★1959年萬代屋(現バンダイ)三菱3輪ペットレオ手塚治虫~ブリキ自動車コレクションから 182 | ポルシェ356Aカレラ

ポルシェ356Aカレラ

★20世紀の自動車カタログ、鉄道車輛カタログ、玩具・模型カタログ、ビートルズ、ショパン、ヴィンテージ・ポルシェ、草軽電鉄 etc


★バスカタログ委託出品
お知らせしました通り、個人的に思い入れの薄い1980年代以降のバスのカタログについては大半を手放すこととし、9月9日(金)夜終了のヤフオクに今回はいすゞ製バスのカタログを色々委託出品していますので、是非ご覧ください (以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)。
大半のカタログは入手後、そのままダンボール箱に入れて保管していましたので状態は問題ないと思います☆☆


1)バスカタログ1987年9月発行いすゞスーパークルーザー プスス用カバー等付属ピアッツァ2ショット画像有A4判32頁・通常のカタログにプレス用カバー等が付属する35年前の今回出品のカタログの中で最も価値の高い目玉カタログ






2)バスカタログ1986年12月発行いすゞスーパークルーザーLV719R/スーパーハイデッカーA4判30頁

3)バスカタログ1989年3月いすゞスーパークルーザーUFC A4判36頁

4)バスカタログ1990年8月発行いすゞスーパークルーザーUFC A4判32頁

5)バスカタログ1992年6月発行いすゞスーパークルーザーハイデッカーHD HSA リターダ(補助ブレーキ)装着車 A4判32頁

6)バスカタログ1997年3月発行いすゞガーラⅠ(HD)ハイデッカーA4判36頁

7)バスカタログ1997年3月発行いすゞガーラⅡ(SHD)・Ⅲ(GHD) A4判44頁

8)バスカタログ1997年5月発行いすゞガーラⅣ(HD-9) A4判36頁

9)バスカタログ1984年3月いすゞジャーニーK LR中型(観光/自家用)A4判26頁

10)バスカタログ1989年7月発行いすゞLTキュービック大型路線バスいすゞアスカとの2ショット画像有

11)バスカタログ1990年9月いすゞLTキュービック大型路線/自家用バスA4判16頁

12)バスカタログ1996年4月いすゞLTキュービック大型路線/自家用バスA4判16頁

13)バスカタログ1997年5月発行いすゞジャーニーK LR中型観光/自家用バス女性モデル表紙A4判20頁

14)バスカタログ1980年3月いすゞジャーニーQ 29人乗マイクロバスDBR370女性グループツアー画像有A4大判10頁

15)バスカタログ1986年9月発行いすゞ大型路線バス用トランスミッション ナビ5専用カタログA4判8頁+解説書類付・珍品



★米澤玩具クラウンエイト大サイズの40万超え
2022年9月3日(土)夜終了のヤフオクで米澤玩具のクラウンエイト大サイズ(全長約36cm)が40万超えし、入札履歴を見ると20万円以上の入札者が4人もいたことに驚きました。このクラウンエイトについては既にブリキ自動車の記事でご紹介した通り、警視庁パトカー、消防指令車、程度イマイチのノーマル箱付を持っていますが金額は何れも今回の落札額の10分1以下でしたので、今回の個体は全体には状態は良いにしてもBピラーの曲がりといった難もある状態だったため少々驚きました。コロナによる旅行控えなどでお金がダブついていてモノが売れているとも聞きますが、状態の良いブリキについては値上がり傾向なのでしょうか。ブリキのようなアンティーク玩具の高額化は既に持っているモノについては資産価値が上がって嬉しいものですが、まだ持っていないモノを入手する際にはハードルが高くなってしまうため、コレクターにとっては痛し痒しといったところでしょう☆☆




★閑話休題
今日は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第192回記事として萬代屋(現バンダイ)の三菱3輪ペットレオをご紹介しますne☆☆☆


