2023年1月28日(土)。天気晴れ。

今日から東京競馬場開催。明日は、新年最初の東京重賞「第37回根岸ステークス(GⅢ)」(ダート・左・1400m)です。このレースを、私は毎年現地観戦してきました。記録に残っているものでは、第32回(2018年)第33回(2019年)第34回(2020年)第36回(2022年)があります。第35回(2021年)は無観客開催でした。今年も当然、観戦に行くことを予定していましたが、急な発熱で突然にその予定がかなわなくなりました。この週末は、外出できません。。。過去に私が発熱した際は、カンチャナブリーで「戦争博物館」に行ったことや、水木しげるの「総員玉砕せよ!」の原画を見たことなど、自分の中で深い衝撃を受けたことがきっかけとなっています。今回は、「つげ義春と調布」展を見たことなんでしょうか。「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」。症状はたいしたことはないのですが。

外に行くことができないので、「NHK+」で、先週放映されたETV特集「オモニの島 わたしの故郷 〜映画監督・ヤンヨンヒ〜」を見ました。ああ、本当に良いものを見たというのが感想です。「NHK+」での配信は今日までなので、私はギリギリで見られたことになります。発熱していなければ、知らないままだったかも知れません。「私は腫れ物じゃないということを、人生かけてずっとしゃべってるんですよ」。

 

今日は外に出られませんでしたので、先日撮った写真です。「調布銀座」の小鳥屋さんも、なくなってしまっています(2020年3月末閉店)。

「根岸ステークス」は、今年16頭が出走します。ツートップは、昨秋の東京マイル・ダート重賞「武蔵野ステークス(GⅢ)」の1・2着だった「⑬レモンポップ」(牡・5、戸崎圭太騎手)と「⑥ギルデッドミラー」(牝・6、三浦皇成騎手)です。「武蔵野ステークス」でも、1番人気「レモンポップ」で結果は2着、2番人気「ギルデッドミラー」で結果は1着でした。ここをどうみるか。「⑬レモンポップ」は先ずデビュー以来9戦して、すべて連対、うち6勝という安定した成績、東京ダート、戸崎騎手との相性の良さ(=経験の豊富さ)など、依然として本レースで最有力という評価に変わらないものがあるでしょう。前走は若干距離が長かったのかも知れません。一方、「⑥ギルデッドミラー」は、ダート転向4戦目になりますが、今までの3戦(すべて三浦騎手騎乗)ですべて連対、うち2勝。おまけに初の重賞勝利まであげてしまったという勢いがあります。どっちを取るかというのは、なかなか難しいものがありますね。

ツートップの次は、「根岸ステークス」に3年連続の出走となる「⑧テイエムサウスダン」(牡・6、C.ルメール騎手)。2021年は13着でしたが、昨年は優勝を果たしています。その余勢をかって「フェブラリーステークス(GⅠ)」に挑み、レース途中から先頭に立って、「カフェファラオ」の2着となりました。その後、地方交流重賞に出走していますが、いま一つ勝ち切れていません。前走は「JBCスプリント(JpnⅠ)」の7着。ここしばらく岩田康誠騎手の騎乗でしたが、ルメール騎手に乗り替わりで、ここも評価のポイントですね。新鋭として、昨年の「ユニコーンステークス(GⅢ)」で2着、3着だった「④セキフウ」(牡・4、M.デムーロ騎手)と「⑭バトルクライ」(牡・4、川田将雅騎手)とが本レースに参戦です。「⑭バトルクライ」は、「ユニコーンステークス」3着の後、条件戦で勝ち上がって、前々走オープン「ギャラクシーステークス」2着、前走リステッド「すばるステークス」優勝でした。川田騎手は、前走に続いての騎乗です。「④セキフウ」は、「ユニコーンステークス」2着の後、「ジャパンダートダービー(JpnⅠ)」10着、「コリアカップ(GⅢ)」3着、「武蔵野ステークス」12着。前走は「すばるステークス」が「バトルクライ」の3着。M.デムーロ騎手は2戦ぶりの騎乗です。最近の勢いは「⑭バトルクライ」にやや分があるかなと思います。

ベテランとしては、やはり3年連続の「根岸ステークス」参戦となる「②ヘリオス」(せん・7、武豊騎手)。2021年は8着でしたが、昨年は「⑧テイエムサウスダン」の2着でした。その後、地方交流重賞に出走して、こちらは堅実な成績をあげてきています。直近5戦のうち、複勝圏内が4戦です(優勝はなし)。前走は「JBCスプリント」の3着。「⑧テイエムサウスダン」より調子が良さそうです。武豊騎手は、7戦連続の騎乗です。

芝からダートへの転向として、2020年の「根岸ステークス」で、ダート初戦をいきなり制した「モズアスコット」の印象が強くあります。「モズアスコット」は、続く「フェブラリーステークス」でも優勝し、芝・ダートのGⅠを制するという快挙を成し遂げました。

今年の芝からダートへの転向馬として、「③ホウオウアマゾン」(牡・5、坂井瑠星騎手)がいます。重賞は「アーリントンカップ(GⅢ)」優勝の実績があり、GⅠレースにも多く出走しています。前走は「マイルチャンピオンシップ(GⅠ)」15着。坂井騎手は、前走に続いての騎乗です。

昨年の「根岸ステークス」3着で、かつ「武蔵野ステークス」組(6着)でもある馬として「タガノビューティー」(牡・6、石橋脩騎手)がいます。やや意外なのですが、未だ重賞勝利がありません。最後の勝利は一昨年春のオープン「欅ステークス」です。得意の舞台で、爪痕を残したいところです。前走は「チャンピオンズカップ(GⅠ)」10着。石橋騎手は、8戦連続の騎乗です。

「武蔵野ステークス」組のもう一頭は、「⑤アドマイヤルプス」(せん・6、内田博幸騎手)です。昨年オープン入りして「アハルテケステークス」で優勝、ガッといきたいところでしたが、続くリステッド「グリーンチャンネルカップ」9着、「武蔵野ステークス」7着とやや停滞気味です。ただ、これまでも堅実な成績をあげてきており(過去14戦中、連対が9戦)、東京も得意であることから、考慮に入れる価値はあるように思います。内田騎手は、4戦ぶりの騎乗です。

「①オーロラテソーロ」(牡・6、原優介騎手)は、昨年の「根岸ステークス」に出走して14着の後、徐々に成績をあげつつあります。三走前リステッド「コーラルステークス」3着、前々走オープン「天王山ステークス」2着、前走オープン「松風月ステークス」優勝ときています。原騎手は、初騎乗です。

「⑮エアアルマス」(牡・8、横山武史騎手)、「⑪ジャスパープリンス」(牡・8、田中勝春騎手)の両ベテランは、昨年の「根岸ステークス」にも出走していて、それぞれ10着、11着でした。

考えれば考えるほど、難しいなあというのが、毎年の「根岸ステークス」です。私としては、「⑬レモンポップ」が前走の悔しさを晴らして重賞初制覇というところに期待したいです。