★2022年鉄道模型趣味 創刊75年/草軽電鉄デキ12の模型3種ジオラマ/映画カルメン故郷へ帰る | ポルシェ356Aカレラ

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★プラモ等委託出品
引き続き、コレクションの縮小整理として、9月1日(木)夜終了のヤフオクにプラモデルを中心に委託出品していますので、是非ご覧ください (以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)。
今回、1972(昭和47)年、私が中1の時、当時39歳だった伯父(1933年=昭和8年生れ・2022年の誕生日で89歳:上皇様/小野洋子さん/黒柳徹子さんなどと同年生れ)からプレゼントされてほんの少しだけ作り始めたところで飽きてしまい、その後、半世紀に亘りそのままの状態で保存してあった日東科学の1/100日航ジャンボや私がまだ20代だった1980年代後半に大滝製作所倒産との噂を聞いて駆け込みで在庫品を購入し35年以上も箱も殆ど開けないまま保存してあった大滝の1/50蒸気機関車4種など箱が巨大なプラモデルを多数出品しています。日東科学の日航ジャンボはあまりの巨大さ(全長約70cm)に作っても天井から吊るすしか置き場所がないだろうなあと思いつつ、何と半世紀もそのまま保存してあったものです。箱絵(Box Art)がなかなか魅力的です。1970(昭和45)年に日航で運行開始されたジャンボ初期型747-100をモデル化しています。これを造らなかったのは、当時、タミヤの1/12のF-1などジャンボよりも造りたいプラモが沢山あったためでした。☆☆


1)プラモデル1/100ニットー(日東科学)日航ジャンボ ボーイング747 定価2500円初版 縦37×横73.5×厚さ9.5cm 組立説明書の1・2番のみ組立済 (大半は未組)


2)プラモデル1/72バンダイYS-11全日空 箱縦25×横35cm本体全長36.5cm未組立(ピートモント航空デカール選択可) 600円値札シール付

3)プラモデル1/50オオタキ C51形5号機 3500円定価 箱縦20.5×横73×厚さ7.5cm 未組立

4)プラモデル1/50オオタキ C53形19号機 3500円定価 箱縦20.5×横73×厚さ7.5cm 未組立

5)プラモデル1/50オオタキ C57形11号機 門鉄型 3500円定価 箱縦20.5×横73×厚さ7.5cm 未組立

6)プラモデル1/50オオタキ D51形32号機なめくじ半流線型 3500円定価 箱縦20.5×横73×厚さ7.5cm 未組立


★バスのカタログの委託出品について
現在手元にある国産バスのカタログのうち、個人的に思い入れのある=ノスタルジーを感じる1970年代までのものは原則手元に残し、1980年代以降のカタログについては大半を手放すこととしました。当面、100部程度を放出し、今後は国産乗用車やトラックについても1980年代以降のカタログについては順次手放す方向で整理を進めています(タクシー、パトカーなどの一部は除く)。手元にはR34GT-Rやオリジンの同じハードカバーカタログが何れも10部以上あるなど、ダブリも大量にあり、しかし、比較的新しい自動車カタログの出品でよく見かける、重量で計って「自動車カタログ○キロ分1000円1990年代メイン」といった出品はせずに、なるべく小分けして丁寧に委託出品していければと考えています。現状で、ゆうパック100サイズのダンボールで40箱程度あり、整理をするのも大変な量です。クルマ系の紙モノとしてはカタログ以外に例えば創刊号から全て手元にあるオールド・タイマーやノスタルジックヒーローといった旧車雑誌などもありますが、クルマ雑誌は普通の古書店では余程古い年代か反対に最新号など新しいモノ以外はタダでも引き取らないケースが多いため手間を掛けて売るよりは捨てる人の方が多いと聞きますが、ヤフオクなら12冊100円などと思い切り安く出品するしかないのかなと考えています☆☆



