★満面の笑顔の謎
・撮影日時：1945(昭和20)年5月18日(金) 午後2時
・撮影場所： 鹿児島県南九州市知覧町郡 大日本帝国陸軍「知覧特攻基地」
・撮影： 朝日新聞社本社写真部
この写真は、先の大戦末期に爆弾を積んだ戦闘機「隼」で米軍艦に人間爆弾として体当たりして若い命を失った所謂、特攻隊員8人(16～32歳：平均年齢21歳)が出撃する約30分前の上記日時に朝日のカメラマンが撮影したものという。不思議なのは、これから間もなく自分が命を落とすことは判っているのに、8人全員が極めて自然な、満面の笑みを浮かべていること。苦悩を含んだひきつった笑顔ではなく、全員が屈託のない笑顔なのである。白い歯を見せ、皆、美男子にみえる。「これから自分はお国(＝天皇)のために命を捧げ、靖国に祀られる存在になる」という確固たる思いがあったとしても、出撃30分前の彼らは、実はかなりハイな精神状態にあったのではないだろうか。撮影の際、左から2人目の隊員から朝日のカメラマンは紙っ切れに走り書きした故郷の両親宛の遺書を託されたという☆
欧米より遥かに国力が劣り科学技術面でも立ち遅れていた当時の日本が特攻のような常軌を逸した世界的にも例のない大規模な自爆戦術を採り、終戦への話合いにも応じなかったことで、戦争終結のための最終手段として米国の原爆投下が決断されたとも言われます。
この例に倣うならモスクワのような大都市に核爆弾を投下すればプーチンはウクライナ侵攻を止めるかと言うとそうではなく、逆上したプーチンは仕返しに日本を含む世界の大都市に核爆弾をボンボン投下し、結果、第3次世界大戦は核爆弾の打ち合いとなり、あっという間(1年程度の短期間)にこの地球上から人類は滅亡し人類の歴史に終止符が打たれる可能性も最悪のシナリオとしてはあるのではないでしょうか☆☆
★プラモ等委託出品
引き続き、コレクションの縮小整理として、8月25日(木)夜終了のヤフオクにプラモデルやトミカ特注品を中心に色々委託出品していますので、是非ご覧ください (以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)。
今回は、今井科学の1/16ポルシェカレラ6輸出版、オオタキの1/12ホンダS800と1/16ニッサンＲ380Ⅱといった巨大な箱のプラモデルが含まれています。イマイのカレラ6は国内版も持っているため、組立説明書と箱の細部が異なる以外は内容が同じ輸出版は手放すことにしました。当時のイマイのラインナップとしてポルシェ912の完成写真が箱の横に印刷されているのは輸出版のみです。オオタキのプラモはオオタキ倒産の噂を聞いて1980年代後半に市場在庫を購入しておいたものです。その他、1980年頃に購入した1/28スケールの日本製ポルシェ936や917-10のプラモデルも出品しています。トミカは、吉祥寺のミニカーショップCARSが1997年7月の開店記念に配布した非売品のミニが四半世紀を経た現在では意外にレア物かもしれません。☆☆
１）プラモデル1/16ポルシェカレラ6 輸出向け組説英語(日本語組説コピー付)箱サイズ30.5 26cm 未組立1960年代モノ
２）プラモデル1/16ニッサンR380-Ⅱモーターライズ大滝末期2500円定価・箱サイズ34×横50.5×厚さ8㎝・本体約24cm・No.oT3-185未組立
３）プラモデル1/12オオタキ 1966年ホンダS800オープン箱サイズ縦34×横50.5×厚さ8㎝・本体約24cm エスハチ未組立 大滝末期ディスプレイモデル4800円定価・未組立
４）プラモデル1/28ニットー(日東科学) ポルシェ936-78ターボ MARTINI ＃5モーター付 未組立
５）プラモデル1/28ミツワモデル ポルシェ917-10 MARTINI＃3 モーター付 未組立
６）ミニカー永大グリップテクニカ38番1/28トヨタ2000GT赤・箱付・当時の1600円値札付
７）英コーギー1/50？ベッドフォード 1967年ビートルズ マジカルミステリーツアーバス・箱付
8）英コーギー 1999年復刻 ビートルズ1968年イエローサブマリン メンバー4人のメタルフィギュア付
９）マジョレット/カバヤ 2002～2004年 三菱パジェロ エボ 白・赤2台 ブリスター未開封・ラムネ入り(20年前後経ってますので食べられません)
10）ホットウィール2019年VWタイプ2T1 ワーゲンバス ビートルズ「アビイロード」未開封
11）トミカ吉祥寺ミニカー専門店CARS1997年7月19日 開店記念非売品ミニクーパー箱付(箱汚れ有)
12）ビテス VITESSE 1/43ポルシェ904GTSシルバー エンジンカウル開閉・箱付
★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第181回記事としてイチコーの３代目クラウンMS50をご紹介しますne☆☆☆
・・・・・・・・・・・・・・・・・
★1967年9月デビューの３代目クラウン
1962年(昭和37年)9月にデビューした2代目40系クラウンは丁度丸5年のモデルライフを終え、1967年(昭和42年)9月4日(発売は9月13日)に3代目50系クラウンにフルチェンジしています。性格的にも価格面からしても個人オーナーよりは圧倒的に法人ユースが大半を占めていた従来のクラウンが、1960年代のモータリゼーションの爆発的な進展と所得の向上により初めて個人所有にウェイトを置き、「白いクラウン」が売れたことでも有名なモデルが3代目です。
