6月9日は当地祝日だったので3連休に1日有休をくっつけてシャモニーにハイキングに出かけた時の記録。
今回、8日にシャモニー山岳協会の日帰り雪山コースを受講することはだいぶ前に決めていたんだけど7日に何をするかは最後の最後まで迷った。
本当は山岳協会のコースをもう一つ受けようかと思っていたけど、私のクライミング経験(ほぼ無)では難しいと言われたので断念。それならガイドレスで一人で夏山ハイキングを楽しもうかと思ったけど、シャモニーから日帰りでハイキングできるコースは色々あるようだけど興味あったコースはどれも時間がかかる。
8日のコースに向けて7日は午後に町でピッケルを購入したい(去年のモンテペルディドの帰りにAVEで没収されたので。。。)ので、できれば半日くらいでさくっと帰ってこられるコースが良い。
というわけで最後まで迷った末、ラックブラン(ブラン湖)を目的地に選んだ。
最後の最後に決めたため、ろくな下調べもせず、ヤマナメおじさんに怒られそうな準備不足のまま前日になり、ようやくフレジェールのゴンドラの情報を調べたら、7日からオープンという情報を知った。
一日早かったら危なかった。。。
6月前半に行こうと思っている人はウェブサイトでオープン期間を確認したほうが良い。
事前に見た数年前の旅行記で6月時点で結構残雪があるようだったので、アイゼンとチェンスパはとりあえず持っていくことにした。
シャモニーの街からは1番か2番のバスでゴンドラ乗り場(Les Praz)まで行ける。
7日当日はあいにくこの天気だった。天気予報は小雨時々晴れ。
フレジェールのゴンドラ乗り場に着いた時はこれ。
眺望はあんまり期待できないかもしれない。。。
8時過ぎに乗り場に到着し、運行開始時間の8時半までぽつんと誰もいないゴンドラ乗り場で待つ。
雨だからかもしれないけど、ほんとに今日からオープンなのか、と疑ってしまいそうなほどの人気のなさ。
8時半になってもドアが開かないなぁと思ってうろうろしていたら、ようやく1人、アメリカ人っぽい超軽装の若者がやってきた。
「開いてないの?」
「8時半からのはずだからもうすぐ開くと思うんだけどね」
と話してたら中から係員の人が出てきて入り口を開けてくれた。
この時点で乗客は若者と私の2人のみ。
ここでちょっと吃驚したのは、窓口の人の一人は日本人だった。
見た瞬間なんとなく日本人っぽいな、と思い、海外で日本人同士が出会った時によくある(…日本人かな?)とお互いを伺う一瞬の間の後思い切って「往復1枚ください」と日本語で言ったら「フレジェールまでですか?」と日本語で返ってきた。
「どちらまで行かれますか?」
「ラックブランまで行こうと思っています」
「道中はまだ結構雪があるようですけど大丈夫ですか?」
「一応アイゼン持ってきてます(後チェーンスパイクもある)」
と日本語でやり取りしてからフレジェールまでのチケットを貰った。
シャモニー在住なんだなぁ。。。ちょっと羨ましい。年中登り放題じゃないか。。。
貸し切りのゴンドラ
フレジェール駅で降りたら景色はこれ。
そりゃ人もいませんわ。。。
ここから先進もうかめちゃめちゃ迷った。
何せ
・初めて行く場所
・日本にいたときみたいにYamapでコースや他の人の軌跡をダウンロードすることもできない
・標識に沿っていけば迷うようなところはないと事前の下調べで見たけど道が雪に埋もれていた場合は迷子になるリスクがある
・雨で眺望があんまり期待できそうにない
という4重苦。
うーんうーんと悩んだけど、数分悩んでるうちにちょっと視界が良くなってきた。
せっかく来たんだし、一応Yamapはコースは表示されないけど地図は使えるし、迷ったら速攻引き返そうと決心して身支度して出発。
アメリカ人の若者は恐らく一個上のアンデックスまでリフトで上がったのか、影も形も見えなかった。
一応1時間45分でラックブランにつくらしい。
この合羽を着ている人達はゴンドラ会社の関係者なのかそれともラックブランの山小屋から降りてきた人達なのか不明。
この辺りは少なくとも残雪で道を見失いロストするような心配はしなくて良さそう。
道中、何回か小川を超える所があった。
後ろを振り返ったけど誰もいない。。。勿論前方にも誰もいない。
最高や。
眺望もちょっと出てきたし。
少し行ったら池塘みたいな所に出た。これ天気よかったら最高にきれいなんだろうなと思いながら進む。
小雨が降ったりやんだりの天気だけど眺望は時々霧が晴れてくれてきれいな景色が眺められるし、誰もいない所を一人でのんびり歩くのは最高に気持ちよかった。
