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海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

前回から随分日が空いてしまった。
スペインの山行記録を書こうと思いつつも、書こうとすると、やっぱり「う、頭が。。。」みたいな状態になる、ということを繰り返して今に至る。
 
そして山以外に自分の生活に何かがあるかというと何にもないので、書くこともなかった。。。という言い訳をしつつ、リハビリがてらの日記。
 
今年は秘書さん曰くありえないくらい雨の多い春(ほぼ冬)だったけど、今週末は久しぶりに天気が良かった。
全く雨の降らない日が2日以上連続したのは数か月ぶりなんじゃなかろうか。
4連休だったのでどこか行こうかと思いつつ、結局どこにも行かずに、代わりに、なかなか行けてなかった買い物に行くことにした。

 
向かったのは、Senteurs d'Ailleursというお店。
ここはなんと言ったらいいのか、ソニプラ高級版、みたいな(ソニプラごめん)、香水やコスメの総合ショップみたいな所。
 
香水とそのほかコスメで店舗の入り口が分かれていて、最初は間違えて香水の方に入ってしまったけど、パリでしか買えないと思っていたメゾンフランシスクルジャンを発見できたのは良かった。アクアウニヴェルサリスがないと生きていけないのでパリまで買い出しに行かなきゃいけないかと思っていたけど、今度からここで調達しよう。
 
で、今日の本目的、コスメ売り場の方に向かってみた。
お目当てはこれ。
Leonor Greylのシャンプー。
 
初めてパリに住んだときに吃驚したのは、日本から持ってきたシャンプーが泡立たず、髪の毛がぎっしぎしになることだった。
色々日本人の人の話を聞いていると、どうやら、日本の軟水と違ってヨーロッパは硬水なのが原因とのこと。
当時の先輩からは、こちらに住んでる間はこちらのシャンプーを使ったほうがいい、と言われて以来そうしていた。
 
今回この街に来て、適当にスーパーで買ったシャンプーとトリートメントを使っていたけど、どうにも髪がかさついている気がしていたので、シャンプーがなくなったこのタイミングでもう少しいいものに切り替えてみようかな、と思った次第。
 
気になっていたシャンプー、上の写真の真ん中のシャンプワンレヴィうんたらと右のレラバン(以下略)を出してもらう。
真ん中のが一応、ここの一番高級なシャンプーだけど、右のレラヴァンもちょっと気になっていた。
事前にネットでリサーチしたときのレラヴァンの説明曰く、
 
「シャンプーよりマイルドで毎日のご使用に」
 
…シャンプーって毎日するもんなんじゃないの?
 
というのはたぶん多くの日本人が抱く疑問なんだけど、どうやらこっちの人は毎日髪の毛を洗わないらしい。
こちらでお世話になっている美容師さん(日本人)曰く、こっちの人で1週間くらい髪の毛を洗わないお客さんとか結構いるそう。でもそうすると頭皮の汚れが結構溜まっているんですよねぇ、と言っていた。
確かにこちらで電車とか乗っていると、失礼ながら、その髪何日洗ってませんか?みたいなべたっとした髪の人を結構見かける。
こっちの人は浴びるように香水振りかけるので匂いは気にならないけど(但し香水で鼻が死ぬ)。
 
日本人からすると一週間髪洗わないとかとても信じがたい。
この際だから現地人のスペシャリストに意見を仰ごう、と思って店員さんに、
 
「毎日洗うんだったらレラヴァンの方がいいんですかね?」(英語)と聞いてみたところ、
 
「髪の毛を毎日なんて洗っちゃだめですよ。dehydorateして髪にとってもよくない」
 
とめちゃめちゃ真顔で力説された。
 
えーやっぱそうなのか。。。どれくらいの頻度で洗うのがいいんだろう。
 
「せめて2日に1回、できれば3日に1回ですね。毎日はだめです」
 
と再び力説。
 
そうなんだ。。。
 
確かにこちらはめちゃめちゃ乾燥してて、この冬なんか足首に乾燥?のせいなのか謎の湿疹ができたりしてたんだけど、でも乾燥とか硬水とかは別として、排気ガスとか煙草の煙とかそのほか諸々に一日晒された髪を洗わずに枕にくっつけるとか個人的にマジで無理。
 
