★米澤玩具1968年トヨペットクラウンMS50大小サイズ ~ブリキ自動車コレクションから 044 | ポルシェ356Aカレラ

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今日は成人の日ですね。出掛けましたら街で振袖姿の若い女性を大勢見かけました。しかし、振袖を着てお化粧をしていると女性はみんな綺麗に見えますよね。
今年2020年(令和2年)の成人の日の式典出席対象者は1999年(平成11年)4月2日~2000年(平成12年)4月1日生まれの人とのことです。1999年とか2000年というのは、私にはついこないだのことのようでもあり、と言うことは、人が20歳になるまでの時間というのは案外あっという間のように思えたりします。
と言うより、私が2度目の成人式を迎えた20年前に結婚して子供が出来ていれば今頃は成人していたのに惜しいことをしたなあ、もしこれから子供が出来たとしても成人するのは私が80歳を越えた時ということになり(大汗)、まあそれでも子供を残さないよりは良いかなと思ったりもしますyo☆


一方、不妊治療をしても子供が出来なかったりディンクスで子供を作らない方針だったりと世間には子供のいない夫婦というのも意外に多いですので、それを思えば独り者のまま人生を終えるよりは子供がいなくとも愛する奥様がいた方が余程良いという話にもなります。私のような人生の負け組との烙印を押されそうな大馬鹿者であっても、人を好きになる能力を失わない限りは、結婚できる可能性が残されているような気がしたりしますyone☆☆

閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第44回記事として米澤玩具(ヨネザワ)の3代目クラウン大小サイズをご紹介しますne☆☆☆


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★3代目クラウン
1962年(昭和37年)9月にデビューした2代目40系クラウンは丸5年のモデルライフを終え、1967年(昭和42年)9月4日(発売は9月13日)に3代目50系クラウンにフルチェンジしています。
性格的にも価格面からしても個人オーナーよりは圧倒的に法人ユースが大半を占めていた従来のクラウンが、1960年代のモータリゼーションの飛躍的な進展により初めて個人所有にウェイトを置いたモデルとなったのが3代目です。
デザイン面では初期型のフロントグリルは寺社仏閣を思わせるものがあり、ボディサイドに流れる微妙にうねったキャラクターラインにも独特な和のテイストがありました。


★リアルタイムに作られた3代目クラウンの模型・玩具
最も有名なのはトミカ3-1。ダイキャストミニカーとしては他に米澤玩具ダイヤペット170番の1/40、アサヒ玩具モデルペット38番の1/42の2台があり、ダイヤペットでは後期型のHTをダイキャスト製とABS樹脂製の2種出しています。ブリキ玩具の世界ではプラ製へ移行する過渡期に当ったため、今回ご紹介する米澤製の大小サイズとバンダイのスタンダードサイズはボディプラ製/シャシーブリキ製で作られ、ボディがブリキの製品としては、アサヒ玩具、野村トーイ、バンダイ小サイズ(警視庁パトカーのみ)、2代目クラウンの金型の改修により無理矢理3代目に仕立て上げられた平べったくヒラメのような印象のイチコー製セダンと同じイチコー製の巨大な前期型ハードトップがあります。プラモデルでは大滝の1/20HTが有名な存在です。


★米澤玩具の大小サイズ3代目クラウン
米澤玩具では3代目クラウンについては大小の2種類何れもプラボディ/ブリキシャシーでリリースしています。3代目クラウンと同じ1967年に実車がデビューした縦目のグロリアの米澤製品はブリキボディで製作されたのに対して、クラウンには最新技術を投入したということなのでしょうか。米澤製の大サイズについてはフロントグリルやホイルキャップ等にブリキパーツが付き、各社で競作された3代目クラウンをモチーフとした玩具の中では最もリアルで実感的な仕上がりと言えるものでした。


【1967年トヨペット クラウン スーパーデラックスMS50-F型 実車主要スペック】 (1967 Toyopet Crown Super Deluxe Specification)
全長4665㎜・全幅1690㎜・全高1445㎜・ホイールベース2690㎜・車重1310kg・M-D型直列6気筒OHC1988cc・最高出力110ps/5600rpm・最大トルク16.0kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・前輪ディスクブレーキ・乗車定員6名・
最高速度160km/h・販売価格112万円



【米澤玩具 1/12(小サイズ1/18)スケール1967年トヨペットクラウン スーパーデラックス モデル玩具 主要データ】
(1/12&1/20scale 1967 Toyopet Crown Super Delux by Yonezawa Toys model Toy KEY DATA)

