色とりどりの機体が並ぶ駐機場。その中の選ばれし一機がブリッジから切り離される。
ゆっくりとした足取りで誘導路のかなたへ消え去り、
今度はこちら向きになって、滑走路の奥に姿を現す。
呼吸を整えるため一瞬だけ静止し、
次の瞬間には加速を始める。
滑るような助走、ピークに達すると自然な踏み切りで宙に舞う。
自由な弧を描きながら吸い込まれてゆく先は高い空、雲の陰に隠れてしまうのを見届けてから展望デッキを後にする。
オフピークの成田空港。
チェックインカウンターの中にしても、搭乗ゲートに向かう乗客にしても、ターミナルの中はゆっくり時間が動いている。
バリアフリー調査にあわせて、今日はかねてから抱え続けてきた疑問の解決を試みる。
国内・海外キャリア数社をピックアップ、カウンターへ赴き、
スタッフの方に聞いてみる。
結論から言うと、答えはYES。割に確信を持って。
何でも車椅子ユーザーの単身搭乗は日常的なことだという。
手順としては、
①チェックインは早めに済ませる。(航空会社や便によって出発の30分~1時間前)
②搭乗ゲート内で機内用の車椅子に乗り換える。(必要に応じてスタッフのサポートが受けられる)
③座席に乗り移る。(同上)
④到着したら③→②の逆の手順。
※LCCの手順は少し違ったり、いくつかの制約があったりする。
以上。
自前の車椅子は、ゲートから直接飛行機の格納庫へ運ばれるので、どっか別の便に紛れ込む事故はないという。
どこの航空会社も判で押したような回答、きっちり手順が定められてる分だけ安心感はある。
で、そういう話を聞くと、旅心がうずき出す。
だからと言って、調査のエリアを広げるという訳ではないけど。