と悩んだ結果、シャンプワンヴィタとレラヴァン両方買うことにした。
基本レラヴァンで3日置きにヴィタを挟んでみることにする。意味があるのかはわからないけど。。。
 
コンディショナーを買って終わりにしようと思ってたけど、店員さんに薦められて写真の左にあるセラムうんたらも買ってみることにした。
店員さん曰く、紫外線から髪を守ってくれるらしい(日本語のレオノールグレイユのウェブサイトにはそんな効能は書いていなかったけど。。。)
 
短髪だから普段あんまり気にならないけど、硬水+乾燥+最近の目がしょぼしょぼするくらいの強い紫外線でだいぶ髪がやられている気がするので、これで何とかごまかせることを祈りつつ、今日から実験開始してみようと思う。
 
実は2週間前くらいにスペインのモンテ・ペルディドに行って来た(頂上には達せず取りつきまで)。
 
でも今の今まで一言も書く気になれなかったのは、帰ってきて3日後には今度は仕事でスペインに行ったりとちょっと仕事が忙しかった、というのもあるけど、なんか、なんというか、今回の旅はとっても疲れてしまったのが理由。
 
普段の運動不足がたたって肉体的に疲れたというのもあるけど、精神的な疲労度が半端なかった。
後、旅の最後に大変ショックな事があって、それが一番この旅を思い出したくない理由だったかもしれない。
 
でも、結局取りつきから見上げただけに終わったモンテペルディドも、初日に泊まったゴリッツ小屋も大変良かったので、せっかくだから記録を残しておこう、と思い改めた。
というわけでネガティブな事多めになってしまうかもしれないけど、できるだけ正直に残しておこうと思う。
 
今回の目的地はスペインのモンテペルディド(Monte Perdido)。
フランス語ではモンペルデュ(Mont Perdu)。
ピレネー山脈の中の、スペインとフランスの国境にある、ピレネー山脈で3番目に高い山。
 
Montは「山」、Perduは「失われた」という意味なので、直訳すると「失われた山」。
ウィキペディア先生によると、フランス側からはピークが見えないからそういう名前になったそうだけど、ではスペイン語でも「失われた山」なのはどういう理由なんだろう。ワカラン。
 
今回の旅はまたExpore-Shareで見つけた。
例によって「冬」「ヨーロッパ」で検索して出てきた少ない候補のうちの一つで、1月のスロバキアのガイドを申し込むのとほぼ同時に申しこんでいた。
 
コースは二日間。
必要体力レベルは"Fit"というのが何なのかよくわからなかったけど、skill levelはinteremediateとそんなに難しくなさそう。
ガイドに自分の山行経験(最後の雪山経験は23年5月、最後の山行経験は23年8月、9月以降登山をしていない)を伝えてこのコースに適していると思うか、と聞いたところ、「大丈夫と思うよ。体力minimumあれば技術は必要ない」と返ってきたので、一応申し込んだものの、その後詳細なコースタイムを聞いてちょっと後悔した。
 
ガイド曰く、1日目の行動時間は4時間半。ゴリッツ小屋宿泊。
2日目はゴリッツ小屋からモンテペルディド山頂まで北壁から登り、一般ルートから小屋に戻り、小屋からオルデサ渓谷駐車場まで戻る。コースタイム12時間。
 
1日目はまだ問題ないとして2日目の行動時間があまりに長すぎてちょっと不安になった。
 
ちなみに「モンテペルディド北壁」についてどんなルートなのか全く知らなかったので、ちょっと調べてみた。
 
この人の動画がルートや角度などは恐らく一番詳しい気がする。言ってることは全くわからないけど。
 
これはソロで登ったっぽい人の記録。
 
恐らく、結構クライミング的になるところが2か所ある。
最初、30~45度の雪壁を登り、その後雪原をトラバースして、最後に結構な斜度(~60℃)の雪岩ミックスの壁を登ってから稜線を歩いて山頂にたどり着く。
これは一人で行くのは結構勇気がいる気がする。
 
