「スポーツはとても残酷。しかし努力しなければ結果は決して残すことはできない」

8年前の今日、結弦くんはソチ五輪で日本男子初の金メダルを獲得し、その偉業は東日本大震災で傷ついた日本を明るく照らし、本当に多くの人々の人生を救ってくれました。

今回の結弦くんの北京五輪をずっと追ってきて、今、私の心に蘇る結弦くんの言葉があります。

今から8年前、ソチ五輪でオリンピックチャンピオンとなった19歳の結弦くんが、同年、上月スポーツ賞の表彰式に出席して行ったスピーチの言葉です。

「スポーツはとても残酷だと思います。一番努力した者が必ず一番の結果を出せるものではありません。しかし、努力しなければ結果は決して残すことはできません。私たちは最高の結果を出すために感謝の気持ちを持ち続け、今後も日々精進してまいりたいと思っています」#羽生結弦
（2014年当時19歳） pic.twitter.com/DzTts3o7cC
— Chopin（魚に恋しています） (@yuzuchopin24) February 14, 2022

ソチ五輪の金メダルから、平昌五輪の二連覇、そして今回の北京五輪で４Ａに挑戦し、人類の不可能を突き破る扉を開いた・・・。結弦くんは何一つブレることなく、この道を歩んできたのだなと思います。

4回転ルッツも、4回転ループも、結弦くんは大分前に実戦に投入して成功しています。最初から三連覇を狙うなら、人類初の４Ａ挑戦などとっくの昔に諦めて、平昌以降トリノで見せてくれた５クワドの構成を鉄壁にして北京に万全の構成で臨むことができたはずです。

でも、子どものころからの一つ残った最後の夢の４Ａを着氷させるため、夢を目標として、現実にするために、皆の思いを背負って、皆の願いを叶えるために、壮絶な努力を重ねて北京に向かってくれた結弦くん。４Ａ初認定という大きな足跡を、五輪という大舞台に、歴史に残すことができました。

本当に何というアスリートなのだろうと思います。と同時に、フィギュアスケートという独特なスポーツを通して、スポーツの持つ素晴らしさ、芸術の持つ素晴らしさ、一生懸命生きることの大切さを教えてくれた結弦くんは、私たちにとって、永遠の金メダリストです。もう、感謝の気持ちしかありません。

試合後氷に現れたという情報がないので、足の状態がかなり心配ですが・・・。今日の会見でもこれから４Ａについてさらに突き詰めるのかどうなのか、なんて質問が飛び出しても・・・まずは足の治療ですから。そして心のケアです。結弦くんが自分のペースで、これからの未来を歩んでいってくれることを、一ファンとして願っています。

そして、これだけは言いたい。結弦くんのファンで良かった。結弦くんは私たちファンの誇りです。人類の不可能への挑戦を誇りに思い、胸を張って故郷に帰ってきてもらいたいと思います。失ったものなど何もない。輝きが増しただけ。北京落ちという言葉が生まれるほど、また新たに結弦くんのスケートに救われる人が増えているということです。

たくさんの注目は、結弦くんの一人の人としての生活を、さらに窮屈なものにしてしまわないかと少し心配な気持ちもありますが、どんな時も、ファンはあなたの味方です。どうか、これからも信じる道を歩み続け、世界中の人々の光の存在であってほしい。

そして、一人の人としての幸せも、たくさん、たくさん、これから結弦くんに訪れますように。心から、結弦くんの幸せを願っています。

昨シーズンを通じて、選手に必要なことは向上心、素直な心、そして感謝の心であることをあらためて実感しました。

スポーツはとても残酷だと思います。一番努力した者が必ず一番の結果を出せるものではありません。しかし、努力しなければ結果は決して残すことはできません。私たちは最高の結果を出すために感謝の気持ちを持ち続け、今後も日々精進してまいりたいと思っています。

羽生結弦（2014年当時19歳）

2014年度「上月スポーツ賞」表彰式／羽生結弦選手/スケート（受賞者スピーチ）／上月財団｜2020年9月4日公開

全文動画です↓

【今日は何の日？　2014年2月14日】

ソチ五輪フィギュアで羽生結弦選手が日本男子初の金メダル#2月14日

記事はこちら⇒https://t.co/TIw1jKcMXo pic.twitter.com/yemv1PvPYr
— 時事ドットコム（時事通信ニュース） (@jijicom) February 13, 2022

■　株式会社ロッテ　マーケティング本部情報クリエイティブ部
部長　鈴木由美子さん
目標へ向けて努力するひたむきな姿にこそ感動がある

https://www.skatingjapan.or.jp/partners_interview/interview_04.php

冬の競技では毎回議論を呼ぶ出来事が起きていますが、その解決の一つの手法としてテクノロジーがあるのではないかと思います。例えば体操は画像認識をAIに分析させることにより体操の採点を行いつつあります。また、話題のスーツの測定も機械で行えば不公平と言われるジャッジも無くせます。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) February 13, 2022