午後11時06分の所感 -6ページ目

観劇所感/「ミス・サイゴン」(2012年7月28日・マチネ→ソワレ)

・劇場:愛知県芸術劇場/東宝
・座席:5階B席正面辺り→3階S席上手側
・観劇回数:1回目→2回目



・ミス・サイゴン全国公演

ずっと再演を待っていました。
とは言っても、前回公演を見たわけではありません。
CDを聞いて、ずっと見たいと思っていました。
ミス・サイゴンは上演場所が限られると分かっていたので、再演が決まったら東京だろうと博多だろうと絶対に行くつもりでした。

それが、演出の変更で全国公演に!
名古屋にも来てくれるとなれば、これは行くしかありません。
というわけで、張り切ってマチソワしてきました!

5階席から全体を見渡すマチネ、その後、3階席でぐっと近づくソワレ。
細かな表情まで見れなかったのが残念ですが…我ながら、なかなか良い采配でした(笑)。



・キム

さて、まずはキムから。
今回、知念キム→笹岡キムという順で観ました。
二人のそれぞれのキムが観れてとても良かったです。観終わって感じるのは、新妻キムが観たい!という事。
なぜ名古屋に来てないのでしょう…遠征観劇を真剣に考えてしまいます。
まあ、全キャストが揃う公演の方が少ないので、仕方ないですね。
静岡か大阪なら行けるかな…?

「芯が強くて、その中に強い情熱を持つ女性」というイメージは、知念キム・笹岡キムの両者共に共通です。
きっと、それがキムという役柄の軸なのだと思います。
また、そうでなければラストシーンのあの決断は出来ないのだろうと感じました。

軸は同じでも、振り返って思い浮かべる印象がそれぞれのキムで違うのが面白い所です。

知念キムは理性的で凛としていて、だからこそ、内に秘める情熱が溢れでた瞬間がとても鮮やかでした。
笹岡キムは、「マイペース」でしょうか。我が道を貫けるだけの素朴なタフさ。でもけして強いだけではない人間らしさとの対比が素敵です。

特に違いを感じた場面は二つ。
「今も信じてるわ」と「キムとエレン」です。

「今も信じてるわ」で感じた違いは、クリスを待つ心構え。
知念キムは無垢に、極端に言ってしまえば狂信的にクリスを待ち続けている印象です。ストイックと言いかえてもいいでしょうか。
だから、「プリーズ」で「♪夜は彼だけを私は想う」というキムのセリフが圧倒的な説得力を持って迫ってきます。ジョンが、「♪こんな愛に生きる女を~」とキムを形容するのがよく分かります。
一方、笹岡キムは無垢に…というより、清濁あわせ呑みながらじりじりとクリスを待っている印象。
同じ「プリーズ」の場面でも、笹岡キムでは「♪ええ、分かる!その苦しさ」とジョンの言葉を遮ってクリスの苦しさに共感する姿が強く残りました。自分の置かれた立ち位置を冷静に理解していて、『それでも』信じてる!という側面が大きいように感じます。

「キムとエレン」の場面では、喜びと衝撃の表現に違いを感じました。
まずは喜び。クリスに会えるという嬉しさのままにホテルに行き、エレンと出くわす所です。
知念キムは、エレンとのやりとりがとても落ち着いて見えます。はやる気持ちを、ぐっと堪えて抑えて振る舞っているんだなあという感じです。
一方、笹岡キムは見るからに浮かれています。エレンとのやりとりはちょっと挙動不審なくらい(笑)。相当嬉しいのだなあと、ストレートに伝わってきました。
喜びの次は、エレンがクリスの妻と知った時の衝撃。
知念キムはすぐさま、エレンの言葉を真っ向から「嘘だわ!」ときつく否定(拒絶?)します。
笹岡キムは、なかなか衝撃から立ち直れず、呆然と「嘘だわ…」とつぶやきます。
「受け入れられない!」という心情は共通していても、表現がずいぶん違っていて興味深かったです。



・クリス

キムの次はクリスです。
クリスは、原田クリス→山崎クリス、の順で観ました。

原田クリスでは、「サン・アンド・ムーン」で吐き捨てる「くそエンジニア!」の威勢の良さが小気味よかったです。
「エレンとクリス」の「♪あの娘を守りたかった、アメリカ人ならやれたはずだ!」という一連の叫びには、危ういヒステリックさがにじんでいました。