ちなみにこの北壁ルートの料金は750ユーロで、一般ルートからだと350ユーロ。だいぶ違う。
2日目の行程のあまりの長さにちょっとビビったものの、でもせっかくスペインまで行くのだから北壁ルートにしよう、と思って北壁ルートを申し込んだ。
 
 

3日目の記録でも少し書いたけど、これまでモンブラン三山縦走ルートの記録を読んだ際は、エギーユデュミディ展望台からのリッジ歩きが一番怖かった、と書いている人が結構いた。

シャモニーから帰ってきて以来三山縦走ルートの記録動画を幾つか見ているけど、動画でも結構怖そうにみえる。

 

ただ、今回自分が行った時は、途中までロープが設置されていた。

下の写真で右端から中央に向かって伸びているのがそれ。

すれ違いしやすくするためなのか、途中で二手に分かれているところもある。

 

ガイドさんには、片手は必ずロープをつかんで降りるように言われた。

 

少なくとも1年前までの複数のモンブラン登山動画ではこの手すりというかロープは登場していないように見える。

(違ってたらすみません)

これが、冬の間だけ設置されているのか、それとも事故防止のために最近になって設置されたものなのかはわからない。

 

結構細いところもあり、すれ違いには苦労する。

帰りに登っている時、上から降りてくるスキーヤーをよけようとして谷側に一歩踏み出したら足もとがちょっと崩れたけど、片手はロープをつかんでいたので特にひやりとはしなかった。

ロープがあるとなしとではだいぶ安心感が違う。

 

このロープが夏もあるのか。。。今年の夏、また来たいと思っているので、あると嬉しいんだけど果たしてどうなんだろう。

 

 

今回、シャモニーガイド協会主催の雪山教室3日間のコースに参加してどうだったか、と問われると、参加して良かった、と思う。

ただ、満足度100点中の100か、と問われると、何というか、一言で表現するのが難しい。

 

 

①言語面でのストレスが大きかった

 

難しい、と感じる一番大きな原因は、やはり言語面でのストレス。

英語コースだと思ってたら英語コースじゃなかった件。

ただ、これに関しては完全に私が悪くて、ガイド協会もガイドBも何にも悪くない。

 

まず、私は今回、「英語によるコース」だと思って参加したけど、1日目に帰ってコース概要をよく読み返してみたら「IFMGA English speaking mountain guiding service」と書いてあった。

要するに「ガイドが英語を喋れます」というだけで、「英語によるコース」とは一言も書いてない。

「英語コース」だと思ってたのは私の勝手な思い込み。

ガイドAもある程度英語は喋れたし、ガイドBはアメリカ人なので当然英語が母語。

なのでコース概要は何にも間違っていない。

 

次にコース説明がフランス語中心だったのは私以外の参加者が全員フランス語が喋れたからなので、ガイドがマジョリティに合わせるのも当然だろう。

あと、「フランス語わかる?」と聞かれて「ほぼ無理」と答えたのも悪かった。「ほぼ」の定義は人によってそれぞれだから。

私は「無理。一言もわからない」と答えておくべきだった。

 

英語による登山用語も触れるのは初めてなので全部理解できたかは怪しいけど、フランス語だと今喋っているのが地名なのか知らない単語なのかすらおぼつかないので、自分がこれからどういうルートを行くのかすらわからない、ガイドの指示すら聞き取れない、というのは激しくストレスだった。

一応頑張って聞き取ろうと神経を集中させるんだけど、そうすることでエネルギーを使うから、途中からは放棄してしまった。

 

でも、これも私が悪い。

私はもっと、「英語でも説明して」と要求すべきだった。

(私一人だけのために英語で説明を繰り返すのは皆の時間を無駄にしてしまう)などとチキンなことを思って黙るのではなく、「フランス語で言ったことを全て英語で復唱して」と最初からいうべきだった。

 

何故なら、私は他の参加者と同じ料金を払って参加しているのだからその権利がある。

あと、もし私が説明がわからないせいで事故ったりすればそれは他の参加者の迷惑にもなるんだから、むしろ英語での完全な説明を要求すべきだった。

 

