海と山、時々きもの -12ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

スペインの山行記録も途中なのはわかっているけど、ニュースでパリのオリンピックが始まったと知ったので、これからパリに行こうかなーという日本人の人のためにちょっと書いておこうかな、と思った。

 

10日前、妹と姪っ子が遊びに来て一緒にパリに行った際に、妹が目の前でスリにすられそうになった、その時の手口。

 

パリの地下鉄はどこだから危ないとかどこだから安全、とかいうのは全くなく平等にみんな危ない(そして汚くて臭い)けど、中でも大き目のデパートがある当たりとか、1番線とか、特に多いなと思う。

 

この時は、妹がPrintempsで買い物をした後9番線のHavre CaumartinからLa Muetteにあるレストランにランチに行こうと地下鉄を待っていた。

 

地下鉄を待つ我ら姉妹の図(姪っ子は省略)。

他にも電車を待ってた乗客はまばらながらいた。

私が如何に図示が下手かわかる…というのはさておき、来た電車に乗り込もうとした時、妹の後ろに異常にくっついてくる若い金髪の女の人(下の図の赤丸)がいることに気づいた。

ん?と思って顔を見た瞬間、申し訳ないけど、ほんとに申し訳ないけど、あ、ロマだな、とわかった。

金髪だったのと服装が普通ぽかったから一瞬油断してたけど、顔つきが明らかにロマだ。

 

その時には既に扉が開いて人が下りてきてて妹も乗り込みかけてたので、「〇〇、後ろ気をつけて」とだけ妹に伝えるのが精いっぱいだった。

 

結構混んでいたので車内に入ろうとした妹がなかなか進めなくなっているな、と思うのと同時に、この妹の後ろにぴったりくっついていたロマが、妹と私の間にぐいぐい体を入れ込んできた。

このロマは左手(すなわち私側)に大きなバッグを持っていたので、私はそのバッグを押し付けられてちょっと妹に遅れを取る形になって焦った。

 

で、その瞬間前の妹が「What's your problem??」と大声を上げたので、あ、なんかやられたのか、とさらに焦った。

 

その時の状況を妹の話から再現した図が下。

妹が車内に乗ろうとしたところ、横入してきた女2人組(オレンジ色。恐らくグル)にふさがれて進めず、その時に後ろから最初のロマ(赤色)の手が伸びてきて、肩から掛けていたバッグに手を突っ込まれたとのこと。

私からは、最初のロマのどでかいバッグが邪魔になって妹の鞄に後ろから手を伸ばしていたところは見えなかった。

 

私が何とか車内に乗り込んだ時は、妹がバッグを抑えて赤色のロマをにらんでいる所だった(このロマは驚くことに普通に何食わぬ顔で乗車してきた。)

 

「鞄に手突っ込まれたんだけど」

 

という妹を他所にこの時私は姿が見えなかった姪っ子に何か危害が加えられてるんじゃないかと思って焦って「〇〇は?〇〇は?」と車内をきょろきょろしていたので、他のオレンジ色2人組がどこにいったのかまでは見ていない。

 

「ここにいるよ」と姪っ子が座席の隙間から出てきてほっとして振り返ったら赤色のロマはまだ立っていたけど、この時妹の傍にいた肝っ玉おかんみたいな黒人マダムが、

 

「何やってんのよあんた。降りなさい」

 

と赤色ロマに外を指さした。

 

で、それでもこの赤色はふてぶてしく降りなかったんだけど、そうしたら驚くべきことにこのマダムはロマの鞄をひっつかみ、最後は襟首をつかみ、外に引きずり出した。

マダム、まじで有難う。

 

…というやり取りが電車がついてドアが開いてみなが乗り込む1分弱の間に行われた。

 

ドアが閉まってからマダムが妹に「大丈夫?」と聞いてくれ、近くに座ってた兄ちゃんからは「鞄、閉じたほうがいいよ」と指摘された。

まじで皆さん有難う。そしてお騒がせしてすみません。

 

一応事前に妹に色々注意はしていたものの、今回のことは私も色々足りなかったなぁと思ってちょっと反省している。

4年住んでてスリのターゲットになったことはなかったので、今回一緒にいた人間がそのターゲットになったというのはちょっとショックだった。

 

自分なりに反省点を挙げるなら、以下の3点だろうか。

 

①スリが昔より結構進化していて一目でそれだとわからなかった

 

