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観劇所感/「ウィキッド」(2012年8月26日・マチネ)

・劇場:新名古屋ミュージカル劇場/劇団四季
・座席:1階S席下手側
・観劇回数:10回目



・My千秋楽

今回が、ウィキッド名古屋公演My千秋楽です。
カウントダウンボードは「残り8回」。
いよいよラストウィーク突入ですね。

満席の劇場の中、なんだか感慨深く、ちょっとだけ緊張しながら開演を待ちました。



・物語について

1回目にウィキッドを観た時、感じたテーマ。
それは、“集団としての『断定』”にどう向き合うか、でした。

人は1人では生きられません。
だからこそ、“集団としての『断定』”が必ず生まれてくる。

エルファバやグリンダにも、常に同じ問題が突きつけられていたと思います。

2人は、この問題にどう向き合ったのか。
今回は、改めてそんな事を思いながら舞台を見つめていました。

ポイントになる場面は2つ。
「自由を求めて」と、「あなたを忘れない」。
一幕・二幕、それぞれのクライマックスですね。

まずは、「自由を求めて」。
ここで言う“集団としての『断定』”は、オズ陛下の行いに対するものでしょう。

動物たちを敵役に配置して、迫害する。
その選択を、是とするか非とするかという『断定』。
“オズの人々”という集団は、是という答えを出した、と取れます。
オズ陛下を支持するという行動によって。

この場面での、“集団としての『断定』”。
のみ込んだのはグリンダ。
のみ込めなかったのはエルファバ。

一幕ラストでは、グリンダは“集団としての『断定』”に、同調的に向き合っていると感じます。
正しさの判断を集団に委ねる。
たとえ、自分に何か思う所があったとしても。
だからこそ、グリンダは「♪引き返しましょう、オズの陛下は許してくれるはず」とエルファバに言うのだと思います。

一方、一幕ラストでのエルファバは、“集団としての『断定』”に拒絶的に向き合っていると感じます。
正しさの判断を行うのは、唯一自分。
「♪たとえ全てを失ったとしても、信じた道を進むのよ」。
この言葉の通りですね。

エルファバは、「♪やれるわ!」。
グリンダは、「♪あなたなら!」。
それぞれ、その言葉で一幕は終わります。

そして二幕、「あなたを忘れない」。
“集団としての『断定』”への向き合い方は、2人とも、かなり変化が起こっています。

ここでいう“集団としての『断定』”。
それは、エルファバという存在への評価だと思います。
「エルファバ=悪い魔女」。
オズ陛下やマダムが示したこの判断を、“オズの人々”という集団は受け入れます。

グリンダ:「こんなこと続けられないって分かってるんでしょ!?」
エルファバ:「じゃあどうしろって言うのよ。私は悪い魔女なのよ!」

エルファバ:「行って。ここに居た事を知られちゃいけないわ」
グリンダ:「じゃあ、行ってみんなに話してくる。本当の事を!」

追い詰められるエルファバのもとへやって来たグリンダ。
ここで2人が交わす上記2つの会話が、とても印象的です。

一幕ラストでは、「♪変えてみせるわ、この世の闇を」とまで言っていたエルファバ。
二幕ラストでは、“集団としての『断定』”を拒絶しきれず、諦めかけています。

その一方、一幕ラストでは自分の思いから目をそらしたグリンダ。
二幕ラストでは、“集団としての『断定』”をのみ込みきれず、自分の思いを顕示しようとします。

どちらにしても、一幕ラストで真剣に、それぞれが苦しみながら選び取った道が破綻しているという事は共通です。

困難に逆らって、打ちかつ勇気を持つ事は大切です。
周囲の人と協調して、争いを避ける事も大切です。

でもどちらかに偏っていては、どこかでどん詰まりになってしまうのだと思います。
それが、大切で重要な問題であればあるほど。
エルファバとグリンダの場合、どん詰まりが訪れたのがまさに、「あなたを忘れない」の直前場面だったのかなと。

