奇妙な建造物を発見した。その幾何学的なカタチ、
ウィルスの配列でできた造形を連想させる。
ひょっとしたら、おとといまで3日間居座り、
高熱で体を蝕み続けた病原体かもしれない。
寒波の間隙を縫って水戸へやって来た。
澄み切った空気、
週末に積もって溶けない雪、
少しだけ梅が咲き始めた偕楽園をモノクロームな景色のまま低温保存している。
市内のバリアフリー調査の後、気になったので例の建造物を調べることにした。
水戸芸術館。
コンサートホールと芝居小屋を備えた文化施設。
どっちも規模は小さいながら巧みに立体を操り造られ、舞台を全方位から間近に客席が囲む感じ。
例えるなら、演者の表現と観客の反応とを狭い空間で混成できる、ジューサーミキサー的な小箱。
あとはここに入れる中身次第で、出来上がるものの味はいろいろ。
先月は小澤征爾がタクトで混ぜ混ぜしてったらしい。
で、例の建造物。
近づいてみると外壁にチタンの板を張り合わせた無機質な塔。
説明書きによると、ここの開設時にシンボルとして建てられたとのこと。
高さは100m。
中にエレベータがあるので登ってみる。薄暗い回廊は車椅子1台がやっと通れる幅。
壁面に点在する丸い穴は展望用の小窓。
いろんな高さ・角度・方角に配されているが、
背伸びも、しゃがむことも出来ない車椅子、
更に凸やカドっこで取り回しを遮られ、無理なく覗くことのできる窓は3つ。
目に映るのは雪に覆われた宅地群やら田畑やら。
どれも視野が狭く断片的なカットに過ぎず、全体を導き出すのは不可能。
でも、これだけ技巧を施して作られた構造物。
造り手が見せようとしていたシーンなり、伝えたかった意図なりがあるはずだ。
想像するにも難しいところではあるけれど・・・。
モノを造るとき、
造り手の意図を主張し過ぎると、ともすれば意図しないところでユーザビリティーは損なわれる。
自らを戒めよというサジェスチョンなのだろうか。
いま造っているものはバリアフリー用のツールなんだから。
オマケ
今日のゆるカワ。
シャッターチャンスでなかなか、
どいてくれない、ゆるオバちゃんと共に。