山崎クリスでは、「ウェディング」の場面で「言葉が分からない!」とちょっと焦っている所が可愛らしくて好きでした。
また、「1975年」部分での、若い…というか不安定というか、虚無感と隣り合わせといった雰囲気も良かったです。

どっちにしても、クリスは腰抜け(意気地なし、臆病、ヘタレ)なイメージですね。
原田クリスは真面目寄りの腰抜けで、山崎クリスは軟派寄りの腰抜け。
……と書くと、なんだかひどい言いようですね(笑)。
でもそれは、クリスという人柄の本質というわけではないのだろうと思います。
あの時代の、あの環境の渦中に放り込まれた人たちの、ひとつの姿なのだろうと感じます。



・その他

エレン(木村エレン)→「エレンとクリス」の場面で「♪妻はひとり、君だ!」とクリスに言われて、「嘘つき!」と叫ぶ姿が印象的です。
それでいて、クリスが「♪失敗した、何もかもだ!」と打ちひしがれる姿に、いても立ってもいられない様子で駆け寄っていくのがいじらしい。
クリスのイメージが「ヘタレ」なので、「クリスはどういう経緯でエレンと結婚できたのかなあ」と思ってしまいました(笑)。
(その辺りが「メイビー」に組み込まれてるのでしょうか)

ジョン(上原ジョン)→CDを聞いていた段階でのジョンのイメージは、「偽善者」でした。
いえ、ものすごく悪い意味ではなく。「出来た人間だなあ…」「ちょっと嘘くさいぐらいだなあ…」という意味です。
そのイメージが変わりました。「エレンとクリス」の場面で「♪ご立派だよ、今の言葉!」と吐き捨てる姿は、特に印象強いです。
「ブイ・ドイ」での、「♪こんな私でも教えられたのだ、~」という部分が力強かった事も大きく影響していると思います。
今回、マチソワ共に上原ジョンだったので(それはそれで良かったです!)、岡ジョンが観てみたいですねー。

トゥイ(泉見トゥイ)→キムへの愛(執着?)はクリスよりも感じました(笑)。
健全な愛ではなくて、なんだか歪んでいる感じがしましたが。トゥイにとってキムは、精神的正常を保つ鍵になっているのかな、と。
「クークープリンセス」の場面で、兵たちをキムとエンジニアにけしかけたのは自分のくせに、「もう十分だ!」と止めに入る姿にも、常軌を逸したものを感じました(褒め言葉です!)。
そんなトゥイを体現するように、歌い方も倒錯的というか、ねちっこい雰囲気でした(褒め言葉です!)。

ジジ(池谷ジジ)→多くは語りませんが…「我が心の夢」のくだりは目を背けたくなるくらい生々しいですよね。
そんな中で、ジジがキムを守るように頭からぎゅっと抱きしめる姿は、とても切なくなります。



・エンジニア

最後にこの方を。エンジニアです。

客席に座る人たち全員が、市村エンジニアの手の平の上でいいように踊らされます。
なんというか、その一言ですね。

特にそう感じたのは、「生き延びたけりゃ」。
へらへらと自然体で歌っていたと思ったら、「♪ケチな国になぜ生まれた!」など、いきなり牙をむくように切り込んできます。
そんな事がずっと続く感じです。出て来るたびに、ぴりぴりドキドキさせられました。

もうひとつ。
ラストシーンの、エンジニアのリアクションが気になって仕方がありません。
舞台全体を総合的に見た時のエンジニアの役割は、狂言回しですよね。
ただ、それだけではなくて、エンジニアにはエンジニアの思惑や感情がある。
そう思った時、エンジニアのリアクションをどう解釈すればいいのか(ラストシーンだけではなく)。
ラストシーンのリアクションは、ごくストレートな解釈で構わないんじゃないかとも思うのですが…。

まだつかみ切れません。
…やっぱり遠征観劇かな(笑)。



・「ミス・サイゴン」

「ミス・サイゴン」という舞台について、自分なりの所感まとめです。

全体に、スケールが大きいというのがまずひとつ(題材的にも、演出的にも)。
それから、全編ほぼ歌だけで進んでいくというのがもうひとつ。

何が言いたいかというと、一歩間違うと、「ミス・サイゴン」はハリボテ舞台になってしまうと思うのです。
ハリボテ舞台にさせないためには、役者さんがた一人一人が緻密に作り込んでいくしかない舞台だなあ、と感じました。

