私を壊れ物のように扱ってくれるその手が好きだった。

どこまでも純粋なその心を持っているあなたが好きだった。

こんな血にまみれた躯を抱いて「愛してる」と言ってくれる。

その存在がどれだけ私を救ってくれたか。

私の囁く「愛してる」はこんなにも汚れているのに。

ねえ、こんなにも汚い私を愛してくれてありがとう。

あんなにも必死に愛してくれてありがとう。

馬鹿ね。

泣かないで。
少し目を伏せて煙草を吸う仕草が好きだった。

失敗ばかりする僕を「馬鹿ね」と一言笑う君が好きだった。

僕が言う「愛してる」はこんなにも軽く聞こえるのに、

彼女の声で聞こえる「愛してる」はひどく甘くて重かった。

ねえ、こんなにも弱い僕のどこが良かった?

君一人すら守れない、そんな僕の。

どこに愛しさを。
顔も見えない人を友と呼ぶ。

目の前にいる人に暴言を吐く。

画面越しの恋をする。

対面して殺人を犯す。

人は何で繋がるのか、

それを心でと言うのはもう可笑しいかもしれない。

生きてていいとか、悪いとか。

そんなもの他人が決める事ではないけれど、

いつだってそう決断を迫るのは人間だ。

狂っているという定義はどこから?

それは決めるのは誰?

それを制裁するのは何の権限で?

好き勝手やって駄目だと誰が言うの?

それさえも他人だという、この世界。

だからこそ保たれる何かに吐き気がする。
こんな人生望んでない。

こんな命望んでない。

ただどうにも死ぬ事すら望めないからただ生きている。

寄って、たかってくる連中に吐き気を催す。

愛だ、平和、喜びだ?

裏を返せば欲望だ、戦争だ、哀しみだ。

それがあって成り立つもんだっつーのをわかってねえ。

裏があるから表ができる。

闇があるから光が輝く。

どちらかを無くそうなんてそんな都合のいい話があってたまるか。

ろくでもねえ。

悪を否定すればそれで体裁が保てるだろう?

誰かの為にと偽善を振りかざせば大層気持ちがいいだろう?

どうだっていいんだ、そんな事。勝手にやっててくれ。

俺には関係ないんだ。強要しないでくれ。

「これが道徳だ」なんてふざけないでくれよ。




俺にはどうだっていい。

耳も、目も、口すら塞ぐから。

頼むから「生きてるだけでも害だ」なんて言ってくれるなよ。


圧倒されるほどの存在。

蹴落とされてもいいからその足に縋り付きたい。

どうしたら「貴女」になれる?

何でもするからあたしに教えて?



「あなたが病んだら教えてあげる」


どこまで?

道徳も倫理も捨てて貴女に向き合う。
命がもし巡るなら。

どうかもう一度僕と出逢って欲しい。

それを希望に僕は生きるから。

もう一度、君と出逢いたい。
私は幸せだった。

笑って 怒って 泣いて 喜ぶことができた。

それを幸せと呼ばないでなんと呼ぼうか。

そしてその幸せを与えてくれたのは間違えもなく君。

そして私はそんな君を生かしてくれた全てのものに感謝するよ。

愛をありがとう。