あぶない刑事リターンズ | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

1996年 日本
監督: 村川透

 

 

脳ミソをあまり使わず気分転換したい時には、あぶ刑事あり〼(笑)。何にもついていない1作目「あぶ刑事」から「またまた」、「もっとも」そして4作目の「リターンズ」です。前作から7年目の劇場版での復活とのこと。7年経っても相変わらずのお馴染と、ちょっと変わったところととりどりに。

 
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出だしはハードボイルド調にカッコつけなのは相変わらず。たかが7年。されど7年。おやちょっと年取ったんじゃないの?お前もな。だって俺たちリターンズだもんな。なタカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)のやりとりなんかもあったりして。ここからヤサのガサ入れへ繋がっていくのもお馴染のパターン。それにしてもユージのドレスシャツが超光沢。シルクですか?(笑)

 

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そして取り逃がしたホシをハードボイルドごっこのトオル(中村トオル)が待ち構えて格好良くキメ・・・かけて失敗!のパターンは、おや卒業?万年下っ端のトオルちゃんになんと後輩が出来ていました。制服警官から刑事へ昇進したばかりの虎井祐輔(関口知宏)、通称「トラ」。あ、関口宏さんの息子さんか。トオルちゃんのドジロールを1/3ほど引き継ぎ。後輩が出来てうれしくてしょうがない、先輩風のトオルがまたいかにも(笑)。しょっちゅうつるんで遊んでる2人が夢中なのがテレクラというのもまた時代( *´艸`)。劇中トオルのテレクラテクニックもお目見えしますよ(笑)。テレクラとかダイヤルQ2とか、社会現象(?)でしたね。
 
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7年の間に中条静夫さんがお亡くなりに(/_;)。よって港署にも新しい捜査課長が登場します。その名も深町新三(小林稔侍)。まだ新しいポジションに馴染まず深町も部下もお互い様子見状態。私は近藤課長とは違う!厳しくするぞ!と宣言。確かに近藤課長とは違ったね、となっとっくビックリの性格が後々判明。前作まではトオルの役割だったそのパートを、引き継ぎますか(笑)。
 
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カオル(浅野温子)の尋常ならざるコスプレも相変わらず。開始10分ですでに2着目。すごいぞ、この帯!衣装・美術スタッフさんの技術に感心。でも、前作までで流石に食傷気味かこの後のお着換えペースはややダウン。カオルの意外性も見せようとの作戦か、突然しっとりチェロを弾きこなして見せたり。ちなみにトオルはここぞとばかりに新課長の米つきバッタ化に励んでおります。 

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もちろんこの方も、相変わらずのお衣装で( *´艸`)。少年課の松村課長(木の実ナナ)の初登場シーンは鮮やかなフューシャピンクのジャケットで。後ろの部下?新キャラかと思ったけれどこの後全然でなかったような。このシーンだけの引き立て役だったのでしょうか^^;。
 
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今回のワケアリ美女ゲストはこの方、樋口麻美(大竹一重)。冒頭からの流れで高級クラブに仕掛けられた爆弾が爆発、多数の死傷者が。その生き残りで入院中だった、クラブホステス。元は大手商社OLが社内不倫が元で退職(この時代はまだ、社内恋愛、とくに不倫で失敗すると女性が会社を辞めるのが一般的だった時代だったのね)しホステスに身を落としたのですが、取り調べでも不審な態度だわ、病院から拉致されかけるわ、いかにも曰くありげです。やっぱあぶ刑事は、わかりやすくていいなぁ(´ー`)。
 
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仕掛けられていた爆弾の構造的特徴から意外とあっさり実行犯にたどり着いたユージ。無事逮捕ですが、すんなり終わりのワケはなく。元商社OLのホステス、爆弾犯人、黒幕、どういう人間関係で事件はどう続いていくのか油断できない港署一同。世間的にも日本映画界にも色々と技術革新があった時代らしく、アクションシーンもCG合成や特撮オシの画面多し。犯罪にもコンピューターが利用されたり、港の覚醒剤や武器密造からミサイルだの国際的テロ組織だのとスケールもアップ。
 
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ロケーションも当時のリアルタイムを反映。みなとみらいエリア(まだ空白地帯が結構残ってますね)の観覧車やヨット形のホテルと話題になったインターコンチ、マイカル本牧・・・懐かしさ満載!マイカル本牧、出来た当初は母とよく遊びに行ってましたー。ゆったり広くて綺麗でおしゃれなお店も美味しいレストランも揃っててねぇ。あのあたりのマンション、通勤する人間にはかなりハードル高くて不便だったけれど2億円以上するようなものもガンガン作られていましたね。愛読書は「週刊住宅情報」、趣味は不動産探し(ま、実際当時家を買い替えようとしてあちこち探していたのですが)な母と冷やかしで本牧エリアの億ション見に行ったりもしたなぁ。