10年前は、駅のホームや通路をうろうろしている人を見ても、スリは一目でわかった。

何故なら、こういうのは本当に申し訳ないんだけど正直に言うと、髪色、肌の色、服装で、一目で「ロマ」の人だとわかったから。「そういう人」に気を付けていればよかった。

でも今回は、最初妹の後ろにくっついた人は挙動で初めて怪しいとわかったけど、特徴的だった髪色(黒かこげ茶)は金髪にそめてたし、服装も普通のちょっと貧しいパリジャンと同じような恰好で、くっつかれるまで気づけなかった。

 

②妹が明らかにアジア人観光客だった

 

これも私が悪いんだけど、もう妹が、バッチバチにきめたフルメイクと日本人しか着ないふわふわトップス、という、全身から「私はアジア人観光客です」というオーラが出ていた。

でもこれはこの日我々が一つ星レストランで食事をする予定で「一応小ぎれいな恰好しておいて」と私が言ったから私が悪い。

私はそう言ったからには責任もってタクシーを使うべきだった。地下鉄を使ったのは、パリのタクシーが嫌いだからできるだけ使いたくない、という個人的な事情があったからだけど、だとしたらウーバーを使うべきだった。

この点は妹たちに申し訳ないことをした、と思っている。

 

③妹の鞄が明らかにスリやすそうだった

 

これはもうちょっと妹に気を付けて欲しかった点ではあるけど、でも妹曰く他に鞄がなかったらしいからどうしようもない。

妹が持っていた鞄は、ショルダーストラップで腰辺りに鞄本体が来るタイプのもので、そのかばん本体も、3つの口があって一番真ん中の口だけがジップで閉じられるタイプ。つまり両外の口には手が突っ込み放題、というタイプ。

 

実際にスリ未遂にあった後、近くの兄ちゃんから「口は閉じたほうがいいよ」と指摘された(でも閉じられない。。。)ので、こういうタイプの鞄はとても危ない。

一応妹は大事なものは真ん中のジップ口の中に入れていたらしいけど、狙われやすいという点では良いことは何もない。

ちなみにこういうショルダーストラップはストラップの部分を切られたりすることもあるようなので、個人的にはお薦めしない。

 

久しぶりのパリはオリンピック前とは思えないくらいガラガラだったけど、今はどうなんだろう。

日本では考えられないくらい治安悪いので、この機会にパリに行くという人が嫌な思いしないことを祈る。

 

 

 

Sabinanigoでガイドさんと合流して、本日の宿泊地Torla-Ordesaまでガイドさんの車で向かう。
ガイドさん(Aとする)の車に乗ってしばらくしてガイドさんから、「今回の山行のことなんだけど」と切り出された。
 
曰く、昨日、明日宿泊予定の山小屋(ゴリッツ小屋)に電話したところ、小屋番さんから、ここ数日の急な降雪でモンテペルディド北壁は新雪が柔らかく危ないので登るのは危険、と言われたとのこと。
なので北壁ではなく通常ルートにルート変更する、と。
 
そして急な降雪で登山口であるオルデサの駐車場の駐車できるスペースが非常に少なくなっているので、明日は予定を早めて7時には駐車場についていたい。そして出発を早めると小屋には早くついてしまうから、明日中に通常ルートからモンテペルディドに登頂して、明後日は降りるだけにしよう、と。
 
…なるほど。
 
まぁガイドさんにそういわれてしまえばこの土地が初めてかつ降雪の状態を知る由もない私は「OK」というしかない。
 
気になるのは北壁と通常ルートでツアーの価格が約2倍(北壁ルート:750ユーロ、通常ルート:350ユーロ)違うので、既に払った北壁価格がどうなるか、ということだけど。
でもチキンな私にそんなことをこの場で聞けるはずはなかった。
 
そしてもう一つの不安は、明日中に登頂なんてことが、登山久しぶりの私に可能なのか、ということ。
 
ガイドさんとの事前のやり取りでは、ゴリッツ小屋までは4時間半で行けると言われていた。
でもこれは、たぶん私には無理だと思っていた。
 
なんせ、日本人の人がここを夏に通った山行記録を読むと、オルデサからゴリッツ小屋まではコースタイム5時間と書いてあるけどこれはヨーロッパ人向けコースタイムであり、日本人だともっとかかる、とある。
夏山でそれなら冬山はもっとかかるだろうし、しかも新雪で進みにくいだろうし、更に私は登山が久しぶり、と来ている。
 
