【作品#0704】TAXi4(2007) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

TAXi4(原題:Taxi4)

【概要】

2007年のフランス映画
上映時間は91分

【あらすじ】

エミリアンは護送中の強盗犯を誤って釈放してしまう。汚名返上すべくエミリアンはダニエルの力を借りることになる。

【スタッフ】

監督はジェラール・クラヴジック
脚本はリュック・ベッソン
撮影はピエール・モレル

【キャスト】

サミー・ナセリ(ダニエル)
フレデリック・ディファンタール(エミリアン)
エマ・シェーベルイ(ペトラ)
ベルナール・ファルシー(ジベール署長)
ジブリル・シセ(本人)

【感想】

人気シリーズの4作目だが、サミー・ナセリ主演によるシリーズとしては最後の作品となる。また、当時オリンピック・マルセイユでプレーしていた元フランス代表のサッカー選手ジブリル・シセがカメオ出演を果たしている。そして、シリーズ皆勤だったリリーを演じたマリオン・コティヤールは本作には出演せず、同年に出演した「エディット・ピアフ~愛の讃歌~(2007)」でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。

本作はサッカー選手のジブリル・シセがカメオ出演をしているからか分からないが、クレジット出てくる合間の映像がサッカーで埋め尽くされている。また、ジブリル・シセが出場するというチャリティマッチになぜか出場しているジベール署長がテクニックを披露する場面もある。普段は何もできないジベール署長がサッカーは得意という設定なのだろうか。ここは普通にサッカーが下手くそとかルールすらわかっていないといういつものすっとぼけで良かったと思う。

そのジベール署長の位置づけは基本的に前作を踏襲していると言えるが、本作で一番時間を割いているのはベルギーから護送中の強盗犯の件だろう。前作でジベール署長に焦点を当て過ぎた反省からなのか、この件ではエミリアンに出番がかなり用意されている。ただ、この件はそれほど面白くもなく、短い上映時間なのにこの場面はちょっと長い。もっとコンパクトにすべきだったと思う。

さらに、その弊害を受けたのが主人公のダニエル。本作のダニエルはシリーズで最も印象の薄いキャラクターである。主人公は印象が薄く、さらにタイトルにもなっているタクシーを使った印象的な場面もほとんどない。最も目立つべき二つのポイントを完全に外した作品になっている。

また、リリーを演じたマリオン・コティヤールが出演しない代わりといっては何だが、ダニエルとエミリアンにはそれぞれ息子がいて彼らに出番が与えられている。ただ、これも前作までで女性キャラクター(特にリリー)にそこまで出番が用意されていなかったのと同様に彼らにも映画的にあまり意味ある登場になっていないのは気にかかる。

サッカーファンでもある私からすれば、ジブリル・シセ以外全くと言って良い程印象に残らなかったシリーズ4作目であった。

【関連作品】

 

TAXi(1998)」…シリーズ1作目

TAXi2(2000)」…シリーズ2作目

TAXi3(2003)」…シリーズ3作目

「TAXi4(2007)」…シリーズ4作目

TAXi ダイヤモンド・ミッション(2018)」…リブート

TAXI NY(2004)」…ハリウッドリメイク

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら




【配信関連】

 

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├オリジナル(フランス語)

 

【ソフト関連】

 

<DVD>

 

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映像特典

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├ミュージック・クリップ
├暴走!!高田TAXi
├予告編集

 

<BD>

 

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├インタビュー集