河上瀬橋 (豊田市大野瀬町カセウセ) | 手当次第

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気になる所にいってみる

矢作川の上流部、岐阜と長野に境を接する大野瀬町のポニートラス橋、河上瀬橋(かしょうぜはし)です。

橋マニア的には大正のRCアーチ橋、前橋がある町というとピンと来るでしょうか(来ない?)。

 

詳しい地図で見る

 

河上瀬橋へは矢作川沿いの道から坂を一段下ってアプローチする。

 

赤色であることを含めてまぁ普通のポニートラス橋という印象。

河上瀬橋西詰

 

しかし今まで自分で記事にしたポニートラス橋の写真を振り返ると、リベットの打ち方や部材の太さ、全体のバランスなど、意外と橋による違いがあることに気付く。

普通とか言ってごめん。

 

西詰から正対。対岸の斜面は割と最近整備されたらしく、2014年9月のストビューでは自然のままになっている。

河上瀬橋西詰正対

 

橋の上から上流向きの風景。国道からそう遠くないのだが現地は山深い感じがする。

河上瀬橋からの矢作川

 

親柱の銘板は達筆系で三文字目が読みづらいが、読みや地名から「河上瀬橋」とわかる。

河上瀬橋の親柱の銘板

 

他の三枚は「かしょうぜはし」「矢作川」「昭和三十四年三月架設」。

住所ではカセウセとなっている地名に河上瀬の漢字を与えているが、恐らくこれは後からの当て字だろう。

 

○○瀬の地名は周りにいくつかあって、冒頭触れた前橋と並ぶ100歳越えのRCアーチ橋が残るウルシゼや杉の巨木が有名な月瀬など、大体は川の屈曲部内側にできた平地に使われているようだ。

ここでカショウが何を意味するのか分からないが、橋を渡った先の河上瀬の集落も似たような川沿いの小平地となっている。

 

トラス部の銘板では、豊田市へ丸ごと合併される前に大野瀬町が属していた稲武町によって建造されていた。

河上瀬橋の銘板

 

東詰の親柱の側面には施工者による銘板もあった…けど達筆でよく読めない。

河上瀬橋親柱側面の銘板

 

あと西岸の下流側には石積が残っていて、旧橋の橋台かもしれないが不明。

河上瀬橋横の石積

 

東岸から。オチなし。

河上瀬橋東岸から