その分、場面転換などの演出は鮮やかです。
特に、「キムの悪夢」場面でのフェンスの使い方に疾走感があって、大好きです!
カメラワークが次々移り変わるような。とても、良かったです。

ただ一点。
映像(CG)使用は、どうにかならなかったのでしょうか。
「ミス・サイゴン」は、徹底的なまでに、役者さんがた一人一人が「生」の人間を作りこんで練り上げて、それをぶつける舞台だと思います。
その中に入れ込んでしまうと、映像というのは、相当うまくやらないと浮いてしまうと思うのです。
これは、好みの問題も関わってくるとは思うのですが。

とはいえ、素敵な舞台には違いありません。
メッセージボードに書き込めなかった事が心残りですが(悩んだのですが、帰ってしまいました)、上原さんの握手会には参加できたので、ご機嫌です(笑)。

日程が許せば、遠征観劇行きたいですね。

まだまだ先が長いですが……大千秋楽まで、応援しています。
名古屋に来て下さって、ありがとうございました!

観劇所感/「ウィキッド」(2012年6月3日・マチネ)

・劇場:新名古屋ミュージカル劇場/劇団四季
・座席:2階C席下手側
・観劇回数:8回目



・二ヶ月ぶり

約二ヶ月ぶりのウィキッドを観て来ました。

キャストに関してのチェックポイントは三点。
まずは、江畑エルファバがお久しぶりでした。
フィエロは、岡田フィエロから松島フィエロへ。
マダムが、白木マダムから八重沢マダムです。

マダムは、いろいろな方を観れている気がします。
フィエロとエルファバは、現在のキャスティングのちょうど半数でしょうか?
千秋楽まであと少し。
どれくらいキャストが動いていくか、どれくらい観られるか楽しみです。



・松島フィエロ

まずはフィエロから。

ひとことで印象を表現すると、“お行儀のいい俺様フィエロ”。
ひとつだけ付け足すなら、“グリンダ泣かせ”でしょうか(笑)。

お行儀がいい、という印象は「人生を踊り明かそう」のシーンから。
北澤フィエロのようにきらきらと楽しそう(心情は置いておくとして)に踊るわけでもなく、岡田フィエロのようにちょっと突っ張った感じで踊るわけでもなく。
実にさらっとそつなく、みんなを巻き込みつつ踊る松島フィエロ。
自分の動向がみんなに影響を与えるのが当然の環境の中で育ってきたんだな、という雰囲気で、王子らしいなと感じました。
(このあたりは“俺様”ですね(笑))

今まで観たフィエロの中で、ダントツに恋愛感情の表現が濃く感じたのも特記事項です。
例えば、ライオン騒動後に二人で逃げてきた所。
「分かったよ。もう僕がいなくてもいいのなら!」と去ろうとするフィエロを、エルファバが手を取って止めますよね。
エルファバに触れられて、松島フィエロはピタッと止まります。
見ているこちらに「大丈夫……?」と心配させるくらい、呆然とした様子で静止するフィエロ。
あの瞬間、松島フィエロの中では重要な何かが起こってるんだろうなと感じさせられました。
他にも色々な場面で、『フィエロにとってのエルファバの重大さ』を感じる部分がありました。
二幕中盤、グリンダに「頭がどうかしちゃったの!?」となじられた時の沈黙もそのひとつ。
やっぱりほとんど身動きのない沈黙のまま、フィエロはエルファバを見やって、そしてエルファバと共に行くという決意表明をします。
この沈黙に、「頭がどうかしたわけではない。ただ、エルファバを愛しているだけ」というフィエロの想いを、しみじみ感じました。

それから、全体的にそうですが、セリフの言い回しや込める意味合いが、北澤フィエロや岡田フィエロとずいぶん方向性が違っていて面白かったです。
いくつかあるので、羅列します。
・「君はそのままでいいのに」:ダンスパーティー後の授業前。岡田フィエロの『君のことがもっと知りたい!』という感じとはかなり違って、『君はそのままであるべきだ!』という命令調(笑)。(このあたりも“俺様”な印象につながっています)
・「僕はいつでも幸せさ」:婚約披露後、グリンダに「そうしたら貴方も幸せになるんでしょう?」と問われて。松島フィエロはそつなく返答するのですが、それが逆に気持ちのこもってなさを感じさせます。例えば北澤フィエロでは、もう少しグリンダを思いやるような間があったなあと感じました。
・「ゆるしてくれ」:護衛兵達に捕らえられて、グリンダに謝る所です。ここがきわめつけだと思います。松島フィエロは、「ゆるしてほしい」とか絶対に思っていません(笑)。北澤フィエロ・岡田フィエロの「ゆるしてくれ」には、グリンダへの(友愛的な)情を感じるのですが、松島フィエロにはほとんど感じません。かといってただセリフを言っただけ、という風にも感じず。込められた意味合いがかなり違うなあと感じました。