「♪2人のために。あなたなら出来るはず」
このセリフと共に、エルファバは魔法の本をグリンダに渡します。

お互いにどん詰まりを迎えた2人。
再び道を選び取る事を迫られた時、2人は今度は、同じ道を選んだように思います。
進む方向は全く違いますが…。

対立するだけではなく、同調ばかりでもない、より良い道。
より良い道が何なのか、という問いに対する答えは無いと思います。

ただ、そのより良い道を探すためには、一幕ラストの2人では幼すぎたのかもしれないと感じました。

幼さや無知は罪でしょうか?
罪にはならないでしょうか?

そんなことを考えました。



・観劇回数

最後に、私的な話ですが……。

ウィキッドの観劇が、今回で通算10回目になりました。
名古屋公演が開幕して、だいたい月1で通ったくらいの計算になります。

そんなに観たんだ、とも思いますが、まだ10回か~、とも思います。
という事で、ウィキッドの次回公演地は要チェックです(笑)。


約一年間、素敵な魔法をありがとうございました。

名古屋公演ラストスパート、応援しています!


雑感/8月23日


・ウィキッド

ウィキッド名古屋公演、千秋楽がいよいよ迫ってきました。
My千秋楽は、8月26日に控えています。

という事で、月曜日にキャストをチェック。
……キャストの変動はなし。
このキャストで千秋楽までいくのでしょうね。

まだ、次回が名古屋Myラストという実感がありません。
ただ、今回は12日に観た時と同一キャスト。
もう一度、改めて物語を見つめたいと思います。



・遠征予定

遠征の予定が確定してきました。


まずは、エリザベート。

山口トートを観てきます!
我ながら、強行スケジュールを組んでしまいました。
良いんです…山口トートが観れるなら!
これで、トリプルキャスト制覇です。
(組み合わせが…と考えはじめるとまだまだですが)

他は、山田少年ルドルフが初見予定です。
ロイヤルファミリーは、春野エリザ・石川フランツ・平方ルドルフとのこと。

山口トート・春野エリザ・石川フランツ。
この組み合わせがまず楽しみです。
石川フランツは瀬奈エリザとの組み合わせで観たので、また違う感想を抱きそうです。

そして、春野エリザ・平方ルドルフ。
前回のマチソワで、この親子がしっくりくる気がしていたので、楽しみです。

大野ルドルフ、坂口少年ルドルフは観れずじまいに…。
さすがにもう遠征は難しいとは思いつつ、それでも観たいですね。

そして欲を言えば、石丸トートがもう一度観たいです。

ちなみに今回、ソワレを観劇予定。
マチネが石丸トート。ソワレが山口トート。

……正直、「マチネも行っちゃえ!」と思いました。
………チケットは売り切れでした。
涙です。


そしてもうひとつ、ミス・サイゴン。

念願の新妻キムです!
こちらも、これでトリプルキャスト制覇。

他キャストは、原田クリス・岡ジョン・寺崎タム。
岡ジョンも、観たかったのでとても嬉しいです。

メッセージボードがどんなことになってるか、楽しみですね。
今度はメッセージ、何か書いてこようと思います。



・アイーダ

アイーダ名古屋公演。
まだ開幕前ですが、公演期間延長が決まりましたね。
おめでとうございます!

緑のパスポートを持って観劇に行くのが楽しみです。

延長された期間を見て、思った事。
もしかして、名古屋の次回公演は美女と野獣だったりするのでしょうか?
サウンド・オブ・ミュージックは東京のようですし。
ただそれも、あくまで予定ですね。

次の情報が楽しみです。

観劇所感/「エリザベート」(2012年8月18日・マチネ→ソワレ)

・劇場:中日劇場/東宝
・座席:2階B席正面辺り→1階S席下手側
・観劇回数:1回目→2回目



・マチソワ!

