外専(がいせん)のゲイとの出会いならMEN'S CLUB(メンズクラブ)
よく光る大きな目をしている。 ―あ、とその子は云った。 「パでハルデ″レのおにいさんだ!」呆然とした祐司に、少年は重ねて云った。 「おにいさん、おとうさんと友だちになってくれたの?」祐司は少年を見つめた。 もういちどしゃがみ込んで、目の高さを合わせた。 「こんにちは」「こんにちは」「名前は?」「外山幸太郎」少年は答えた。 「外の山に幸せな太郎」「幸太郎くんか。 いくつ?」パーにした左手と、人差し指をたてた右手が突きだされた。 その手を後ろに引っ込めて急に恥ずかしそうにする六歳の顔が、神月にかさなった。 胸がいっぱいになった。 「おとうさんは?」手を後ろに組んだまま、子供は祐司の背後をうかがった。 「おにいさんも会いたいと思って来たんだけど、お出かけしてるみたいだな」「うそだよ、来るまえにメールしたもん。 あっでも、メールしたのよりいっこ早い電182車に乗ったかも」だとすると、息子のための買い物にそのへんまで出ているだけなのかもしれない。 急に鼓動が速まるのを感じた。
よく光る大きな目をしている。 ―あ、とその子は云った。 「パでハルデ″レのおにいさんだ!」呆然とした祐司に、少年は重ねて云った。 「おにいさん、おとうさんと友だちになってくれたの?」祐司は少年を見つめた。 もういちどしゃがみ込んで、目の高さを合わせた。 「こんにちは」「こんにちは」「名前は?」「外山幸太郎」少年は答えた。 「外の山に幸せな太郎」「幸太郎くんか。 いくつ?」パーにした左手と、人差し指をたてた右手が突きだされた。 その手を後ろに引っ込めて急に恥ずかしそうにする六歳の顔が、神月にかさなった。 胸がいっぱいになった。 「おとうさんは?」手を後ろに組んだまま、子供は祐司の背後をうかがった。 「おにいさんも会いたいと思って来たんだけど、お出かけしてるみたいだな」「うそだよ、来るまえにメールしたもん。 あっでも、メールしたのよりいっこ早い電182車に乗ったかも」だとすると、息子のための買い物にそのへんまで出ているだけなのかもしれない。 急に鼓動が速まるのを感じた。