上でも書きましたが、フィエロのエルファバへの恋愛感情が濃く感じた分、その対比としてのグリンダの存在が際立っていました。
そこからなのか、山本グリンダがフィエロに接する表現も、微妙に変わっていたように思います。
そんな訳で、“グリンダ泣かせ”のフィエロだなあと感じました。

最後に、かかしフィエロのグラグラ表現に妥協がなかった事も述べておきます(笑)。



・八重沢マダム

フィエロで語り過ぎてしまいました。
マダムは出来るだけ、さらっと。

こちらのキャストチェンジでも、今までのマダムとかなり表現が違うなあと感じました。

まず、ほとんどのセリフで感情的な表現がなかったように思います。
1番印象的なのは、「魔法使いと私」のイントロ。「やっと会えたわ、この日を待っていた」「ああ、マイディア」あたりです。
けして無愛想だとか、平坦だとかいうわけではありません。ただ、とても理知的なマダムだなと思いました。

理知的で、また、迷いが無いことも八重沢マダムの特記事項ではないでしょうか。
陛下とエルファバ・グリンダの初謁見後。エルファバに「先生が計画したんですか、全て?」と問われた場面で、八重沢マダムは、「貴女のためにやったことです」と即答します。
他のマダムも同じようにきっぱり答えるのですが、誰よりも迷いが無い返答だったと感じました。
“のちの世代のために、先達としての自分がすべき事は何か?”
そのすべき事を心に定めて、責務感を持って淡々と進んでいったのが八重沢マダムなのかな、という印象でした。
(もちろん、そこに少しの感覚の麻痺はあるのかもしれませんが……)



・試行錯誤中?

最後は、全体の印象を。
なんだか、全体的に試行錯誤中、という感じを受けました。
不安定だった、というわけではないです。
『今まで』と違うような?と感じる部分が多かった、という意味です。

まず、自分がウィキッドを観るのが二ヶ月ぶりだったという事が大きな理由かな?と思います。
アンサンブルさんも変わって、主要キャストさんも動いて、それで受ける感じが違ったのかなと。

それから、主要キャストさんのチェンジの中で、影響を受けあっているのかな、とも思ったりします。
特に、松島フィエロも八重沢マダムも『今までのフィエロとマダム』とは違う面が多く感じたので、余計にそう思うのかもしれません。

あとは、千秋楽に向けてよりブラッシュアップを重ねているのかな?とも。
……さみしくなります。
千秋楽まで、あと何回行けるか分からないですが、応援しています!


最後に…江畑エルファバの鞄投げ、手首スナップが相変わらず素敵だった事を書いておきます(笑)。

雑感/6月2日


・ウィキッド

明日は、久しぶりのミュージカル観劇です。
ウィキッドを観てきます。
バックステージツアー後、すぐにでも行きたくなった所を我慢して我慢して、ようやくです!

初見キャストさんばかりを観れる!とウキウキしていたのですが、まさかのキャストチェンジ。
樋口エルファバになかなか会えません…。
ですが、久しぶりの江畑エルファバが観られるのは楽しみでもあり。

初見キャストさんは、松島フィエロと八重沢マダムです。
この二役のチェンジだけでも大きな変化なので、また色々な面から観直すきっかけになればなあと思います。



・次回公演

劇団四季のHPがいっとき、“速報”だらけでしたね(笑)。

キャッツは広島だそうですね。
順々に各地をめぐるのでしょうか?
横浜、11月11日までにもう一度行きたい気持ちはあるのですが。
横浜のシアターがどういう位置づけになるか、そこも気になる所です。

