★1966年イチコー初代サニー1000デラックスB10 ~ ブリキ自動車コレクションから 173 | ポルシェ356Aカレラ

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★引き続き、ダブリ等処分
しかし、ここは6月の日本だというのに、灼熱の太陽と猛暑には参りましたyone☆
6月30日(木)夜終了のヤフオクに若干のブリキや各種ビンテージミニカー、410ブルーバードのカタログ各種など色々委託出品していますので、是非ご覧ください。(以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)☆☆


1)フェニックス模型店1/80京阪電鉄260型 片運転台車 キット組立品? 元箱付 京阪に思い入れのある人に是非!

2)イチコー約51cmクラウンハードトップMS51前期ジャンク箱無

3)イチコー約16cm1/35程度1960年キャデラックPOLICE 赤色灯欠・箱無・玩具店で眠っていた品のため欠品ありますがメッキ等の状態は良いです。

4)シンセイミニパワー1/64ケンウォース バントレーラー緑メタ 箱付

5)ダイヤペット1/70?約20cm三菱ふそうバントレーラー 荷台もダイキャストでズッシリ重いです 箱無

6)エブロ1/43NISMOフェスティバル2004限定 リーボック スカイラインR31 箱付

7)シンセイジェットマシーン401番1/35マクラーレンフォード赤#5箱付

8)シンセイジェットマシーン402番1/39ガルフミラージュ白#6 箱付

9)トミーテック80バスコレクション1/80富士重工業5E関東バス 箱付

10)カタログ1964年3月410ブルーバード1200スポーツセダン専用3つ折 ブルーバード初のスポーツモデル


★閑話休題
今回は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズ第173回記事として イチコー1966年 初代サニーをご紹介しますne☆☆☆


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★初代サニー
「サニー」(SUNNY)という車名は、英語で「太陽の光」「太陽がいっぱい」「陽気で快活」といった意味。発売に先立ち1965(昭和40)年12月~1月にかけて車名を一般公募して決められたものでした。初代サニー(B10型)は1966(昭和41)年4月23日から「ダットサン・サニー」の名称で発売されています。プレーンかつクリーンなスタイルに新開発の4気筒1000ccA型エンジンを搭載したサニーは、機構的には手堅くオーソドックスながら、癖がなく万人向けであり、軽くよく回るA型エンジンによりキビキビとよく走るスポーティーな味わいを併せ持ったクルマでした。

●1966~1967年の実車カタログより 


スタンダード。この味わい深い紺ボディは1/43日産名車でリリースされています。


日産サニー岐阜発行の初期型チラシ(裏面は各ディーラーの案内地図)。右下の住所一覧を見ると東興町39番地の本社以外に営業所が4ヵ所、うち高山営業所は建設中と記載されています。都内では1960年代から連綿と同じ場所にディーラーが存在する例は多いため、現在でも岐阜県内の同じ場所に日産のディーラーが存在しているかもしれません。


初代サニーデビューと同時期に販売されていた、尻下がりを修正した411系最終型ブルーバードやシルビアCSP311とも近似したデザインのテールライト。


初期型の運転席はコラムシフトのみ


イチコーのドア開閉バージョンで再現されたフロアシフトは、この1967(昭和42)年4月デビューの「スポーツ」で初採用されています。初期型「スポーツ」はノーマルと外観も殆ど変わらずツインキャブ等のチューンもなくカタログ上のエンジン出力も車重も最高速度も同じで、「フロアシフトでスポーティーな運転を楽しめるグレード」というだけの位置付けだったようです。



【1966年 ダットサン サニー1000 実車 主要スペック】 (1966 Datsun Sunny 1000 DX Type.B10)
全長3820㎜・全幅1445㎜・全高1345㎜・ホイールベース2280㎜・車重645kg・FR・モノコック2ドアボディ・A10型水冷4気筒OHV988cc・圧縮比8.5:1・最高出力56ps/6000rpm・最大トルク7.7kgm/3600rpm・変速機3速コラムMT・ブレーキ4輪ドラム・前輪独立懸架・乗車定員5名・燃料タンク容量35L・平坦路定速走行燃費23km/L・最小回転半径4m・電装系12V・パワーウェイトレシオ11.2kg/hp・ゼロヨン20.6秒・最高速度135km/h・東京店頭渡現金販売価格46万円


【イチコー(一宏工業) 1/16スケール1966年ダットサン サニー1000ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/16scale 1966 Datsun Sunny 1000 Type.B10 by Ichiko Tinplate Toy KEY DATA)

・商品名: ダットサン サニー1000デラックス
・イチコー 製品番号(製品管理番号): 不明
・基本素材: ブリキ
・発売時期(市場流通時期): 1967(昭和42)年?~1975年頃?
・販売価格: 不明(初期は都内270円・全国300円程度と推定)
・全長: 240㎜(実車比1/15.9スケール)
・全幅: 88㎜(実車比1/16.4スケール)
・全高: 77㎜(実車比1/17.4スケール)
・ホイールベース: 140㎜(実車比1/16.3スケール)
・スケール表記: なし
・モデルとした実車年式: 1966年~1967年前期
・動力: 後輪フリクション
・箱のサイズ: 縦92×横242×厚さ77㎜
・シャシー再現: デフ・プロペラシャフト等の浮彫表現あり
・バリエーション: ドア開閉ギミック有無・フェンダーミラー有無・フロントフェンダー及びトランクのSunnyバッチ有無・トランク上のアンテナ有無・実感的なプリントホイールキャップと汎用ホイールキャップ (・・・等が更に順列組み合わせとなり膨大なバリエーションがありそうです。)
・カラーバリエーション: 赤、緑 等(1960年代のイチコー製品によく見られた青は未確認)
・入手難易度: 10段階評価でレベル6~7程度
・2022年現在のアンティーク・トイ市場の推定評価額: 4.5~8万円程度(箱付未使用ミントコンディションの場合。実感的なプリントホイールキャップ付は高目)