・・・・・・・・・・・・・・・・・


★三菱3輪ペット レオ
手塚治虫作「ジャングル大帝レオ」に因んで車名が付けられた「三菱3輪ペット レオ」は、新三菱重工の水島製作所で生産された軽3輪トラックで、1959(昭和34)年10月にデビューしています。レオより一足早くデビューしたマツダK360と同様に1957(昭和32)年8月にデビューしたダイハツ ミゼットDKA型のヒットに触発されて開発・発売され、1962(昭和37)年9月までのちょうど3年間に2万8056台が生産されています。
レオの特徴は、登場時点では軽三輪唯一だったルーフを含めて全てスチール製の丈夫な全天候型キャビンを採用したこと、キャビンのレッグスペース確保の為に小径タイヤを最大限前方に突き出したこと、ME20型310ccOHV単気筒4サイクルエンジン(最高出力12.5ps)をシート下に納めるために90度倒して水平配置としていたこと、オート3輪初のフルシンクロ3速トランスミッションを採用したこと、性能的には軽三輪最速の最高速度74km/hを公称したこと、そして最大の特徴は小鳥を思わせる、まるで生き物のような印象的なエクステリア・デザインを採用したことにありました。


●1959年10月 三菱3輪ペットレオ フライヤー(B5判・片面印刷)
左上の新発売文字の下にレオが描かれています。1961(昭和36)年の手塚プロダクション設立以前のことながら、新三菱と手塚側が契約を結び新三菱が手塚側に版権料を払っていたのでしょうか。


●1959年10月 三菱3輪ペットレオ 本カタログ(B6判・16頁)




縦縞の前期型グリル


中央に丸型メーターを配置した運転席


どんな御商売にも対応できるレオ。このカタログにも手塚治虫のレオが登場します。




このカタログには縦縞グリルの前期型市販車とは意匠の異なる試作型グリルを付けた車両の写真が1枚のみ掲載されています。




前期型図面



●1960年9月? 三菱3輪ペットレオ 本カタログ(縦138×横208mm・12頁)


貴重なレオ生産ラインの画像


ボディ3種。ピックアップ、ピックアップに布幌を付けたキャンバストップ、運転席・荷台を一続きのルーフとしたライトバン。


荷台には三菱テレビ、三菱洗濯機といった三菱製品





●1961年3月? 三菱3輪ペットレオ 後期型 本カタログ(縦200×横195mm・4つ折8面)
この後期型ではフロントグリルの意匠が変わり、全長が2830㎜から2870㎜へ40㎜延びています。前後期の図面を見比べると、車室中央から前輪中央までの寸法が900㎜から940㎜へ40㎜延長されています。


中央に三菱マーク、左右には山型の縦線の入る後期型グリル。2人乗ると相当に狭そうです。




後期型ではダッシュ中央のメーターに立体的な覆いが付いています。


前期型より4cm全長が伸びた図面及びスペック




【1959年 三菱3輪ペット レオ LT10型 実車主要スペック】 (1959 Mitsubishi Tricycle Pet LEO typ.LT10 Specifications)
全長2830mm・全幅1280mm・全高1520mm・ホイールベース1910mm・車重360kg・ME20型強制空冷 310cc単気筒 4ストロークエンジン・最高出力12.5ps/4700rpm・最大トルク2.2kg-m/3000rpm・乗車定員2名・最大積載量300kg・最高速74km/h・燃料消費率40km/L・販売価格225000円


【萬代屋(現バンダイ) 1/18スケール1959年三菱3輪ペット レオ LT10型 モデル玩具 主要データ】(1/18scale 1959 Mitsubishi Tricycle Pet LEO typ.LT10 by Bandai-ya KEY DATA)

・商品名: 三菱3輪ペット レオ
・萬代屋 製品番号(製品管理番号): 不明
・主要素材: ブリキ
・全長: 163㎜(実車比1/17.4)
・全幅: 70㎜(実車比1/18.3)
・全高: 85㎜(実車比1/17.9)
・ホイールベース: 110mm(実車比1/17.4)
・スケール表記: あり(箱及びカタログに縮尺1/18の記載あり)
・箱サイズ: 縦76㎜×横168×厚さ86mm
・動力: 後輪フリクション
・カラーバリエーション: クリーム/薄黄、クリーム/青灰、クリーム/草色、クリーム/赤、黒/赤(郵便車) 等
・バリエーション: 郵便車仕様
・シャシー再現: 殆どなし(デフの浮彫あり)
・発売時期: 1959年10月
・販売価格: 東京売価100円/地方最低売価110円
・入手難易度: 10段階評価でレベル7~8程度(郵便車はレベル9以上)
・2022年現在のアンティーク・トイ市場での推定評価額: 20~35万円程度 (箱付未使用美品の場合。郵便車の方が評価は高目。)