東宝ライブ盤CDで聞いていたエリザベート。
中日劇場での公演が決まってすぐ、チケット購入も決心。
気づけばマチソワでチケット購入していました。

2回じゃ足りない!という感想はひとまず置いておいて…。

この日、ソワレ公演ではイベントありでした。
入場時は、高嶋ルキーニのポストカードプレゼント。
終演後は、マテ・カマラスさんサイン会。
サイン会は長蛇の列!
ちゃっかり、ポストカードにサインをいただいてきました。

以下、ローテのあるキャストのみ、ざっと記します。
「(マチネ)→(ソワレ)」です。

瀬奈エリザ→春野エリザ
石丸トート→マテトート
石川フランツ→岡田フランツ
杜ゾフィー→寿ゾフィー
平方ルドルフ→古川ルドルフ
加藤少年ルド→鈴木少年ルド



・エリザベート

やっぱりはじめは、タイトルロールのエリザベートから。

まずは、瀬奈エリザの印象。
「わがままシシィ」だなあと。
「わがまま」に育っちゃった、ではありません。
持って生まれた気質なのだろうなという印象です。
(ここで言う「わがまま」は、悪い意味ばかりでもないのですが)。

春野エリザは逆ですね。
印象は「子どもシシィ」。
もともとは普通の、素直な良い子。
ただ、マックスという存在も手伝って、「全てを与えてもらえる子ども」から抜け出せず、自由に育っちゃったのかなという感じです。

例えば、「1人にして下さい」と言ってフランツを部屋から追い出す場面。

自分から「1人にして」と言っておきながら、フランツが本当に出て行ってしまうと落胆する瀬奈エリザ。
これまでは、「わがまま」を言って叶えてこれた。
けれど、もう叶わない状況に陥ってしまった事をかみしめて、「私だけに」を歌っていると感じました。

一方春野エリザは、フランツが出て行った事をあまり気に留めていません。
春野エリザにとって、「1人にして下さい」というセリフは駆け引きではない。
単純に1人にして欲しかった。
その辺りが「子ども」だなあと感じます。
春野エリザの「私だけに」は、子どもの切羽詰まった駄々こね、という感じでしょうか。

ヒステリックに狂気じみた感じは、瀬奈エリザが好きです。
持って生まれたあの気質。
その上であの状況に置かれてしまったら、ああなるしかないよね…と、説得力が強かったです。

自分の想いを貫き通そうとする伸びやかさは、春野エリザが好きです。
「パパみたいに」での、はつらつとした感じも。
側転はびっくりしましたが(笑)。



・その他主要キャスト

●フランツ

青年~老年までをお一人で演じ切るのは大変だと思います。
しかも役柄は皇帝。
お二人とも演技力たっぷりで、人生の早送りを見ているような臨場感でした。
石川フランツは健全に、真っ向から苦悩。
岡田フランツは危ういラインで苦悩。
そんなイメージです。


●青年ルドルフ

国と世界への憂い。父母との関係。死への思い。
青年ルドルフは、色々な事をきちんと表現する必要がありますよね。
二幕の後半からしか出ないにも関わらず。
青年ルドルフのテーマは重くて、難しいですね…。
平方ルドルフは、一歩ずつ踏みしめてあの道を選んだ、という印象。
古川ルドルフは、前のめりにつんのめってあの道に踏み込んだ、という印象です。
ちなみにルドルフは、「僕とママは鏡だ」と歌います。
となると、自分的には瀬奈エリザ・古川ルドルフ、春野エリザ・平方ルドルフという組み合わせがしっくりきます。


●少年ルドルフ

トートと初めて会う場面。
「本当?」というセリフと共に銃を突きつけるのが印象的です。
加藤少年ルドでは、相手を試すような仕草にどきっとさせられました。
鈴木少年ルドでは、虚勢を張ったような怯えを含む仕草に切なくなりました。
加藤少年ルドは古川ルドルフに、鈴木少年ルドは平方ルドルフに成長しそうです。