だからこれは、勝手にチキってそれをせず、勝手にストレスを溜め込んでいた私が悪い。

 

②技術面でのニーズが合わなかった

 

これも別にシャモニーガイド協会もガイドABも全く悪くなく、単なる需給のミスマッチだと思うんだけど、「アイゼンとピッケル経験有」という参加者条件から想定していたよりは個人的な印象としてはちょっと易しかった。

 

スクリューの使い方とかカムの使い方とかは今回初体験だったので新鮮だったけど、1日目のアイスクライミング講習とかは冬に赤岳鉱泉で何度もやったしな、という個人的な感想。

 

後、自分にとっては使わない技術もあった。

2人で登る時の確保のためのロープの岩へのかけ方とかは2日目、3日目に色々教えてくれたけど、これは一人で登りたい私にとっては正直興味なかった。

 

もう一つ、少し残念だったのは、1日目のアイスクライミングやアイゼンの使い方の講習の時はさすがに色々足の置き方とか指導されたけど、2日目、3日目のコースの時はそれがなかった。

これはガイドさんの性質にもよるんだろうけど。

 

私は日本の雪山教室はミ〇〇ツ登山教室しか知らないけど、ここはいつ行っても、色々と細かく見てくれて指導してくれる印象がある。

赤岳鉱泉のアイスクライミング講習の時だけじゃなくて、2日目の実践山行の時も、足の置き方、アイゼンの爪の入れ方、少しでも楽な登り方、ピッケルの使い方など細かく声掛けしてくれる。

教え方がスパルタだ、という印象を持つ人もいるようだけど、私は特にそう思ったことはない。

教えてもらう立場なのだから多少厳しく言われようが当たり前だと思っているし、生死にかかわることなのでむしろ厳しく細かく色々教えてもらいたい。

 

今回、例えば2日目は雪が結構崩れやすくてエリックは登るのに難儀していたけど、おそらくミ〇ヤツ登山教室なら雪の蹴りこみ方とか指導してくれたんじゃないかな、と勝手に思ったりしていた。

 

あと、3日目のリッジ歩きが終わった後にガイドBや他の組に、歩き方がstableだった、と褒めてもらえたけど、これはミ〇〇ツで色々教えてもらってたことが活きたのかな、と思うし、ヨーロッパの山だからといって何かそこまで日本と違う特別な技術が必要な訳でもないのかもしれない、とちょっと自信にもなった。

(但し体力はゴミカス)

 

 

③ルートは最高だった

①、②もありつつ、でも今回参加してよかったな、と思うのはやっぱりこれが大きい。

特に2日目と3日目。

エギーユ・デュ・トゥールとコスミックリッジ。

 

どちらも、3000m超まで一気にケーブルカーで上がり、200m弱降りて氷河を歩き200mくらい登るだけ。

(コスミックリッジ自体は100mも登らないと思う。)

 

私は塔ノ岳を登るときですらいつも頭痛がするくらいの頭痛持ちなんだけど、今回何にも薬を服用せずでも頭痛が全くなかったのは、ルートがいずれも短時間ということが大きかったように思う。

2日目最後のエギーユ・ドゥ・ミディ展望台への登りでへろったくらいで、他はそこまでしんどく息が切れるようなところはなかった。

 

どちらも展望は最初から最後まで最高of最高だったし、眺めとルートという意味では「山で最重要視するのは眺め。しんどいのは嫌いだけどたまーに3点支持で登ったりするところが出てくるような、ちょっとわくわくする雪山登山がしたい」という自分のニーズに最高に合致するルートだった。

 

 

④総括

以上、今回色々書いたけど、参加して良かった。

もしシャモニーで冬の雪山教室を考えている人がいたらこれはぜひお薦めしたいと思う。

 

で、人様には薦めながらこんなこと言うのもあれだけど、私は次はこのルート(エギーユドトゥールとコスミックリッジ)を一人で行こうと思う。

 

今回改めて思ったけど、やっぱりロープにつながれて他の人のペースに合わせながら行く登山が自分はほんとに無理だ。

こんなこと思うのは、大変親切だったエリックやガイドBには申し訳ないけど。

 

