Trip-87 福島 |   バリアフリーマップをつくる旅
  バリアフリーマップをつくる旅 今回の行き先はみちのく、福島。

新型新幹線E6系に乗って。


レール幅は1m43cm5mm、国際規格の奥の細道。



この新型、秋田へ行くミニ新幹線としても

使われるので、車両の幅は狭い。

客室内も座席は2列+2列の並び。


でも、車椅子トイレはフル規格のE2系なんかと比べてもはるかに広い。


デッキの通路をカーブさせることで、トイレのスペースを確保しているのだ。


こういう技術革新が人知れず行われていることには頭が下がる。



そしてもう一つ、福島で楽しみにしていたことがある。


福島競馬場の見学。


開催中ではないが、週末なので場外馬券が発売されている。


恐らくガラガラの競馬場、バリアフリー調査にも、綺麗なターフを眺めるにも都合が良い。


事前の調べではバスで10分程、便数も1時間に何本かは出ている。




  バリアフリーマップをつくる旅 駅前調査を終え、準備万端バスロータリーへ。


しかし、バスを見た瞬間、嫌な予感。


車椅子を乗せられるノンステップ型ではない。


運転手に聞くと、福島ではほとんどのバスが


高床でステップのある旧式だという。



仕方がない、諦めよう。


それにしてもこんなバス、東京ではもう何年も前に絶滅しているのに・・・。


引き返そうとしたとき、バスの中から2人の男が降りてくる。


「どごまで行ぐの?」


「競馬場だったんすけど・・・」


「俺らも競馬場だ」


確かに手には丸められた新聞。


「俺らが乗っけでやっからよ」


捨てる神あれば拾う神ありだ・・・


しかし・・・


「ありがとうございます、でも、またにします」


「な~に、遠慮すっことね~べ、2人いれば簡単に上げられっべ」


「行ってしまうと、帰ってこられなくなるんで・・・」

「最終レースが終わったら、また乗っけるがらよ~」


「あ~、1・2時間で帰えるんですよ。観光できただけなんで・・・、ありがとうございます」


「あ~、そっか~、んだらな~」


2人はバスに戻っていった。



バリアフリー・・・、


技術革新が進む裏側で地域格差は広がってゆく。


でも、それはインフラの話。


少なくてもこの地には、まだまだそれを埋めるだけのオールドスクールな日本が残っているようだ。


バリアフリーマップに載せることが難しいたぐいの話だけど。