他にも沢山出てくる懐かしいモノ、コトバ。ポケベルと携帯電話はまだ共存。フロッピディスク、MOディスク、ブラウン管ディスプレイ、セクハラっていう言葉はこの頃もう流通していたのか。ふむふむ。チョベリグーも懐かしか(´ー`)。
 
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はい、ところで今回の宿敵はコチラ。何故犯罪者って全身白コーディしたがるんでしょうね(笑)。貿易会社の経営者であると同時にカルト的な反社会組織ブレーメン のメンバー、柊誠(伊原剛志)。まぁ、伊原さんお若い!フレッシュじゃないですか~(*'▽')。各銀行の頭取たちを拉致監禁して各銀行から頭取権限の機密金2憶円づつチョーダイ作戦。世界を語り、弾道弾ミサイルをぶっぱなす彼らに港署が太刀打ちできるのでしょうか。それにしても伊原さん・・・!
 
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ななななんですか、この衣装!Σ(゚Д゚) タカとユージに向けたバーチャルな合成を施した映像メッセージのシーンがあるのですが(今の3DとかVRとかの先駆けでしょうね)、オースティンパワーズのミニミーみたいな、ブレーメンの幹部と思われるオッサンの後ろ姿と、スケスケテカテカシースルーなビニールのラメラメスーツの伊原さん、、、下着はふんどし!!なにこれセクシーなの?ギャグなの?黒歴史なの?(爆笑)

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伊原さん、どういう方向性のキャラづけなのか戸惑っていると、今度は上半身裸のスーツに白いハラマキ(サラシ)に日本刀というスタイリングも・・・飛んでるなぁ(笑)。その他のシーンは普通に寡黙な犯罪者然としていて格好いいんですけどね。突然の謎の衣装チェンジが気になります。もうギャグにしか見えないんですけれど、公開当時はどう受け止められたんでしょうねぇ(*´з`)。
 
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深町課長に理解してもらえず行動禁止命令を受けたタカとユージは仕方ないから、いつものようにこっそり?自らリスクを背負っても犯人逮捕作戦を実行します。ハンカチを三角形にしたマスクでサングラスの銀行強盗って・・・( *´艸`)。2人組の犯人、サングラスで一人はシュタっと横飛び、もう1人は「動くなよベイベー」。通報初回で犯人バレバレ(笑)。
 
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今回「昔の俺と同じと思うなよ!」が口グセのトオルちゃんですが、後輩トラにドジ役を部分引き継ぎもしていますが、やっぱり変わらない愛すべきおバカさん(笑)。何故かタカとユージの身代わりになって突入した機動隊に確保されます。「ねぇ君たちちょっと聞いて。これにはワケが・・・」トオルちゃんの声は何十人の機動隊や人質たちの怒号と阿鼻叫喚の中ではあまりにか細く無力なのでした。しかし、タカとユージに「いいオンナ」を紹介してもらってよほど楽しい思いが出来た実績が1度はあるんでしょうね^^;。わかっていても誘惑に勝てないのでした。
 
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今回もまた、ハーレーは突然に(笑)。命張って戦うタカとユージ、柊をついに追いつめた・・・のですが。肝心なところでやらかしちゃうのがタカとユージ。トオルちゃんよりやらかし方のスケールも違いますから!
 
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威勢よくシュボーンと発射されちゃった、弾道ミサイル。モニターに表示されている目標地点はなんと原子力発電所!すわ、日本壊滅のテロ勃発か。
 
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あれ・・・ヤバい・・・俺のせい?どーすんだよ!どーしよ。ミサイル、どこいっちゃう?原発に落ちちゃう?あれ?おや?んん??
 
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犬も空を見上げて「?」顔。可愛かったのでつい写メ。人間よりよほど悟り顔のワンちゃんズ。あれ、そうえいば首輪もリードもしてませんね。まだもうちょっと大らかだったんだな、この頃はきっと。最後の部分はもう完全にギャグ漫画ですね(´ω`*)。いや、スケスケラメラメの伊原さんあたりからもうどんなに格好いい映像みせられても気障な台詞聞かされても頭に入ってきませんでしたが(笑)。毎回コミカル要素はあるこのシリーズですが今作は特に!ベッタベタなベタとうほどのギャグ漫画もしくはコントオチで、それはそれで気楽な娯楽作品ということで、よいのではないでしょうか。劇場版あぶ刑事リレー、残り3作ですな。
 
 
劇場版「あぶない刑事」インデックス
1. あぶない刑事(1987年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12354226021.html

2. またまたあぶない刑事(1988年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12360003485.html

3. もっともあぶない刑事(1989年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12365692765.html

4. あぶない刑事リターンズ(1996年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12370405081.html

5. あぶない刑事フォーエバー THE MOVIE(1998年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12378723129.html

6. まだまだあぶない刑事(2005年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12387324971.html

7. さらば あぶない刑事(2015年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12390117403.html