ウルシゼ橋 (豊田市川手町ウルシゼ) | 手当次第

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気になる所にいってみる

豊田市内には大正期のコンクリートアーチ橋が4本残っています。

その内3つは以前に紹介していまして(郡界橋真弓橋前橋)、今回残ったウルシゼ橋へ行ってきました。

 

詳しい地図で見る

 

上流右岸のたもとから。

 

先ほど挙げた他の3つと比べるとアーチがやや扁平になっている。

 

下流から。

 

もう一つの特徴が二本のアーチの間隔が中央でやや狭くなっている点。

 

支柱もA字型というか鳥居型の、下向きにやや開いた形になっている。

 

こうすることに力学的な利点があるのかわからないが、見る側としては表情があって面白い橋だ。

このページによると『「日本の黎明期RCアーチ橋を代表する名橋」と評されて』いるそうだが、Wikipediaならソッコーで{誰によって?}タグの突っ込みが入りそうである。

 

上の写真を撮った橋台。

 

親柱は一本だけが左岸の道路脇に横たえてあった。

 

「大正七年七月架道」ということでこの記事作成時点で101歳になる。

 

そんな老橋なので現在は通行止めとなっている。

 

数年前にはこのような看板はなかったので、その時渡っておけばよかったとちょっと後悔。

 

昭和四十四年すぐ下流に漆瀬橋(橋名板では異体字の𣘺)がかけられた。

 

なぜかこの橋はウルシゼを漢字表記としているのがナゾだ。

住所もカタカナなのに。

 

さらに平成十八年には上流に川手トンネルと新ウルシゼ橋ができ、国道257号線が左岸を通るようになった。

 

飯田街道沿いの他の三橋とまとめてまわることもできる距離なので、アーチ橋好きの方はぜひ。