●東京玩具商報1959年11月号 萬代屋 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写)
クボタ耕うん機(地方最低売価220円)、1959年キャデラック・セダン(地方最低売価320円)と共に三菱3輪レオ(地方最低売価110円)が掲載されています。当時定価はキャデラックがレオの約3倍、クボタ耕うん機が約2倍となっています。





●萬代屋「世界の自動車を集めましょう」専用カタログに掲載された三菱3輪ペット レオ
製品画像と共にA東京売価・B地方最低売価・C全長・D縮尺が掲載されています。




●萬代屋(現バンダイ) 1/18スケール1959年三菱3輪ペット レオ LT10型 クリーム/青灰(箱付・美品)
このモデルは東京玩具商報の広告掲載時期から三菱3輪ペット レオの実車とほぼ同時発売だったと思われることから、三菱ウイリスジープと同様に三菱のオフィシャルモデルとして販促用ノベルティの役割も担っていた可能性があります。オフィシャルモデルと称しても何ら問題のない素晴らしい仕上がりです。フロントグリルが縦縞の前期型レオの意匠ではなく、水平バーが入りグリル中央に円形に三菱マークの入った試作タイプの意匠となっています。レオの当時物立体造形物は恐らくこの萬代屋製のみで(木製ソリッドキットが出ている可能性有ですが未見です)、その後、40年近くの時を経た1990年代半ば以降に松谷寛氏主宰のスタジオKANストリームライナーシリーズNo.42として極少量生産の1/43モデル(売価2500~3000円)、2000年に京商マスターズコレクション オールドタイムシリーズNo.03としてコールドキャスト製の1/43モデル(売価税抜3200円)が少量市場に出た後、2007年12月にトミカリミテッドヴィンテージLV-54a及び54bとして布幌付きピックアップ仕様2種、2008年5月に同LV-60a及び60bとして運転席ルーフと荷台ルーフが一続きとなったバン仕様2種(TLVは全て税抜980円)が市場に出ています。








フロント




リア




リアゲート中央にLEOのレタリング


リアのホイールキャップは三菱マーク入り


上箱左下に縮尺1/18の印字




手前は大きさ比較用1/64スケールTLV


上箱横長辺にはレオ以外の萬代屋製三菱車のラインナップ(ウイリスジープ・シルバーピジョン・三輪トラック)が掲載されています。




ダッシュ中央に円形メーターを配置した意匠が正確にプリントされた運転席周り




シャシー裏にはデフの表現とLEO文字の浮彫




レオが描かれた魅力的な専用タグ


タグ


箱・タグ・透明ビニール袋・本体保護用薄紙の揃った基本的に工場出荷時の状態を保っていますが、箱には剥げなど少々傷みが発生しています。




●萬代屋(現バンダイ) 1/18スケール1959年三菱3輪ペット レオ 郵便車(箱無・状態まずまず)
ノーマルより遥かに少ない郵便車仕様。2万8056台が生産されたレオの中にK360のように郵便車として使用された例が実際にあったのかは不明です。








フロント


リア


ホイールキャップはノーマルにはある三菱のマークが消えています。








室内はノーマルと同一



●萬代屋(現バンダイ) 1/18スケール1959年三菱3輪ペット レオ ノーマル&郵便車の並び








シャシー裏はノーマルと郵便車ではデフ周辺の造形が異なります。


ミニカーは2000年発売の1/43スケール京商コールドキャスト製品(右手前)と2007~2008年発売の1/64スケールTLV(左手前)。








京商1/43は縦縞グリルの前期型をモデル化しているようです。


手前のTLVレオは2022年現在で既に発売から15年経っていますが、金型が残っているのであれば、ナショナル仕様・郵便仕様等のバリエーションを期待したいところです。




