三味線1 長唄のお稽古が本格的に始まったので、お盆に実家から貰い受けてきた三味線を修理に出した。豪徳寺の「亀屋」という邦楽器屋さんに持ち込んだ。(Thanks to fuyusunさん)
 お店にはいろいろな三味線グッズがあり興味深かった。撥コーナーには20万円もするような象牙製のブルジョワ撥が置いてあった。いつかは手に入れたいものだ。
 お店の方に訳を話すと親切にいろいろと教えてくださった。この三味線は、やはり昭和初期の物で、素材も踏んだ通り紫檀だとのこと。私は気づかなかったが、この当時の三味線は同じ細棹でも今のよりもっと細いとのことで、お店の売り物と比べて見たがやはり細い。しかし修理すれば十分に使えるものだと言われた。修理費をその場で見積もっていただいたところ、皮の張替えの他、糸巻きの交換、反ってしまっている棹の修理などが必要と言われた。新品入門三味線を買うのとの同じくらいの費用になってしまったが迷わず修理を依頼した。仕上がりは少し急いでいただいて16日との事。
 15日の稽古では、先生のお手本を録音できる。16日には三味線が上がる。楽譜も入手した。これで17日からの三連休は明けても暮れても三味線の練習だな。
 待ちに待って待ち倒した長唄のお稽古がいよいよ始まった。
 初のお稽古に行ってきた感想・・・「素晴らしい」の一言に尽きる。何が素晴らしいかって、自分がこの先ずっと情熱を注ぎ続けるに足るものが見つかったと思えたことがである。そして、それを自分にとっては雲の上の存在とも言える先生に習うことができるというこの無上の幸せがである。「逆立ちだ」と先生が言われたら私は迷わず逆立ちをする。

 さて、まずは三味線の調子の合わせ方を習った。これは以前に行ったカルチャースクールではまだ習わなかったことだった。調子を合わせるときの三味線や糸巻きの持ち方から、糸の弾き方からまでを「最初が肝心なんだよ」と懇切丁寧に教えていただいた。続いて、三味線の構え方、撥の打ち方を習った。やはりこのあたりはゴルフと同様、ひとたび型が付くとなかなかそれを崩すことが難しい。忠実に身体に覚えさせていかねば。続いてバチの打ち方を習った。3回目にしちゃスジが良いとお褒めに預かる。この日はこれまで。

 次回の稽古は15日。楽しみだ。いいねぇ、こういう楽しみなことがある毎日ってのは。仕事にも身が入るってものである。しかし時間とお金は限られている。今や長唄が私のなかでもっとも優先度の高いタスクとなったので、他の趣味は省エネで行かねばならない。とりわけビリヤードはしばし休業とするか。