この辺りからちょっと人とすれ違い出す。この人達はラックブランの山小屋に泊まった人達なのだろうか、と思ったけど、後からたどり着いたラックブランの山小屋はまだ営業していないようにも見えた(帰国してから調べたら7日がちょうど営業開始日だった)のでこの人達はどこから来たのか不明。。。
しばらくして所々残雪が出てき始めたけどまだ何もつけなくても問題なさそう。
しばらくしてまた池。
ここの脇を登っていたら、上から朝駅で一緒だったアメリカ人の若者が下りてきて目が飛び出そうになった。
「もうラックブランに行ってきたの?すごく早いんだね」
「ちょっと途中走ったりしたからね。ラックブランまで後ちょっとだよ。小屋でホットココアが飲める」
と会話を交わして分かれた。
フレジェールとアンデックスからラックブランまではほぼほぼ同じ所要時間らしいのに、私がひいこら言いながら登ってる間にこの人はラックブランを経由して小屋でお茶までしばいて降りてきたのか。。。すご。
足もとたぶん普通のスポーツシューズ、短パン、というヤマナメおじさんが憤死しそうな超軽装に見えたけど、もしかしてあの小さなバッグの中にはチェンスパとか色々詰め込まれていたんだろうか。。。それとも超上級者だからそんなものは必要ないのか。。。
自分のヘタレさに思いを馳せながら一人登山を継続する。
若者と別れてしばらく登った辺りから結構な残雪が出てくる。
まぁ登りだし何もつけなくてもいけるか、とゆっくり足もとを見ながら進んでたら、視界の端にちら、とデカい物体が映って、あれ?後続の人かな、と思って振り向いた。
なんか生き物がいるー!
しかも全然逃げないー!
そしてめっちゃポーズ取ってくれるー(気のせい)!
かっこよ。。。
これはもしかしなくても、以前の下調べで見た、アイベックス、という奴なのではなかろうか。
誰もいないのをいいことに一人大興奮しながらアイベックスの写真を撮りまくった。
名残惜しかったけど天気も悪くなってきたので何度も振り返りながら先へ進む。
アイベックスと出会ったところからラックブランまではすぐだった。駅を出発してから1時間半で到着。
ラックブランの手前は結構な残雪で、ここは私は個人的にはチェンスパもってきて良かったなと思った。
肝心のラックブラン。
私の撮る角度が悪いせいか単に写真の腕が悪いせいか天気のせいなのか。。。なんか思てたんと違う。。。
「ん?ん?」と思いながら写真を撮ってるうちに結構な雨が降り出したので小屋に避難。
小屋は営業前の雰囲気を醸し出してたので大丈夫かな、と思いつつ入り口からそっと覗いて「飲み物注文しても良いですか?」
といったら中に案内してくれた。
超営業前の雰囲気。
中にいたのはスタッフさん達っぽい雰囲気で「ここ座って」「どこから来たの?」と非常にフレンドリーだった。
外は雨のせいか結構肌寒かったのでココアで人心地ついた後、意を決して出発。
この辺りが一番視界悪かった。チェンスパを装着。
視界が悪かったせいか、ここで結構迷ってしまい、下りにかかる入り口が見つけられずうろうろした。
かなりの傾斜の所に出てしまい、絶対ここじゃないよな、と最後はYamapを見ながら登山道に復帰。
上の軌跡でまっすぐの所が行き、帰りは視界が悪く来た道を逸れてだいぶ下側をさまよっている。
チェンスパつけてなかったらあの変な傾斜の所で滑り落ちてた気もするので、もってきてよかった。
この一週間後にラックブラン付近でハイカーが骨折して救助された、というニュースも見たので特に残雪期は装備は「念のため」で準備しておいたほうが良さそう。
天気は相変わらず小雨が降ったりやんだりだけど青空も見えてきた。
帰りは結構な人数とすれ違った。皆天気の回復を待って遅め出発にしたのかもしれない。
山行時間は合計3時間。
天気はあんまりよくなかったけど1人でのんびり景色を楽しめたしアイベックスにも出会えたし最高の山行で大満足して下山。
降りてきたら丁度12時だったのか教会の鐘が鳴っていた。
あんな近くでアイベックスを見られたのほんとにラッキーだった。
これだけでも今回シャモニーに来たかいがあったな、と思いながらバスでシャモニーに帰還。









































































































