スペインの山行記録も途中なのはわかっているけど、ニュースでパリのオリンピックが始まったと知ったので、これからパリに行こうかなーという日本人の人のためにちょっと書いておこうかな、と思った。
10日前、妹と姪っ子が遊びに来て一緒にパリに行った際に、妹が目の前でスリにすられそうになった、その時の手口。
パリの地下鉄はどこだから危ないとかどこだから安全、とかいうのは全くなく平等にみんな危ない(そして汚くて臭い)けど、中でも大き目のデパートがある当たりとか、1番線とか、特に多いなと思う。
この時は、妹がPrintempsで買い物をした後9番線のHavre CaumartinからLa Muetteにあるレストランにランチに行こうと地下鉄を待っていた。
地下鉄を待つ我ら姉妹の図(姪っ子は省略)。
他にも電車を待ってた乗客はまばらながらいた。
私が如何に図示が下手かわかる…というのはさておき、来た電車に乗り込もうとした時、妹の後ろに異常にくっついてくる若い金髪の女の人(下の図の赤丸)がいることに気づいた。
ん?と思って顔を見た瞬間、申し訳ないけど、ほんとに申し訳ないけど、あ、ロマだな、とわかった。
金髪だったのと服装が普通ぽかったから一瞬油断してたけど、顔つきが明らかにロマだ。
その時には既に扉が開いて人が下りてきてて妹も乗り込みかけてたので、「〇〇、後ろ気をつけて」とだけ妹に伝えるのが精いっぱいだった。
結構混んでいたので車内に入ろうとした妹がなかなか進めなくなっているな、と思うのと同時に、この妹の後ろにぴったりくっついていたロマが、妹と私の間にぐいぐい体を入れ込んできた。
このロマは左手(すなわち私側)に大きなバッグを持っていたので、私はそのバッグを押し付けられてちょっと妹に遅れを取る形になって焦った。
で、その瞬間前の妹が「What's your problem??」と大声を上げたので、あ、なんかやられたのか、とさらに焦った。
その時の状況を妹の話から再現した図が下。
妹が車内に乗ろうとしたところ、横入してきた女2人組(オレンジ色。恐らくグル)にふさがれて進めず、その時に後ろから最初のロマ(赤色)の手が伸びてきて、肩から掛けていたバッグに手を突っ込まれたとのこと。
私からは、最初のロマのどでかいバッグが邪魔になって妹の鞄に後ろから手を伸ばしていたところは見えなかった。
私が何とか車内に乗り込んだ時は、妹がバッグを抑えて赤色のロマをにらんでいる所だった(このロマは驚くことに普通に何食わぬ顔で乗車してきた。)
「鞄に手突っ込まれたんだけど」
という妹を他所にこの時私は姿が見えなかった姪っ子に何か危害が加えられてるんじゃないかと思って焦って「〇〇は?〇〇は?」と車内をきょろきょろしていたので、他のオレンジ色2人組がどこにいったのかまでは見ていない。
「ここにいるよ」と姪っ子が座席の隙間から出てきてほっとして振り返ったら赤色のロマはまだ立っていたけど、この時妹の傍にいた肝っ玉おかんみたいな黒人マダムが、
「何やってんのよあんた。降りなさい」
と赤色ロマに外を指さした。
で、それでもこの赤色はふてぶてしく降りなかったんだけど、そうしたら驚くべきことにこのマダムはロマの鞄をひっつかみ、最後は襟首をつかみ、外に引きずり出した。
マダム、まじで有難う。
…というやり取りが電車がついてドアが開いてみなが乗り込む1分弱の間に行われた。
ドアが閉まってからマダムが妹に「大丈夫?」と聞いてくれ、近くに座ってた兄ちゃんからは「鞄、閉じたほうがいいよ」と指摘された。
まじで皆さん有難う。そしてお騒がせしてすみません。
一応事前に妹に色々注意はしていたものの、今回のことは私も色々足りなかったなぁと思ってちょっと反省している。
4年住んでてスリのターゲットになったことはなかったので、今回一緒にいた人間がそのターゲットになったというのはちょっとショックだった。
自分なりに反省点を挙げるなら、以下の3点だろうか。
①スリが昔より結構進化していて一目でそれだとわからなかった
10年前は、駅のホームや通路をうろうろしている人を見ても、スリは一目でわかった。
何故なら、こういうのは本当に申し訳ないんだけど正直に言うと、髪色、肌の色、服装で、一目で「ロマ」の人だとわかったから。「そういう人」に気を付けていればよかった。
でも今回は、最初妹の後ろにくっついた人は挙動で初めて怪しいとわかったけど、特徴的だった髪色(黒かこげ茶)は金髪にそめてたし、服装も普通のちょっと貧しいパリジャンと同じような恰好で、くっつかれるまで気づけなかった。
②妹が明らかにアジア人観光客だった
これも私が悪いんだけど、もう妹が、バッチバチにきめたフルメイクと日本人しか着ないふわふわトップス、という、全身から「私はアジア人観光客です」というオーラが出ていた。
でもこれはこの日我々が一つ星レストランで食事をする予定で「一応小ぎれいな恰好しておいて」と私が言ったから私が悪い。
私はそう言ったからには責任もってタクシーを使うべきだった。地下鉄を使ったのは、パリのタクシーが嫌いだからできるだけ使いたくない、という個人的な事情があったからだけど、だとしたらウーバーを使うべきだった。
この点は妹たちに申し訳ないことをした、と思っている。
③妹の鞄が明らかにスリやすそうだった
これはもうちょっと妹に気を付けて欲しかった点ではあるけど、でも妹曰く他に鞄がなかったらしいからどうしようもない。
妹が持っていた鞄は、ショルダーストラップで腰辺りに鞄本体が来るタイプのもので、そのかばん本体も、3つの口があって一番真ん中の口だけがジップで閉じられるタイプ。つまり両外の口には手が突っ込み放題、というタイプ。
実際にスリ未遂にあった後、近くの兄ちゃんから「口は閉じたほうがいいよ」と指摘された(でも閉じられない。。。)ので、こういうタイプの鞄はとても危ない。
一応妹は大事なものは真ん中のジップ口の中に入れていたらしいけど、狙われやすいという点では良いことは何もない。
ちなみにこういうショルダーストラップはストラップの部分を切られたりすることもあるようなので、個人的にはお薦めしない。
久しぶりのパリはオリンピック前とは思えないくらいガラガラだったけど、今はどうなんだろう。
日本では考えられないくらい治安悪いので、この機会にパリに行くという人が嫌な思いしないことを祈る。





