北海道にはマンマミーア。
てっきり、ウィキッドが行くかと思っていました。
ではウィキッドは、東京凱旋でしょうか?
読めないですねー。

名古屋も読めません。
アイーダ後は、サウンドオブミュージックだと勝手に思い込んでいますが…



・「深読みミュージカル」

本橋哲也さん著、青土社から出ている本です。

オペラ座の怪人の章を読んでいて、とても観たくなってきました。
深い考察が楽しい一冊でした。
おすすめです。

これくらい深い所まで考察しながら観れると、また違う楽しみが得られそうです。
直感的に楽しめるのも、ミュージカルの醍醐味ですが(笑)。

雑感/5月18日


・アイーダ名古屋公演決定

アイーダが名古屋に来るそうですね!
東京遠征を真剣に考えるくらい観たかったので、とても嬉しいです。
楽しみですね!
サウンドオブミュージックが名古屋にくる(と、これは勝手に予想ですが)までのつなぎでもあるでしょうから、短いとは思いますが……。
ちょこちょこ通いたいと思います。



・ウィキッド

千秋楽チケット、応募しました。
結果は落選。
分かっていても期待してしまうのがファン心理です……。
ちょっとへこみつつ、MY千秋楽は8月26日に決定です。
さみしいですが、千秋楽まで応援しています!
ウィキッド、次は北海道でしょうか?

ところで、最近キャストが動いていますね。
樋口エルファバ、松島フィエロ、苫田グリンダ、岡本ディラモンド、八重沢マダム……ああ、初見キャストさんばかり。
(苫田グリンダは一度観ましたが)
明日にでも観に行きたいくらいですが……次回は6月頭です。
じりじり待ちたいと思います。



・観劇予定

とりあえず、ウィキッドがいくつか入っています。
それから、ミスサイゴン!
再演を待ってました。舞台で観たことはないのですが、CDはすっかり頭に入っています。
愛知公演、キャストチェンジでマチソワしてきます。

他、王様と私、エリザベート、アニーなどなど、観たい演目はたくさんあります。
劇団四季だけで言っても、夢から醒めた夢、壁抜け男、アスペクツオブラブ、美女と野獣、キャッツ、……きりがないですね。
特に、オペラ座の怪人はそろそろ行かないと夢に見そうです(笑)。
スケジュールと相談ですね……今年は、あとどれだけ行けるでしょうか。

観劇所感/「ウィキッド」【バックステージツアー】(2012年3月28日・マチネ)


・遅くなりましたが……

気を抜いたら、すっかり時間が経ってしまいました。
ちょっと今更感がありますが、ウィキッドのバックステージツアー、参加してきました!
簡単にレポートをまとめておきます。



・入場

舞台終了後、一度フロアへ出たあと再び観客席へ。
とにかく、参加者がとても多くて驚きました。300人ぐらいでしょうか?

舞台上には、シズ大学の場面が作ってありました。



・舞台監督挨拶

なにせバックステージツアーは初参加だったので、緊張しながら着席。
スリッパちゃんと入ってるだろうか、と確認していると、舞台監督の平賀さんからご挨拶がありました。

平賀さん。
静かに…というか、淡々と話される方だなあと感じました。
冷たい感じを受けるというわけではなく。どちらかといえば、穏やかな印象でした。

リハーサル見学会の時に、全体に対して次々と指摘を出していた方は平賀さんだったのだな、と納得です。
とても冷静で、とても的確な指摘をばんばんしまくっていたあの人が、目の前に!
ちょっと見つめてしまいました(笑)。

舞台スタッフさんは、全部で26人いるそうです。
それから、ウィキッドの舞台上で起こることはすべて、ドラゴン時計がからくり劇として描き出しているものだ、とのこと。
ドラゴン時計の存在意義はなんなのだろう、と思っていたので、いろいろと腑に落ちる説明でした。



・舞台見学

監督からの挨拶が終わると、続いては舞台の見学。
何班かに分かれて、舞台の上にどうぞ、という流れです。いざ、スタッフオンリーの扉の向こうへ!
完全な自由見学で、好き勝手にうろうろさせて頂いてきました。

まずは、舞台裏。
舞台を中心とした半円部分が、舞台裏といったところでしょうか。
もう一方の半円部分が、客席にあたりますね。
だいたい、左右50度ずつが大道具置き場。
真ん中奥、つまり舞台の真裏あたりの80度は、衣装やカツラ、小物など…という配置だったように思います。
かなり大雑把ですが。

所々に、注意書きシールがペタペタ貼ってありました。
『ピンはここに!』とか、
『アラシ中は開けない!』など。

ラベルも同様に、色々な所に貼ってありました。
例えば、「人生を踊り明かそう」のシーンでみんなが持っている本。
棚にラベルが貼ってあったのですが、ずばり、「みんなの本」。
……なんだかかわいいですね(笑)。
ちなみに「大嫌い!」のシーンでみんなが持っている本は、確か「ハードカバー」だったかな?