●ゾフィー

「義務を忘れたものは滅びるのです!」というセリフが重いです。
杜ゾフィーと寿ゾフィーでは、“義務”の中身が少し違うように感じました。
杜ゾフィーは“母親の義務”。
寿ゾフィーは“治世者の義務”。
それぞれが多く含まれているのかなと想像しました。


●ルキーニ

枠から外れているようで、その実たった一人の登場人物と言っても過言じゃないような役柄。
帽子や小物使いが実に細やかです。
“物語の進行役”から、“ルイジ・ルキーニという(劇中劇の)登場人物”に移り変わる部分がとても興味深かったです。
さらっと違和感ゼロで演じられていましたが、だからこそすごいなあと感じました。



・トート

さて、最後はトートです。

石丸トートとマテトート。
まったく違う役柄・人物を観ているんだ、というのが自分なりの結論です。
役作りの違いとか、そういう話ではなく。

「死」という存在が、エリザベートという存在に出会ってどんな変化を見せるか。

一幕・二幕と、物語が進むごとに、端的に言えば「人間くさく」変化していく石丸トート。

エリザベートの特別さは揺るぎなくても、それでも、どんな場面でも絶対的に不動な「帝王(死)」のまま変わらないマテトート。

「微熱」の場面が、一番違いを感じました。

思いっきり、おじいちゃん医師を演じて見せる石丸トート。
その上、エリザベートの余裕のなさを見透かしたような、余裕たっぷりの態度。
「♪この先、彼には心閉ざしていくわ!」とエリザベートが必死の形相でまくしたててるのに、石丸トートは長椅子で優雅に座ってましたからね(笑)。

一方のマテトートは、そもそも医師を演じたりしません。
エリザベートの様子に左右されたりもせず、揺るぎない一貫した情熱を、他の場面と同じようにぶつけます。
長椅子から跳躍して、エリザベートを追い詰める姿は素敵でした(笑)。

そんなお二人のトートだったので、ラストシーンで抱く印象がかなり違いました。

エリザベートを手に入れるという事は、エリザベートの時(魂?)が永遠に止まるという事。

石丸トートはどんどん、人間と同じ感覚でエリザベートを愛していっているように見えます。
だからこそ石丸トートには、ラストシーンで「それで良いの?」と聞きたくなるのです。
良いも悪いも、トートがエリザベートを手に入れるにはそれしか方法はないのですが……。
そういう意味で、石丸トートがラストシーンで「おいで」というように手を広げた瞬間、ものすごくゾクゾクしました。

マテトートの場合、ラストシーンはとても自然でした。
エリザベートという特殊因子によって荒れ狂って、波立っていた「死」という存在が、元の状態におさまっていく。
そんな自然現象を見ているような気分になりました。
マテトートはあくまで、人間とは違う範疇の存在という印象です。



・物語について

「エリザベート」という舞台(物語)について、少し記述します。

うーん。なんと言ったら良いでしょう。
コンセプトがちょっと見えづらいような?
史実が入っているので、ある程度仕方が無いとは思うのですが。

「追い求めるものと、そこに払う犠牲」がテーマなのでしょうか?

パンフには、「個人が世界とどう向き合って生きていくのか」という記述があります。
うーん。まだしっくり来ないですね。

日本には馴染みの少ない多民族ゆえのゴタゴタだから、というのもあるのでしょうが。
まして、宝塚での上演を経ての東宝版ですしね。
ただ、「仕方ない」と言うのとはちょっと違う気がします。
つかみきれませんね……。


やっぱり、もう一度観たいです。
山口トートも観なくちゃいけないし!
(「観たい」というレベルは越えて、「観なくちゃ!」です(笑))

ちなみにカテコは、マチネ・ソワレ共にとても良い雰囲気でした。
特に、エリザベートとトートの最後のあいさつ。
手のひらキスは恒例なのでしょうか(笑)?



中日劇場も26日まで。
最後まで応援しています!

雑感/8月18日


・観劇予定(確定)

まずは本日、8月18日。
中日劇場に行ってきます。

現在の演目は東宝版「エリザベート」。
「ミス・サイゴン」でもやりましたが、思い切ってマチソワです!