【出品予定の1980年代以降のバスカタログの一部】

・いすゞ


・三菱ふそう


・日産ディーゼル


・日野



★閑話休題
今日は「ブリキ自動車」の記事ではなく、鉄道模型趣味(TMS)創刊75年と草軽デキ12形電気機関車の模型についての記事です☆☆☆



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★鉄道模型趣味(TMS) 創刊75年記念号 (2022年9月号 No.968)
2022年8月発売の鉄道模型趣味(以下、TMS)の最新号は75年記念号。一瞬実物写真と見間違えそうな空気感を持つ感動的な表紙写真は、日本の鉄道150年の歴史の半分75年を歩んだTMSを記念するアニバーサリーチャレンジの見事グランプリに輝いた、田中康彦氏製作1/45スケール・軌間16.5㎜・車輛も含め全自作の草軽電鉄・北軽井沢駅をモチーフとした模型「1949年 草軽電鉄 北軽井沢駅界隈(蘇る記憶のために)」です。本号は中頁にも連載第1回として感動的なカラーが10頁掲載されており必見です。
よく知られているようにTMSの創刊は1946(昭和21)年6月に孔版印刷で創刊され、同年8月と9月に3号まで発行された後、1947(昭和22)年2月に活版印刷の本格的な雑誌として再スタートを切っており、山崎喜陽主筆(1921年7月25日-2003年11月11日)が後に活版印刷となった最初の号を創刊号とすると記していることから、今月発行された75年記念号は再スタートした活版印刷版創刊からの歳月を示す旨を名取紀之現編集長が書かれています。
私自身がTMSを初めて購入したのは小6の夏休みに発行された1971(昭和46)年9月号だったのですが、最も印象に残っているのは、翌1972年春に中学生になって知合ったマッチボックスのコレクターであったA君から見せられたTMS1969年12月号に掲載された阿部敏幸氏の「温泉バスの駅前車庫」の記事でした。その後、阿部氏主宰のエコーモデルから製品化もされた細密ないすゞBXやストリップのポスターなども貼られたバス車庫のリアルな模型に猛烈なカルチャーショックを受けたのでした。
その後、私は1975年~1976年にかけて毎号買っていた以外は定期購読もしていない不真面目な読者でしたが、TMSは後に創刊された「とれいん」や「RMモデルス」といった後発の鉄道模型専門誌とは歴史の重みが異なる日本の鉄道模型趣味誌の大御所的な存在であり続けたと思います。
よく知られているように1951(昭和26)年に鉄道ピクトリアルが創刊されるまで、あるいはピクトリアル創刊後に於いても、TMSは鉄道の実物趣味誌としての役割を果たしていました。カーグラフィックなら小林彰太郎エディターの試乗記などの文章を読むのを毎号楽しみにしていた自動車好きが多かったように、往年のTMSでは山崎主筆のミキストを読むのが毎号楽しみだったという読者は多いと思います。勿論、私もその一人なのですが、ミキストだけを纏めた別冊も発行されていたことから、山崎主筆のミキストが広く読者に人気があったことは間違いのない事実でしょう。


車輛を含め全て自作品とのこと



●鉄道模型趣味2022年9月号 創刊75年記念号 No.968
と1967年12月号 草軽表紙の並び

1967年12月号表紙の草軽は新井清彦氏製作。9㎜普及前の時代であることから2022年9月号表紙の田中康彦氏製作と同じ軌間16.5㎜のOナローと思われます。TMSの草軽表紙は他に2014年4月号などもあります。





●草軽電鉄デキ12形電気機関車の模型3種
TMS2022年9月号 創刊75年記念号の表紙が感動的な草軽の模型ということで、今回は手元にある3種の草軽の模型をご紹介します。


