【タイトル】
CUBE(原題:Cube)
【概要】
1997年のカナダ映画
上映時間は90分
【あらすじ】
目が覚めると謎の立方体の中に閉じ込められてしまった6人の男女。彼らはこの立方体からの脱出を試みるが…。
【スタッフ】
監督はヴィンチェンゾ・ナタリ
音楽はマーク・コーヴェン
撮影はデレク・ロジャース/スコット・スミス
【キャスト】
モーリス・ディーン・ウィント(クエンティン)
ニッキー・グァダーニ(ハロウェイ)
ニコール・デ・ボア(レブン)
【感想】
後に多くの模倣を呼ぶことになったカナダ産の低予算サスペンス映画。ちなみに、登場人物の名前は実在する刑務所の名前から取られている。
初見時の衝撃は今でも覚えている。主人公たちが知らぬ間にキューブ内に放り込まれたのと同じように、何の説明もないまま映画が始まる。何が起こっているのか全く分からぬまま登場人物が次第に増えて行き、このキューブからの脱出に向けた解決が映画の進行軸として進んでいく。
ただ、2回目以降の鑑賞となると、衝撃が薄くなった分少し退屈するところもある。各キャラクターももう少し深堀り出来たように思う。あと、本作のテイストならCGは不要だったと思う。衣服を繋いだ命綱を付けてCUBEの外に出ようとする場面のロングショットはそこまでCGっぽくないので良いが、冒頭の仕掛けなど一部CGがどう見てもCGである。敢えて「見せない」演出でいくらでも表現できただろうに。また、カザンがキューブ内で用を足すシーンもなくて良かった。何時間も閉じ込められているであろう彼らのうち1人でも用を足すことになれば、「他の連中は?」と思われるに決まっている。そういった雑音を排除する意味でも不要な描写だったと言える。
とはいえ、90年代を代表する低予算サスペンスの代表作。本作でしかお目にかかれないであろう俳優たちばかりというのも本作の魅力を上げるポイントになっていると言える。ちなみに本作のイメージの良さを保ちたいなら続編は見ないことをお勧めする。続編で気になる粗が本作に遡ってまで気になってしまう可能性がある。
【音声解説】
参加者
├ヴィンチェンゾ・ナタリ(監督)
├デヴィッド・ヒューレット(ワース役)
├アンドレ・ビジェリック(脚本)
上記3名による対話形式の音声解説。映画の展開と正反対のような和やかな雰囲気があり、彼らの関係の良さが伝わって来る。低予算映画であり、短い撮影期間をどう工夫して乗り切ったかについて詳しく聞くことができる。
【関連作品】
「CUBE(1997)」…シリーズ第1作
「CUBE2(2002)」…シリーズ第2作
「CUBE ZERO(2004)」…シリーズ第3作
「CUBE 一度入ったら、最後(2021)」…シリーズ第1作の日本版リメイク
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ヴィンチェンゾ・ナタリ(監督)、デヴィッド・ヒューレット(ワース役)、アンドレ・ビジェリック(脚本)による音声解説
映像特典
├未公開シーン
├ニコール・デボアーインタビュー
├美術デザイン集
├ストーリーボード
<BD>
収録内容
├上記DVDと同様