ソワレ公演ではイベントがあるようです。
トート役、マテ・カマラスさんのサイン会。
ルキーニ役、高嶋さんのサイン入りポストカードプレゼント。

ちなみにマテ・カマラスさんのサイン会は、関連商品の購入が参加条件とのこと。
「ポストカード、CD、DVD」が関連商品です。
せっかくなので参加してこようと思っています。
……あれ?
もしかして、関連商品全ての購入が参加条件なんでしょうか?


8月26日には、「ウィキッド」My千秋楽。
さみしくなります……。
アイーダも好きなのですが。

11月18日と、ちょっと間があきますがこれは「アイーダ」です。
久しぶりのアイーダ。楽しみです。


今のところ、観劇予定は以上です。
観たいものはたくさんあるのですが…。

という訳で、以下、興味があるもの・行きたいものの羅列です。
日程や、現実的に無理なものも含めます(笑)。



・観劇予定(希望)


●「ミス・サイゴン」

大阪に遠征しようかどうか、真剣に検討中です。
新妻キムと岡ジョンにどうしてもお会いしたくて!
次の再演がいつになるか分からないのもあって、「行っちゃえ!」気分はかなり高いです。


●「エリザベート」

こちらも、梅田まで行くか悩み中。
本日(8月18日)、石丸トート、マテトートを観てきます。
となると、山口トートが観たいですよね……。


●「オペラ座の怪人」

今日(8月18日)は、会員先行予約開始日ですね。
良い席を取ってしまいたいです。
でも予定が見通せないので、うーん、ジレンマ。
でも本当に、そろそろ高井ファントムにお会いしたい。
オペラ座禁断症状です(笑)。


●「マイ・フェア・レディ」

来年の話ですが…上演が決定しましたね。
新イライザがお二人!
霧矢大夢さんと、真飛聖さんのWキャストとのこと。
東海には来ないかもしれませんが、これは遠征してでも観に行きます!


●「招かれざる客」

アガサ作品とか、そりゃ観たいですよ!
びっくりするほど平日の日程ばかり。
そして東海には来ないのですね…。


●「二都物語」

ディケンズ作品。これも興味がそそられます。
一度、井上芳雄さんを観たいというのもあります。
さて、東海は来てくれるでしょうか。


●「レ・ミゼラブル」
●「RENT」

有名どころですね。
「観たい!」というより「観ておきたい」、という気持ちの方が強いので、日程が合えば。


●「走れメロス」

今チケットを取っていないという事は、おそらく行きません。
でも観てみたかった……。


●「悼む人」

ストレートプレイにはもう少し馴染みたいですね。
これは、話的にも観ておきたいです。
とりあえず、原作をもう一度読んでみようと思います。


……うーん、いくつ行けるでしょうか。
考えるだけでも、十分楽しいのですが。
実際行くのが、やっぱり一番楽しいですよね(笑)。

観劇所感/「ウィキッド」(2012年8月12日・マチネ)

・劇場:新名古屋ミュージカル劇場/劇団四季
・座席:1階S席中央辺り
・観劇回数:9回目



・キャスト

二ヶ月ちょっとぶりのウィキッドでした。
前回観たキャストからの、大きな変動は二つ。
山本グリンダ→苫田グリンダ。
松島フィエロ→北澤フィエロ。
このお二人でした。

山本グリンダ・北澤フィエロ。
自分の中でのスタンダードキャストはこのお二人だなあと、今回改めて感じました。
苫田グリンダと山本グリンダを比べてどうこう…とかではなく。
おそらく単純に、観ている回数に比例しています(笑)。
ちなみに不思議ですが、江畑エルファバと岡村エルファバはどちらも自分的スタンダードキャストです。

