大井川鐵道井川線の川根小山駅近くの吊橋、小山橋です。
小山集落の東側にかかる小山橋。左側はアンカレッジ。
主塔はコンクリ製で色気はない。主塔の色気ってなんのかよくわからないけど。
向かって左の標識の通り、橋は自転車・歩行者専用となっている。
ただ右の柱には1.5t制限の標識を消した(消えた?)ような跡がある。
現在のこの幅ではそもそも車は入れないが、かつては車が通れる橋だったのだろうか?
そう思って2枚目の写真を見返すと、主塔に比べて吊り橋が狭いように見える。
南の細尾集落側へ渡ると主塔基部に銘板があり、架設年は1987年3月とのこと。
それにしては主塔がくたびれて見えるし、初めから人道橋だったわけでもなさそうなので、これは改修時のものかもしれない。
ちなみに銘板が「本川根町」なのに対して、現在の住所は「川根本町」だが、これは誤記ではない。
2005年に本川根町と中川根町が合併してできたのが川根本町なのだ。ややこしい。
なのでちょっと古い掲示物にはまだ「本川根町」の表示が残っていたりする。
以前紹介した両国吊橋の銘板とか。
南側の主塔。こっちもかなり消えかかっているが、重量制限表示の跡がある。
銘板は「小山橋」「こやまばし」の二枚だけ。
主塔取り付け部の凹みと銘板の大きさがあってないことから交換していると思われる。
上流側、小山トンネル付近からみた小山橋。
ググったら『ガメラ大怪獣空中決戦』にも登場するそうな。
この辺の山奥なら小っちゃいガメラぐらいなら住めるかも。
おまけ
小山集落の中になんかの遺跡というか公園の残骸みたいなものがある。
これは明治43年に造られた中部地方初の水力発電所の跡で、日英水電(株)小山発電所として昭和11年まで運用されていた。
冒頭の地図で分かるようにこの辺りで大井川は大きく蛇行しているのでその地形を利用して、小山集落東側の陸地が狭くなったところ(通称「牛の頸」)に水路トンネルを掘ってここまで導水して発電していたという。
看板の図の中に描かれている運用初期の放水路跡は小山橋の上から確認できる。