バリアフリーマップをつくる旅 -7ページ目

車椅子で信州-甲州ぐるっと一周、鉄道旅の最終回。

はたして100倍返しはあるのか・・・。



松本からはスーパーあずさに乗って出発。


例によってデッキでの移動だったが、多目的室(個室)のある列車なようで、検札に回ってきた車掌が使わせてくれる。


甲府までは1時間、おかげで長野→松本で発症した車酔いは、だいぶ治まり食欲も湧いてきた。



  バリアフリーマップをつくる旅 甲府でバリアフリー調査の後は一人打ち上げ。


ほうとう屋に入る。


いつもながらのベタなチョイス。


メニューはちょっとだけ冒険して、


夏限定の冷やしほうとう。


悪くはないけど、個人的にはやはり熱々のをふぅふぅしながら食べたい感じ。


食に関してはどうにもコンサバなのだ。



東京への帰り道もスーパーあずさ。もちろんデッキで。


回ってきた若い車掌に聞くと、こんどは多目的室は指定券が必要とのこと。


人によって運用ルールがまちまちだ。



今回の旅で、合計3路線・4本の列車に乗った。


その範囲になるが、JRの特急・新幹線の車椅子での乗車マニュアルを書いてみる。

 

[マニュアル]

①券種は自由・指定・グリーンの3種類だが、車椅子席が用意されてるのは指定・グリーンのみ。自由席券はデッキでの移動となる。(グリーン車の椅子席は新幹線のみ)


②多目的室の利用は基準がなく、車掌の判断に委ねられが、判断には個人差がある。


③自由席券での乗車時、申し出がなければ
(今回は全ての)駅員は自由席車両に誘導しようとするが、車椅子トイレは指定・グリーン車両の連結部にしかない。トイレを使う旨は乗車前に客側が申し入れ、対象車両に乗車させもらう必要がある。
  バリアフリーマップをつくる旅

以上。


だが今日はあえて言わせてもらおう。


こんなマニュアル、クソ喰らえだ。


客は正規の料金を払い、駅員・乗務員の指示に


従う以上の義務を負う必要はない。


知る限りにおいて、この国の商慣習とはそういうものだ。


なのに、車椅子ユーザーに限っては、駅員の指示に従ってしまうと、たとえ長野-大阪行きの「特急しなの」であっても、


トイレなしの旅になりかねない。


だけどさあ、


車両の設備ってJRさんの範疇の話でしょう、駅ごとで職員へ教育をさせられるんなら授業料いただきたいっんすけど・・・。


ついでにもう一つ、


自由席券の車椅子ユーザーは客室にも入れず、永遠にデッキでの移動なんすか?


100倍返しはいいから、せめて答えが知りたいなぁ、JRさん。

[おことわり]

タイトル:長野→松本ではありますが巨人打線の話ではありません。
旅の話、信州・甲州ぐるっと鉄道旅の第二話です。
では本文。



  バリアフリーマップをつくる旅 長野から大阪行きの特急しなのに乗る。


指定席に空きがあったが、ここでも買わない。


実物を見たらかなり狭くて。


それと710円浮かせるために。


指定席のスペースに駐めると車椅子の車輪は


20cmほど通路にはみ出してしまう。


1時間足らずの乗車時間、自由席という名のデッキでかまわない。



ここで鉄道旅、最大のメリットを行使。


背もたれに掛けたカバンから取り出したのはノートPC。


終えたばかりの長野のバリアフリー調査、結果を入力する。


クルマ旅ではこうはゆかない。運転中、いくら頭の中でまとめても、東京へ戻ってPCに向かう時間はそれなりに必要だ。


しかし、しかし、


その最大にして最強と思われたメリットは開始30分で強制的に奪われる。


車酔いだ。


時速120kmで疾走する列車、車両の端っこのデッキ、信州山地のくねくね路線、揺れが半端ないのだ。


新幹線でも、車でどんだけ運転しても、船で大海原に漕ぎ出しても、これほど激しい車酔いに見舞われた経験はない。


あきらめてPCを畳み、虚ろな目でアルプスの山並みを眺める。できるだけ遠くの方の。



そんなこんなで松本に到着。這うように下車。


車酔いは治まる気配もなく、おかげで調査の範囲は最小化を余儀なくされる。


どうにか必須箇所の調査を完了し、次の列車まで30分ほど。


  バリアフリーマップをつくる旅 休憩が必要だ。動かない陸地で。

こうなったら気分を上げるため、

名物の山賊焼をいただく。

ちょっと早いが飲酒も解禁。


だけど、コントロール不能な胃酸の分泌に阻まれ、


脂っこい揚げ物には一向に手が伸びず。


流されたどり着いた松本の地、ひたすら葉っぱをつまみに、ハイボールをすするの刑に服するのだった。



つづく


  バリアフリーマップをつくる旅 鉄道で旅に出た。


長野と松本と甲府、駅前バリアフリー調査の旅に。


長野までは新幹線、松本までは篠ノ井線、


さらに甲府までと帰りは中央本線。


東京を基点に信州と甲州をぐるっと一周してくる旅だ。


日頃、都内で電車を使った移動には慣れてるが、


一人で本格的な鉄道旅をするのは初めて。たぶん健常な頃を含めても。


道中、どんな事が起こることやら。



まずは長野行きの新幹線。


乗車券と特急券(自由席券)だけ今朝最寄り駅で購入し、適当な便に乗り込んだのでデッキでの移動となる。


あさま号の広いデッキ、2時間足らずの乗車時間、問題はないけど・・・。


途中、赤ちゃん連れのお母さんがトイレではない個室に入る姿を目撃。


扉が開くときチラッと見えたのは座席と折りたたみ寝台、中はかなりの広さ。
  バリアフリーマップをつくる旅

通りかかった車掌に聞くと多目的室だという。


利用方法を聞くと、特に基準などなく、


空いてれば誰でも使っていいとのこと。


寝台を折り畳んでもらい入室。


念のため誰か使いたい人のために個室の扉は


開けておく。


車窓からは碓氷の切り立った山並、高すぎる窓から空しか見えないデッキとはやはり違う。


ラスト数十分だけだったけど新幹線にこんな個室があったとは。


のっけからポジティブな発見が得られたのは幸いである。



ほどなく長野駅に到着。


スロープ板を敷いてくれた駅員が言うには、車椅子でのひとり旅行者は月に一人くらい来るらしい。


多いのか少ないのか分からないが、自分以外にももの好きな車椅子ユーザーは確実にいるようだ。



つづく