今日はNHK教育で、2番組続けて歌舞伎を見ることができた。夜9時からの「古典芸能鑑賞会」で「船弁慶」、続く「芸能花舞台/特選伝説の至芸」では私が来月観に行く予定の「勧進帳」をやった。どちらの演目も、CDやお浚い会で長唄として聞いたことしかなかったので、TVでとは言え見ることができてよかった。
船弁慶
船弁慶(今日の放送)
 歌舞伎にしても長唄にしても私は興味を持ってからまだ一年と経っていないので、正直言って今の段階では、見聞きしたものの良し悪しを判断したり、演奏者や役者毎の個性や技量の差を見極めたりということがまだできないのである。そうできるためにはまずはもっとたくさん見たり聞いたりしないといけない。「見ることができてよかった」というのはこういうこと。これからは積極的に歌舞伎座へ足を運んだり、長唄の演奏会を聞きに行ったりしようと思っている。本も読まなきゃな。
 不祥事には甚だ腹が立ったが、やはりNHKの番組は良い。連続ドラマとかにあまり興味が無いこともあって、私はこれまでビデオで何かを録画したいと思ったことがほとんどないが、今日のようなNHKの番組は録画してまた見たいと思った。うーむ、HDレコーダ-でも買うかな。
 いよいよ待ちに待ち焦がれた長唄三味線のお稽古の日取りが決まった。記念すべき初回は9月6日。こんなに楽しみなことはない。
 仕事、趣味、その他何においてもそうだが「達成感」を得ることが私は好きなのだと自分で思う。ちょいちょいっとできてしまうことには当然ながらそれは得られないので、自分にとって難しいことであったり、ややこしかったり、時間をかけないとできないようなことに取り組むことが好きみたいだ。そうやって取り組みながら、ふと自分に成長が見られたときや、成果が得られたときに無上の喜びを覚えるようである。ビリヤードやゴルフなどは自分にとってまさにそういうものだった。そういう意味で、この長唄も今から非常にやりがいを感じている。
 まずは初めの一曲を自分の物にすることを目標としよう。「千里の道も一歩から」である。最初に興味を持ったときはこれ程まででもなかったが、ここにきてとことん打ち込んでやろうという気になってきた。自分がどのように成長していくか、私自身がいちばん楽しみに思っている。
 歌舞伎は5月に中村勘三郎襲名披露を見て以来になる。今回は二等席で見ることにした。二等席の中での花道が良く見えそうな1階が確保できた。前回座った当日販売の一幕見席は、会場中でもっとも舞台から遠く花道が少しも見えない席だったので、見に行くのを今からとても楽しみにしている。

日本音楽まるかじり
 もうひとつこの9月の歌舞伎で楽しみにしているのは「勧進帳」という演目が観れることである。私が最初に長唄に触れたのが、このCDで聴いた勧進帳であった。それまではこの「長唄」という名前にさえ疎かった私だが、全てはこの楽曲を聴いたときに始まったのである。それを生で観る機会がやっと訪れた訳なのだ。長唄の面々はどんな方々なのだろうか。役者は兎も角なのだが、いつかは市川團十郎のを観てみたいものだ。
 長唄のお浚い会を見に出かけた。お囃子が中心の会だった。この東京ポーリングを通して知り合ったお囃子をやっておられる方が出る会で、誘っていただいたのである。私は「ブロガーへの100の質問」の中で、ブログを通して人と出会うことなんてないだろうと書いたことがあったが、早速こういう機会が訪れた。ブログも捨てたモノではない。
 以前も書いたが、「お浚い会」とは何かを習っている方の成果発表会である。とは言え立派な演奏会だ。長唄のこういう会を見るのは私は2度目。前回は唄と三味線のみの編成であったし、普段CDで聴いている長唄のお囃子は男性なので、今回女性のお囃子を見れたのは私にとってとても新しい経験だった。(実際には長唄を習っている方の大半は女性らしいが)
 感想。皆さん素敵だった。和服を着てビシッと背筋を伸ばしただけで素敵なのに、それぞれ楽器を熱心に演奏している姿は本当にカッコよく感じた。そして自分も早くああいう風になりたいとまたしても羨ましく思ってしまった。また、日ごろのiPodでの長唄ヘビーローテーションが功を奏し、この日の曲目のうち聞き馴染んだものが結構あったことも良かった。やはり曲を知ってて演奏を聴くほうがずっと聴き応えがある。
 心配になったのことがひとつある。この会はお座敷で行われたのだが、あぐらをかいて見ているだけでも1時間もしたら私は足がシビれてしまった。実際のお稽古は正座して行うはずだが、果たしてどうなるんだろう。そのうち慣れていくもんなのだろうか。お茶や邦楽を習っている皆さん、ぜひご意見をお聞かせください。
三味線1
 念願のマイ三味線を入手した。
 このお盆休みに実家で、昔祖母が使っていたと思しき二棹(でいいの?)の三味線が物置から見つかり貰って帰ってきた。小さい頃に家で三味線を見た記憶があったので、もしかしたらとは思っていた。ラッキーこの上ない。
 実家で私がこの音色を聞いた覚えは一度も無いので、まず30年以上前のものであると見て間違いない。右の写真の左側の三味線は先端部分(上棹と言うらしい)が足りないうえに、乾燥による痛みが激しく継ぎ手は奥まで差し込んでもぴったり合わないのでちょっと使えなさそうだ。右側は布に包まれて保管されていたのであまり痛んでいない。欠損部品も無さそうだ。さすがに皮は破れているので修理が必要ではある。Webサイトで調べてみるに、三味線の価値は、まず使われている木の種類に左右されるようだ。大雑把に言って次のような具合。
    花梨(花林)材紫檀(紫丹)材紅木材
三味線3三味線4
 下にリンクを張らせていただいた「梅屋」さんのWebサイトの「解説」→「三味線の材料」に載っている写真と比べてみると、こいつの木目は「紫壇材」にいちばん近い。あまり凝ったつくりをしているようには見えないが、この糸巻はおそらく本象牙だろう。日本がワシントン条約に加盟したのは1978年らしく、こいつがそれ以前のものと見れば当時はもしかしたら象牙が今ほど高価なものでもなかったのかもしれない。
 私にとってビリヤード、ゴルフ、野球などがそうであってきたように、何か道具を使うことに熱中するときは、何はともあれ自分専用の道具を持たねば事は始らないと考えている。他人の刀で戦は出来ぬ、とまでは言わないが、腕前が安定してもいないところに道具が安定していなければ、結果や上達具合を正しく吟味することは難しいと思うからである。これでよし。