さて自分は、あまりアンサンブルさんに注目できません。
でも今回は比較的、注目して観ることが出来た気が。
そして…「アンサンブルさんたち、前回と比べると大きく入れかわっているのでは?」
と、そんな気がしました!
…前回との比較をしたら、それほどでもありませんでした。
(3分の1ほどは変わっていましたが…)。
やはりまだまだです(笑)。



・グリンダ

山本グリンダと苫田グリンダ。
お二人の比較は、ウィキッド2回目の観劇時にしています。
今回は久しぶりの苫田グリンダでしたが、印象は大きく変化していません。
苫田グリンダそのものにしても、お二人の違いにしても。

ただ、今改めてお二人のグリンダを簡単に形容すると、以下になります。
山本グリンダ→真面目グリンダ。
苫田グリンダ→不真面目グリンダ(笑)。

エルファバにとんがり帽子をプレゼントしてしまう辺り。
そこで、特に差が出るように思います。

山本グリンダが帽子を渡す心情。
それは、「かわいいドッキリをやっちゃえ!」という印象です。
悪意らしい悪意はあまり無いというか。
だからこそ、エルファバが帽子をかぶって現れた時、ストレートに罪悪感を抱いているように思います。

グリンダは1人で踊るエルファバに、「一緒に踊ってもいい?」と話しかけます。
あの場面でグリンダは、天秤にふたつのものをかけていると感じます。

山本グリンダの場合、それは、「エルファバの気持ち」と「自身の“ささやかな”罪」、という感じでしょうか。

一方の、苫田グリンダが帽子を渡す心情。
それは、「どうせ来れないでしょう?」と思っている印象です。
幼い悪意が前面に押し出されているというか。
だからこそエルファバが帽子をかぶって現れた時、罪悪感を抱くというより「何で!?」と、極端に言えば怒っているようにさえ見えます。
直前の、練習用の魔法の杖についても「何で!?」の対象かなと。

「一緒に踊ってもいい?」とエルファバに話しかける場面。
グリンダが天秤にかける場面です。

苫田グリンダの場合は、「エルファバの行動」と、「グリンダ自身のプライド」。
このふたつが、はかりにかけられているのでは……と感じました。

どちらにせよ、グリンダは戸惑い戸惑い決断して、実行します。
そしてそれは、拍子抜けするほどあっさり受け入れられる。
その結果は同じですね。

もちろん、世の中こんなに上手くいく事ばかりではないと思いますが……。
考え方・見方をほんの少し変えるだけで、全く違う結果が生まれるというのは、真実の一端でもあるように思います。



・北澤フィエロ

不動のマイスタンダード・フィエロです(笑)。
「人生を踊りあかせ」のキラキラぶり、やっぱりダントツに好きです。

ふと気になったのは、「この幸せ」。
今まで観た中で一番、“怒っています!”オーラがだだ漏れていたような。
ずっと口が真一文字でした。
不真面目グリンダ(笑)の苫田さんがお相手なので、バランスを取っているのでしょうか?



・プチトラブル?

「ポピュラー」ラストで、グリンダがエルファバに渡す花の髪飾り。
今回、ピンが壊れちゃったのでしょうか?
苫田さんが「ポピュラー」中、ことあるごとに触っていました。
エルファバに渡す時も、苦心して外されてましたね。
グリンダがぴょんぴょん飛びはねる場面で落ちてしまわなくて良かったです(笑)。

その他、今回はギリギリの早着替えやセリフかみがあったりしました。
舞台は生ものですね。



・My千秋楽

さて次回のウィキッドが、名古屋公演ではMy千秋楽予定です。

何とか樋口エルファバが観たいところ…。
と言いつつ、岡村エルファバをもう一度観たかったりもします。
ですが、なんと言っても千秋楽間近。
思い切りキャストを動かしたりはしないです…よね?
うーん、読めません。

読めないといえば、ウィキッドの次の公演地。
さすがに、名古屋がクローズする前には発表があると思っていますが。
今度はどこになるのでしょうか。


千秋楽まであと少し。
最後まで、エメラルド色の魔法を楽しみにしています。