3日目、帰りのエギーユ・ミディに向けた登りでロープに対するストレスがピークになって「取っていい?」と言った後(当然却下された)、エリックは何度も「幾らゆっくりでもいいから。ゆっくり行こう」と言ってくれたけど、言われれば言われるほど申し訳なくて自分が情けなくてストレスがうなぎ上りだった。

常に他人のペースを気にしながら、他人にかける迷惑を気にしながら登るのはほんとに無理。

 

「一人は推奨しない」と言ってくれたガイドBには申し訳ないけど、今回の教室でどういうルートかわかったし、ルート的にはどちらも一人でも行けると思う(途中の氷河でクレバスに落ちるリスクを除けば)。

 

だから来年か、再来年になるかわからないけど、今度は冬はシャモニーで1週間くらい過ごして雪稜を登ったりして雪遊びしたりしに行こう。

 

また行きます、アルプス。

シャモニー雪山教室3日目・最終日。

この日も幸いめちゃめちゃいい天気で麓からモンブランが見えた。

 

この日は7時50分にエギーユ・デュ・ミディ(3842m)に行くケーブルカー駅前に集合。

 

時間のせいか、一般観光客よりは登山客かスキー客で大盛況。チケット場には既に列ができていた。

 

ガイドBがチケットを買ってくれて(コース代に入っている)、早速ケーブルカーで上に上がる。

 

吃驚したのは、この急斜面を歩いている人達がいたこと。

 

装備からしてスキーではなさそうだけど、上まで行くのか途中で岩登りするのか。。。謎だ。

 

展望台直前のこの岸壁とか、手前は完全に氷壁になってるっぽいけど。。。こんなところ登るとしたら怖いな。

 

展望台到着。左奥のモンブランがよくみえる。

 

景色がすんばらしい。

 

すぐに出発するかと思いきや、ここでお手洗いにいった後に展望台に行くことになった。

あ、samaya!!

samaya宣伝スペースの横のベンチに荷物を置いておいてエレベーターで展望台に出る。

 

展望台から見える景色はこんな感じ。

 

素晴らしい。。。

 

いよいよ外に出る。

 

モンブランに三山縦走ルートで登った人の記録を幾つか読んでて、ここの展望台直下のリッジ歩きが一番怖い、と書いている人が何人かいたけど、恐らく最近なのか?フィックスロープが設置されていて安心感があった。

 

安全なところまで降りてくる。

 

景色がすばら。。。

 

 

ここからスキーで去っていく人達もいたけど、我々はロープにつながれたまま氷河を歩いていく。

右端に見えるコスミック小屋が最終目的地ではあるけど、今日はこれを左側からぐるっと巻いてコスミックリッジ(3800m)に取りつきリッジ上を歩いてコスミック小屋に向かう。

…というのは後から経験してわかったことであり、この時はどこに行くのかよくわかってなかった(フランス語がわからないので)。

正面の氷壁はモンブラン三山縦走ルートの最初の山、モンブランタキュール。

 

コスミックリッジ基部に到着。たぶん40分も歩いていないような気がする。

 

人気のルートなのか後ろから続々他のツアーもきていた。

フランス語の説明を聞くのを放棄して周りの景色を堪能する。

 

ここからどれくらいかかる?と聞くと、1時間半から2時間、と言われた。

まぁそれならいけるか、とちょっと安心。

 

背中側にあるモンブランタキュールが恰好良くて何回も振り返ってしまった。

 

昨日のように往復するのかと思ってポールを1本基部に残置したら、ガイドBに「もう戻ってこないよ」と言われ最後尾にいたフランソワに持ってきてもらう羽目になった。

…きっとさっきその説明もしたんだろうな。

でもフランス語だとわからんのよね。つらい。

 

たぶん15分くらい登ったところで稜線上に到着。

今からあの小屋まで行くのか、とここでようやく理解。

 

やっぱモンブランタキュール、恰好いいな。

この岩壁にべったり重く氷が張りついている感じ。

 

モンブランに行くとすればあれを登るのか。。それはちょっとやってみたいかも、と思いつつコスミックリッジ歩きスタート。

 

