★1968年イチコークラウンハードトップMS51ウルフ777~ブリキ自動車コレクションから172 | ポルシェ356Aカレラ

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★引き続き、ダブリ等処分
6月23日(木)夜終了のヤフオクに若干のブリキやダイヤペット、マッチボックス等のミニカーなど色々委託出品していますので、是非ご覧ください。(以下は抜粋。赤字クリックでヤフオクに飛びます)☆☆


1)ブリキ 野村トーイ33cm1/20程度1960年代 日野ZG風 クレーン車 箱無美品・地方玩具店での発掘品・クレーン部可動

2)ブリキ タイヨー約26cm 1/20位フォードマスタング マッハ1 箱無

3)トイラジコンNIKKO 1/20約21cmマツダサバンナRX-7(SA)箱付

4)マッチボックス スーパーキングスK-39マカオ製 1/50?約21cmERFシュノーケル消防車・リアルな消防士3名付・箱付(傷み) 当時の国内定価3200円と高価だったためか、流通量の少ない巨大な消防車

5)ダイヤペット1/50三菱ふそう日本高速バス22.5cm 1972年 箱付美品 説明書/カタログ付完品

6)エムテック1/43 1999年いすゞエルフ「マクドナルドバン」ドナルドのいい感じのフィギュア付 箱付

7)Siku 1/60?V288 HENSCHEL ARALヘンシェル タンクローリー箱付(傷み)

8)ニッコー1/150ダイキャスト製Nゲージ蒸気機関車7100形弁慶号 箱付 珍品

9)ニッコー1/150ダイキャスト製Nゲージ蒸気機関車D51 箱付 珍品

10)ニッコー1/150ダイキャスト製Nゲージ蒸気機関車C57 箱付 珍品


★閑話休題
今回は「ブリキ自動車コレクションから」シリーズの第172回記事として イチコー(一宏工業)1968年クラウン ハードトップMS51前期をご紹介しますne☆☆☆


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★ウルトラマンタロウ劇中車 ZAT ウルフ777(スリーセブン)
クラウン初の2ドアハードトップボディは1968(昭和43)年11月1日発売のMS51型でしたが、自動車好きの円谷ファンにとってMS51型は1973(昭和48)年4月6日から1974(昭和49)年4月5日までTBS系で毎週金曜19:00~ 19:30に全53話が放送されたウルトラマンタロウの劇中車「ウルフ777」としても有名な存在です。
尤も1966(昭和41)年に放送が始まったウルトラQと最初のウルトラマンを幼少時にリアルタイムで観た筆者のようなウルトラ第1世代の場合、ある程度熱心に観ていたのは精々帰りマンまでで、ウルトラマンA以降の作品放映時には既に中学生となりキーハンターやプレイガールといった大人の番組に興味の中心が移り、円谷作品を始めとする特撮番組を熱心に観ることはなくなっていたのです。
劇中車に限って言えば、シボレーコルベアにマークを付けただけの初代ウルトラマン科特隊専用車やコスモスポーツの帰りマンMATカー、2代目マークⅡハードトップ2000GSSのウルトラマンAタックパンサーについては基本的にボディ無改造のキャラ車故に違和感なしとしても、クラウンハードトップMS51前期ベースにここまでやるかという程にハリボテを付けまくったようなZATのウルフ777については子供騙しの非現実的なメカのように思えてしまいます。
ところが、1957年型クライスラーインペリアルを種車にベース車両が判らないレベルにまで改造されたウルトラセブンに登場した地球防衛軍TDFポインターについては個人的には違和感がないため、ウルフ777もウルトラマンタロウを幼少時に熱心に観た1960年代後半生れあたりの世代の人にとっては今でも違和感なしのデザインなのかもしれません(?)☆


【ウルフ777について】 (Wikipedia「ウルトラマンタロウ」より抜粋・一部加筆)
ウルフ777は地上攻撃用車両で、「動く要塞」とも称される。単体での地上攻撃も可能な本車は、強力なウルフエンジンと原子力エンジンの併用により最高時速300km以上での走行も可能。車輪を倒すことでホバークラフトエンジンによる湖上や海上での走行が可能。超低温や高熱にも耐える車体はバードンの火炎には耐えたが、メモールの火炎には焼かれてしまった。武装はウルフミサイル、ベータ光線砲、機関砲、ウルフカッター。バモスホンダベースのラビットパンダと同じく放電装置を持っている。また高性能レーダーも搭載されており、パトロールにも用いられていた。撮影用車両は、3代目トヨタ・クラウン2ドアハードトップ(MS51前期型・最高グレードのSLではなく基本グレード)がベース。ウルトラマンタロウ放映時で既に4~5年落ちの中古車。放映時の新車のクラウンは既に4代目クジラにフルチェンジしていたが、番組制作時に予算面で問題のない低価格で入手可能な3代目クラウンHTが改造ベース車として選ばれたものと思われる。後年、『プロレスの星 アステカイザー』の敵組織・ブラックミストの車両「サタン・バット号」として黒色塗装を施されて流用されている。