1)三浦車輛/銀座天賞堂販売 1/20 草軽デキ12+ホハ10
1999(平成11)年4月発売。デキ12の全長約25cm。Gゲージ(軌間45㎜)、LGBのレール及び動力使用。レジン製と言われますが、デキ12はかなりズッシリとして重量があります。発売当時の定価は、デキ12が税抜12万5000円、ホハ10が税抜63000円で天賞堂OBの三浦慶一氏主宰の三浦車輛による製品。2022(令和4)年6月7日放送のTV開運なんでも鑑定団では有蓋貨車と無蓋貨車(車掌室付)も併せた4輌セットが33万円という鑑定額となっていました。私は貨車は購入しなかったのですが、貨車も価格は1両5万円以上していたと思いますので、現在の4輌での鑑定額は当時定価+消費税程度の金額ということになります。
デキ12について番組では生産数10両以下との話がありましたが、当時、銀座天賞堂の店頭で購入した際にデキは第1ロットが10両、少し改良を加えライト廻りなどの細密度を高めた第2ロットが3両の計13両、メーカー見本を1両残すなら販売用は12両とのお話を伺っています。画像の私が購入したデキ12は細密度を上げた第2ロット3両のうちの1両です。当時、店頭で第1ロット・第2ロット取り混ぜて数両見せて貰った中でライト廻りなどの細密度が高い第2ロットの1両を購入しています。客車や貨車については、当時、生産数5両ずつと伺っています。
何れにしても三浦車輛の草軽は生産数が極端に少ないことから、ヤフオクなどに出品された場合には鑑定団での当時定価+消費税程度という鑑定額よりもずっと高額になりそうな感じがします。この巨大な模型を購入した人は私を含めて余程草軽が好きな人だけと思いますので、中古市場に出廻るのは購入者が死亡した場合のみのような感じもします(多分、私も死ぬまで売らないだろうと思います)。
画像は、概ね三浦車輛の草軽と同じ1/20スケールの萬代屋のトヨタパトロールBH26と映画「カルメン故郷へ帰る」風のフィギュアと共に即席ジオラマにしてみました。北軽井沢でのストリップ騒ぎで東京の警視庁から遠路遥々碓氷峠を越えてパトカーがやって来たという設定です。草軽は1960(昭和35)年4月25日に新軽井沢~上州三原が廃止、1962(昭和37)年1月31日で上州三原~草津間の営業運転を停止し廃線となっていますので、軽井沢あたりを想定するならクラウンは観音初期乃至RS20系まで、縦目のセドリックは軽井沢方の草軽廃線と同年同月のデビューのため一緒に並べることは少々無理があります。












ホハ10の車内には実感的な緑色のロングシート


2022(令和4)年6月7日放送のTV開運なんでも鑑定団での鑑定結果は4輌セットで当時定価+税程度の33万円。




2)オレンジカンパニー 1/48 草軽デキ12
1987(昭和62)年10月発売。全長約10cm。真鍮製完成品。Oナロー/軌間16.5㎜。当時定価4万3000円(消費税のなかった時代のため税加算無)。今は無き方南町の珊瑚模型店で購入。新品で購入の際、生産数は20両程度と伺っています。このオレンジカンパニー製品のリリースから33年の時を隔てた2020年5月に浅間模型から同じ1/48スケールの草軽車輛群のキットがリリースされています。1/43スケールの国産名車1955年クラウンRSとフィギュアを並べて即席ジオラマにしてみました。














3)JOE WORKS 乗工社 1/87草軽デキ12+ホハ30
1990(平成2)年10月発売。全長約5.4cm。真鍮製完成品。HOe/軌間9㎜。当時定価デキ12:2万8000円(税抜)、ホハ30:1万4000円(税抜)。情景フィギュア‘64の観音クラウン前期型タクシーとフィギュアを並べて即席ジオラマにしてみました。












1990年発売時のTMS広告




4)1/20三浦車輛・1/48オレンジカンパニー・1/87乗工社 3種の草軽デキ12 大きさ比較
上掲の1)~3)を並べた大きさ比較写真です。
大:1/20三浦車両(約25cm)、中:1/48オレンジカンパニー(約10cm)、小:1/87乗工社(約5.4cm)

【草軽電気鉄道デキ12形電気機関車 実物 スペック】
全長、全幅は1960年代の国産中型乗用車並です。
・製造年:1920年(大正9年)
・製造メーカー: 米国ジェフリー社
・両数: 13両
・全長: 4,729 mm
・全幅: 1,600 mm 
・全高: 4,875 mm
・出力: 54 kw
・電気方式: 直流600V
・軌間: 762㎜









