あぶない刑事フォーエヴァー THE MOVIE | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

1998年 日本
監督: 成田裕介
 
 
疲れが溜まり始める月末付近の週末直前の夜は、はい、頭も集中力も不要なあぶ刑事リレーを一コマ勧めましょう。「あぶない刑事リターンズ」に続く第5作目、前作から2年後。2年のブランクの割りには主要キャストの皆さんが急に老け込み始めたような・・・大人になってからのある時期は老化が加速しますよね・・・他人事ではない今日この頃^^;。
 
後から知ったんですが、今作、劇場版の前にTV放送のスペシャルドラマ版があって、TV→劇場とAct1&2の作りだったようです。メディアミックス戦略が流行り出した頃ですかね。どうりで、映画の冒頭に「前回までのあらすじ」的な回想シーンが入ったり、「城島」とか犯罪組織「NET」とか既にご存知の、な風でした。えー?過去作品でこんなシーンあったっけ?と思いつつ、まぁ確認するまでもないかと気にせずスルーしておりましたが(笑)。
 
Wikiの「あぶない刑事フォーエヴァー」の頁にあるスペシャルドラマのあらすじ読んで、あぁなるほどそういうことだったのね、と納得。興味があれば、検索してみてください。では、いつものように懐かしフォト集気分でお楽しみくださーい(´ー`)。
 
 
10年以上経っても、21世紀間近でも、皆それなりに老けてきても、そんなの関係なーいのキャラと行動パターンは頑ななまでに”相変わらず”(笑)。永遠に後輩キャラの(そういえば前作で登場したトオルちゃんの後輩トラはどこいった?^^;)トオル(仲村トオル)の私用(ナンパ)電話での不毛な口説きトークも健在。セクシー大下(柴田恭兵)にコード抜かれても気が付かない間抜けっぷりも健在(笑)。
 
 
無駄かつアホな脱線エピソードの数々も健在( *´艸`)。Act1のスペシャルドラマから継続して取り逃がし中の国際テロ組織「NET」に所属するFBIにも追われている凶悪犯な城島(永澤俊矢)の立てこもり事件か?!と駆けつけてみると、人質女性はなんとカオル(浅野温子)。前作では必死に婚活していたカオルですがあまりにも結果が出せず、それは出会いの無い職場環境のせいだと結論づけ、今作では就活にせいをだしていました(苦笑)。
 
 
そして立てこもり犯は、城島ではなく友情出演の中山秀征さんでした(笑)。ギャグ担当のトオルも絡んで、とんだ茶番コントなコーナーでした。考えるな、笑え!これがあぶ刑事だ、懐かしく楽しみましょう(笑)。ところで、立てこもり事件でドタバタしている間姿が見えないセクシー大下&ダンディ鷹山(舘ひろし)は何処で何をしていたのか?そして本題の方はどうなってるのか?と言いますと。
 
 
毎度のパターンで自粛命令が出されたタカとユージは馴染みのカフェバーでマスターの津山徹(マイク真木)とカメラマン志望のアルバイト下村恵美(本上まなみ)と雑談中。マイク真木さん懐かしいー!本上まなみさんが若い!可愛い♡ 一気に人気が出た頃ですね( *´艸`)。そこへ、いかにも怪しげな客が登場。
 
 
絶対この人が今回の的組織の要でしょ、とあからさまな(笑) 伊達と名乗る男(加藤雅也)。何の仕事だか海外(それも欧米ではなくイスラエルとかアフガニスタンとかアフリカとか?)によく行っている、津山とも古い顔なじみっぽいのですが、いかにもいわくありげな雰囲気プンプンの2人。ハイ、ネタバレしますが伊達は傭兵あがりで今や「NET」の最高幹部クラス。この度日本における秘密破壊作戦「熱い嵐作戦」の実行および先触れで上陸していたけれどヘマをした城島の始末にやってきました。
 
 
で、本題がらみの事件やいきさつが色々あって、単独で会いに来たタカへ、自分も元傭兵で伊達たちNETのメンバーはイスラエルで教官だった自分のかつての教え子たちだと過去を告白。伊達との会話の録音を聞かせます。って、この録音機!ICレコーダーすらまだなかった時代か。90年代後半からの技術革新のスピードって改めてすごいなぁ。そして丁度いいタイミング?でNETの来週!
 
 
タカは津山殺害の容疑者に仕立て上げられたり、ユージもクビになったり、いたいけな美人ちゃん恵美は誘拐されちゃうしで毎度お馴染の崖っぷちに追い込まれて、いつもの海辺でのいっちょうやったるかシーン(´ー`)。ここまでパターン踏襲してくれると逆に愉快。だけど・・・ユージさん、紫の光沢テロテロシャツ・・・さすがに当時でも違和感なかったかなぁ?^^;
 
 
いよいよ作戦の実行段階へ。伊達たちNETの精鋭は横浜港付近に寄港中だった巨大タンカーをジャック。これだけの原油を積んだ船を爆破されたら横浜全滅の危機をタテに取り、100億円だかの現金を要求します。100憶・・・一瞬、”ひゃくおくあったら何につかおー”の余計な妄想ごっこをしてしまう私でした(笑)。
 