★マルサン ウルトラマンタロウ劇中車 ZAT ウルフ777 プラモデル
まんだらけ通販サイト過去販売商品より画像転載。ウルトラマンタロウが放映された1973(昭和48)年には既にマルサン(マルザン)は倒産していたと思いますが、1970年代前半に一時復活した時期もあったのでしょうか。


パーツは1色成形



★バンダイ ウルトラマンタロウ劇中車 ZAT ウルフ777 プラモデル
まんだらけ通販サイト過去販売商品より画像転載。未組立美品はかなりの高値で流通しているようです。


パーツは多色モールド


★バンダイ ウルトラマンタロウ劇中車 ZAT ウルフ777の金型を流用した「イエローマシンX」 プラモデル
画像は1980年代半ばに玩具店の在庫品をクラウンコレクションの一環として筆者が入手しておいたもの。この金型流用品の方はあまり価値が上がらず現在でも比較的安価で流通しています。前後グリル等のメッキパーツはウルフ777のままのようです。黄色と黒のボディ塗装はメーカー出荷時に為されておりユーザーが塗装する必要はありません。



★1/43 青島文化教材社ウルフ777とENIF 1968年クラウンハードトップ
何れも当時物ではなく近年のミニカー。青島のウルフ777はコールドキャスト製。












★1968年10月発行 クラウン ハードトップMS51前期型 実車カタログより抜粋






運転席




【1968年 トヨタ クラウン ハードトップSL 実車主要スペック】 (1968 Toyota Crown Hardtop SL Type.MS51 specification)
全長4585mm・全幅1690mm・全高1420mm・ホイールベース2690mm・車重1295kg・FR・M-B型6気筒SOHC1988cc・最高出力125ps/5800rpm・最大トルク16.5mkg/3800rpm・変速機4速フロアMT・前ディスクブレーキ・電装系12v・乗車定員5名・最高速度165km/h・販売価格120万円(東京店頭渡し現金価格)


【イチコー(一宏工業) 1/9スケール 1968年クラウン ハードトップSL ブリキ製モデル玩具 主要データ】 (1/9scale 1968 Crown Hardtop SL typ.MS51 Tinplate Model Toy by Ichiko )

・基本素材: ブリキ
・商品名:イチコーのクラウンハードトップSL(業界紙広告上の記載:「20インチ クラウンハードトップ」)
・イチコー 品番(管理番号): 不明
・発売時期: 1969(昭和44)年7月(?)
・販売価格: 都内1200円/全国1320円
・全長:515㎜ (実車比:1/8.9スケール)
・全幅:195㎜ (実車比:1/8.7スケール)
・全高:155㎜(実車比:1/9.2スケール)
・ホイールベース:293㎜ (実車比:1/9.2スケール)
・バリエーション: ノーマルとパトロールカー、ゴムタイヤ+プリントホイールキャップとプラタイヤ+メッキホイールキャップ
・ノーマルのカラーバリエーション: 黒トップ/赤、黒トップ/白 等
・動力: 後輪フリクション
・箱サイズ: 縦220×横540×厚さ167㎜
・シャシー再現: 殆どなし
・スケール表記: なし
・アクション: なし
・入手難易度: 10段階評価でレベル6程度
・2022年現在のアンティークトイ市場の推定評価額: 3.5~6.5万円程度(箱付未使用美品の場合)


★トイジャーナル1969年8月号 イチコー広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
8月号に「新製品」と印字されたクラウンハードトップ(ノーマル仕様)の広告が掲載されているということは、実車の発売から半年強を経過した1969年の初夏あたりの発売だったものと推定できます。





★玩具商報1970年1月1日号 イチコー広告(国立国会図書館の蔵書より複写)
クラウンハードトップのノーマルと共にパトロールカーも掲載されています。上掲の新製品としての広告はノーマル仕様のみのため、パトカーはノーマルより若干遅れて発売されたものと思われます。