デザイン面では初期型のフロントグリルは２代目クラウンまでの重厚感のある金属製ではなくライトな感覚の樹脂製ながらも寺社仏閣を思わせるものがあり、ボディサイドに流れる微妙にうねったキャラクターラインにも独特な和のテイストがありました。
●数寄屋橋・日劇前の3代目クラウンタクシー
撮影日：1968(昭和43)年8月24日。撮影：小川峯生氏。フォト・パブリッシング刊「都電が走った東京アルバム 第2巻」 141頁より転載。クラウンタクシーの後ろに130セドリックタクシー、クラウンの右横に当時としても珍しいヤナセが輸入したVWタイプ3、右端には2代目トヨエースパネルバンが写り込んでいます。
●国道14号線(京葉道路) 水神森電停の都電1500形と3代目クラウンタクシー
撮影日：1968(昭和43)年8月16日。撮影：萩原二郎氏。学研パブリッシング刊「よみがえる東京 都電が走た昭和の街角」 146頁より転載。50タクシーの後方にプリンスホーマー、トヨタFA100トラック、三菱ふそう中型トラック等の姿が確認できます。
●1969年の夏に小4の筆者が創った自動車図鑑の中の3代目クラウン
1969(昭和44)年、小4の夏休みに創った自動車図鑑の1頁。ヨタハチ、パブリカ800、エスハチと共に3代目クラウンが描いてありますが、どれも下手糞ながらクラウンが一番似ていない感じです。
【1967年トヨペット クラウン スーパーデラックスMS50-F型 実車主要スペック】 (1967 Toyopet Crown Super Deluxe Specifications)
全長4665㎜・全幅1690㎜・全高1445㎜・ホイールベース2690㎜・車重1310kg・M-D型直列6気筒OHC1988cc・最高出力110ps/5600rpm・最大トルク16.0kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・前輪ディスクブレーキ・乗車定員6名・最高速度160km/h・販売価格112万円
【イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン デラックス モデル玩具 主要データ】(1/15scale 1967 Toyopet Crown Delux by Ichiko Tinplate Model Toy KEY DATA)
・商品名： イチコーのトヨペットクラウンデラックス
・イチコー製品番号(製品管理番号)： 不明
・主要素材： ブリキ
・全長： 310㎜ (実車比：1/15.0スケール)
・全幅：115㎜ (実車比：1/14.7スケール)
・全高： 84㎜（実車比1/17.2）
・ホイールベース： 187㎜ (実車比：1/14.4スケール)
・スケール表記： なし
・箱サイズ： 縦120㎜×横320×厚さ85mm
・動力： 後輪フリクション
・カラーバリエーション： 黒レザートップ/白、黒レザートップ/赤、黒レザートップ/黄緑、白/黒(警視庁パトカー)
・バリエーション： 警視庁パトロールカー仕様（箱に記載のある消防庁指令車は未発売）
・シャシー再現： 若干あり(2代目RS41と全く同じデフ・プロペラシャフト・エンジン部等の浮彫あり)
・発売時期： 1968年（？）
・販売価格： 不明(都内500～600円程度と推定)
・入手難易度： 10段階評価でレベル5～6程度
・2022年現在のアンティーク･トイ市場での推定評価額： 3.5～6万円程度 (ノーマル・パトカー共、箱付未使用美品の場合)
★イチコー(一宏工業)の3代目クラウンデラックスMS50
イチコー製の3代目クラウンMS50は、同社の2代目クラウンRS41の金型を改修して無理矢理3代目に仕立て上げた製品ということで古くから一部のクラウンマニアの間では話題になっていた製品です。金型改修品といっても、オペルレコードの金型を流用したバンダイの縦目のセドリックや2代目PT20コロナよりはマシな造りで、前後グリル、ボンネット、ボディサイドのキャラクターラインの造形やルーフ部Ｃピラーのエアアウトレットは3代目の実車をきちんと模したものに変更されています。ところが、室内とシャシー裏はRS41のモノがそのまま流用されており、実車を知る人が見れば何とも珍妙な「2代目クラウンの内装を持った3代目クラウン」となっています。1970年代後半まで街の玩具店の市場在庫があり、1980年代前半、都内の専門店ではノーマル全色が箱付1500円程度のプレミア値で売られていたことを覚えています。妙に平たいプロポーションを始め、あまり出来も良くはないことから1500円でも当時は全カラーを揃えなかったものですが、価格が跳ね上がった今となっては、安価な時に全色揃えておけば良かったと少々後悔しています。
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン デラックス 黒レザートップ/白（箱付・美品）
イチコーの3代目クラウンのノーマルは全て当時流行のレザートップ仕様。レザートップ部分は実感的な特殊な処理がされています。この個体はプラタイヤですが、時代からすると初期にはゴムタイヤも存在したのかもしれません。箱絵にはイメージカラーの白いクラウンが描かれています。
ルーフにイチコーシール
手前は大きさ比較用トミカ3-1クラウン(金茶/白シート/1Aホイール初版)
箱横中央に描かれた消防庁指令車は未発売
