この際はっきりさせておこう。
水族館は好きじゃない。
なかば義務でやって来た。
バリアフリーマップを作るために。
駐車場に車を止めたあと、すぐには入館せず、一旦、江ノ島方面へ向かう。
名物のしらす丼を食べるため。
入ったのは浜辺の小さな食堂。
朝獲れの生シラスを食べられる店。
事前にネットで調べておいたのだ。
水族館へ赴くことを思うと気が重い。
このしらす丼はオプションの一つ、自分をなだめる欺瞞工作として。
平らげてしまうと他にやるべきこともなくなり水族館へ。
調査は2時間ほど、我慢するしかない。
数年前にリニュアルした新江ノ島水族館、大小様々な水槽で、マグロやらペンギンやら様々な生物が展示されている。
目玉の大水槽、サメやエイと一緒に泳いでいるのはイワシの大群。
相模湾の自然を模したというこの中で、リアルな食物連鎖が行われているのだろう。
仕掛けもアイデアもとても良い。それでも、やはり興味が沸かない。
アクアリウム・ショップ。
アシカのぬいぐるみにも、クラゲのマシュマロにも触手は伸びず、完全スルー。
最後、イルカのショー。
日頃、写メだけでは心もとなく感じていた撮影機材、
昨日、家の中から偶然発掘されたデジカメを持参。
何年も前に買いほぼ未使用のまま消息を絶っていた。
ちょうどいい機会なので練習に充てる。
イルカがジャンプするシーンと車椅子席とを一つのフレームに収めるのだ。
失敗を繰り返してきたあと、何度目かのシャッターチャンス、連写機能を駆使して、捉えた感触を得る。
あとは出来栄えが問題。
WEBサイトに掲載できる代物かどうか。
だが、、保存されてる画像、連写しまくったせいで膨大な量。
使い慣れないデジカメ、しかも同じような画ばかり。
再生の順番がどうなってるのか、OKテイクがどこに埋もれてるのか、皆目見当もつかない。
そうこうしてるうちに、ショーが終了。
観客が退場してる中、その場にとどまり、デジカメのデータをスクロールし続ける車椅子の男。
ひょっとして・・・、
人々の目には、イルカショーの余韻に浸ってる風に映ってるのだろうか。




