【作品#0917】ソウ(2004) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

ソウ(原題:Saw)

 

【概要】

 

2004年のアメリカ映画

上映時間は103分

 

【あらすじ】

 

真っ暗な部屋で目を覚ましたアダムとゴードンはともに部屋の端で脚を鎖に繋がれた状態だった。そして部屋の中央には拳銃自殺したと思われる男の死体が横たわっている。二人は手がかりを元に部屋からの脱出を試みる。

 

【スタッフ】

 

監督はジェームズ・ワン

音楽はチャーリー・クロウザー

撮影はデヴィッド・A・アームストロング

 

【キャスト】

 

ケイリー・エルウィズ(ローレンス・ゴードン)

リー・ワネル(アダム)

ダニー・グローヴァー(デイビッド・タップ)

ケン・レオン(スティーヴン・シン)

ディナ・メイヤー(アリソン・ケリー)

モニカ・ポッター(アリソン・ゴードン)

マッケンジー・ヴェガ(ダイアナ・ゴードン)

マイケル・エマーソン(ゼップ)

トビン・ベル(ジョン・クレイマー)

 

【感想】

 

たった100万ドル程度の製作費に対し、全世界で1億ドルを超える大ヒットを記録し、後に人気シリーズとなっていく記念すべき1作目。

 

初見時の衝撃と恐怖は今でも覚えている。この衝撃は本作に近いところだと「セブン(1995)」とか「CUBE(1997)」並であると感じる。特に人間誰しも罪を抱えそれを私人が罰するという流れは「セブン(1995)」に近い印象を受けた。

 

二人の男が片足を鎖で固定され部屋の対極にいる。その間には銃とテープレコーダーを手にしたまま血まみれで倒れている男がいる。この時点ですでに興味をそそられる。最後に倒れていた男が動き出して黒幕でしたというのはやや強引だが、本作のラストにかけての勢いで十分に賄うことができる。特に実は悪役だと思っていた男(ゼップ)も実は誰かから指示を受けて動いている駒の一人に過ぎないことが分かるところは良い。

 

中盤以降のお互いの素性が明らかになる展開やダニー・グローヴァー演じる元刑事の話はミスリードを誘うためのやや説明的な印象も受けるが、終始監禁されている状況であればやむなしか。ゼップが黒幕だろうと観客が思ってしまうのは当然として、いくら何でもダニー・グローヴァー演じる元刑事が犯した犯行とは考えにくいな。

 

低予算ホラー映画は山ほどあるが、その中でも燦然と輝く作品。「怖さ」も「痛さ」もちゃんと伝わってくる。低予算ながらそこそこ名の知れたキャストも多数出演しており、一度見たらそれで終わりではなく、「また見てみようかな」と思わせるだけの作品。

 

【音声解説】

 

参加者

├ジェームズ・ワン(監督)

├リー・ワネル(脚本/出演)

 

上記2名による対話形式の音声解説。内容がダークスリラーとは思えぬほど二人が楽しそうに話してくれる。

 

パイロット版の撮影、豪華キャストの終結、ゴム製の鎖でも痛い件、ほとんどセットで撮影した話、試写でミスを伏線と勘違いされた話、時間が足らずにインサートの撮影を監督が多くの場面でやっているという話、ただ車を揺らしただけのカーチェイス、過去作へのオマージュなど聞きごたえ十分。本作が好きなら聞いてみるべき音声解説。

 

【関連作品】

 

「ソウ(2004)」…シリーズ1作目

ソウ2(2005)」…シリーズ2作目

ソウ3(2006)」…シリーズ3作目

ソウ4(2007)」…シリーズ4作目

ソウ5(2008)」…シリーズ5作目

ソウ6(2009)」…シリーズ6作目

ソウ ザ・ファイナル 3D(2010)」…シリーズ7作目

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017)」…シリーズ8作目

スパイラル:ソウ オールリセット(2021)」…シリーズ9作目

「Saw X(2023)」…シリーズ10作目

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

 

<Amazon Prime Video>

 

言語

├オリジナル(英語)

 

【ソフト関連】

 

<BD>

 

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├ジェームズ・ワン(監督)、リー・ワネル(脚本/出演)による音声解説

映像特典

├メイキング“Sawed Off”

├Fear Factry“Bite the Hand That Bleeds”

├ミュージックビデオ メイキング

├ポスターギャラリー

├予告編