ガイドさん曰くゴリッツ小屋から頂上までは通常ルートなら4時間、とのことだけど、そんなの私にはもっとかかるにきまっている。
いかもそれを初日に一気にやる、なんてことが可能なのだろうか。
同じようなコースを想定するなら、冬の甲斐駒が岳黒戸尾根を1日で一気に登り上げるようなものだ。
やってる人達の記録は時々見るけど、あれは猛者がやるものであって、私には絶対無理な奴だ。
 
「言ってたと思うけど、私は登山が久しぶりだし、日本人の中でも早いほうではないから時間はもっとかかると思う。もし初日に登頂を目指すなら登山口の駐車場を6時に出るようにしないと無理だと思う。というかそれでも初日に登頂できる自信はない」
 
と伝えると、ガイドAは「もしできれば、だから。無理ならゴリッツ小屋でゆっくりすればいい。楽しむことが一番だよ」
と返してくれたものの、不安は尽きない。
 
悶々としたまま、トルラ到着。
 
 
宿泊予定のRefugio。
 
3人部屋を予約していたので、だれかもう一人いるものだと思っていたけど、どうやらガイドAと私だけっぽい。
「ちょっとシャワーを浴びたいんだよね」と言われたので、私は勝手に外に出て街をぶらぶらすることにした。
Torlaに行くバスが全然ないのはオフシーズンだからかと思っていたけど、結構観光客みたいな人達はいた。
そして登山客だろうと思われる人達も結構いる。
降雪は全然ない。でも周囲の山の上をみると雪の気配はある。

 
宿に戻ってガイドAに聞くと、こんなに雪が少ないのは数年ぶりだという。
夜は何も用意していなかったので、近くのレストランに食べに行く。
スペインでは夕食時間はだいぶ遅い(早くて20時開始とか)けど、立ち寄ったレストランは特別に早く準備してくれる、とのことで、開店前だけど入れてくれた(優しい)。
 
コース料理しかなかったのでコースを頼んだけど、ワイン1本がついてきてしまった。
登山前には飲まないけど、せっかくなのでちょっと頂く。
3404。ピレネー山脈最高峰の高度とのこと。
帰ってきて調べたら、アネト山、という山らしい。
 
二人でコース90ユーロとちょいだったと思うけど、これでワイン1本ついてこの価格なら相当お得だなと思った。
円安なので感じづらくなっているけど、ヨーロッパの中でスペインは相当物価が安い気がする。
ちなみにここの夕食代は私持ち。
ヨーロッパのガイドツアーは恐らく全部そうじゃないかと思うけど、ツアー中にガイドが飲食した代金は全部客持ちだと思う。スロバキアでもシャモニーでもここでもそうだった。
 
で、ここまではまだ良かった(?)んだけど、本日最大の衝撃は宿に帰ってからだった。
 
宿に帰ってさて寝るか、という段になって準備をしてたら、「〇〇、明日のことなんだけど」と言われて顔をあげたら、目の前に下半身下着一枚のガイド(上は一応Tシャツきてた)が座ってて、思わず叫びそうになった。
 
え、何?なんでそんな当然みたいな顔して下パンツ一丁なん?
一応こっち中年とはいえ生物学的雌ですけど、配慮は?配慮どこ??
そりゃ欧米人はよく脱ぐけど、街でも時々上裸でジョギングしている人とかいるけど、下はさすがに。。。え?何これ?こわっ
 
ガイドの毛むくじゃらの脚が目に入らないようにちょっと視線をそらしながら、明日ここを〇時に起きて云々、というガイドの説明を聞く。
 
ガイドAは全く気にした様子もなく言いたいことだけ言ってじゃあお休み、と横のベッドで寝袋に入ってしまい、こっちも歯磨きと足だけ洗って寝袋に潜り込んだけど、
 
①横に見知らぬパンツ一丁のおっさんが寝ている、という緊張感
②そのおっさんのイビキのうるささ、
③これがヨーロッパ的スタンダードで私がおかしいのだろうか、という異文化への戸惑い
④明日登頂できるのだろうか、という自分の体力への不安
 
でその夜はほぼ眠れなかった。
 
 

だいぶ日が空いてしまったけど、3月の山旅の記録④。

 

前回書いたようにRenfeのチケットを15日で購入したら14日で発券されたことが最大の胃痛案件だったので、14日の深夜マドリッドにたどり着き、15日はホテルに荷物を置いたまま朝一(8時過ぎ)にマドリッドのアトーチャ駅に向かった。