両サイドは切り立っている。

右に落ちれば大怪我くらいですみそうだけど、左側に落ちたら悪くするとシャモニーまで転がってって体は粉砕されるんじゃないか、という切り立ちっぷり。

 

左側はこれだからな。

 

でも雪がしっかりついているので、怖くはなかった。ちょっとした岩場の上り下りとかトラバースとかあってむしろ楽しい。

ロープでつながれているのがちょっと邪魔だったけど。。。

 

にしてもモンブラン方面恰好いいな。

 

途中でカムの使い方を講習したりロープの岩へのかけかたを講習してたりのゆっくりペースだった。

 

奥に見えるのがエギーユ・ミディ展望台。

 

めっちゃ綺麗。

 

人がありんこのようだ。

 

そしてモンブランタキュールが格好いいよ。しつこいけど。

 

 

超まったりゆっくりしながら岩雪ミックスのリッジ歩きを楽しみ、コスミック小屋到着。

面白いな、と思ったのはテラスの手すりを乗り越えて小屋に侵入すること。

 

一応侵入口(?)の部分だけ鉄板がはってあるので、アイゼンで床を傷つけないようにそこでアイゼン脱いだんだけど、ガイドさんはあんまりそこにはこだわってないようだった(いつかテラスが穴だらけになるのでは。。。)

小屋に入るときはアイゼンは勿論脱ぐ。

 

テラスから入るとすぐ食堂になっている。右奥がテラスにつながるドア。

 

そこをいったん通り抜けて用具置き場で用具を置く。靴も脱いでクロックスに。

ハーネスとかも全部取るように、壁に指示があった。

 

食堂に戻ってランチタイム。

 

私はヴィエノワ―ズコーヒーを注文した。さいこうやー。

生クリーム万歳。脂肪万歳。

 

おいしそうなタルト(巨大)も売ってたりした。

小屋のホームページをみたら2月半ばからオープンしたらしいので、一年中開いている、というわけではないらしい。

 

めっちゃ広々していて、2階のトイレ(男女共用)もきれいな水洗だったのにはびっくりした。

ただ、紙は流せないようで併設されているゴミ箱に捨てるよう張り紙がしてあったので、そういうのは万国の山小屋共通なのかもしれない。

後、ちょっと吃驚したのは普通にゴミ箱や灰皿もおいてあったこと。小屋の人大変ではないのだろうか。。。

 

コスミック小屋からの景色。

 

 

 

 

1時間程休憩して、また装備をつけて出発。

人がありんこのようだ(絶望)。

 

途中から来た道と同じところをひたすら歩いていく。

 

最後の斜面に取りつくときに自分でもわかるくらいにペースががた落ちして、前のエリックのロープを引っ張るようになってしまった。

もうあんまりにもロープ引っ張り過ぎて自分に腹が立つやら申し訳ないやらで、駄目だと我慢してたけどついにガイドBに「もうロープ取っていい?」と聞いてしまった。

 

そんなん言われてもガイドさんからすれば「いいよ」とはならない。

 

一度斜面を上がり切ったところで休憩し、Bが私とエリックの順番を入れ替える。

あそこまで登るの絶望しかない。

 

へろへろになって何度も足が止まりながら展望台帰着。

コスミックリッジの100倍この登りがつらかった。。。無理。

 

無事下山し、同じチームだったメンバーで近くのカフェで乾杯して終了。

モンブランビール、というらしい。

 

めっちゃ疲れたけどこのコスミックリッジ歩きは楽しかった。

ほぼずっと三点支持で這い登り続ける前日のエギーユ・ド・トゥールよりも個人的にはリッジを歩く時間の方が長いこっちのほうが好きだった。

雪の付き方にもよると思うけど、特に難しいところや危ないところはないように思ったし、来年の冬シャモニーに来るなら、今日と同じルートでコスミックリッジを一人で歩いてコスミック小屋でお茶して帰るのもありだな、と思った(帰りの登りが絶望だけど。)

 

3日間の雪山教室は、これで終了。

この日はシャモニーの和食屋さん、Satsukiでまぐろサーモン丼をお持ち帰りして食した。

疲れた体に米と魚と醤油が染みわたる。。。