●ヤフオクに見る萬代屋1/18スケール1959年三菱3輪ペット レオ等

【その1】クリーム/青灰 箱付スーパーミント
2014年1月14日終了。落札価格31万5000円。箱・タグ・透明ビニール袋が揃った未使用品。筆者の手元にある同色よりも更に箱やタグの状態が良い完璧なコンディションに見えます。



【その2】郵便車 箱付美品
2018年2月17日終了。落札価格29万8000円。郵便車は箱無であってもレアですが箱付は滅多に市場に現れません。





【その3】クリーム/赤 箱無・専用タグ付 美品
2014年3月23日終了。落札価格11万7000円。



【その4】クリーム/草色 箱無・錆傷有
2019年9月24日終了。落札価格5万6000円。



【その5】クリーム/黄 箱無・錆傷有
2019年2月10日終了。落札価格7万8000円。実車のイメージカラーのクリーム/黄色の萬代屋製品は青灰や草色よりも数が少ない印象です。



【その6】スタジオKAN ストリームライナーシリーズ42番 1/43三菱3輪ペットレオ箱付
2018年10月27日終了。落札価格1万5160円。極少量生産のガレージモデルながら萬代屋以降初めて世に出た製品。元々の売価の5倍程度の値が付いています。






※三菱3輪ペット レオの実車カタログについては2012年12月5日の自動車カタログ棚からシリーズ第93回記事をご参照ください。






★オマケ(その1): 2022年9月まんだらけ大オークション「ペコちゃん特集」に登場した雑誌・月刊「ペコちゃん」1961年12月号に掲載の野村トーイ製品
まんだらけZENBU最新の第111号はペコちゃん特集となっており、高額なペコポコ人形が山のように掲載されていますが、気になったのは以下の月刊ペコちゃん1961年12月号に掲載の野村トーイ提供画像。よく見ると、個人的には涙モノのくろがねベビー、ジープ・フォワードコントロール、ダイハツ3輪日通仕様、国鉄151系こだま号等々の1960年代初頭の懐かしの玩具が新品の状態で沢山写り込んでいます。この月刊ペコちゃんは、消費税・手数料込8470円オークション開始で既に入札があり、落札するには最低でも9000円以上となるため、この画像データがあればあえて原本を入手しなくても良いと思い入札はしませんでした(汗)。




左にくろがねベビー、右にウイリス・フォワードコントロールジープ等が確認できます。


高野昭人くん(2022年現在は60代後半あたりの年齢と思われます)が抱いているのは国鉄151系こだま、左下にはダイハツ日通3輪や地下鉄丸ノ内線の姿も確認できます。




★オマケ(その2): 2004(平成16)年発売トミカくじⅤ トヨタ・日産の乗用車20台
倉庫を整理していて出てきました。2004年の発売された際に新品を近所の玩具店で定価7350円の1割引で入手後、未開封のまま18年間すっかり忘れていました。ダルマセリカ、R31スカイライン覆面、50系以降のクラウン各種、330以降のセドリック各種等の20台セットという内容に魅かれて入手し、未開封のまますっかり忘れていましたので、これから開けて楽しもうと思います。調べてみると完全未開封のままの状態では1.5~2万円前後で流通しているようですが、単品では2000円以上になっているケースもあり、もし売る場合であっても未開封でなくバラしても大して価値は変わらないか、例えばピンポイントで例えばダルマセリカやR31スカイラインだけ欲しい人などに高値で売れると逆にバラした方が価値が上がるように思われます。・・・と言うより何よりせっかく購入したのに中味も見ないまま死んでしまったら勿体ないですよね~。
と言う訳で、これは、これから少しずつ開封して楽しみたいと思います☆








購入後18年間、未開封(@_@)




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「 The Word」(邦題:愛のことば) 1965
ラバー・ソウルA面6曲目。コーラスとジョンの中間部のボーカルが印象的な1曲。ポールが近年のツアーでカバーしていますが、ジョンのボーカルの入ったこの1965年のオリジナルには残念ながら遠く及ばない感じがします☆☆