またまたあぶない刑事 | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

1988年 日本
監督: 一倉治雄

 
WOWOWにて録画鑑賞。一気に春めいて、花粉が獰猛なほどに吹きすさぶ一週間。体調ボロボロです。心なしか頭痛も復活、フシブシも痛い、目頭も頭もボーっとする(やっぱり風邪併発していたようで翌日どっぷり寝込むのですが)。何をやっても集中できないけれど気を紛らわせたい・・・何か適当に気楽に流し見できる映画か番組録画してなかったか・・・そうだ、こんな時はあぶ刑事マラソンだ!(笑)というわけで、劇場版2作目を消化活動です。監督さんが変わりましたね。

今回も、タカ(舘ひろし)とユージ(柴田恭兵)のおふざけ1/3、ハードボイルド1/3、真面目1/3のあり得ない刑事コンビがハマの犯罪を潰しにかかります。麻薬取引、賭博、幼児誘拐、実業家、大物政治家、果てはテロや国家機密法案がらみと次から次へとヤバめな連鎖。神経をとがらす県警ともバッチバチ。
 
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毎回タカもしくはユージ、あるいは両方を翻弄する悩ましい美女登場。今回は事件現場に妙によく居合わせる謎の女性、その実態はスクープ狙いのフリーのルポライター萩原博美。なんと、宮崎美子さんではないですか!お若い。”ちょっとアブない香りのいい女”な役どころですが、今見るとセクシーよりも可愛いが勝っています。
 
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少年課から捜査課への異動を企むカオル(浅野温子)は、やたらとシャシャリ出てアピール。だからこんな目立つ格好で捜索現場に現れる刑事はあり得ないって(笑)。シリーズ中、どんどんあり得ないファッショナブルがエスカレートしていくカオル。浅野あつこさんと「Wアサノ」と言われて人気もエスカレートしていった頃ですね。
 
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劇場版ですから。ヤマのヤバさがドラマとかケタ違い。ってことで皆の良心、そして両親である近藤課長(中条静夫)も今回ばかりは厳しい態度。ブーたれ息子のタカ&ユージはふて腐れるけど、勿論大人しく言うこときくわけもない。最後は絶対俺たちが事件解決の過剰な自信と、なんだかんだいって近藤課長は見逃してくれるの甘えん坊。2人の意味のないダジャレやボケ(当時は単純にオシャレだったのかも)も、本当に意味が無さすぎてニヤニヤ、楽しい( *´艸`)。
 
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それにしても相手がヤバすぎた。ヤマがデカすぎた。タカとユージ、揃って大ピーンチ。の、場面でまさかの賄賂の提示。態度は腐ってても根っからの警察官な2人、ちょっとやそっとの金額でなびくわけないだろう!え、いちおくえん?「俺・・・乗ったワ」「えっ。あ・・・じゃ、じゃあ俺も♪」ワナかな?ワナかも・・・と思いつつ指示された場所には1億円づつつまったバッグが鎮座して2人を待っていました。1億円あったら・・・意外と都内の高級マンションひとつも買えないけれど、この時代はまだ”ベイブリッジの見える”高級マンションも買えたし、海外で一生のんびり暮らすことも出来たらしい。そういえば本牧の辺りを高級住宅地として開発中だったのはこの頃でしょうか。顔のニヤニヤが止まらない2人。
 
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沢山の点と点が繋がって事件の全体像が見えつつあるが、2人も窮地に追い込まれていきます。ルポライター博美も決断を迫られる。暮れ行く海を背にハードボイルドなカットも、お約束。今回も横浜市内の色んな場所でのロケーション。そこそこの年数横浜市民だったので周囲の景色や雰囲気で、なんとなくあのあたりかな、あのエリアだな、とだいたい推測可能(答え合わせはないので実質勝手な思い込みですが)なのはやはり楽しいです。この頃、この辺、こんなに何にもなかったんだなーとか。昔の風景や風俗を味わえるのが、映画公開時にトレンディ(←久々に使った単語)だった映画を後から観るお楽しみ^^。
 
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あぶ刑事の風物詩。走る、走るユウジ!!キレッキレの見事なダッシュぶりです、柴田恭兵さん(*‘ω‘ *)。当時はこんな大人なのにいっぱい走って大変だなーと思っていましたが、この時のユウジを自分が(恐らく)追い越してみたら、やっぱ若おいわ!と眩しかったり(笑)。
 
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流石の2人もピンチか?!に颯爽と登場の木の実ナナさん。お似合いですが・・・だから、赤いスポーツカー(それもオープンにして)をかっ飛ばして現れる少年課課長もありえませんから。なんで皆サングラスなの?(笑) このデタラメ感が、懐かしくて楽しいあぶ刑事。何でもあり、っていうかあり得ない、がウリでした^^。
 
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浅野温子さんも、お肌ツルッツルで皺ひとつないフレッシュさ!普通に美人女優でいけるんですが、こんなギャグ↑体当たりでこなしてみせるのがあぶ刑事の人気の理由のひとつ。このベタな顔面足跡、漫画以外で見たことないカモ( *´艸`)。なぜこんな姿で道路の真ん中に寝っ転がっているのかは、本編にて。
 
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ついに数々の悪事を仕切っているらしき実業家の長峰(伊武雅刀)を追い込むとこまできた2人。顔が見えないショットですが、伊武雅刀さんですらなんだか妙にお若くて新鮮です。そんな長峰の目つきの悪い用心棒役は、なんと赤井英和さんです( ゚Д゚)。今じゃすっかりベテラン俳優さんですがこの頃はまだ「浪速のロッキー」と異名のボクサーとしての顔の方が有名。ちらほらとドラマに出始めた時期でしょうか。台詞も殆どないけれど、それでもてんで演技になっていないのが新鮮です。
 
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派手なカーアクションも勿論。爆破実行まであと1分もない!そうとは知らず暴走しつづける、火薬を山ほど積んだ貨物列車を止められるか?!爆弾を止められるか?!そりゃ当然間に合うんだろうな、と思いつつもハラハラして見るのがオツ。
 
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いよいよお終いかー!!と思ったら突然こんな格好で登場する不思議さ。え、だってほんの数十秒前まで・・・ハーレーは、マシンガンは、いったいどこから出てきたのか(笑)。昔の映画っておおらかでいいよねぇ。どれだけ格好良いシーンが撮れるか、それが一番大事♪格好良く事件を解決した後の、ドリフ的なオチもよろしいようで( *´艸`)。

シリーズ通して、犯人グループの顔ぶれや事件内容が変わるだけで基本的にキャラクターも行動パターンも起承転結もお決まりなので、あらすじ解説よりも当時の雰囲気を一緒に懐かしんで頂けるよう、こまめに一時停止しては写メしてみました(´ー`)。お楽しみいただけれたこれ幸い。また忘れた頃に3作目が登場、かもしれません。
 
 
劇場版「あぶない刑事」インデックス
1. あぶない刑事(1987年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12354226021.html

2. またまたあぶない刑事(1988年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12360003485.html

3. もっともあぶない刑事(1989年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12365692765.html

4. あぶない刑事リターンズ(1996年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12370405081.html

5. あぶない刑事フォーエバー THE MOVIE(1998年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12378723129.html

6. まだまだあぶない刑事(2005年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12387324971.html

7. さらば あぶない刑事(2015年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12390117403.html