小道具で、動いたら困るものは基本徹底して止めてあるようです。
ネッサの化粧台にのっている細々したものは、ナイフ以外動きません。
グリンダのスーツケースタワーも、かなり頑丈に打ち付けてありました。
あれなら、グリンダが早着替えして慌てて飛び乗っても大丈夫ですね(笑)。

舞台上で見る舞台道具と、間近で見る舞台道具とでは、それぞれ少し色味が違って面白かったです。
特にグリンダの、レースひらひらなベッド。
舞台上で見ていた時は思い切りピンク!なイメージでしたが、実物は紫…?な色味。
きっと、ライトなどの関係であの色になってるんですね。

さて、いよいよ舞台の上です!
オペラ座の怪人・名古屋公演時のイベントでも、舞台上に上がったことがあります。
でも、オペラ座の怪人とウィキッドでは、舞台上の様子もずいぶん違いました。
物の配置というだけでなく、舞台の床にある溝を含めて。
大道具は、舞台上の溝をつたって動くそうです。そのため、演目ごとに必要な溝(機構)も変わってくるのですねー。

ちなみに大道具は、機構のセッティングさえすれば、あとは自動で動くとのこと。
でも、機構の溝までは人の手で動かしてるのだそうです。
言われてみればもっともなのですが…。大道具、意外と重くないのでしょうか?
スタッフさん方には自由に質問して良かったのですが、もっと色々聞けば良かったですねー。

舞台裏と舞台上。
配置はすべて、舞台本番中の動線について考え抜かれた結果なのだろうと思います。
意外だったのは、総合して思い出してみると案外、雑多な印象だったことです。
といっても、もちろん乱雑なわけではなく、きちんと整理されているべき部分はきちんとしていました。

なんだか不思議な空間でした。



・質疑応答

すべての班が舞台見学を終えるまで、客席ではずっと質疑応答が続いていました。
平賀さんが基本受け答えで、たまに音響さんや照明さんに振る、という感じで進行。
とにかく、多種多様な質問が飛び交います。
また、その質問に丁寧な答えが返って……と、じつにぜいたくな質疑応答でした。

覚えている質疑応答を、メモ程度にまとめておきます。

Q:何でスカートの男子生徒がいるの?
A:制服は購買で買って、生徒がそれぞれ組み合わせる。つまり、各々の個性
(エルファバ……だから、あの地味さなのですね)

Q:歌と音を合わせるのは、どうやってるの?
A:音が流れると、照明に信号が流れて分かる。信号としては、赤・緑が交代で点滅する。信号が流れる照明は所々に設置してあるので、それを見て合わせる
(これは、実際に見せてくれました。なるほどー、と一同感嘆)

Q:18秒で着替えるシーンとは?
A:「エメラルドシティー」のグリンダとエルファバ
(いつも早いなー、とは思っていましたが、18秒だったのですね。すごいなー)

Q:エルファバのお母さんのお腹がふくらむ仕組みは?
A:コルセットの下に、仕掛けが仕込んである。「謎の男」が舞台下に消えていく時、コルセットを取っていっていて、それでふくらむ
(コルセットをつけたままで、あんなにクルクル踊ってる事実に、改めてすごいなぁと感じます)

Q:エメラルドシティーでグリンダとエルファバがショーを観る、そのチケットの日付は?
A:福岡の開幕日になっている。名古屋じゃなくてすいません(笑)
(舞台裏で、実際にチケットを見てきた方の質問でした。ちょうど福岡公演前に、それまで使っていたチケットがボロボロになったため新調したそうで。遊び心ですね)

Q:「自由を求めて」のエルファバは、どうやってるの?吊っている?
A:秘密です。あえて言うなら魔法です
(魔法だそうです(笑))

Q:ブロードウェイ版との違いはあるか?
A:基本は無い。あえて言うなら、ブロードウェイは舞台が奥行きを表現するために斜めになっている。それくらい
(ブロードウェイ以外では、どこもフラットな床だそうです)



・総括

すべてのスタッフさん方に感謝です!
次にウィキッドを観る時に、より深く観ることができそうです。
ありがとうございました!

次の観劇が待ち遠しいです。

また参加したい、密度の濃いイベントでした。