POP RADIO WEB -463ページ目

ふつふつと、思い。

ふつふつとアイデアが沸き上がる。

いつもそういう風にあれば嬉しいですが、

むしろそういう時の方が圧倒的に少ない。

日常のたわいもないことを題材にして、

何かを書き出していくのもひとつの立派なアイデアではあるけれど、

そういうことを自分が欲しているのかどうかは疑わしい。

とりあえず、書き出してみる。

なにかにつけ、とりあえずやってみるということ。

そうすると、段々、自分の中に埋まっていたことが出て来たりする。

効率が悪いように思えるけど、

そうすることでやっと、自分の中のアイデアに出会うことができる。

コップの水が溢れるような時期は勢いで。

そうでない普段のときも淡々と綴っていきたい。

マイケル・ジャクソンが欲しかったもの

子供の頃からずっと人前で歌い続け、たくさんのファンを獲得し、どんなものでも手に入る生活を手に入れた。普通の人から見れば、マイケル・ジャクソン程恵まれた人間はいないだろう。けれどもやはり、彼は徹底的に不幸だったのだと思う。すべてのものを手に入れたのに、なぜ彼は不幸だったのか。

マイケル・ジャクソンが本当に欲しかったもの。それは、一般的な子供らしい生活だったのだと思う。それはどんなにお金を稼いでも、手に入れられないものである。既に彼は、子供時代を過ぎてしまったのだから。

彼はそのことに抵抗するように、「大人にはなりたいくない」「僕はピーターパンだ」と言い続けた。自分が大人になったことは、認めない。だから、自宅に遊園地を作り、子供達を呼んで、一緒に遊んだ。彼は子供時代を取り戻したかった。しかし、彼と周りの子供達は、まったく違うのである。いくら彼が心は子供だと叫んだところで、彼の肉体は普通に大人なのだから。

幼児虐待だの、ゴシップに見舞われた一連のスキャンダルは、彼にとって不本意だったはずである。子供と一緒に寝て、何が悪い。みんな、子供の頃は、一緒の布団で寝たりしただろう。僕は子供だ。子供同士、一緒の布団で絵本を読んだり、じゃれあったりすることがなぜ悪いんだ。おそらく、彼はそのような思いを抱いていたと思う。

彼の歪みは、一般的には理解できないだろう。子供時代に大人に囲まれ、ショービジネスの世界で生きてきた彼は、普通の子供が学校に行き、遊び、学ぶ生活を一切してこなかった。そして、何でも手に入れることができるようになった時、彼が一番欲しかったのは、子供の生活を取り戻すことだった。しかし、どんなにお金があっても、過去は買えないのである。彼にとってこのことは、深い絶望だったと思う。

スーパースターというものは、実は不幸な存在である。自分を犠牲にし、大衆の幻想を一手に引き受けること。スターがいるということは不幸な構造で、絶対的なスターが居なくなったということは、不幸な構造が少し減ったのかもしれない。マイケル・ジャクソンのと同じ位置に立てる人間は今後現れることは無いだろう。最後のスーパースターと言って、差し支えないと思う。

僕は一連のスキャンダル報道は、何も伝えていなかったと思っている。これからも、たくさんの記事が出て来るだろうし、死亡原因についても、いろいろな情報が出てくるだろう。しかし、それを目にしてもほとんど意味がないことだと思う。スキャンダルという言葉で片付けずに、その問題の本質は何かをちゃんと見ること、そして、ミュージシャンとしての才能を正当に評価すること。この二つが大事だ。

マイケル・ジャクソンは明らかにポップミュージックシーンを変えた。その功績と、人間としての闇と。彼を重層的に捉え、その深みに触れようとするなら、そのどちらも避けては通れないだろう。彼程ポップスターの光と影を味わった人間はいないのだから。

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自分が進むべき道を

君はちゃんと知っている


目標

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行けると思うか

遠くて無理だと思うか

それを決めるのは自分自身だ。

自浄作用

病気で寝込むということは、一端リセットされるということである。

やばいなあと思いつつ、日常はどんどん過ぎて行くわけで、

止めようにも止められぬまま、時間が経過していく。

ここで方向転換しようとしても、なかなかうまくいかないものだ。

そういう時に、半ば強引に止められるのが、病気である。

死に至るような病気は別だけれど、

やがて回復する病気はそういう自浄作用のような役割を持っている。

そうやって、うまくリセットすることで、

結果的には延命しているのだと思う。

当たり前のことが、実は当たり前ではないということを、病に伏すと思い出す。

ついさっきまで普通に歩けていたことが、実は奇跡的なことだったりする。

そういうことにハッと気付くと、生きている事は面白いと思う。

こうやって回復してまた動けるようになると、チャンスをもらったのだと思う。

これからいくつかやりたいことがある。

こういう風に生きようというのを、まとめているところだ。

いくつになってもやり直せるが、今はやり直しという気持ちは無い。

今まで積み重ねて来たものの上に、今までよりも良いものを積み重ねていくつもりである。