★バンダイ1968年トヨペットクラウンMS50トミカ新車 ~ブリキ自動車コレクションから 045 | ポルシェ356Aカレラ

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凍えるTOKYO☆
1月18日(土)の東京は寒かったですne☆
トミカを買いに出かけましたが、本格的な冬を感じましたyo☆


東日本大震災発生から今年でもう9年となりますが、阪神淡路大震災からはもう25年になるとはビックリンコです。まだ、ついこないだのことのように思えます。と言うことは、更に25年の時が過ぎて50年目となっても、もし、まだ私が生きていたなら、案外ついこないだのことのように思い出すのかもしれませんyone☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第45回記事としてバンダイの3代目クラウン(大サイズ)をご紹介しますne☆前回に引き続き、3代目クラウンの当時物玩具です☆☆☆


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★3代目クラウン
1962年(昭和37年)9月にデビューした2代目40系クラウンは丸5年のモデルライフを終え、1967年(昭和42年)9月4日(発売は9月13日)に3代目50系クラウンにフルチェンジしています。
性格的にも価格面からしても個人オーナーよりは圧倒的に法人ユースが大半を占めていた従来のクラウンが、1960年代のモータリゼーションの飛躍的な進展と所得の向上により初めて個人所有にウェイトを置き、「白いクラウン」が売れたことで有名なモデルが3代目です。
デザイン面では初期型のフロントグリルは寺社仏閣を思わせるものがあり、ボディサイドに流れる微妙にうねったキャラクターラインにも独特な和のテイストがありました。


★バンダイの3代目クラウン
バンダイ製の3代目クラウンには、全長29cmの1/16スケール(プラボディ/ブリキシャシー)と全長20cmの1/23スケール(ブリキボディ:警視庁パトカー仕様のみ)の大小2種が存在します。大サイズはバンダイらしくプロポーションの良いモデルですが、米澤玩具の3代目クラウンと同様にプラスチック・ボディとなり、シャシーと室内プリント以外はプラで製作されています。米澤製大サイズのようにグリル等にブリキパーツを使用しなかったためにやや実感味には欠け、また、SUPER DELUXEのロゴ等の細部の彫込みが省略されていることも残念なところです。バンダイ製が米澤製に勝る点はボディ塗装が美しいことで、米澤製のボディがプラ成型色のままで少々チープな印象だったのに対して、バンダイ製は特殊な塗装が施されているため、全体の印象はけっして悪くありません。


【1967年トヨペット クラウン スーパーデラックスMS50-F型 実車主要スペック】 (1967 Toyopet Crown Super Deluxe Specification)
全長4665㎜・全幅1690㎜・全高1445㎜・ホイールベース2690㎜・車重1310kg・M-D型直列6気筒OHC1988cc・最高出力110ps/5600rpm・最大トルク16.0kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・前輪ディスクブレーキ・乗車定員6名・最高速度160km/h・販売価格112万円



【バンダイ 1/16スケール1967年トヨペットクラウン スーパーデラックス モデル玩具 主要データ】
(1/16scale 1967 Toyopet Crown Super Delux by Bandai KEY DATA)

・商品名: トヨペットクラウン
・バンダイ製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ボディ/プラスチック・シャシー等/ブリキ
・全長: 290㎜(実車比1/16.1)
・全幅: 105㎜(実車比1/16.1)
・ホイールベース: 165mm(実車比1/16.3)
・スケール表記: 1/16
・箱サイズ: 縦115㎜×横325×厚さ115mm (フリクション)
・動力: フリクション・電動エアリモコン
・ボディ塗色: 金茶メタ・青緑メタ・青メタ・赤メタ
・シャシー再現: 殆どなし
・発売時期: 1968年5月~7月頃
・販売価格: フリクション都内500円/地方550円、エアリモコン都内950円/地方1000円
・入手難易度: 10段階評価でレベル5~6程度
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 1.8~3.5万円程度 (箱付未使用美品の場合。フリクション・エアリモコン共)