★イチコー 1/9スケール 1968年クラウン ハードトップSL赤1stモデル(箱傷み有・本体窓枠メッキ落ち有)
イチコーの国産車としては最もスケールの大きな1台。ドアノブが別パーツではなく一体プレスで製作されているなど、巨大サイズの割にパーツが少なく大味な造りは既にブリキ玩具の黄金期が過ぎつつあったことを示しています。箱にSLと記載があるものの、本体のフロントエンドは普及版HTの意匠を再現しています。ルーフはオプションの当時流行のレザールーフが再現されています。


















1/64TLVのMS51との大きさ比較




正確にプリントされた運転席廻り




リアトレイにはイチコー商標とクーラー吹出し口のプリント


シャシー裏


トランクに貼られたイチコーシール


メッキホイール+プラタイヤの2ndモデル(後方)との比較




2ndモデル


2ndモデルのタイヤはプラ製




★イチコー 1/9スケール 1968年クラウン ハードトップSL白1stモデル (過去のヤフオク出品画像より)
アンティークトイ市場に現れる個体の7~8割は赤のため実車のイメージカラーである白はレアカラー。







★イチコー 1/9スケール 1968年クラウン ハードトップSL高速道路パトロールカー1stモデル (過去のヤフオク出品画像より)












●1/9イチコー・1/19トイマーク・1/43ENIF・1/64TLVの1968年クラウン ハードトップの比較












●トイマーク1/19クラウンハードトップMS51前期 色違い2種
トイマーク製MS51はABS製ながらイチコーと同様に貴重な前期型をモチーフとしており、サイズは全長235×全幅88㎜、ホイールベース141㎜でほぼ正確に1/19にスケールダウンされています。








ボンネットが開閉し、簡素なエンジンが現れます。








●米澤玩具ダイヤペットのMS51(手前3台)
ABSシリーズで1/43、No.188のダイキャスト製で1/40スケールの2種を何れもMC後の1970年後期型をモチーフにリリースしています。どちらも他にパトカー仕様もリリースされています。




※1968~1970年クラウンハードトップMS51型の実車カタログについては、2014年3月29日の自動車カタログ棚からシリーズ第215回記事をご参照ください。





★オマケ(その1): 懐かしの商用車コレクションVol.39 トヨタダイナ1981年コンクリートミキサー車仕様「平岡建材」
2022年6月15日(水)書店発売の新製品。税込定価1999円。Spark/ダイキャスト製。ミキサー部の平岡の文字の「平」の字の上部が残念ながら購入時より欠けています(アシェットコレクションズジャパンに交換対象となるか照会予定)。








「平」の字の上部が欠けています。






★オマケ(その2): 2022年6月トミカ新製品
6月18日(土)はトミカ新製品発売の第3土曜日ということで、また沢山購入してきました。しかし、トミカの初回限定はずっと3台購入してきたのを2台に減らし、トミカプレミアムの発売記念仕様は1台のみの入手に変更。このところ、コレクションのダブリ分などの売却整理を進める中でトミカの初回限定は定価以下でしか売れない車種もあり、トレードに使うのでなければ基本は初回限定を含めて1台だけ確保すれば十分と思えるようになってきました。
今月の新製品のうち入手したモノは、画像の通り。48番2007年1/70程度いすゞエルフ「ミッキー&フレンズ」トラック(税込495円)、シボレーコルベット(通常:黄色、初回:青・税込各495円)、123番1/128いすゞギガ ガリガリ君フルトレーラー(税込990円)、トミカプレミアム25番1/62スープラ70(通常:黒、発売記念:白・税込各880円)、「街を守るぞ!消防車両セット(4台セット:1/60スバルBRZ消防指令車、1/57ジムニー消防広報車、1/70ハイラックスWキャブ消防機材運搬車、1/89トヨタコースター救急人員輸送車・税込2200円)、トミカunlimited 08番ワイルドスピードBNR34スカイラインGT-R(税込1320円)。トミカunlimited 07番のバック・トゥ・ザ・フューチャーデロリアンは個人的に収集対象外のためパスしました。






今月のイチオシ、いすゞGIGAガリガリ君フルトレーラー。




★オマケ(その3): 今日のビートルズ「Your Mother Should Know」 1965
またこの曲なのと言われそうですが、個人的には10代の頃からポールのナンバーの中でとても好きな1曲。


私のテキトーピアノバージョン