー製ベレットは恐らく1964年(昭和39年)末頃から1966年(昭和41年)あたりまでの短期間で生産を終えたものと推察します。

【イチコー 1/15スケール 1964年いすゞベレット1500デラックス PR20D型 主要データ】
・基本素材: ブリキ
・イチコー品番(管理番号): 2565番
・発売時期: 1964年(昭和39年)~1966年(昭和41年)
・販売価格: 都内350円・全国380円
・全長26.7cm (実車比:1/15.3スケール)
・全幅10.2cm (実車比:1/14.8スケール)  
・ホイールベース16.0cm (実車比:1/15.8スケール)
・ボディカラー(1stモデル、2ndモデル): レッド、ブルー、グリーン等
・動力: フリクション
・箱のバリエーション: 国内向け1種類のみ?
・その他のバリエーション: 2ndモデルでは、フロントスモール、リアバックライト、左右サイドマーカーのパーツを省きプレス表現に変更
・入手難易度: 10段階評価で7~8
・2019年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 18~28万円程度 (箱付未使用ミントコンディションの場合)


●レッド(1st)












運転席。ダッシュ中央のISUZUのロゴは実車にはないもの。


リアトレイにイチコーの商標


シャシー裏面


イチコー1/15、バンダイ1/18、大盛屋1/40の大きさ比較



●ブルー(1st)





●ブルー(2nd)





●ブルー 1st(右)と2nd(左)の比較





●グリーン(1st)





●全員集合!!






白いミニカーは大きさ比較用1/64TLVベレット







※初期のいすゞベレットセダンの実車カタログについては、2013年8月7日の「自動車カタログ棚からシリーズ」第163回記事をご参照ください。





★オマケ: 2019年4月 エリック・クラプトン武道館公演
EC武道館公演、4月13日(土)の初日に行ってきました。18時過ぎから2時間弱。1945年(昭和20年)3月30日生まれのECも満74歳ですが、唄もギターも文句なしに冴えていて感動。1974年(昭和49年)の初来日公演は中3でチケットが買えず、1975年(昭和50年)の11月の第2回来日公演で初めてECを観て以来、来日公演は毎回観ていますが、若い頃よりレベルアップしているように思えます。セットリストは誰もが知っているような名曲が大半で、レイラやアイ・ショット・ザ・シェリフを唄うECに思わず感涙した人は多いでしょうne☆

寒い日が続いたので武道館周辺にはまだ桜が









エリック・クラプトン ガチャガチャ
会場には沢山ガチャガチャが置かれていてビックリ(@_@;)中味は来日公演時のポスター23種類を縮小した縦5.5×横3.7cmの金属製ピンバッチ。1回500円。2回やったら、1977年と1991年が出ました♪高3の時に観た1977年はカセットに録音して今でも秘蔵していますyo☆







2019年EC武道館公演プログラム
縦横28cm・上質紙44頁。今年のツアーメンバーの紹介の他、ECがこれまでにリリースしたレコード・CD(セッション参加を除く)が収録曲一覧入りで掲載されています。




武道館は満員御礼。会場外にはダフ屋と「チケット売ってください」のプラカードを持ったファンの姿。


非オフィシャルグッズ露店



●レイラ エリック・クラプトン 2019年4月13日(土) 日本武道館



●コカイン エリック・クラプトン 2019年4月13日(土) 日本武道館
初日のアンコール「コカイン」にはジョン・メイヤーが飛び入り。


エリック、ネイザン・イースト、ジョン・メイヤー

このアンコールだけ、ほんの少し自分で撮ったのもyoutubeにUPしましたが酷い出来の動画で海外からジョン・メイヤーのソロが聴けないのは何故?とコメントが入ってます(大汗)。しかし、13日の夜UPして1日で4000回以上視聴とはビックリ(@_@)こんなにアクセス多いのなら、もっとまともな動画を撮ってくればよかったですyone