電車は午後1時半の予定だけど、ほんとにこの切符で乗れるのかを確認しておきたい。

 

Renfeのチケットセンターで整理札を取って並び、ようやく順番が回ってきたので窓口のおっちゃんに

「なんかチケットがうまく発券されなくて。。。」

と発券された切符を見せると、

「14日の乗車だから期限過ぎてるよ」

 

と恐れていた一言をもらった。

 

でもここで諦めたら試合終了。

「でも15日のチケットを買ったんです。購入後に送られてきたこのメールだとほら、15日になってるでしょ?」

 

と購入完了メールを見せると、おっちゃんは難しい顔になって、ちょっと待ってて、と後ろに引っ込んでいった。

 

メール保管しててよかった、いやでもまだ安心できない、「よくわかんないけど無理だからチケット買って」って言われる可能性もある、と悶々としながら10分程待っていたらおっちゃんが帰ってきて、

 

「システムエラーみたい。チケット発券し直すよ」

 

と言われてほっとしたのも束の間、

 

「でも13時25分のはもう満席なんだよね」

 

と言われて胃がきゅっとなった。

 

「自由席ってないんですか?」

「ないね」

「18時までにSabinanigoに着かなきゃいけないんです。どうにかしていく方法ないですか?」

 

と聞くと、画面を操作していたおっちゃんが

 

「一個前のAveならあるよ。Zaragozaでしばらく待つことになるけど」

 

そんなん全然いい。無問題。Sabinanigoに行けるなら無問題。

というわけでそれに無事振り替えてもらった。

 

良いおっちゃんで良かった。

「そんなこと言われても切符は14日になってるんだから知らん。もう一度買え」と言われる可能性も十分にあった。ここヨーロッパだし。

 

良いおっちゃんに当たった自分の幸運に感謝しながら宿に引き返してパッキングし、数時間後に再びアトーチャ駅に向かった。

AVEは日本の新幹線と似ているけど、一番大きな違いは空港みたいなX線検査があること。

 

私のここでの懸念の一つは、バックパックに入れてあるピッケル2本がX線検査で引っかかるのではないか、ということだった。

まぁでももし引っかかって、これは持ち込み駄目と言われたらアトーチャ駅のコインロッカーに預けてガイドに連絡してピッケル借りよう、と思っていたのでそこまで大きな心配はしていなかった。

 

そしてX線検査は特に何も言われることなく通過。…通過、してしまった。

 

これは今思えばこの旅で最大のやらかし。

 

きちんと自己申告して、「これって持って入れますか?」と聞くべきだった。

…が、後の祭り。

 

無事に12時頃の電車に乗って電車がアトーチャ駅を出た時はほっとした。

後はZaragoza駅でローカル線に乗り換えて、途中のHuesca駅でバスに乗り換えれればよい。

 

昨日のマドリッド着は深夜だったので、車窓からの景色を見て、ああ久しぶりにスペイン来たなぁ、と思う。

 

個人的な印象だけど、フランスや今住んでいる国と違って、スペインはなんというか空気が乾いている感じがする(フランスでも南仏はスペインと似ている)。

土はちょっと赤っぽいし、緑は白っぽいし、空の青が濃い。

個人的にはそれがとても好きだ。

特に冬、パリや今住んでいる所みたいに、雨雨雨雨曇雨雨、みたいな灰色の世界からくると、天国に思える。

 

これは帰りに撮ったもの。晴れてたのでこっちの方がからっとした空気がよく伝わるかもしれない。

 

 

途中のZaragozaでAVEを降りる。

ローカル線に乗るまでは結構時間があったので、構内のカフェで時間をつぶした。

Zaragoza。

この頃はまさか、この地名が私にとって忘れられないものになるとは思ってもいなかった。。。

 

Zaragozaから無事ローカル線に乗り換え、Huescaでバスに乗り換える、Huescaでバスに乗り換える、と心の中で呟きながら座っていたら、車内検札で近づいてきたおじいちゃんが私の切符を見るなり、スペイン語で何やら話しかけようとする。

 

「すんません、スペイン語わからなくて。。。」と英語で答えたら、

 

「ブス、ブス」

 

と連呼するので、ああ、Huescaでのバス乗り換えの事心配してくれてるんやな、とわかった。

(スペイン語でバスはブスらしい)

 

Huescaで全員降りるので私も降りてバス乗り場を探していると、このおじいちゃんが私に近づいてきて、スペイン語で何やら話しかけてくる。

指さす方向をみると、どうやらあのバスに乗れ、と言ってるらしい。

 