2代目クラウンRS41と同じプリントが流用された室内
ダッシュボード上にイチコー商標
リアトレイのトランククーラー吹き出し口も2代目RS41のプリントのまま。
シャシー裏も2代目RS41と全く同じ浮彫
【クラウンMS50型3種の並び】
大きい順に1/15イチコー製ブリキ、1/42アサヒ玩具モデルペット38番ダイキャストミニカー、1/65トミカ3-1
【基本的に同一金型のイチコー製2代目クラウンRS41と3代目クラウンMS50の比較】
全く同じシャシー裏面
実車も2代目クラウンと3代目クラウンのホイールベースは同じだったものの3代目では全長は5cm程度伸びているため、3代目の方が2代目よりスケールは若干小さくなっています(1/14.5→1/15スケール)。
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン 警視庁パトカー（箱付・美品・1stホイール）
パトカーでは上箱も相当に手抜きされており、上面の絵はノーマルのままでパトカーの絵に替えられておらず、上箱の短い側面にのみノーマルにはない「警視庁パトカー」の文字が追加されていることでパトカー用の箱と識別できます。実車を模したこのホイールキャップ付が恐らく1stホイール。ルーフ赤色灯前側左右に付く白砲弾に赤いランプのパーツについては、40系クラウンパトカーと同じシルバーメッキの砲弾に赤いランプのものが存在するため、そちらが1stでこの白い砲弾に赤ランプは2ndと思われます。なお、60年代のイチコー製ポリスカーによく見られたフリクションに連動してパトライトが左右に首を振るギミックは省かれています。
上箱横短辺にのみ警視庁パトカーの印字が追加されています。
上箱の絵はノーマルのまま
パトカーの室内もRS41のまま
RS41と同じ浮彫のシャシー裏
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン 警視庁パトカー（箱付・美品・2ndホイール）
ホイールが汎用デザインのものに替えられています。ルーフ上の白砲弾に赤ライトのパーツは1stホイールのモノと同一。
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン 警視庁パトカー3種類
左から、1stホイールにルーフ前端左右に白砲弾に赤ライト付、2ndホイールにルーフ前端左右に白砲弾に赤ライト付、1stホイールにルーフ前端左右に赤い樹脂製サイレン付。更に1stホイールにはクロームメッキ砲弾に赤ライト付が存在し、少なくとも都合4種類もの細かなバリエーションが存在することになります。
【基本金型が同じイチコー製クラウンパトカー4種類】
左から、1963年・1965年・1967年ルーフパーツ違い2種。
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン ノーマルと警視庁パトロールカーの並び
1/42モデルペット、1/65トミカとの大きさ比較
元箱2種
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン デラックス 黒レザートップ/赤（箱付・美品）
2015年7月1日終了のヤフオク出品画像より転載。落札価格5万6555円。
●イチコー 1/15スケール1967年トヨペットクラウン デラックス 黒レザートップ/黄緑（箱付・美品）
2015年2月16日終了のヤフオク出品画像より転載。落札価格3万4800円。
※3代目クラウンの実車カタログについては2013年6月16日の自動車カタログ棚からシリーズ第142回記事をご参照ください。
※バンダイ製3代目クラウン(プラボディ/ブリキシャシー)については2020年1月19日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第45回記事をご参照ください。
※アサヒ玩具製3代目クラウンについては2022年8月15日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第180回記事をご参照ください。
★オマケ（その１）： トミカ＆トミカプレミアム 2022年8月新製品
8月20日(土)はトミカ新車発売の第3土曜日ということで近所の家電量販店で一通り購入してきました。今月からトミカの定価が50円上がり税込550円となっています。今月の新製品は以下の通り。何故かスケールは1/55が多くなっています。
１） トミカ30番1/55ダイハツ ハイゼット バン(通常シルバー、初回オレンジメタ)
２） トミカ107番1/55スバルサンバー ひまわり
３） トミカ1番1/156三菱ふそうエアロクイーン サッカー日本代表オフィシャルチームバス
４） ギフトセット「トミカで行こう！オートキャンプセット」（81番1/66トヨタRAV4赤茶メタ+113番1/64トヨタハイエースルーフラック付白/紺メタ+87番1/33ホンダスーパーカブ+テント部品；税込2200円）
５） トミカプレミアム35番1/55シティターボⅡ(通常シルバー、発売記念 白：各税込880円)
今月のイチオシ「「トミカで行こう！オートキャンプセット」
★オマケ（その２）： 今日のビートルズ「Dear Prudence」 1968
ジョンがインドで書いた1曲。この曲のレコーディングにリンゴは非参加でドラムはマルチプレイヤーのポール☆
私のテキトーピアノバージョン