 稽古の終わりに、最初に覚えていく曲は「宵は待ち」に決まった。入門曲の定番のようだ。しかし、こうやって何か課題を出されることが私は本当に好きらしい。うれしくてたまらない。私の今の英会話の先生マイケル・ワッツもくどい程に言うが、とにかく繰り返すことが大事だと思う。聴きまくって弾きまくる。寝言で口三味線が出るほどにならねばな。
 行ってきた。何だかんだと言ってもこれは私にとってまだ二回目の歌舞伎である。それでも右も左も分からないで観に行った前回よりは予備知識が多少増えた分だけ楽しめた。感じたことをいろいろ書いてみる。
九月大歌舞伎<昼の部>
 最初は「正札附根元草摺」というお話。まず幕が開き、舞台にずらっと並んだ長唄の出囃子が演奏を始めたときは何とも言えず心が躍った。素晴らしい。橋之助と魁春の舞も良かったが、どうしても長唄囃子連中にちらちら目が行った。
 二つ目は「菅原伝授手習鑑」。登場人物が多い上に人間関係が複雑なお話だった。パンフレットを買っておいて良かった。松王丸と梅王丸の二人が「おめーが悪い」「いーや悪いのはおめーだ」と兄弟喧嘩をするシーンがとても歌舞伎っぽい感じがして面白かった。
 三つ目は「豊後道成寺」。唄の内容はCDで聴きている長唄の「京鹿子娘道成寺」と同じだった。清元と長唄の違いに注目していたのだけれど、唄の雰囲気が違う感じがした。歌詞を伸ばしたときのビブラートの波長が特に。でもこれは清元・長唄じゃなくて個人のやり方の違いなのか。うーん、そもそも語りなのだから「唄」って考えがそもそも間違いなのかな。細かいことでは、清元の唄方さんは唄の間にずずずずっと何か(お茶?)を飲んでおられたのが印象的。でもこの曲に関しては、今の私には二つの大きな違いはあまり感じなかった。ええ、もちろん雀右衛門の舞いもちゃんと見ておりました。
 四つ目の「東海道中膝栗毛」は、サプライズ的な面白さを損なうので語らないでおく。最後の幕は少しやり過ぎの感があったが、全体的に面白おかしかった。
 一つ何より驚いたのは「菅原伝授手習鑑」の途中、梅王丸が米俵でサクラの枝を折るシーンに「デジャブ」が起こったことである。以前ある人に、私の前世は江戸時代の江戸に深い縁がある人で、今回私が偶然にも東京へ引っ越してきたのも江戸を懐かしむ気持ちがあったからだ、と言われたことがある。もしかして前世に同じ舞台を見ていた記憶が残っていたのかも。だから長唄に興味を持ったのかも。
 夜の部も早く観たい。
 もともと今月観に行くつもりだったのは夜の部で、18日のチケットを押さえてあるのだが、あさって日曜に昼の部を観に行くことに今決めた。珍しく日曜は出勤になりそうだったがそれが急に無くなり、それならばと思ったのである。前売りチケットもまだ買えるみたいだ。
 「東海道中膝栗毛」に先のNHKの番組で見た中村富十郎が出るようだ。これは楽しみ。「豊後道成寺」は長唄かと思ったら清元とある。この「清元」を聴くのも初めてだ。長唄にも何某道成寺という曲がたくさんあり、いくつかは私もCDで聴きまくって知っているので、この清元の道成寺を聴くのもこれまた楽しみ。でも唄・三味線ばかりに注目していないで、ちゃんと雀右衛門の舞もじっくり見よう。
 今週は会社でブルーな週末を過ごすのかと思っていたが、俄然楽しみになってきた。歌舞伎・長唄・大相撲。この九月は日本文化漬けである。素晴らしい。

チケットを押さえた。3階席Bでいいや、と思って押さえたら一幕見席の一列前しか取れなかったので3階席Aにした。これでよし。
しかし日曜なのに桟敷席から3Bまでどの席も空いていた。襲名披露などでも無ければこういうものなのかな。
せっかくの「おひとりさま」なので明日は存分に舞台に集中してこよう。
 昨日、平成十七年秋場所の番付発表があった。新入幕は無しで、横綱大関も変わらない顔ぶれとあって、目新しさには全く欠ける内容だった。そしてどの記事を読んでも、大関に関する明るいことはひとつも書いてない。もはやこの日本人三大関には、横綱独走の阻止や綱を伺うことをへの期待を誰もしていないのではないかとすら思える状態である。(私は期待している)
 今場所、私は初めて千秋楽のチケットを取った。今からとても楽しみにしている。だから14日目までに横綱の優勝が決まっているという寒々しい状態だけは勘弁してほしい。
 今場所その横綱朝青龍は、あの千代の富士や貴乃花ですら成し得なかった6場所連続優勝の偉業に挑戦する。おそらく相撲ファンの大方は、朝青龍ならやってしまうだろうと思っているに違いない。私も思ってしまっている。しかし栃東あたりがこの予想を覆してくれるんじゃないかという期待もある。やはり今場所も目が離せない。