デカいバックパック背負った怪しい東洋人を心配してくれるのか。

おじいちゃん、ええ人や。。。

 

おじいちゃんのおかげでHuescaのバス乗り換えは問題なくスムーズに終了。

 

ここまで来たら後は寝過ごさずにSabinanigoで降りればいいだけだ、と安心して、目をがんがんにかっぴらいて車窓の外を眺めていた。

少しずつ山が見えてきて、山に近づいている感じがしてとても良い。

 

Sabinanigoでガイドさんとすぐに合流できるかな、という心配が残っていたけど、Sabinanigoで降りるなり「〇〇?」と話しかけられてそれも解消した。

無事、今回のガイドさんAとも合流出来て、とりあえず一日目の最大の課題は終了。

 

何を言っているのかわからないと思うし自分でも何を言っているのかわからないけど、事実をありのままに記載するとこうなる。

 

Renfeのウェブサイトで15日乗車のチケットを予約して支払いして「印刷」ボタンを押したら、14日乗車のチケットが発券された。

 

 

前回書いた通り、Sabinanigoまで電車で行こうと思っていたものの、途中からバスの代替輸送になっていることが判明した。

でもSabinanigoまで行こうと思うと他に手段はない。

途中のZaragozaという街まではバスで行けるけど、結局そこでRenfeに乗り換えなきゃいけないし時間もかかる。

 

というわけで、ガイドさんとの待ち合わせ時間である15日の18時にSabinanigoに着くように、15日の13時25分にマドリッドを出てAVE(スペインの新幹線)でZaragozaまで行き、そこで私鉄に乗り換えHuencaまで、Huencaからバスで代替輸送でSabinanigoまで、という計画を立てた。

 

ウェブサイトでチケットをポチろうとしたときに間違えて14日の設定でポチりかけ慌てて15日に修正する、という小さなミスはあったものの、無事renfeのウェブサイトで15日13時25分マドリッド発のチケットを購入。

購入完了した際のメールがこちら。

Localizadorというのがたぶん予約番号。

 

15日(15 de marzo)で予約完了している。

 

で、その後購入完了画面からそのまま「発券」というボタンを教えてチケットを印刷したところ、出てきたチケットを見て目を疑った。

 

3月14日で発券されている。

 

え?見間違い?と思ったもののどう見ても3月14日。

間違えて購入したかと思ったけど、購入後送られてきたメールは3月15日。

予約番号も同じ。なのに日付だけが違う。

 

なんだこれ。

 

まぁでもウェブサイトで修正すればいいか、と思って購入したときの予約番号(上2つの写真で93から始まってる奴)を入力してrenfeの予約画面にアクセスしようとしたところ、

 

「そんな予約はねーよ(意訳)」

 

という画面が出てきて、ちょっと茫然としてしまった。

日付は違うし、かといって修正も出来ない。

 

詰んだ。

 

これは今でも反省点だけど、この時出発3日程前(本来もっと早く予約すべきだった)で、結構仕事もぱつぱつだった。

なので、renfeの電話窓口を探す暇がなく、結局そのまま14日の最終便でマドリッドに飛んだ。

 

救いは15日の電車の出発時間が13時過ぎで、出発駅であるアトーチャ駅近くに宿を取っていたこと。

朝一番にアトーチャ駅の窓口で事情を説明すれば15日の電車に振り替えてもらえる。。。はず。

 

ただし、懸念点は15日のAVEの残席が結構少なくなっていること。

最悪、購入し直して料金を2倍払うことになってもいい。

既に往復180ユーロ(約3万円)近く払ってるので痛いけど。

 

一番怖いのは、15日のAVEが満席でSabinanigoまでたどり着けない事。

 

というわけで出発直前は、

 

①そもそも山行行程が結構ハードそうなのに体力が大丈夫か、

②Sabinanigoまで電車とバスを乗り継いでたどり着けるか、

 

という不安にこの、

 

③きちんと15日のAVEに乗れるのか、

 

という不安が加わり、結構胃がぎりぎりしながら14日の最終便でマドリッドに飛んだ。

 

3月のモンテペルディド山行、だんだん(心の)傷も癒えてきたので、山行記録を開始。
 
このモンテペルディドを目指す旅、山行自体も色々あったけど、とりあえず登山口にたどり着くまでが既に超ハードモードだった。
 
【難関1】:あると思っていたトルラへのバスがなかった
 
ツアー概要では、1日目にガイドさんとトルラ(Torla)という街で集合し、そこから登山口であるオルデサ(Ordesa)渓谷入り口まで30分程、ガイドさんの車で行くことになっていた。なので、私は前日までにトルラ入りする必要がある。
 