・商品名: トヨペットクラウン
・米澤玩具製品番号(製品管理番号): No.553(小サイズノーマルNo.526/小サイズパトカーNo.527)
・主要素材: ボディ/ABSプラスチック・シャシー等/ブリキ
・全長:大サイズ390㎜(実車比1/12.0)、小サイズ265㎜(実車比1/17.6)
・全幅:大サイズ140㎜(実車比1/12.1)、小サイズ95㎜(実車比1/17.8)
・ホイールベース:大サイズ215mm(実車比1/12.5)、小サイズ145㎜(実車比1/18.5)
・スケール表記: なし
・箱サイズ: 大サイズ 縦152㎜×横405×厚さ125mm、小サイズ 縦97㎜×横275×厚さ84mm
・動力: フリクション(大小とも)
・ボディ塗色: 赤のみ(大小とも)
・シャシー再現: 軽度にあり(大サイズのみ)
・発売時期: 1968年~1969年頃
・販売価格: 大サイズ/都内600円/地方660円、小サイズ/都内320円/地方350円
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度 (大小とも)
・2019年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 大サイズ4~8万円程度、小サイズ1.8~3万円程度 (箱付未使用美品の場合)


●トイジャーナル1968年12月号 米澤玩具 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
新製品として米澤玩具3代目クラウン大サイズが掲載されています。トイジャーナルは戦前から連綿と発行されてきた東京玩具商報が1967年7月に改題された玩具小売業界向け月刊誌。





●トイジャーナル1969年1月号 米澤玩具 広告 (同上)
翌月号でも米澤玩具の大サイズが掲載されています。小サイズの広告は業界誌には見当たらないため、恐らく大サイズが先に出て、小売価格の安い小サイズの方は後から市場に出たと推測できます。





●米澤玩具1971年版カタログに掲載された3代目クラウン

大サイズ


小サイズ ノーマルとパトカー。パトカーの方がパーツが多いためか小売値は10円高く設定されています。




●米澤玩具1/12スケール1968年クラウンスーパーデラックス (大サイズ)
ブリキ製のフロントグリル、ドアノブ等のメッキパーツがリアルです。プロポーションも良く、大きくて迫力もあります。赤以外のカラーや警視庁パトカーのバリエーションが発売された形跡はありません。










小さいミニカーは大きさ比較用1/65トミカ3-1




フロントフェンダーにはSUPER DELUXEの文字


リアクォーターにはCROWNの文字


工場出荷時からのルーフシール


比較的正確な運転席のプリント




●米澤玩具1/18スケール 1968年クラウンスーパーデラックス (小サイズ)
大サイズに比べると、グリル等がプラ製メッキパーツで少々玩具的な小サイズ。しかし、プロポーションは悪くありません。






フロントグリルにはSUPER DELUXEの文字




なかなか魅力的な箱絵


ルーフ上はトミカ3-1




運転席のプリントは細かく為されているものの残念ながら実車とは全く異なります。




●米澤玩具1/18スケール 1968年クラウンスーパーデラックス警視庁パトカー (小サイズ)
後にメクラ窓の警視庁パトカーにされて1970年半ば頃まで売られた金型ですが、この初版はあまり見かけません。画像の個体は1980年代半ばに今はなき鶴見チェッカーにて入手。








これもなかなか良い箱絵です。




工場出荷時のままの状態




●米澤玩具3代目クラウン全員集合!!










※3代目クラウンの実車カタログについては、2013年6月16日の「自動車カタログ棚から」シリーズ第142回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 2020年1月12日(日)の銀座天賞堂と有楽町カツミ
昨日12日は銀座&有楽町へ。

●銀座天賞堂
建て替え中のため鉄道模型売り場は松屋裏のビル4Fで営業中


エバーグリーンショップはなくなり、新製品の販売のみ。



●カツミ 有楽町店




155系




155系4連Aセットは税抜28万5000円(税込31万3500円)。


丸ノ内線




丸ノ内線6連は63万5800円。ちょっと手が出ません(汗)。




★オマケ(その2): 書籍「写真でみる秋鉄20年」(縦20×横20.2cm・72頁)
1970年8月1日発行。秋田鉄道管理局/監修、秋田鉄道新聞社/発行。定価200円。20系寝台「日本海」の表紙がなかなか良い珍書。しかし、少々ローカルな話題も多い内容です。表紙右下に「開局20周年レクリェーション行事参加記念」と印字がありますので、価格200円と印字があるものの行事参加者に配布されたものと推測します。


1950年代後半(昭和30年代前半)の撮影と思われる秋田駅。左端に初代クラウンRSDが確認できます。


1960年代前半(昭和30年代後半)の撮影と思われる山形駅。2代目コロナラインや310ブルーバードが確認できます。




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「A Day In The Life」 1967
米ローリング・ストーン誌のビートルズの「グレイテスト・ソング100」で第1位。この曲もジョンのボーカルが何とも魅力的です。