松本清張の、『黒革の手帖』を読み終えた
松本清張の、『黒革の手帖』を読み終えた。
ミステリーだと思っていたけれど、ミステリーではなかった。
どこにも、死体は転がっていなかった。
作品の冒頭に、横領の話があって、それ以後は、銀座でクラブを開いたママの話で、そのママが、誰かの弱みを握り、脅迫をして金を巻き上げて、さらに、大きな店を獲得しようとしていたが、実は、自分が騙されていたという話。
話が長すぎる。半分くらいの長さでいい。
銀座でクラブを経営するにはどれだけの経費がかかるか、そういう店には、組織的な悪も絡んでいて、見栄と、奸計が跋扈する世界だという事は分かった。
清く美しくやさしいという女は、男が描く幻想で、現実の世界にはどこにもいない。
女という女には、幻滅してしまう。
金の切れ目が縁の切れ目だという事は、現実の世界で数多く見てきた。
生きて行くための金がなくなり、家族が崩壊し、個人が崩壊していく姿を間近に見てきた。
声を大にして言うまでもなく、女一人が誰にも頼らずに、この世界で生きていく事は多大なストレスを伴う。
勝ち組という言葉を使わせてもらえるなら、女にとっては、専業主婦となって、子供を立派に育てるのが勝ち組だろう。
『1Q84』は、BOOK2で完結していた
村上春樹のロングインタビューの一日目の記事をやっと読み終えた。
『1Q84』は、BOOK2で完結していたのではないかという感覚は間違っていなかった。
インタビューの記事では村上春樹は、『1Q84』は、BOOK2で完結していたと言っている。
BOOK3は、BOOK1,2が予想外に売れてしまったために予定外に書いてしまったという事だろう。
だから、BOOK3はそれまでのBOOK1,2とは、別物だろうと感じたのは、正しい感覚だったという事だ。
村上春樹でなくても、他の者でもBOOK3は書けたのではないかとも、村上春樹は、言っている。
四百枚の小説をもうすぐ書き終えた
ある文学賞に応募しようと思って、四百枚の小説を書き終えた。
ずいぶんと、時間がかかった。
これから、読み返して、誤字脱字をチェックする。
自分が書いたものを読み返すというのはあまり気分のいいものではない。
こんなものしか書けないのかと、落ち込んでしまう。
それでも、また次の作品の構想はできている。
『黒革の手帖』の『上』を読み終える
松本清張のよく売れている作品のベスト5は読んでおこうと思って、その一つである、『黒革の手帖』を読んでいる。
上下2冊の小説の、『上』だけ読み終えた。
時代が、1980年ころで、松本清張の小説にしては、けっこう、新しい。
『上』を読み終えても、まだ、殺人事件は起こっていない。
横領事件は起こっている。
銀座のバーのホステスとか、ママの話がリアルに書かれてはあるが、物語があまり前に進まないので、退屈だ。
『下』では、何か大きな事件が起こるのだろうか。
リトルピープルは地下の世界からの使者
まだ最後までは読んでいないのですが、村上春樹のロングインタビューの中で、村上春樹は、『リトルピープル』の事を地下の世界からのメッセンジャーだと言っている。
地下の世界というのは、我々が日常に見ている世界とは違う、別の世界という意味だろうと思う。
『1Q84』のBOOK3は、それまでの、BOOK1,2とはずいぶんと文体も違っていて、別物のように感じた読書は多かったと思う。
村上春樹は、BOOK3は、それまでの二巻とは違う文体で書いたということだ。
BOOK3は、文体で読ませる物語で、動きがなくなる事は書く前から分かっていたという事だ。
読者の一人としては?と思う。
BOOK3は説明的だと思う読者が多いが、村上春樹は、説明的だとは思っていないらしい。
そういう部分は読者との意識の乖離がある。
村上春樹のロングインタビューは、まだ読み終えていない。