バリアフリーマップをつくる旅
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さいたまスーパーアリーナ。


ガイドツアーがあるということでやって来た。


この手のツアー、あれやこれや知らない世界を覗けるので意外に楽しい。

 


知らない世界① エンタメ界


震災以来の自粛ムードで、イベントが


行われない日々が続いていたらしいが、


揺り返しだろう、ここへきて堰を切ったように


ラッシュが続いているとの、ガイドの説明。


でもそもそもなんで自粛しなきゃいけなかったのか、その辺が俺にとって知らない世界。

 


知らない世界② 舞台裏


楽屋の壁に据え付けられた女優ライト付き鏡。


それに食いつくツアー参加者の女子達。


何割増しかかでキレイに映るのだろう、


やたらテンション↑。


でも冷静になれば自然光の中では、そうはゆかない現実は変わらずある訳で、


喜ぶ要素が一体どこにあるのか・・・、などとは間違っても言えない。


何といっても、女心という知らない世界。


下手に触れると恐ろしいことになるのでここは自粛。



知らない世界③ VIPルーム

バーカウンター付きの個室と、


アリーナを見下ろすバルコニー。


その間を仕切る厚さ5mmの防弾ガラス。


世の中には知らない世界があるものだ。


果たして、ここを使う権利を持つ場所には、現在地からどういう順路を辿れば行けるのか?


少なくても今あるルートは繋がってないので、新しい道を作るしかない。


きっとスゲー大工事が必要なんだろう。南極から北極までの海底トンネルみたいな。


まぁ、どのみち自粛するまでもなく、しばらくは着工の見込みもないので、一旦忘れよう。

改札を出て不吉な気配にゾワゾワした。

とうとう始まってしまったのか・・・。

そして終わってしまったのか・・・。


一目散に気になるスポットへ駆け寄って、言葉を失う。

始まったのは再開発。


終わったのは長年通いつめた大衆食堂。


ちょうど一年前に来たとき、おばちゃんから近々閉店することは聞かされていた。

これが一年前の吉田屋の店内。


蕎麦屋であり、中華屋であり、昼間から一杯ひっかけられる最高の飲み屋だった。


大好きな街の大好きな店がまた1つ消えた。

100回目の旅は少し物悲しいものになってしまった。
奇妙な建造物を発見した。

その幾何学的なカタチ、

ウィルスの配列でできた造形を連想させる。

ひょっとしたら、おとといまで3日間居座り、

高熱で体を蝕み続けた病原体かもしれない。

寒波の間隙を縫って水戸へやって来た。

澄み切った空気、

週末に積もって溶けない雪、

少しだけ梅が咲き始めた偕楽園をモノクロームな景色のまま低温保存している。


市内のバリアフリー調査の後、気になったので例の建造物を調べることにした。

水戸芸術館。

コンサートホールと芝居小屋を備えた文化施設。

どっちも規模は小さいながら巧みに立体を操り造られ、舞台を全方位から間近に客席が囲む感じ。

例えるなら、演者の表現と観客の反応とを狭い空間で混成できる、ジューサーミキサー的な小箱。

あとはここに入れる中身次第で、出来上がるものの味はいろいろ。

先月は小澤征爾がタクトで混ぜ混ぜしてったらしい。


で、例の建造物。

近づいてみると外壁にチタンの板を張り合わせた無機質な塔。

説明書きによると、ここの開設時にシンボルとして建てられたとのこと。

高さは100m。

中にエレベータがあるので登ってみる。

薄暗い回廊は車椅子1台がやっと通れる幅。

壁面に点在する丸い穴は展望用の小窓。

いろんな高さ・角度・方角に配されているが、

背伸びも、しゃがむことも出来ない車椅子、

更に凸やカドっこで取り回しを遮られ、無理なく覗くことのできる窓は3つ。

目に映るのは雪に覆われた宅地群やら田畑やら。

どれも視野が狭く断片的なカットに過ぎず、全体を導き出すのは不可能。

でも、これだけ技巧を施して作られた構造物。

造り手が見せようとしていたシーンなり、伝えたかった意図なりがあるはずだ。

想像するにも難しいところではあるけれど・・・。


モノを造るとき、

造り手の意図を主張し過ぎると、ともすれば意図しないところでユーザビリティーは損なわれる。

自らを戒めよというサジェスチョンなのだろうか。

いま造っているものはバリアフリー用のツールなんだから。


オマケ





今日のゆるカワ。

シャッターチャンスでなかなか、
どいてくれない、ゆるオバちゃんと共に。