
今回の行き先はみちのく、福島。
新型新幹線E6系に乗って。
レール幅は1m43cm5mm、国際規格の奥の細道。
この新型、秋田へ行くミニ新幹線としても
使われるので、車両の幅は狭い。
客室内も座席は2列+2列の並び。
でも、車椅子トイレはフル規格のE2系なんかと比べてもはるかに広い。
デッキの通路をカーブさせることで、トイレのスペースを確保しているのだ。
こういう技術革新が人知れず行われていることには頭が下がる。
そしてもう一つ、福島で楽しみにしていたことがある。
福島競馬場の見学。
開催中ではないが、週末なので場外馬券が発売されている。
恐らくガラガラの競馬場、バリアフリー調査にも、綺麗なターフを眺めるにも都合が良い。
事前の調べではバスで10分程、便数も1時間に何本かは出ている。
駅前調査を終え、準備万端バスロータリーへ。
しかし、バスを見た瞬間、嫌な予感。
車椅子を乗せられるノンステップ型ではない。
運転手に聞くと、福島ではほとんどのバスが
高床でステップのある旧式だという。
仕方がない、諦めよう。
それにしてもこんなバス、東京ではもう何年も前に絶滅しているのに・・・。
引き返そうとしたとき、バスの中から2人の男が降りてくる。
「どごまで行ぐの?」
「競馬場だったんすけど・・・」
「俺らも競馬場だ」
確かに手には丸められた新聞。
「俺らが乗っけでやっからよ」
捨てる神あれば拾う神ありだ・・・
しかし・・・
「ありがとうございます、でも、またにします」
「な~に、遠慮すっことね~べ、2人いれば簡単に上げられっべ」
「行ってしまうと、帰ってこられなくなるんで・・・」
「最終レースが終わったら、また乗っけるがらよ~」
「あ~、1・2時間で帰えるんですよ。観光できただけなんで・・・、ありがとうございます」
「あ~、そっか~、んだらな~」
2人はバスに戻っていった。
バリアフリー・・・、
技術革新が進む裏側で地域格差は広がってゆく。
でも、それはインフラの話。
少なくてもこの地には、まだまだそれを埋めるだけのオールドスクールな日本が残っているようだ。
バリアフリーマップに載せることが難しいたぐいの話だけど。