バリアフリーマップをつくる旅 -3ページ目

参道の下り坂は250m進んだところで突然おわった。

一転、その先は、ひたすら上り坂。


玉砂利は相変わらず敷き詰められていて漕ぎにくくはあったが、幸いなことに勾配は半分ほどに緩く造られていた。


いつもなら「上りがあるんなら、わざわざ下らせんなよ」と毒づきたくなるところだが、今日に限っては救われた気がする。



  バリアフリーマップをつくる旅 そのまま参道をを500m進んだ所で、ようやく境内。


立派な門をくぐると、塀に囲まれた広い敷地


正面には更に立派な本殿が迎え入れてくれる。


その手前では結婚行列、ゆっくりと横切ってゆく。


参列者やら観光客やらは脇を囲んで祝福やら見学やら。


おー、ビューティフル・ジャパン!


間違いなく、これまで見た寺社の中では、ナンバー・ワンの絢爛豪華さ。


ゆるぎのない和テイスト、これなら外国人観光客にだって分かりやすい。



でもでも、

宗教的系譜がどうなってるかとか、国の関与がどれほどなのかとか、他の神社に比べて寄付の収集力がどうなのかとか、


詳しいことは分からないし、今のところ興味もない。


ただ、一つだけはっきりと感じたこと。

それは、

これまでインディーズ・バンドのライブしか観たことがない。

なのに今日は、いきなりエグザイルのコンサートに連れてこられた。

そんな気分。


しばらくはここへ来る機会もないだろう。

なので、あるべきはずの「急」は現時点では未定。

もちろん、「Q」も。

逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

何度も自分に言い聞かせてから車椅子を発進させる。



原宿駅で山手線を降り、大きな鳥居までたどり着いたところで、虚無を覗き込む。
  バリアフリーマップをつくる旅
まっすぐに伸びる参道、延々と続く下り坂。

行き交うのは何百もの人々。


網膜に映るものは同じであっても、


感じ取る思いは誰一人同じではない。


しかし・・・、


この景色を見て恐怖と戦ってる者が果たしているのだろうか?



坂自体は決して急ではない。


人によっては坂であることを意識しないかもしれない。

だが、車椅子で一度この坂を下りてしまったら、自力では登って来られない。

微妙だけど厄介な勾配、それを覆う玉砂利が車椅子の足を止めてしまうから、距離があまりにも長すぎるから。


明治神宮の参道は、原宿口から入ると、本殿を経て、参宮橋口へ抜けられる。

事前のGoogle Map調べではその距離1.2~1.5km。

車で周辺を走ることはあっても、どっちの口が標高的に高いかはよく分からない。

しかも森に囲まれた広大な宮内、中がどんな地形になっているかなんて、皆目見当もつかない。

ただ、今見えているのは、底の見えない下り坂。


やはり行くしかない。


そのためにここへ来たのだ。


いつだってリスクはついて来る。


それがバリアフリーマップを作る旅。


ゆっくりと車輪を前へ転がし、終わりのない坂を下ってゆく。


つづく。

  バリアフリーマップをつくる旅 三嶋大社。


ずーっと昔、ここが伊豆の国と呼ばれてた頃から


国で一番の神社だったというビッグネーム。


平治の乱に敗れ、京から流れついた源頼朝さんも


通い詰めてはリベンジを誓っていたという。



時計の針がぐるぐる回って現代の世、初詣に、七五三に、厄除けに、参拝客がわんさか押し寄せる。


今日はいにしえから、パワースポット愛好者にとって大人気な三嶋大社をバリアフリー調査。



広い境内、一面に敷かれた玉砂利、綺麗なのは良いが、車椅子にはちょっとキツイ。


あちこちで深い玉砂利にタイヤが埋もれてスタックするわ、助走をつけられず急なスロープ途中でストップするわ。


ホント、漕ぐには超絶パワーのいるスポット。


でも本殿、階段に阻まれ賽銭箱まで上がることはできないが、屋根のカーブや軒下の彫刻はお見事。


枯れ果ててたパワーの補充に成功。


せっかくなので、玉砂利の少ないところを見つけながらセーブモードで帰路へつく。


  バリアフリーマップをつくる旅
東京行きの東海道線、

車窓からの相模湾、

どこなく冬の海色。


電車での旅も終いの時期かな。


ぼちぼち。




おまけ。





  バリアフリーマップをつくる旅


久々のゆるカワ。