 
懲りずに「昔の俺と一緒にするなよ」が口癖ですが、確かにドジっぷりは輪をかけているような?トオル。タカとユージが今度こそクビ→オレが主役に!の夢に胸躍る今作です(笑)。気分だけ、もう余裕のよっちゃん。そんなトオルに「若っ!ついていきますっ」とヨイショに忙しい、センスがトレードマークの田中刑事(ベンガル)。不毛な匂いしかしません・・・苦笑。
 
 
でも、確かに今回のトオルはちょっとだけ違った?いつもの武器調達のお役目ですが、進んで行動。しかも珍しく?頭脳作戦で、このドヤ顔です(笑)。てか、いや、そりゃないでしょ、のツッコミどころしかないのも毎度お馴染で(笑)。
 
 
そんであぁ、また今回もやっちゃうのね、強盗ごっこ(笑)。伊達の要求する現金100億円の郵送車を強奪しちゃいます。変装にもなってないこの2人、バレバレですけどねー^^;。強奪した100億円をエサに、県警のバックアップもなしに、自ら犯罪者となってまで伊達と対峙するハチャメチャで規格外の名物コンビ、いつまでも健在!
 
 
健在といえば、こちらも勿論。おあつらえ向きにそこにある、突然のハーレーです。これが出てくると映画も終盤だな、というパブロフの犬効果です(´ー`)。
 
 
ん、これは・・・?気分はポスト・鷹山。でもやっぱりそこはかとなくダサめなトオル。今じゃすっかり渋めの大物俳優ぷりが板についた仲村トオルさんもこんなに長い間なさけないドジ後輩役を担っていらしたという、人に歴史あり、な記録映画でもあります。今ある環境、できることを精一杯頑張った、その先に結果も未来も待っている。うん。
 
 
ひたすら県警の言いなりでタカとユージに厳しい深町課長(小林稔侍)、今回も最後の最後でブチ切れて県警に対して思いっきりタンカきっちゃいます。この人、多分、一生県警本部には戻れないと思う(笑)。
 
 
いよいよ大詰め・・・!のところでペースを乱してまで、まだぶっこむギャグシーン。これぞあぶ刑事(笑)。何故かラーメン屋台でハッスルしているカオル。タカとユージが通りすがりに絡む一連だけでも十分お腹いっぱいですが・・・。
 
 
松村課長(木の実ナナ)、あなたもそこ、いじりますか。屋台ギャグ、続けますか(笑)。気にしない、気にしない。これがあぶ刑事。考えるな、楽しめ!いいから笑っとけ!が正解ですよ。ね。
 
 
思いっきり合成丸わかりの映像でしたが・・・遊覧船と並んでマジで超デカい、ジャックされたタンカー船!氷川丸も危うし!でしたよ。どんどん陸地へ近づくその様子は、まるでゴジラ上陸のようでしたよ。なんとしてでも、船を止めなくては!
 
 
操舵室で舵を思いっきり動かしてみた2人・・・あれっ?のやっちゃった?顔。前作での弾道ミサイルの発射ボタンをピチっちゃったシーンがリフレイン|ω・)。どーする、どーなる。(まぁ、なんとかなるに決まってるのであまりハラハラはしないでのんびり観ていられます)
 
 
緊迫のクライマックスでも無駄なギャグのぶっこみはゆるめませんよ!何故ならばそれがあぶ刑事だから。トオルのこの格好はいったい何事。何をしている。というか、何がしたいんだ君は(笑)。
 
 
格好つけても格好つききれないのがタカとユージ。最後の最後にあーれーでユルくオチが付くのもお馴染のパターン。
 
 
当時は、これで本当にあぶ刑事シリーズのファイナルのつもりだったのかもしれません。ついにタカとユージがまさか死んじゃった?!と匂わせつつ、というか匂わせたいんだね、ウンウンと思わせる(笑)演出にてエンディング。まぁ、結果この7年後にまた劇場版が公開されるのだから勿論生きてたわけだけれども。生存しているにしても死んだにしてもぜったいこういう↑状態にはどんな偶然が重なってもなりえません。暖かい眼で微笑みながらウンウン、やりたいことはよぉーくわかるよ、と見届けてあげましょう(´ー`)。
 
それにしても本上まなみさん、でら可愛かったー。過去の劇場版で登場する巻き込まれ型ヒロインは、ちょっと不幸な陰のある女性キャラで演者さんも余りメジャーな女優さんではなかったりして、犯人グループと何らかの関係があって呑みこまれるように巻き込まれていく泥沼パターンが定石でしたが、今回は純粋に可憐なヒロインでしたね。若いし。キャスティングも旬の人気者を起用。ワンパターン過ぎて流石に飽きがきた感じがあったり、メインキャストの高齢化だったりに新鮮な新しい客寄せの魅力をここで投入、という意図かな?とかつい穿っちゃいます(笑)。
 
今さらだからこそもしかして楽しい、あぶ刑事。みなとみらいの風景もだいぶ現状に近づいてきていました。今回も懐かしさ、ユルい楽しさをあざーっす(´ー`)。
 
 
劇場版「あぶない刑事」インデックス
1. あぶない刑事(1987年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12354226021.html

2. またまたあぶない刑事(1988年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12360003485.html

3. もっともあぶない刑事(1989年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12365692765.html

4. あぶない刑事リターンズ(1996年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12370405081.html

5. あぶない刑事フォーエバー THE MOVIE(1998年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12378723129.html

6. まだまだあぶない刑事(2005年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12387324971.html

7. さらば あぶない刑事(2015年)

https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12390117403.html