【タイトル】
ミッション:インポッシブル2(原題:Mission: Impossible 2)
【概要】
2000年のアメリカ/ドイツ合作映画
上映時間は123分
【あらすじ】
イーサン・ハントは、強奪されたウイルスと治療薬を奪還するミッションを与えられ、強奪した男の元恋人のもとへ潜入することになる。
【スタッフ】
監督はジョン・ウー
音楽はハンス・ジマー
撮影はジェフリー・L・キンボール
【キャスト】
トム・クルーズ(イーサン・ハント)
ダグレイ・スコット(ショーン・アンブローズ)
タンディ・ニュートン(ナイア)
ヴィング・レイムス(ルーサー)
ブレンダン・グリーソン(マクロイ)
アンソニー・ホプキンス(スワンベック)※ノンクレジット
【感想】
同年の興行収ランキング1位を記録したヒット作。当初は前作のブライアン・デ・パルマに監督してもらう予定だったが、「ミッション・トゥ・マーズ(2000)」を監督することを選び、ジョン・ウー監督に白羽の矢が立った。マスクで別人に成りすます場面が多数あるが、顔を入れ替える映画「フェイス/オフ(1997)」を撮った彼にオファーすべきではなかったかもしれない(ラストが海辺での戦いというのも一緒だ)。
悪役の元恋人とイーサン・ハントが恋仲になる時点で失敗だと感じる。泥棒をしていた女が恋仲になったイーサンのために命を投げ出す覚悟があるとは思えないし(トム・クルーズだったらしょうがないか!?)、イーサンが惚れる理由もよく分からない。そもそもジョン・ウー監督にロマンスは描けないし、この脚本なら誰が監督しても破綻していたと思う。
ちなみに、元恋人のもとへ女性をスパイとして潜り込ませること、それを主人公が拒否するも認められないこと、競馬場で密会する場面などはアルフレッド・ヒッチコック監督の「汚名(1946)」へのオマージュ(パクリ!?)だろう。
アクションに関しては印象的なものもいくつかあるのは事実だが、宙返りしてかかと落としなどはどう考えてもやり過ぎで、ヒロインの命がかかる設定の映画にしては軽い。顔マスクで別人に成りすますのも滑稽で、やり出したらキリがないだろう。
前作に比べれば「陰」から「陽」にはなっているが、設定の時点で破綻しており、スパイものとしてもロマンスとしても中途半端。ジョン・ウー監督作品としても、「ミッション:インポッシブル」シリーズとしても間違いなく失敗作。
【音声解説】
参加者
├ジョン・ウー(監督)
ジョン・ウー監督による単独の音声解説。トム・クルーズがいかに自身でアクションに取り組もうとしたのかは分かる(クライミングシーンは怖くて見られなかったそうだ)。本作はロマンス映画で、特にアクションシーンのリズムは音楽を奏でるように演出しているのだとか。ミュージカル映画も撮れると豪語していたが、ロマンス映画なら無理でしょう。余程本作が好きでなければ別に聞かなくても良いだろう。
【関連作品】
「ミッション:インポッシブル」…シリーズ1作目
「M:I-2(2000)」…シリーズ2作目
「M:i:Ⅲ(2006)」…シリーズ3作目
「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011)」…シリーズ4作目
「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015)」…シリーズ5作目
「ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018)」…シリーズ6作目
「ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE(2023)」…シリーズ7作目
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
<Amazon Prime Video>
言語
├日本語吹き替え
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ジョン・ウー(監督)による音声解説
映像特典
├「メイキング・オブ M:I-2」
├アクション・シークエンス
├インポッシブル・ショット
├メタリカ:ミュージック・クリップ
├もうひとつのメイン・タイトル
├MTVムービーアワード製作パロディ:「ミッション:インプルーパブル」
<BD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え
音声特典
├ジョン・ウー(監督)による音声解説
映像特典
├メイキング・オブ・「M:I-2」
├アクション・シークエンス
├インポッシブル・ショット
├メタリカ:ミュージック・クリップ
├もうひとつのメイン・タイトル
├映画での輝き:クルーズ
├ジェネレーション:クルーズ
<4K Ultra HD+BD>
収録内容
├上記BDと同様