【参考1】鉄道ピクトリアル1962年4月号(B5判・80頁+)
表紙は1962年1月31日、大雪となった営業運転最終日の草軽(撮影:岸 幸男氏)。中頁にも最終日の草軽を追ったグラフ記事が4頁に亘り掲載されています。


グラフ記事



【参考2】1951年 松竹「カルメン故郷へ帰る」映画パンフレット(B5判・12頁・SY東劇版)
木下惠介監督(1912年12月5日-1998年12月30日)、主演:高峰秀子(1924年3月27日-2010年12月28日)の日本初の長編カラー映画。記録によれば草軽は戦前から多数の映画に登場していますが、最も知名度が高く印象的なのはこの作品でしょう。


封切時はまだ戦後の占領下だったためか、このパンフレットには英文解説も掲載されています。



●1951年 映画「カルメン故郷へ帰る」予告編
この予告編ではほんの少しですが、草軽のカラー映像が見られます。



●映画カルメン故郷へ帰る主題曲「そばの花咲く」
作詞・作曲 木下忠司。暗い曲調ですが何とも日本的な情感溢れる名曲だと思います。映画の中でこの曲がオルガンの伴奏で歌われる場面には、猛烈なノスタルジーを感じて思わず感涙してしまいます。







★オマケ(その1): 2022年8月 トミカリミテッドヴィンテージ新製品 LV-188c 1/64スケール1967年トヨタスタウト レッカー車「トヨタサービス」
今月のTLV&NEOはいつもの上旬発売ではなく8月27日(土)発売となり、非NEOはスタウトレッカー車1台のみ、NEOについては、ジオコレ64クレープ屋さんのスバルサンバーディアスクラシックを含めて9台、税込定価では全部買うと軽く4万円超えとなり私のようなサイフの軽いコレクターにとっては全部買うというのは現実的ではないため、今月はNEOは全て購入を取り止めて非NEOのスタウトレッカー車(LV-188c:税込定価3960円)1台のみの購入としました。スタウトのレッカー車も草色/白、黄色/白と既に2種出ていますが、今回のトヨタサービスが往年のトミカ・ハイエースレッカー車を彷彿とさせ最もリアルでいい感じのため、安易にレッカー車の色替えバリエーションを増やして欲しくないとも思います(これが出るなら草色と黄色は買わなくてもよかったと誰しも思うのではないでしょうか)。
それにしても、トミカがなかった時代のクルマをモデル化するとのTLV当初のコンセプトは殆ど空洞化し、リアルタイムでトミカ化されたクルマであっても現在の技術・クォリティで何でもモデル化するという方向になってしまいましたね。今月の新製品の中で2018年に既にアンフィニ時代の4種が出ているRX-7(FD)の最終期の2種については、2018年発売の4種を勢いで全て購入しているため今回も買うべきかなと大いに迷いつつ、2台買うと税込定価では軽く6000円超えのためビンテージ品を購入した方が満足度は高いと考え購入していません。










★オマケ(その2): 懐かしの商用車コレクションVol.44 マツダ T2000バキュームカー1971年式「(有)江能環境整備」
2022年8月24日(水)発売新製品。税込定価1999円。Spark/ダイキャスト製。マツダT2000のバキュームカーはVol.16で既に三重ナンバーの1966年式がリリースされていますが、今回は70年代初頭に登場したタンク上部に巻き上げ式ホースを搭載し広島で半世紀を経ても尚、現役稼働中の車両のモデル化。






9月7日(水)発売の次号は910ブルーバード日産サービスカー


Vol.16の1966年式マツダT2000バキュームカー(淡青)との並び。後方は実車カタログ。





【参考】バキュームカー専用カタログ各種
1997年キャンター以外は全て1960年代初頭以前のもの。トミカにもなったエルフのバキュームカーを始め夥しい種類の専用カタログが発行されています。


マツダ・バキュームカー細部解説




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「I've Got a Feeling」(2022ポール&1969バーチャルジョン) 1969
今年6月18日に満80歳を迎えたポールの英グラストンベリー・フェスティバルでのライブから。何と1969年1月のジョンがバーチャル共演。泣けますyone☆♡