申し込みの時にトルラへの行き方を聞いたところ、マドリッドからサビニャニゴ(Sabinanigo)まで電車かバスでアクセスし、そこからトルラまでバスが出ているということで、乗り換えルートも貰ったので安心していた。
 
が、実際に出発が近づいてきてサビニャニゴからトルラへのバスを予約しようとバス会社の予約システムにアクセスしたところ、幾ら試しても「そんなバスはありません」的な表示が出てくる。
 
何か自分のやり方が間違っているのだろうか、とガイドさんに「バスがなさそうなんだけど。。。」とメッセージを送ったところ、「ほんとだ、ないみたいだね」と返ってきてちょっと青ざめた。
 
結局、サビニャニゴまでたどり着けばそこまでガイドさんが迎えに来てくれることになって一安心した。
サビニャニゴートルラ間の送迎の追加料金は30ユーロで良いとのこと。これは結構良心的だと思った。
 
【難関2】トルラでの宿が1室しか取れなかった
 
ガイドさんには「サビニャニゴまで迎えに行くけどその代わりその晩トルラで泊まれるように宿を取って欲しい」と言われた。
で、色々探したんだけど、トルラの中心地にあるホテルがなかなか見つからない。
自分は中心地にあるRefugio Lucien Brietoという名前からして山小屋みたいな所の3人部屋(専用バスルーム付き)に泊まろうと思ってたんだけど、近くに空いてるホテルがなかったので結局ガイドさんに了承を取った上で、そこに泊まってもらうことにした。
料金は2人分私持ちだけど、1人1泊50ユーロもしない激安価格なのでこの点は特に負担ではない。
 
ここはBooking.comの写真を見る限り、ほんと山小屋が街に降りてきたような、「寝袋やタオルも持参してください」という注意書きがあるようなホテルというか宿泊所だったけど、まぁ山小屋で雑魚寝するのと変わんないんだから別にいいかな、と思っていた。
 
この時は。
 
【難関3】あると思っていたSabinanigoまでの電車がなかった
 
正確にいうと、途中からバスによる代行輸送になってた。
 
renfeのウェブサイトでルートを検索してマドリッドからサビニャニゴ行のチケットを予約しようとしたところ、「ん?」となった。
中段の!マークと一緒にある「trip with incident」の文字。

 
で、「see notice details」をクリックすると出てきたのがこれ↓。
 

 
肝心のdetailsがスペイン語やないかい。
 
と思ったけど、英語のウェブサイトにいたはずがいつの間にか現地語にすり替わっているのはヨーロッパあるあるなので、粛々と説明書きをDeepL翻訳に貼りつけた。
どうやら、
 
「インフラ工事によりHuesca-Canfranc間はバス代行になります」
 
と言っている模様。ほうほう。
 
じゃ、目的地のSabinanigoはどこなのかな、と見たところルート図がこれ。

 
見事バス代行ルートの中に嵌っている。
 
…まじか。
 
Huescaの駅ってどんくらい大きいんだろう。
Googlemapで見たところそんなに大きくはないようだけど。
降りてスムーズにバスを見つけて乗り継ぐことができるんだろうか。
迷ってる間にバスが出発してしまったら当日中にどうやってSabinanigoにたどり着けばいいんだろう。
そしてもしうまくバスに乗れたとして、Sabinanigoのバス停って鉄道駅とどれくらい離れてるんだろう。無事にガイドさんに会えるのだろうか。
 
ガイドさんに「バス代行っぽいので鉄道駅に着かないかも」と送ったところ「大丈夫Sabinanigoはそんなに大きくないから。きっと会えるよ」とヨーロッパあるあるの楽観的な返事が返ってきたけど、不安は尽きない。
当日中にSabinanigoに着かなかったら、翌日にOrdesaに行くのも危うくなりそうだし、ということはつまり翌日ゴリッツ小屋に着くのも無理になり、ひいてはモンテペルディドにも登れなくなる、と。
 
これだけの時間とお金をかけてスペインに行くのにそれはちょっと悲しすぎる。
 
と不安が雪だるまの如く膨れていったんだけど、これはまだ序の口で、この後一番胃がキリキリするような出来事が起こった。