●トイジャーナル1967年11月号 イチコー 広告 (国立国会図書館の蔵書より複写) 
130セドリックとB10サニーの2台セット都内600円/全国660円と写真付で掲載されています。サニーは、プリントホイールキャップ・フェンダーミラー・Sunnyバッチ付でドアは開かないタイプのように見えます。この広告以外にはイチコー初代サニーに関する情報が確認できていません。それにしてもこの広告の魅力的な国産車入りのセットが玩具店の店頭に並んだ時代にタイムスリップしてみたいものです。






●イチコー 1/16スケール1966年ダットサン サニー1000 ドア開閉バージョン 緑ボディ (傷みあるも箱付・保証券付・本体美品)
1990年代後半、埼玉・北本市での旧車イベント会場で入手したドア開閉バージョン。恐らく日本車のブリキ玩具では初のドア開閉アクション付の製品。プリントホイールキャップとSunnyのバッチ付ながらフェンダーミラーとアンテナはなし。ドア開閉バージョンではドアの内貼りとリクライニングするプラ系素材のフロントシートが付き、ダッシュボード周りも立体的に造られフロアトンネルにはフロアシフトレバーがプリントされています。ドア開閉バージョンのドアにはドア閉じバージョンに見られるドアノブのプレス表現がなくドアがノッペリしています。増田屋・バンダイ・アサヒ玩具の初代サニーではメッキの別パーツとなっていた前後窓枠がイチコーのサニーではコストダウンのためかプレス表現とされているのが難点ですが、全体としては実車のイメージをよく再現しています。


















保証券付


1/64スケールTLV初代サニーとの大きさ比較


箱の下方にドア開閉とリクライニングシート可動が図示されています。


ドア開閉にも関らずチリがピタリと合っていることは、イチコーの技術力の高さを物語っています。




実車の意匠を再現した運転席廻り


ドア内貼りも真面目に再現されています。


リアトレイにイチコー商標










シャシー裏


手前から1/64TLV、1/40ダイヤペット、1/16イチコー






●イチコー 1/16スケール1966年ダットサン サニー1000 ドア閉じバージョン 赤ボディ (箱無・ホイールキャップのメッキ落ち以外は美品)
1980年代初頭に入手したドア閉じバージョン。イチコーのサニーの汎用ホイールは2種あり、恐らくこの130セドリック等にも使用されたタイプが汎用ホイールの中の1stと思われます。ホイールキャップはここまで完全にクロームメッキが落ちてしまうと再メッキしたくなります。








シャシー裏




●イチコー 1/16スケール1966年ダットサン サニー1000 ドア開閉バージョン 緑ボディとドア閉じバージョン 赤ボディの並び 










手前は1/40ダイヤペットと1/64TLV






●ヤフオク出品画像に見るイチコー初代サニーのバリエーション

【その1】 緑ボディドア閉じバージョン 1stモデル(箱無)
2019年5月11日、箱無ながらビカビカに見えるコンディション故か6万2600円で落札されています。フェンダーミラー、Sunnyバッチ、プリントホイールキャップ、トランク上アンテナが付いています。これがドア閉じバージョンの1stモデルと思われます。順次、パーツが省略されホールキャップは汎用の物となります。







【その2】 赤ボディドア開閉バージョン 2ndモデル(箱付)
2015年9月5日、6万7666円落札。ホイールキャップが汎用パーツとなり、トランクとフロントフェンダーのSunnyバッチが省略されています。初期モデルと比べると、だいぶ魅力が薄れています。


グリーンハウスを守る緩衝材ボール紙付



【その3】 赤ボディドア閉じバージョン 3rdモデル
2021年5月30日、3万3100円落札。ホイールキャップはホイール中央から放射線状にラインが伸びた恐らくサニー最後の汎用パーツを付けています。稀少なドア閉じバージョン専用の箱が付いています。






※1966年サニー1000の実車カタログについては2015年12月20日の自動車カタログ棚からシリーズ第298回記事をご参照ください。


※増田屋1966年サニー1000については2021年9月12日のブリキ自動車コレクションからシリーズ第138回記事をご参照ください。この増田屋サニーの記事では当時物初代サニーのプラモデルの情報も掲載しています。






★オマケ(その1): アピタ ピアゴオリジナルトミカ1/59 トヨタ2000GT ワイルドスタイル Vol.1
2022年6月25日(土)発売の新製品。税込定価770円。Webで3台申込みしておいたら発売日に届きました。ヤマト送料が561円と通常より安価なため、都内のように店舗が近くにない場合は助かります。トミカ5-1トヨタ2000GTの金型に替わり2002年に登場したこの新金型も今年で20年とは早いものです。






ドア開閉アクション付




★オマケ(その2): 今日のビートルズ「Honey Pie」 1968
ポール作。2022年6月18日に80歳になったポールがまだLiveを精力的に行っているというのは心強いというか、まだまだ自分も頑張らないと、という気持ちになりますyone♡☆☆


私のテキトーピアノバージョン