●玩具商報1968年6月1日号 バンダイ 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
「フリクション玩具の高級化に成功」と題してプラボディの3代目MS50クラウンと510ブルーバードが掲載されています。何れも前年にデビューした最新型を商品化しています。「フリクション玩具の粗末、安価のイメージを、プラスチックを素材にし、特殊塗装を施すことにより、安全、豪華のイメージにイメージアップしました。」との記載はブリキ玩具が未だ主流だった時代を示しています。しかし、今日の目で見れば、特殊塗装でボディに艶はあるものの、プラ製特有のチープさは否めません。もし米澤製大サイズのようにバンダイ製でもフロントグリル/バンパーにブリキのメッキパーツを使っていたなら、格段にリアルなモデルに仕上がっていたと思われます。





●トイジャーナル1968年8月号 バンダイ 広告 (同上)
世界で初めて空気で操縦する「エアリモコン・シリーズ」の1台としてニュートヨペットクラウンが「新発売」と記載されています(画像は510ブルーバードとパワーシャベルのみ)。広告の掲載順から、最初にフリクション仕様が発売され、2ヵ月程度遅れてエアリモコン仕様が市場に出たものと思われます。エアリモコン仕様はフリクション仕様の概ね2倍の売価であることから、小売店にとってもメーカーのバンダイにとっても利ざやの大きいオイシイ商品だったはずです。






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 金茶メタリック(フリクション仕様)
フロントグリル/バンパー等も全てプラメッキであるためにプラ製品特有のチープさはありますが、プロポーションの良いモデルです。










小さいミニカーは大きさ比較用1/65トミカ3-1-4






比較的正確な運転席のプリント。ドア内貼りもブリキで再現されています。


工場出荷時からのルーフシール


ブリキ製シャシー








●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 青緑メタリック(エアリモコン仕様)
現存している個体はフリクション仕様の約2倍と高価だったエアリモコン仕様の方が多い印象です。












箱裏面の解説


似た色合いながら青メタも出ています(右:青メタ、左:青緑メタ)。






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 赤メタリック(エアリモコン仕様)






●バンダイ1/16スケール1968年クラウンスーパーデラックス 全員集合!!












●バンダイ 歴代クラウンRS21/RS41/MS50の比較
1959年RS21の時代から3代目MS50までの8年程度で実車もバンダイ製品も大きく印象を変えています。スケールはRS21が1/19、RS41が1/17、MS50が1/16と新しくなるにつれて大きくなっています。なお、4代目クジラセダンMS60のバンダイ製品は少し小ぶりなブリキ・ボディに戻り、警視庁パトカーリモコン仕様のみが発売されています。










※3代目クラウンの実車カタログについては、2013年6月16日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第142回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年1月 トミカ新製品
2020年1月18日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日。74番1/61BMW Z4の赤茶(通常)と白(初回)、98番1/136いすゞエルガ大型人員輸送車、トミカプレミアム04番1/62スカイラインGTS-R、同33番1/62ランボルギーニガヤルド スーパーレジェーラの黄緑(通常)とオレンジ(発売記念仕様)、セブンイレブン限定ドリームトミカSPとして頭文字DのAE86トレノ・FC3S RX-7・MR2 SW20が発売になっています。


いすゞエルガ大型人員輸送車は窓周りの出来が良く、今月のイチオシ。




★オマケ(その2): 2020年1月 トミカプレミアムRS新製品 1/43トヨタ2000GT
トミカプレミアムRS1/43後期型トヨタ2000GTの白と赤も発売になっています(1台税抜3500円)。なかなか良い出来です。




ドア開閉♪


木目ダッシュボード&シフトレバーも簡単に再現


既発売のトミカプレミアム27番1/59後期型トヨタ2000GTとの比較








★オマケ(その3): 今日のビートルズ「NME – 1964 LIVE」
1964年4月26日、猛烈に勢いがあった時期のビートルズ。ジョン23歳、ポール21歳、ジョージ21歳、リンゴ23歳。米ビルボードで1位~5位を独占した直後のライブ。世界制覇した時、ビートルズのメンバーがまだ猛烈に若かったことに驚きます。1曲目のShe Loves Youではジョンがマイク位置を直すためギター演奏を暫く中断しています。
・She Loves You
・You Can't Do That
・Twist And Shout
・Long Tall Sally
・Can't Buy Me Love